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若桑 みどり
/ 青土社
(2003-04) /
3,780円
/ ISBN:9784791760367
例えば一輪の薔薇が、なぜそこに、そのように描かれたか。 紐解いていくと、くらっと目眩がしそうなほど時間的にも地理的にも広大な背景 が広がっていて、それが描かれたその時、その場所、その文化が母として子を 産み落とすようにその薔薇のイメージを生み出したことが分かる。 さらさらと流し読んだけど、いつかじっくり再読したい。
大野 左紀子
/ 明治書院
(2008-02) /
1,575円
/ ISBN:9784625684067
「アート」「アーティスト」という、価値が恐ろしく相対的なものが今の日本で どう捉えられているかを考察している。 日本人の横文字コンプレックスや職業観や美術業界の奇妙な複雑さと絡めて。 相当歯に衣を着せぬ部分があるので、気分を害する人は多いと思う。 特に、具体的に世間の役に立つためのものではない「アート」なるものが、一体 どんな役割を果たせるのか、この世で必要とされているのか、だいたい「アート」 って何なのか、という問題意識と無縁の人には耳障りが悪く、評価が低い本かも しれない。実際そんな問題意識なんて無用なのかもしれないけど。 筆者自身は元アーティスト。 芸大生からアーティストとなり、そしてアーティストを辞めて以降も、 そういうことを切実に考え続けてきた人であることが、この本からはよく分かる。 予備校や専門学校で教えており、若者の「アート志向」も肌で知っている。 決していい加減な本ではないです。 ちなみに「誰ピカ」の今田耕ニのくだりは爆笑しました。 あの番組の彼の反応は私も好きだ(笑
いとう せいこう
, みうら じゅん
/ 角川書店
(1997-06) /
700円
/ ISBN:9784041846025
小学生時代から詳細なスクラップブックを作ってしまうほど仏像好きの みうらじゅんいわく、寺院はコンサート会場で、仏像たちは極楽浄土 からやってきたミュージシャン、老若男女の心をつかんで離さない スーパースターらしい。 これって仏像が作られた当時のことをすごく言い当ててるんじゃないかと思う。 こんな名言が目白押し。
森村 泰昌
/ 講談社
(1998-05) /
777円
/ ISBN:9784061494046
「ふみはずす美術史」ということで、確かに一般的に人々がイメージしている 「美術史/美術観」(このテクニックはうまい、これは傑作、オリジナリティが なければならない、美術って難解だ、云々)を軸にし、 そこからはみだしてみよう、という形で話が展開されていますが、 森村説こそが王道でしょう。あまりそう思われてないけど。 いわゆるアーティストの中には作品は良くても言葉でうまく伝えられない人も いますが、森村さんは自分の考え方のバックボーンを易しい言葉で明確に 伝えられる人ですね。 良書。
赤瀬川 原平
/ 毎日新聞社
(2006-02) /
1,260円
/ ISBN:9784620317403
大人にとって極上の絵本。 そして「授業の中で図工がいちばん好き」という小さな姪が もう少し大きくなったら、必ず贈ろう。 以下は要約メモ。ネタバレ注意: すべてが未文化だった時代を経て、人間の世界に四角形が生まれ、合理を知り、やがて「四角い人工の抽象空間」(窓、絵の画面)が登場する。風景が、余白が生まれる。余白は無意味だ。合理から生まれた四角形が世の中から無意味を取り出した。犬は風景を見ない。意味のあるハムやソーセージを見ない時間、犬は無意味を見ながら眠っている。「犬はこの世にいる味だけを、味わっているらしい。」 |
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