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TPP 知財戦争の始まり
渡辺惣樹 / 草思社 (2012-02-11) / 1,620円28 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2014年01月03日 17時42分27秒 2014/01/03
読了:  2014年01月03日
 TPPを推進する米国の意図を、「自国の知的財産権を最大化することで、米国に売上と雇用をもたらす」ためだと看破した見事な本。米国が説く"自由貿易の拡大"がまやかしだということは知っていても、農業や工業製品や、金融分野ですら無く、一番の目的は知財だというのは驚きだった。
中国への対抗策、包囲網という意味では、ペルー来航と構図は同じという、近現代史専門家ならではの指摘は鋭い。コンテンツビジネスに関わる人は、目を通すべき本だと思う。
 21世紀に国際社会のパワーゲームで日本がどういう立場に居るのかよくわかる。その象徴的かつ代表的な分野が知的財産権になるということを音楽プロデューサーとして肝に銘じたい。大ピンチだし、すごいチャンスがあるのが、今の日本のコンテンツ業界なんだなと改めて思った。
TPPに対する判断を本書だけでするのは危険かもしれないけれど、確実に持つべき視点の一つだ。コンテンツビジネスに関わる全ての日本人に激しくオススメしたい。
 善悪、是非の二元論では無く、米国のルールを取り込みながら、中国との間を取り持つようなスタンスがとれるのが日本にとってベストシナリオなのだろうけれど、現状の政府の力は難しそうだ。

<以下、読書メモ>
 平成の日本開国と言われるTPP交渉への日本の参加は、アメリカの強い圧力の下で決定された。〜アメリカの狙いは、日本国内で手厚く保護されているコメや酪農製品の市場であり、まだ十分に開放されていない金融市場や規制の多い医薬品の市場だと考えられている。〜実は、平成の開国もアメリカの狙いは、中国マーケット攻略を年頭に立案された壮大なゲームプランの一環にすぎないようなのだ。
 平成のアメリカの狙いは、中国に訃報に蚕食されている目に見えないアメリカの知的財産権を保護するための、防衛の意味合いの強い戦いのようんだ。 (P14)

日本開国計画を立案したのは、アーロンHパーマーというニューヨークのロビイスト。〜 パーマーが日本開国提案書を時のテイラー政権に提出したのは1849年のことであった。そこには、日本の開国は「サンフランシスコ上海を結ぶ蒸気船の石炭補給基地を提供するために必要であることがはっきりと記されている。(P19)

 アメリカの南北戦争の本質は、合衆国から離脱を表明した南部連合と、リンカーン大統領率いる北軍とのあいだで戦わされた経済戦争であった。決して奴隷解放をめざした戦いでは無く、関税政策をめぐる対立であった。〜 自由貿易を主張する南部連合と保護貿易で工業化を図り国内マーケットの拡大をめざすリンカーン政権との戦いだった。(P32)

 もはや関税のそうされ経済は活性化しない?
 日本政府はTPPによる無関税化での経済成長は2.7兆円と試算した。(内閣府2011年10月25日)これは10年間の累計の数字だという。1年でわずか2700億円程度の成長である。
 それでは、日本を完全に自由化させることで、アメリカはどの程度の成長が見込めるのだろうか。国際貿易を経験している者は、直感的に日本の数字を2.5倍する。アメリカの人口が約日本の二倍強の3億人だから、おおよそそうした数字になるのだ。(P35)

 アメリカは農業分野(穀物生産)が、国家の安全保障上の観点からも、きわめてセンシティブな問題を抱えていることを重々承知している。
アメリカの人口にアイルランド系が占める割合はおよそ12%(2007年統計)、ドイツ系の17%に次いで二番目の数字。アイルランド人のほとんどが、1845年から49年に発生した大飢饉から逃れるためにアメリカに渡ってきている。
 この大飢饉でアイルランド人は150万人が餓死し、100万人がアメリカに新天地を求めたのだ。人口800万人の国アイルランドを襲った未曾有の飢饉は、当時の宗主国イギリスが、穀物の関税を撤廃したことが密接にかかわっていることをアイルランド系の人々は知っている。(P40)

 日本の将来のあるべき農業の青写真ができあがっていれば、TPPという外圧を能動的に、そしてクリエイティブに利用することは可能である。(P43)

 日本の専門家の分析からも高関税がかけられている米国産農業産品の日本向け輸出にアメリカが大きな期待を掛けているはずが無いことは明らかだ。
 「日本の米国からの輸入の75%は無税であり、米国が輸出増加を期待する有罪の農林産品は、12.5%とシェアが低く、米国の輸出の0.6%に過ぎない。(P49)

 アメリカ政府はじっくりとサービス分野の研究をした。〜 その研究を通じて、知的財産権の輸出はまだまだ増やせると結論づけた。
 その研究の成果は、「The Prioritizing Resources and Organization for Intellectual Property Act 0f 2008」と呼ばれる法律で2008年10月13日に発行している。通称「PRO-IP法」「国家の資源および組織を知的財産権振興に優先的に活用する法」(P53)

 アメリカは、全産業を知的財産権高度集積産業(IP Intensive Industries)と、そうでない産業に明確に二分するのである。〜 石油、石炭関連、化学品、コンピューター関連、輸送機器、医療機器一般、情報ソフトウエア
 その上で結論は、
 知的財産権高度集積産業は、好不況時を問わず、高いスキルを必要とする職を増加させ 〜
 給与レベルは60%高い
 生産量、販売量は2倍以上、
 輸出をリードし、国際競争力が高い
 貿易黒字を産んでいる
 R&D投資は非産業に比べ13倍におよび
 したがって、我が国のイノベーションのたまものである知的財産権を護ることは、多くのアメリカ産業の将来にとってきわめて重要な課題である。
 アメリカは知的財産権高度集積産業に国の将来を見いだした。国策として、知的財産権高度集積産業を育成し、その成果物を徹底的に保護することに決めたのである。  (P64)

