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アメリカに潰された政治家たち
孫崎 享 /小学館 (2012-09-24) / 1,296円86 users
読了:  2013年11月26日
太平洋戦争後占領政策から現在に至るまで、日本の政治に対する米国の影響に警笛を鳴らし続けている元外交官による本書は、アメリカの意図に反したことで政治的な生命が絶たれた首相に焦点を当てている。
ロッキード事件が中国と直接つながろうとした田中角栄に対する米国の陰謀だというのは、史実になりはじめているけれど、岸信介の退陣は、引き金となった反安保運動が米国の策略があるという視点は知らなかった。

もともと日本の原子力推進政策は、1954年にアメリカがマーシャル諸島のビキニ環礁で実施した水爆実験で第五福竜丸が被爆したことで、核実験反対運動が拡大し、日米関係に亀裂が生じたことから始まりました。毒をもって毒を制するという論法でアイゼンハワー大統領により「原子力の平和利用」が掲げられたのです。(P17)
あんぽん 孫正義伝
佐野 眞一 /小学館 (2012-01-10) / 1,728円403 users
読了:  2012年05月20日
力作。著者自身が、本編で何度か自負を語っているが、孫さんと、父親に何度も取材。先祖の居る韓国も含め、何度も足を運んで調べている。

プロローグに「リクルート江副、ホリエモンが消えても、孫正義だけは、「ベンチャービジネスの旗手」であり続けている。このエネルギーはどこから来るのか、そして、いかかがわしさはどこからくるのかという疑問と同じ根っこから派生している」とあるが、同感。

週刊ポストの二度にわたる連載に大幅加筆したものだが、著者が、取材やインタビューを重ねるごとに、孫正義に魅力を感じていく様子も感じられる。

帰化に際して、孫という日本に無い苗字を認めさせるために、日本人の妻に先に「大野」から「孫」に改名させ、その事実を「前例」にして、日本人・孫正義になったという逸話は興味深かった。

「孫は豚の糞尿と密造酒という"身体性"あふれる朝鮮部落で生まれた。"身体性"100%の世界から、電子本という、"身体性”0%の世界に飛躍している。」(P220)

「炭鉱のシプシー労働者「組夫」だった叔父がガス爆発事故で死に、その甥が約半世紀後に「脱原発」ののろしを上げる。朝鮮半島から強制連行された一族の血は筑豊にとどまること無く、いまや無人のゴーストタウンとなった福島の原発地帯まで延びている」(P293)
「私が孫正義に魅かれるのは、おそらく彼がそういう家計の歴史を知らずに行動しているからである。孫正義は自分も知らない朝鮮民族のDNAに突き動かされている」(P313)
本当は怖いソーシャルメディア (小学館101新書)
山田 順 /小学館 (2012-02-28) / - 48 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / IT 登録日:2012年05月19日 18時05分49秒 2012/05/19
読了:  2012年05月15日
著者は、光文社でペーパバックスを創刊した編集者。前著『出版大崩壊』で電子書籍を思いっきりネガティブに書いていたのに続いて、本著ではソーシャルメディアをこき下ろしている。
ただ、いち早く、研究をされているようで、個々の指摘自体は、もっともなものも多い。ただ、そういうネガティブ面、心配なところも含めて、どのように付き合っていくか、どう使っていくかを考えるべきなのにね。この人の存在は日本にとって害の方が大きいと思う。

「フェイスブックは世界に8億居んものユーザーが居るが、その中には階層化されたソーシャルネットワークが無数に作られているだけなのだ」(P28)フェイスブックはハーバード大学のエリート意識が根底にあるという批判は、フェイスブックのある特殊な一側面をデフォルメして、それを本質の様に語っているという意味で、偏見と言ってもいい、酷いミスリードだと思う。「フェイスブックのなかは、日本的に言えば「村社会」なのだ」(P37)というのは、SNSの一つの側面だけれど、それをアメリカ(WASP)陰謀論みたいな論調で書いている。
「SNS企業とウォール街は一体となって利益を追求しているのに、なぜ、若者達は「ウォール街を占拠」せよと訳部のだろうか?それをするなら、同時にシリコンバレーも占拠すべきでは無いかと、私は言いたいのだ。」(P53)は、仮にそういう側面があったとしても、米国資本主義経済の話であって、SNSの仕組みとはちょっと違うレイヤーの話だ。
・ウソをつく人は実名でもウソをつく。ソーシャルメディアの欠点は、発信側と受け取る側の間に誰もいないこと。このまま既存メディアが衰退すると、権力を持つ人間、有名人には天国が、一般個人には地獄が訪れる可能性が強い。(P113)
・電子書籍はおカネに本当に落としてくれるのは、「20代、30代のお調子者」とBL、TLファンの若い女性。三浦展『下流社会』(光文社新書)で書いた地方のロードサイド文化圏に居る。(P135)
・プライバシーはもう守られない(P212)
などの指摘は、鋭い指摘なのだから、「私には答えられない」と言わないで、それをどうすれば良いのか、前向きに提言して欲しい。

