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勝山 康晴
/ ポプラ社
(2008-08) /
609円
/ ISBN:9784591104361
考えるのは、水が低きに流れるがごとく一番簡単なことだ。ほっておけば ネガティブになれる。が、だからこそ、少なくとも俺たちのようにモノを 創る人間は、このタイトルが象徴するような天衣無縫なポジティブさ、 それを武器に、輝かしい未来を肯定してみせることに挑戦すべきなのだ。 なぜなら、それは一番難しく、そして一番魅力的なことなのだから。」p291 そう!コンドルズの魅力ってコレなんだな。 暑っ苦しい、でも愛すべき1冊。
三浦 しをん
/ ポプラ社
(2007-05) /
1,680円
/ ISBN:9784591097830
とも言えるけど(笑、エキスパートじゃないからこそ、文楽の世界に対する 突っ込みの目線が文楽ビギナーの自分と近く、この本の中の楽屋訪問レポート やらインタビューやら演目紹介やらを読みながら、一緒にびっくりしたり笑ったり 感心したりできて、楽しいしタメになる。 それにミーハーなだけじゃなく、真面目に文楽の魅力についてしっかり考察 してる内容がすごく腑に落ちたし、参考になりました。 例えば「型とは"イデア"なんだな」という表現。 (《「型」とは「不自由な取り決め」では決してなく、物語世界を最良の形で 観客に伝えるための、練りあげられた「枠」なのだ。そのなかは、どれだけ 掘り下げてもまだ先があるぐらい、深い深いものなんだろう。》p.15) それから、「文楽の人形は魂の"入れ物"である」という捉え方。 《人形は器だ。器である人形には、後付けの「動機」なんかないのである。 大夫、三味線、人形さんに、言葉と音楽と動きを与えられ、その一瞬一瞬を 生きるだけだ。・・・・・・感情や言葉から解放されている人形は、余分な ものを削ぎ落とし、「殺人の瞬間」すらもただ生きる。 つまりその時点で、「あとから考えるに、あのときはこういう感情で殺人に 及んでしまったのではなかろうか」という「解釈」は消滅する。残るのはただ、 モヤモヤとしたものである。人間には表現しきれない、殺人の瞬間のモヤモヤが、 純化した形で舞台上に表れるのだ。》p.187 《この機微は、人間が演じても嘘っぽくなってしまう可能性が高い。 大夫、三味線、人形によって、人形に本当に命が吹きこまれたときにだけ表現 できる、純度の高い悲しみと劇的高揚なのだ。私はこれをひそかに、 「文楽マジック」と命名している。》p.178 そう、文楽マジック!あの不思議な緊張感と陶酔の瞬間はこれだよ。 そしてしをんさんの言うとおり、「あやつられる器でありながら、生き生きと その瞬間を生ききって見せる」人形は、人間に似ている。 |
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