 ブルネイとベトナムという、知的財産権侵害の悪質さが高い国で、コントロールできメカニズムをつくろうとしている。(P66)

 中国における知的財産権の保護と行使が進めば、アメリカ国内の雇用情勢は2〜5%の改善が見込まれる。これは923000の新規の職場が創造されることを意味している。(P74)

2006年1月中国は技術立国を目指して、野心的な科学技術開発中長期瀬計画(MLP)を発表した。2050年までに科学技術開発で世界のトップを走るという計画である。〜そこにいたるまたの方策は実に中国らしい、自国に都合のよいプランのオンパレードである。政府調達品は国内開発技術を優先させること、そのために国内企業への融資面での優遇措置をとること、欧米各国は中五国のこうしたやり方を、中国的イノベーション政策(Indigenous Innovation Policy)と呼んでいる。(P77)

 金融サービスの自由化の問題とは、外国資本の金融機関に対しての各種規制の撤廃を目指す者である。〜しかし、これも記述の農業問題に似て、オバマ台頭量がめざす広範囲にわたる産業横断的な輸出増進や職場の創出には繋がらない。(P98)

 日本も中国の知的財産権侵害で、相当な学の損失を被っているはずだ。アメリカの2.5倍と考えれば、1.5兆円となるが、おそらく日本の損失額はアメリカの4兆円を上回る可能性が高い。日本の対中貿易額のほうがアメリカのそれよりも高いからだ。
 知的財産権の輸出は一般の製品の輸出と比べたときに、大きな特徴がある。知的財産権の創造には巨額の開発費がかさむ。しかしそれを消費者に提供する物理的コストはほぼゼロに近い。
 〜アメリカが目指している政府調達システムが導入され、日本も中国の侵害行為を防ぐことができれば、TPPのメリットは十分にありそうだ。
 日本企業のトップも政治家も、中国に強い姿勢はとれない。だから、こういうときこそは、外圧は使うべきなのだ。
(P109)

 ライオンキングの手塚プロダクションからの盗作に代表されるアメリカの悪例は、おそらく彼ら自身がこれからの中国の不法を攻めるときの足かせになっていくだろう。
 〜日本側の注意も必要である。手塚スタジオのように自らの権利を主張しないことは、国際秩序そのものを破壊する可能性がある、「日本的な大人な対応」は、今後、明確な形で否定されていくだろう。〜日本が中国に奪われている知的財産権だけで無く、アメリカに奪われている知的財産権の回復にも繋がる可能性が大いに期待できるのだ。(P113)

 特許のライセンス料の相場は、製品販売価格の5%前後である。(P125)
個を動かす 新浪剛史 ローソン作り直しの10年
池田信太朗 / 日経BP社 (2012-12-13) / 1,620円111 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2013年07月28日 09時16分21秒 2013/07/28
読了:  2013年07月28日
ローソンの経営方針、コンビニ業界の状況がリアルに感じられる本。
新浪社長の発言も興味深いものが多い。

「GEは、シェアが一以下に良いの事業しかいらない、『選択と集中』と言うが、市場をどう見るかということでもある。コンビニ業界でローソンは二位だけれど、病院内コンビニ、生鮮コンビニでは一位。ナチュラルローソンは働く女性の支持率では突出している。調剤薬局併設型でもトップ。細分化した市場をきわめて、なんばーわんになることで、組織に誇りとモチベーションが生まれる」(P118)

コンビニの契約形態
セブンイレブン:加盟店は粗利益の43%(チャージ率)を本部に払う。本部が土地建物を用意する場合は56%〜76%の粗利益額に応じたスライド方式
ローソン(旧制度):加盟店は34%、本部用意は45%もしくは50%の固定。

現在、全店売上高におけるPONTA会員は44%で微増を続けている。一定以上になったらPOSをやめてもよいと新浪は考えている。(P174)

トライアル率とリピート率から新商品を分析する。(P178)

LINEのクーポン活用でフライドチキンの売上が中高生に爆発的に伸びた。ロッピーにスマフォをかざすと、半額になるクーポンがプリントアウトされるという仕組み
LINEのローソンアカウントのユーザーは412万人、Twitterのフォロワー38万人の10倍以上。しかも、クーポンの引き替え率も通常の3%前後より高い、7%前後を示した。(P194)
統計データはおもしろい! -相関図でわかる経済・文化・世相・社会情勢のウラ側-
本川 裕 / 技術評論社 (2010-10-26) / 1,706円103 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2013年05月04日 09時40分25秒 2013/05/04
読了:  2013年05月04日
統計データの解説書であると共に、相関図などのグラフを通して、様々な現象を見ることを教えてくれる本。データは大事だし、その設定が大事だなと改めて思った。

統計グラフの種類
・時系列⇒折れ線グラフ、棒グラフ、麺グラフ
・比較グラフ⇒棒グラフ、折れ線グラフ、レーダーチャート、統計地図
・構成比グラフ⇒円グラフor棒グラフ、折れ線グラフ、レーダーチャート
・散布図・相関図⇒点グラフ、折れ線グラフ
・人口ピラミッド⇒棒グラフ
売れる! ネーミングの発想塾
齋藤 孝 / ダイヤモンド社 (2005-04-02) / 1,512円36 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2013年04月08日 13時17分40秒 2013/04/08
読了:  2013年04月08日
ネーミングについて整理されている良書。
考え方、分類などが的確で、ノウハウとしてすぐに利用できる。