以下は、面白かったことのメモ。勉強にはなった。
・フェイスブックのザッカーバーグの目指す「共和国」も原点は、1960年代後半にカリフォルニアで刊行された『Whole Earth Catalog』にある。(P67)
・アドエクスチェンジでは、広告枠を株式取引のように行う。アドテクノロジー(P84)
・「リターゲティング」は、バナー広告の進化形で、ユーザーの行動履歴を使う。(P85)
・グーグルのThink Lisightsに仰天(P190)
・2006年米国公開のB級映画『IDIOCRACY(イディオクラシー)』は、人口冬眠の実験台にされた平凡な男が500年後に目覚めると、米国には知能指数50以下の馬鹿しか居なかった。という話(P217)
国家の「罪と罰」
佐藤 優 /小学館 (2012-02-01) / 1,728円37 users
読了:  2012年04月16日
非常に読み応えがある。
実際に北方領土返還交渉に中心的に関わってきた元外交官のリアリティはすごい。
SAPIOの連載をまとめたものだけれど、国際政治やインテリジェンス(国家防諜)の根底にある、見方がわかって勉強になる。社会観、人生観にもつながる重要な視点だと思った。

気になった箇所の抜き書き
19世紀から20世紀の古典的帝国主義は、宗主国が植民地を軍隊の力を背景に直接、倒置して収奪と搾取を行ったが、現地住民の反乱やサボタージュでコスト高になって植民地を手放した。貿易や投資の方が国益に適うならば帝国主義国は平和的手段を選択するが、「食うか、食われるか」という帝国主義の基本的なゲームのルールはかわらない(P11)

北方領土の「返還」は、日本の領土をロシアが盗んだことになるので認めないが、ロシアが善意で「引き渡し」するのはあり得るというのがプーチンの論理。(P15)

2022年9月17日の「平壌宣言」の主旨は「北朝鮮が拉致問題を解決し、大量破壊兵器開発を断念するなら、日本は金正日体制に対する安全を保障するように米国に働きかけると共に、北朝鮮を経済支援する」というものだったが、完全に破綻している。(P30)

2009年4月のロシアでのオバマ発言はロシア人の心をつかんだ。ロシア語への思い入れが強いロシア人に対して、難解なロシア語を勉強しているという姿勢と、ロシア大統領の英語力が優れていると持ち上げる姿勢がロシア人の琴線に触れる。(P41)

ロシア人の政治家観は、古代アテネの「陶片追放」に近い。選挙とは、「悪い候補者」「うんと悪い候補者」「とんでもない候補者」の中から、「悪い候補者」にする消極的な選択だと考えている。(P65)

ロシア人は確固たる国家観を持っている外国人だけを尊敬し、信頼する。(P68)

ロシアのプーチン大統領の支持基盤は二つ。一つは「サンクトペテルブルク出身の改革派経済官僚」。もう一つは「シロビキ」で、KGB出身者だが、鉄の規律の軍団と言うより、大学のボート部、応援団のOB会に近い。利権集団である。(P73)

「クライ」は、ロシア語でもウクライナ語でも「地方、田舎」の意味。「ウ」という接頭辞は「〜のそばに」という広がりを意味する。ウクライナは田舎という意味。
また、西部のガリツイア地方は、元はハプスブルク帝国に属していて意識が違う。(P138)

外交の世界に相互主義という概念がある。相手が約束を違えた場合は、それと同程度にこちらも約束違反をする権利があるという考え方。この考え方で石川議員に特捜部取り調べの録音を薦めた。(P188)