アイデアとはゼロから発想するのでは無く、既存のものを「ずらす」「つながる」ことが基本である。(「斎藤孝のアイデア革命」(ダイヤモンド社))P25

ネーミングには説明系とイメージ系の二種類があり、29の型がある。
「擬態語」金のつぶ、ふわとろ、ごきぶりホイホイ
「極端」スリムドカン、Gショック
「擬人化」ガリガリ君、ゲームボーイ
「だじゃれ」通勤快足、イコカ
「連用形」一番搾り、麺づくり
「語感」ぴあ、タンスにゴン
「会話」ごはんですよ!、おーいお茶
「長文」じっくるコトコト煮込んだスープ
「略語」セカチュー、プレステ
「地名型国内篇」東京ばな奈、六甲のおいしい水、霧ヶ峰
「地名型海外編」青の洞窟、バーモンドカレー
「責任者明記型」伊右衛門、道場六三郎の純練り黒ごまプリン
「外国語型」セフィーロ、ドモホルンリンクル
「和製外国語型」ウォークマン、カビキラー
「トリビア型」ユンケル黄帝液、カレッタ汐留
「デジャブ型」EDWIN、コンサドーレ札幌
「パクリ型」大河の一滴、ピュアモルト
「恐竜型(動物型)」チョコラザウルス
「恐竜型」
「下半身刺激型」マシュマドブラ、夜のお菓子うなぎパイ
「物語型」植物物語、ラーメン紀行、カリー工房
「元祖型」ぼてじゅう総本家、赤ちゃん本舗
「色型赤緑」赤いきつね
「色型マイナー色」白角、キューピーコーワゴールド、VAIO
「型番型」ベンツA160、リーバイス501
「数字型説明系」スーパーカップ1.5、十六茶
「数字型イメージ系」ウルトラセブン、5-56
「専門用語型」アミノサプリ、フラバン茶
「業界用語型」一番搾り、まかない焼きそば
模倣の経営学 偉大なる会社はマネから生まれる
井上達彦 / 日経BP社 (2012-03-08) / 1,944円147 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2013年01月27日 20時11分52秒 2013/01/27
読了:  2013年01月27日
わかりやすくためになる経営学の本。
「模倣」というキーワードから経営について、ビジネスモデルの創造について説明している良書。

<創造的模倣の2パターン>
・自らを高めるために、遠い世界から意外な学びをするという模倣。優れたお手本からのインスピレーション。
・顧客の便益のために悪いお手本から良い学びをするという模倣。業界の悪しき慣行を反面教師にして、イノベーションを引き起こすことを含む。

<ビジネスモデル分析の枠組>
P-VAR
P(ポジション):競合ポジション、顧客セグメント
V(バリュー):価値提案
A(アクティビティ):鍵となる活動、成長エンジン、収益エンジン
R(リソース):鍵となる経営資源、チャネル、顧客との関係性、パートナーシップ
ソーシャルシフト―これからの企業にとって一番大切なこと
斉藤 徹 / 日本経済新聞出版社 (2011-11-11) / 2,052円192 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2013年01月12日 12時42分53秒 2013/01/12
読了:  2013年01月11日
FBグループにも参加しているのに、遅ればせながら、やっと読了。
ソーシャルメディアと企業の関係に関する、教科書。的確な分析と整理が行われている。タームの選定なども適切で、理解を深められる。具体の実証例も豊富で、ビジネスでソーシャルメディアを活用しようとする人には有益&必読。

以下、メモ。
「シェアの法則」2011年の時点で、FB上の情報共有量が年間二倍になっている。人類がソーシャルメディア上で共有する情報量が指数関数的に増えていることを示唆している。(「ムーアの法則」は半導体の集積密度が18ヶ月で2倍になる)
⇒半導体はともかく個人の情報量が永遠に増えることは不可能なので、どういう「着地」をするのかに興味あるな。

●「ソーシャルシフト」に伴って企業が直面する変化
・不誠実さが通用しない透明性の時代が訪れる
・共感がパワーと成り、企業には人間性が回帰する
・生活者が、企業のバリューチェーンに参加する
・大企業にオープン化の波が押し寄せる

●米国ではFBは日常生活に溶け込んでいる。オンラインユーザー2億人の約80%がアクティブなFBユーザー。平均滞在時間も5.3時間。(P46)

●カンヌ国際広告祭からAdvertisementが消えた。「広告」の代わるキーワードは「クリエイティビティ」。「広く告げる」から「関係性を構築する」へのシフト。(P72)

●製品関与マップ
検討時間が長い×感覚的(高級嗜好品)=Feel⇒Learn⇒Buy
長い×論理的(家電、精密機器、保険金融)=Learn⇒Feel⇒Buy
短い×感覚的(食品飲料、日用品)=Buy⇒Feel⇒Learn
長い×論理的(効用重視の商品)=Buy⇒Learn⇒Feel (P80)

●顧客分類
パーティシパント⇒ファン⇒ロイヤルカスタマー⇒エバンジェリスト

●コカコーラのソーシャルメディア戦略の4つのR
1)Review 毎日5000件以上ある発言をきちんと読む
2)Respond 専門チームなどつくり積極的にユーザーと対話する
3)Record さまざまな交流活動を記録し、ファンと共有する
4)Redirect YouTubeやFBなどに点在するコンテンツを集約して、導線をつくる (P109)

●020
イーコーマースは7兆円市場、小売りは135兆円と20倍ある

●『グランズウェル』『エンパワード』著者のジョシュ・バーノフが説く「HERO」の重要性。
high Empowered and Resourceful Operative=大きな力を与えられ、臨機応変に行動できる社員のこと。 (P152)
MAKERS 21世紀の産業革命が始まる
クリス・アンダーソン / NHK出版 (2012-10-23) / 2,052円762 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2013年01月03日 17時22分07秒 2013/01/03
購入:  2013年01月01日 1,995円
読了:  2013年01月03日
前評判通りの素晴らしい本だった。
WIRED編集長でもあるクリス・アンダーソンはこれまでも『フリー』『ロングテール』などで、新たな概念を提示してきたけど、本作が最も本質的で大きな変化を予見していると思う。
デジタル技術革新で起きてきた様々な変化が、製造業にまで及び「新産業革命」が起きていると説く。
実現化するツールは、3Dプリンター、CNC装置(コンピューター数値制御のルーターやフライス盤などなど)、レーザーカッター、3Dスキャナーなどで、数十万円で個人が所有できる大きさ。
特許を押さえるよりも、情報をオープンにして集合知で商品を開発した方が早いとか、1個でも1000個でもコストが変わらないなど、従来の製造業の常識を覆すことが起き始めている。ユーザーごとにカスタマイズした商品の提供も容易になる。
製造過程のロボット化が進めば、人件費の依存率が下がると、新興国に工場を持つメリットが下がる。むしろ消費地や開発陣と近いところでつくるメリットが大きくなるとも予言しているのは、日本にとっても朗報だ。
もっと勉強してみたいし、自分の仕事にどのように結びつけられるのか考えてみたい。
君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?
田村 耕太郎 / マガジンハウス (2012-06-28) / 1,404円265 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2013年01月02日 18時25分58秒 2013/01/02
読了:  2013年01月02日
MBAを持ち、元参議院議員の著者はツイッターなどの発言も積極的で知っていた。
著者が提唱する
・日本だけでビジネスを考えるのはリスクが高すぎる
・世界で活躍するのに日本人に優位性、チャンスがある
・そのために日本でしっかり準備しろ
などの主張は、僕の持論でもあり、非常に共感する。
ただ、もっと社会的な影響力を持って欲しいと思うと、時折、のぞき見える論理の軽薄さや過剰な表現が気になる。「日本人共同体における日本語の使い方」にも気を遣って欲しいな、そうじゃないと影響力が持てないよ、と思った。
雑な文体だけで無く「消費税60%超えの時代が来る」など、現実性の低い例を引き合いに出すのは、説得力がさがる。元国会議員だけに余計にね。

ということで、本文から抜粋。
・多くの識者は「日本がいかにグローバルに通用しないか」を力説するが、自分の経験から言うのだが、多くの日本人は開き直れば、十分世界で通用する。情報感度が高く、空気が読める細やかさがある日本人は実は世界では強い。日本人は一気に、グローバルに変われる能力にあふれているのだ。(6P)
⇒禿げるほど激しく同意。海外で仕事をしてきた僕の実感もまったく同じ。

・日本に対して心から好ましくない感情を抱いているのは、ほんの一部。ほとんどの国では好意的だ。それが若い世代になれば、世界一日本人や日本に好感を持っている言っても過言では無い。(P37)
⇒全くその通りだけど、日本語の文体が雑なのが気になる。書籍で出版する時は推敲しようよ。

・中国人や韓国人のアグレッシブさについて、うらやましく思うが、日本人の礼儀正しくて控え目な点が好かれている。likability(好感度)が高い方が有利  (P38)
⇒実感として同意。

以下、読書メモ。
・外国人と日本の会社内で雇用を争う時代になったのだ。この時代に対応するのは、日本国内にとどまっていたらだめ。(P51)
・青学在学中に(株)モバキッズを創業して、インドに留学した西嶋悠加乃さん曰く「インドは親日国家で、日本人である事が有利だった。インドでは「日本の経済協力が役立っている」に79%、日本企業の進出歓迎が94%。(P74)
・ミラノに拠点を持つプロダクトデザイナー佐藤オオキさん曰く「デザインにおいて、陰影(光の使い方や白〜黒のグラデーション)の考え方や細部デザインへのこだわりが、日本人独特のものがあると海外で評価される」(P77)
・香港にラーメン店「豚王」を出店した生田智志さん(東京では「凪」)。(P88)
・数字で見る日本の偉大さ。経済規模は世界3位、個人金融資産の総額では米国に次いで世界二位。一億円以上の資産を持つ個人の数は世界に居。09年度の世界経済フォーラムのランキングで、技術革新能力が世界一位、科学者や技術者の活用しやすさ二位、消費者の洗練度も一位。 (P211)
・英語学習は村上メソッドで。
1)読む:300万語。小説30冊、ノンフィクション15冊を息継ぎ無く読む
2)単語:毎日1万語を眺める
3)聞く:トータル1000時間。筋トレの容量
4)書く:使える英文をストックしてフォーマットを蓄積、状況に応じてアレンジする
5)話す:挨拶、依頼、質問、石表現、相手の意向を聞く、の5パターンの基本表現を覚える、自分の関心事で100の英文を「英借文」して、丸暗記。
和僑―15人の成功者が語る実践アジア起業術
渡辺 賢一 / アスペクト (2007-11-26) / 1,575円8 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2013年01月02日 18時24分12秒 2013/01/02
読了:  2013年01月01日
少し昔(2007年)の本だけれど、香港を中心に海外で活躍する日本人を和僑と呼び、紹介している本。
和僑の数は不明だけれど、香港だけで日本人起業家による法人は1500社あるとのこと。僕の友人で10社以上はあるなと思いながら、、。
香港和僑会は2004年発足で、2007年で300人。
こんな内容なら、毎年ムック的に発行して欲しいと思った。
10万人に愛されるブランドを作る!
中田 華寿子 / 東洋経済新報社 (2012-04-20) / 1,620円53 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2012年07月25日 19時57分01秒 2012/07/25
読了:  2012年07月25日
スターバックスコーヒージャパンのマーケティング部から新業態の生命保険会社ライフネット常務取締役に転職した筆者によるブランド論。とても勉強になった。
スターバックスは世界中何処にいっても、スタッフの対応が良いのが不思議だったけど、理由がわかった気がした。