ウィキリークスハ、既存の国家システムを破壊するという明確な目標を持った政治運動だ。アサンジ氏の思想は、アナーキズムにきわめて近い。(P280)

ナショナリズムは、政治思想に留まらず、近現代人にとっては宗教の機能を果たしてる。我々は誰もがいずれかの民族に古来属していると考えるが、これは近現代人が民族のイメージを過去に投影しているからである。学問的には民族の歴史は250年程度しか遡ることができない。それ以前の人間の世界に民族というかんねんは存在しなかった。「民族」は国家をまとめ上げるために生み出された「道具」としての位置づけ。
現在、中国では、中華帝国の漢人という自己意識とは異なる中国人という民族意識が生まれている。その過程で日本が敵のイメージに定められてしまった。近代社会が形成される過程で、資本主義、工業化、民族の形成は不可避だ。靖国神社、歴史認識、尖閣と中国が次々と門戸を言ってくるのは、中国で本格的な近代化が始まっているからだ。中国の近代化が完成するまで、中国人からは日本は敵のイメージにされ続ける。その現実を冷徹に認識する必要がある。(P359)

中国ではナショナリズムという新しい宗教が形成されている。中国ではエリートは儒教、大多数の民衆は道教だった。近代化の過程で識字率が急速に向上すると、広範囲の人々の間で情報の共有が進んで、民族という自己意識が進んでいくのである。
この状態が中国の国家体制に与える影響は両義的だ。共産党指導部は民族の代表と装うことで、民衆のエネルギーを国家体制強化に利用としているが、失敗する。ナショナリズムでは民衆の代表の統治が理想とされるから。
また、中国ナショナリズムの昂揚は中五国国内の少数民族の民族意識を刺激する。特にウイグル人、チベット人は、中国人を敵と見なすようなる。中国が宗主国で、ウイグルやチベットは植民地であるという自己意識を強める。(P360)
史上最強の内閣
室積 光 /小学館 (2010-11-25) / 1,512円72 users
読了:  2012年01月22日
面白い!
日本には実は、影の内閣が京都に存在していて、明治の元勲や貴族の子孫達が、大臣をやっているという設定。北朝鮮の暴発の危機に、遂にその影の内閣が登場して、日本を救うために働くという話。
現代政治と社会を風刺的に、でもリアルに捉えている。
大傑作かと思ったけど、後半少し、停滞した印象が残念。今の現実を反映した話だけに、「着地」のさせ方が難しかったのかも。
著者の他の作品も読んでみたいと思った。
日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く
佐藤 優 /小学館 (2006-04-22) / 1,728円76 users
読了:  2011年12月06日 星3つ
名著。非常に勉強になったし、刺激を受けた・
太平洋戦争(大東亜戦争)前の、知識人、大川周明が戦前に、日本が米国と戦うことの正当性について書いた(元はラジオ番組でその後出版)『米英東亜侵略史』を紹介している。著者は、「軍部が暴走し、国民は騙されて戦争になった」というのは、敗戦後の進駐軍のプロパガンダで、事実では無いことを丁寧に証明している。帝国主義で欧米がアジアを植民地化していた時代に、日本が米国に「宣戦布告」することの正当性と、戦争せざるを得ないところに追い込まれていった構図をわかりやすく説明している。
とはいえ、単純な大東亜戦争肯定論ではなく、当時の日本の「亜細亜解放」というロジックの限界も示し、中国や韓国で日本が行ったことの問題点も、しっかり指摘している。
日本の現代史を知る上で有益なわけでは無く、今の国際情勢において、「歴史は繰り返す」のかもしれず、これからの日本と日本人の在り方についても、非常に意味のある本。
最近、文庫化もされたようで、必読。
東京の副知事になってみたら (小学館101新書)
猪瀬 直樹 /小学館 (2010-06-01) / 756円184 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 政治 登録日:2011年12月04日 16時04分49秒 2011/12/04
読了:  2011年12月05日
東京都副知事での体験をまとめている読みやすい本。
水ビジネスや環境を経済成長に結びつけるという発想や、空港や港を国際基準で運営する姿勢など素晴らしい。
同時に、日本の官僚制の弊害を改めて確認できる。

プロフィール

音楽プロデューサー、コンテンツオーガナイザー。『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)上梓。(株)バグコーポレーション代表取締役。(社)日本音楽制作者連盟理事
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