以下、気になったところの_φ(・_・

ブランドの定義:企業と消費者との間に、心地よい関係が確立された状態。(P8)

「マーケティング3.0」の時代は、むしろベンチャーや小さな企業のほうが有利。組織が重層化されていない分、経営者や商品開発担当者が想いを、よりダイレクトに、よりタイムリーに消費者に伝えることができるからです。(P44)

スターバックスは「コーヒー・ビジネス」とは一度も称していない。開業当初も今も「ピープル・ビジネス」と称している。
創業者の想いは、「自宅と職場・学校の間に人々が寛ぐことができるサード・プレイスを創る。そこには一杯ずつ抽出した最高のコーヒーが欠かせない」(P50)

何度もストーリーを人に話すことで洗練されたストーリーに進化していくものです。(P104)

スターバックスのミッションステートメント
・働きやすい環境を提供し、社員が互いに尊敬と威厳を持って接する
・事業運営上の不可欠な要素として多様性を積極的に取り入れる
・コーヒーの調達・焙煎・流通において、常に最高級のレベルを目指す
・顧客が心から満足するサービスを提供する
・地域社会や環境保護に積極的に貢献する
・将来の繁栄には利益率の向上が不可欠である事を認識する (P125)

ライフネット生命がマニフェストをまとめる際に4つのキーワード
正直さ:顔が見える会社として情報開示を徹底する
わかりやすさ:家族に説明できる、わかりやすい保険
安さ:インターネット販売に特化することで負担の少ない保険料を実現
便利:見積もり、申し込みは24時間365日、いつでもOK (P130)

ライフネット生命のマーケティング部員は
・他社が出来ないことは何か
・他社がやってこなかったことは何か
・他社がやりたくないと思っていることは何か
の3つを考える習慣がある (P205)
あんぽん 孫正義伝
佐野 眞一 / 小学館 (2012-01-10) / 1,728円404 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2012年05月22日 23時11分53秒 2012/05/22
読了:  2012年05月20日
力作。著者自身が、本編で何度か自負を語っているが、孫さんと、父親に何度も取材。先祖の居る韓国も含め、何度も足を運んで調べている。

プロローグに「リクルート江副、ホリエモンが消えても、孫正義だけは、「ベンチャービジネスの旗手」であり続けている。このエネルギーはどこから来るのか、そして、いかかがわしさはどこからくるのかという疑問と同じ根っこから派生している」とあるが、同感。

週刊ポストの二度にわたる連載に大幅加筆したものだが、著者が、取材やインタビューを重ねるごとに、孫正義に魅力を感じていく様子も感じられる。

帰化に際して、孫という日本に無い苗字を認めさせるために、日本人の妻に先に「大野」から「孫」に改名させ、その事実を「前例」にして、日本人・孫正義になったという逸話は興味深かった。

「孫は豚の糞尿と密造酒という"身体性"あふれる朝鮮部落で生まれた。"身体性"100%の世界から、電子本という、"身体性”0%の世界に飛躍している。」(P220)

「炭鉱のシプシー労働者「組夫」だった叔父がガス爆発事故で死に、その甥が約半世紀後に「脱原発」ののろしを上げる。朝鮮半島から強制連行された一族の血は筑豊にとどまること無く、いまや無人のゴーストタウンとなった福島の原発地帯まで延びている」(P293)
「私が孫正義に魅かれるのは、おそらく彼がそういう家計の歴史を知らずに行動しているからである。孫正義は自分も知らない朝鮮民族のDNAに突き動かされている」(P313)
ソーシャルメディアマーケター美咲 2年目
池田 紀行 / 翔泳社 (2012-03-16) / 1,620円36 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2012年04月14日 02時46分29秒 2012/04/14
読了:  2012年04月15日
献本いただいたのに机の山の中で埋もれていて読むのが遅れて反省。とても勉強になる本だった。
ソーシャルメディアをマーケティングに活用しようと思っている人の入門編にもなるし、既にやっている人には経験の整理、知識の確認になる。
目的の明確化、手段との区別というのは常に大事なことだけれど、ソーシャルメディア活用の際には、留意しないと、流されがちだよね。多対多のコミュニケーションに自分がいること自体が面白いからね。
特に後半のSMM(ソーシャルメディアマーケティング)のROI(効果測定)については、細かいけれど、適切で重要な内容だった。オススメです。
ソーシャルメディア炎上事件簿
小林 直樹 / 日経BP社 (2011-08-25) / 1,512円65 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2012年03月19日 10時41分26秒 2012/03/19
読了:  2012年03月17日
ソーシャルメディアに関するトラブル(いわゆる「炎上」)を、解説した本。30の実例を丁寧に追いながら説明していてわかりやすい。ソーシャルメディアに対する考え方も偏見無く、正しいと思った。特に企業のソーシャルメディア担当者などにとって適切な入門書。

以下は、_φ(・_・

ソニーが2005年にiPodに対抗して「ウォークマン体験日記」というやらせブログが、炎上した。ソニーはやらせは認めずに、「消費者に誤解させた」と謝罪。(P56)

2011年1月14日にドミノピザジャパンが行った「イケメンドミノ25コンテスト」でのトラブル。大量投票が行われて、主催者ドミノが疑われる(おそらく冤罪)ことになり、システム不具合も起こして、コンテスト自体が中止になった(P86)

エイベックスが2チャンネルのネコ「モナー」に似たキャラを『恋のマイアヒ』で使って、しかも
インスパやされた別のキャラクターと主張して、商標登録出願をしようとしたが、抗議の声に、登録取りやめ。(P120)

NTTドコモがプッシュトークのプロモーションでmixi公認コミュを活用したが、マイミク申請などの対応が悪くて、mixiユーザーから相手にされずに閉鎖に。(P124)

2009年10月KDDIがツイッターハッシュタグが、既存とかぶっていたのに強行しようとして炎上。(P126)

匿名アカウントでも個人情報が分かってしまうケース。稲本選手のウエスティンHTLをツイートした女子大生の場合。ツイッターのアカウントのイニシャルから名前を予測して、ミクシィで検索。登録リストから高校名や社名などが推測できる。過去のツイートから行動パターンが読まれるなどで、すべてわかってしまった。(P150)

従業員のソーシャルメディア活用も意識したガイドラインには、米IBMのソーシャルコンピューティングのガイドライン(SCG)、米コカコーラの「ソーシャルメディア利用に関する行動指針などが策定。
クラウドが変える世界―企業経営と社会システムの新潮流
宇治 則孝 / 日本経済新聞出版社 (2011-08-26) / 1,728円51 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2012年02月03日 08時19分49秒 2012/02/03
読了:  2012年02月07日
クラウド化によって起きる様々な現象を本質的かつ網羅的にまとめた良書。NTTの副社長が書かれただけに、「お堅い」感じだけど、クラウドについて真面目に学ぶ「教科書」が欲しい人には適していると思う。

以下、読書メモ。
・(この本における)クラウド定義「ネットワーク上にあるコンピューターリソースやアプリケーションを、利用者がパソコンやタブレット端末、携帯電話などのさまざまなデバイスから使える環境・状態」

・ITの最近のキーワードは(P21)
「パラダイムシフト」=所有から利用へと言う流れが代表的
「サービル融合」  =通信と放送、固定と移動など、業種や業態など既存の事業の垣根を越える
「グローバル化」  =ヒト・モノ・カネ・情報が国境を越える

・クラウド化によって、(P23)
大規模な初期投資がいらなくなる
新たなシステムを構築するまでの時間が削減できる
拡張性が高く、変更に強い
多種大量のデータを低廉なコストで処理できる

・世界の実質GDPが新興国に比重が移っている、そのグラフ(P31)「通商白書2010」から

・日本は、クラウド化のための、インフラ、技術の準備はすでにできている。(P45)
ブロードバンド利用者数は1億6000万契約。普及率は固定で約7割の世帯・携帯は3GやLANで9割を越える。

・著作権管理技術は、デジタル・エンターテインメント・コンテンツ・エコシステム(DECE)という団体がある。ソニー、マイクロソフト、ワーナーなどが参加。

・2011年度から横浜市、豊田市、京都府けいはんな学研都市、北九州市で、スマートコミュニティに基づく「環境未来都市」。柏市、藤沢市なども。
情報の呼吸法 (アイデアインク)
津田 大介 / 朝日出版社 (2012-01-10) / 1,015円603 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2012年02月06日 11時59分18秒 2012/02/06
読了:  2012年02月06日
著者久しぶりの単著のわりには、特別に目新しい内容は無い。ソーシャルメディアで発言し続けている人は、ネットワークができる代わりに刺激は下がるんだなと思った。
ただ、彼の考え方や履歴も語られていて、ツイッターが流行った後に、津田大介を知って、興味を持った人には、とてもよいと思う。
専門家だから、当たり前かもしれないけれど、ソーシャルメディアや今の時代の情報流通の状況への認識は的確。
メディアやソーシャルネットワークに関する考え方は、意外に(?)穏健で、自分と感覚は近いなと思った。

以下、読書メモと私感
・IDC(米国のIT市場調査会社)は、2010年に発表したレポートで、今後10年間で世界のデジタル情報量が44倍に増加するとの見通しを示した。

・インターネット発展の前1989年頃「セカンドサマーオブラブ」というカルチャームーブメントが好きだった。
☞知らなかったけど、なるほどなと思った。音楽に関する評論の原点が見えた気がした。ここに憧れがあるんだね。

・ナターシャは社員30人弱、年間売上2億円くらいの会社に成長した
☞個人的なことだけれど、会社を作ったと言って、卓也君と二人で、オフィスまで挨拶に来てくれたときのことを思い出して、感慨深かった。音楽雑誌低調の中、唯一成功した音楽サイトになったね。ナタリーには、音楽プロデューサーとしてもお世話になってます。

・同じ業界で同じ世代の人をツイッターで見つけて、知らない人でもフォローしてみるのがお薦め。問題意識が近く、何気ない情報が大きくヒットすることが多々ある。情報選びが「媒体選び」から「人選び」に変わった。

・検索とソーシャルキャピタルで情報が自動的に最適化されていてても、ハプニング的な部分も大事。ツイッターの「誤配力」に情報格差を埋めるためのヒントがある。
☞同感。僕がツイッターが好きな理由も、このノイズの混じり方にある。

・人間は「物事が動き出す瞬間に居合わせる」と興奮する

・フォローする3つの基準。1)直接関わりのある知り合い、2)メルマガの購読者など興味を持ってくれた人、3)ツイッター内容が面白くて読みたいと思う人

・推奨図書。「グーテンベルクの銀河系」「メディア論」(マーシャル・マクルーハン)、「オバマのつくりかた」(ラハフ・ハーフーシュ)

・自分は、「キュレーター」と言うより「バーテンダー」に近い。メルマガは「カクテル」。
クラウド「超」仕事法 スマートフォンを制する者が、未来を制する
野口 悠紀雄 / 講談社 (2011-11-25) / 1,620円653 users
タグ ビジネス 勉強法 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2012年02月04日 14時56分06秒 2012/02/04
購入:  2012年02月04日 1,575円
読了:  2012年02月05日
著者のベストセラー「超」シリーズは、ほとんど読んでいる。目的と手段をロジカルに峻別して、痛快でわかりやすい。徹底した功利主義は経済学者ならではだと思う。毎回、いくつかの便利なツール、方法論と、考え方、とらえ方の確認、発見をもらえる。
本書は、「クラウド化」が進んで、「クラウドサービス」が一般化している今、効率よく仕事をするために、どう活かすかをまとめた好著。時代認識、社会認識も的確。こう言っては失礼だが、60歳を過ぎているとは思えない。デジタル適応に実年齢は関係ないんだと言うことを、改めて確認する。

以下、読書メモ
・ITは「一般の目的技術」(General purpose technology)なので、「機器や機能から何ができるか」よりも、「仕事でどう使うか」というノウハウが大切という指摘は、強く同意。最初から目的がはっきりしている「パン焼き器の使い方」と比較しているのが、著者らしく、わかりやすい。
☞日本の製造業は、ここが弱いことが多い。僕が昨年買ったNECカシオのアンドロイド携帯MEDIASは、性能、機能は悪くないのだけれど、操作設計、UIが悲惨で、ユーザーのユースケース(使用状況)のシミュレーションをやっているとは思えない代物だった。この点はアップル社は、圧倒的に優れている。

・ipadのメモは、Gメールのnotesと自動連動しているので、Gメールの受信ボックスに置いておくと、打合せ等のメモが残せる
☞知らなかった。たしかにこれは便利だ。

・写真のサイズと無料保存の容量一覧。
iPhoneの元画像(2MB)☞evernoteで30枚程度、picasaで500枚程度
大(500KB)☞120枚、2000枚、中(150KB)☞400枚、6600枚、小(50KB)☞1200枚、2万枚

・自家製ブックマークをGメールやevernoteつくるとよい
☞クラウドのブックマークサービス「xmarks」を使っていたら、ある日バグって酷い目にあった。自分でつくることにしよう。

・「PDFは(南極探検隊の)インスタントラーメン」との比喩が面白い。海外でつくられた文書をPDFで送られてきて、印刷して読むのは、お湯を掛けて元の姿に戻すこと。
 ITは「中抜き」の手段、電子書籍も輸送費と店舗費用が節約される。大昔は紙と文字が、語り部を不要にするという意味で「中抜き」だった。との指摘も面白い。

・エクセルのブック機能が便利。「挿入」の「テキストボックス」で、テキストファイルを、「図」で写真を、「スクリーンショット」でウエブ画面を貼り付けられる。

・NYtimesの電子版は過去記事の無料検索、閲覧が画期的。世界中の事件を調べることができる。日本の新聞社は大いに遅れている。

・ジョブズとリーバイスを重ね合わせ、ゴールドラッシュの再来との指摘も示唆的。みんなにとってcoolな「夢」を実現したこと、先端的研究所の科学技術の成果ではなく、大企業の大工場でつくられてなく、権威や権力、政治家の庇護や独占的支配力とも無縁など、共通点は多い。
そして、日本企業が、今から「ゴールドラッシュ」に参加するのではなく(そこにはもう儲けは無い)、Mining the gold miners.(金採掘者を採掘する)ビジネスができるかが大切だと説いている。
☞なるほどと思った。そういう視点を持っていようと思う。
グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2012年01月15日 01時52分10秒 2012/01/15
購入:  2011年12月29日 1,785円
読了:  2012年01月25日
何よりもエディトリアルデザインが素晴らしい。読みたくなる本になっている。
グレイトフルデッドが、今のフリーやソーシャルを先取りしていたという論理は、一定正しいとは思う。ただ、ヒッピームーブメントやドラッグカルチャーまでひっくるめて、アップル社のジョブズと結びつけて、全肯定するのは、さすがにやり過ぎ。
楽しみとして読むのにはよいけれど、音楽ビジネスをしている者として、若いミュージシャンやマネージャーがこの内容を「真に受けた」らどうしよう?と心配になった。

この本にちなんだトークイベントにパネラーとして出演することになりました。
興味のある方は、こちらから「音楽・アーティスト活動のこれから 〜Direct to Fan (D2F) マーケティング時代のサバイバル術〜」
メッシュ すべてのビジネスは〈シェア〉になる
リサ・ ガンスキー / 徳間書店 (2011-02-17) / 1,728円240 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2012年01月14日 22時06分21秒 2012/01/14
読了:  2012年01月22日
とても参考にになった。
90年代前半に商用ウエブサイトGNNを、その後写真共有サイトOtotoをシリコンバレーの名物起業家による新しいビジネス論。様々な商品を所有では無く、ユーザーと「共有」することでできる新しいビジネス形態を網の目に喩えて「メッシュ」と呼んでいる。
ソーシャルネットワークの発達で、ユーザーが必要なときだけ、商品を借りて使うことが容易にできるようになった。価格が高くて、使用頻度が低い商品は、所有よりも共有が有効であるという趣旨。
米国と日本は、価値観も生活観も違うとは思うけれど、とても参考になるし、日本でも広まり始めているよね。従来型のコミュニティ(ご近所の助け合い)が薄まっている都会では、ソーシャルメディア上の信頼と、リアルティムな情報共有で、親戚やご近所さんに替わっていくのかもね。

<読書メモ>
・パンドラやラプソディが広まったのはインフルエンサーを活用したから。
・「クラッシュパッド」は、ナパで誰でもワイン醸造ができるようにするサービス。
・旅行中の自宅を人に貸す「ルーモラマ」roomorala.com
・携帯電話のアプリで呼び出せるタクシー配送サービス「taxi magic」がハイネケンと組んで、飲酒後に安全に送り届けるサービスを展開している。
・メッシュでは、1件ごとに顧客と信頼関係をつくるチャンスがある。カスタマイズした提案を行うことができる。「顧客から学び☞試し☞実行し☞顧客を引き込む」=価値を生む信頼の輪
・メッシュ時代に指示される商品は、耐久性、汎用性、修理可能、持続可能社会に貢献するもの。
・メッシュビジネスを可能にしたのは、過去20年以上の情報インフラへの投資と50年以上の交通インフラへの投資のおかげ。グローバルなネットワーク社会には、50億人が携帯電話を持ち、10億人以上がインターネットを日常的に利用している。米国のインターネットによる経済効果は年間1兆4000億ドルと推定。
・メッシュビジネスで信頼を得る7つのポイント。
 1伝える(期待感を抱かせるように努力をして何回となく情報を送る)2試用させる  
 3有言実行  4顧客に喜びを与え続ける  5ソーシャルネットワークに抱き込み深く食い込む  
 6透明性を重視しつつ、プライバシーは守る  7批判的なPRに対処し、素早く巧みにフィードバックする
・カーネギーメロン大学の調査によると、個人情報保護対策をとるサイトが販売する商品には割増料金を働いた人が過半数。金額の6%を払っても良いとのこと。
・ネットフリックスが、延滞料金無料のビジネスモデルにしたことで、ブロックバスターは破綻した。
世界経済を破綻させる23の嘘
ハジュン・チャン / 徳間書店 (2010-11-19) / 1,836円155 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2011年11月03日 17時03分35秒 2011/11/03
読了:  2011年11月19日
韓国人経済学書による最新の経済学論。経済の「常識」を疑えと唱え、
過剰な自由至上主義を否定して、「よりましな資本主義」を提言している。
ヒューマニズムや文化論では無く、経済学の理論で行き過ぎた市場主義を戒めていることに意味がある。
現在のマクロ経済を理解するのに必読。
筆者の意見と一部、異なるところがあるのだけど、その理由は、日本でこの理論をやると、高度成長期の仕組みによる、今では形骸化した既得権益層を守ることになるリスクがあると思うから。理論から政策への落とし込みというのは難しいのだなと思った。

以下、概要。

<23の嘘> 
第1の嘘 市場は自由でないといけない
第2の嘘 株主の利益を第一に考えて企業経営せよ
第3の嘘 市場経済では誰もが能力に見合う賃金をもらえる
第4の嘘 インターネットは世界を根本的に変えた
第5の嘘 市場がうまく動くのは人間が最悪(利己的)だからだ
第6の嘘 インフレを抑えれば経済は安定し、成長する
第7の嘘 途上国は自由市場・自由貿易によって富み栄える
第8の嘘 資本にはもはや国籍はない
第9の嘘 世界は脱工業化時代に突入した
第10の嘘 アメリカの生活水準は世界一である
第11の嘘 アフリカは発展できない運命にある
第12の嘘 政府が勝たせようとする企業や産業は敗北する
第13の嘘 富者をさらに富ませれば他の者たちも潤う
第14の嘘 経営者への高額報酬は必要であり正当でもある
第15の嘘 貧しい国が発展できないのは起業家精神の欠如のせいだ
第16の嘘 すべては市場に任せるべきだ
第17の嘘 教育こそ繁栄の鍵だ
第18の嘘 企業に自由にやらせるのが国全体の経済にも良い
第19の嘘 共産主義の崩壊とともに計画経済も消滅した
第20の嘘 今や努力すれば誰でも成功できる
第21の嘘 経済を発展させるには小さな政府のほうがよい
第22の嘘 金融市場の効率化こそが国に繁栄をもたらす
第23の嘘 良い経済政策の導入には経済に関する深い知識が必要

<世界経済を再建する8原則>
原則1:資本主義はいろいろ問題があるにせよ、それにまさる経済システムはない
原則2:人間の合理性には大きな限界があることを認識して、新しい経済システムを
     構築すべきだ
原則3:人間の「悪意」ではなく「最良」を引き出せるシステムをつくるべきだ
     自分たちは無私無欲の天使ではないと認識しつつ
原則4:報酬は必ずその人の価値によって決まる、という思い込みを捨てる
原則5:「ものづくり」をもっと重視する必要がある
原則6:金融と実態経済のバランスをもっと良くする必要がある
原則7:政府は大きく活発になる必要がある
原則8:世界経済システムは発展途上国を不当に優遇する必要がある
出世の流儀―究極のビジネスマンになる方法
石坂 敬一 / 日本文芸社 (2011-08) / 1,404円5 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2011年11月02日 00時35分25秒 2011/11/02
購入:  2011年11月01日 1,365円
読了:  2011年11月02日
東芝EMI〜ユニバーサルジャパン〜ワーナージャパンと大手レコード会社で経営者として活躍された音楽業界の重鎮によるビジネスマンの在り方に関する本。「サラリーマン経営者」のシビアさが窺われる。
凋落 木村剛と大島健伸
高橋 篤史 / 東洋経済新報社 (2011-02-25) / 1,944円29 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2011年09月04日 15時26分41秒 2011/09/04
読了:  2011年09月03日
90年代から00年代に注目された商工ファンド大島健伸と、竹中ブレーンとして活躍した木村剛。刑事被告人となった二人の軌跡を追ったドキュメンタリー。どちらも結末に興味と疑問があったので、おもしろく読んだ。
大島健伸は偽装倒産なのか?何故、小企業向けのノンバンクで、巨大な資金量を誇った商工ファンドが経営不振になったのか?
木村剛は、何故、日本振興銀行で、自分の思想と相反するような粉飾を行って、刑事被告人になったのか?実際に不正はあったのか?
そんな僕の疑問に完全ではないけれど、丁寧な事実の整理と取材は、とても参考になる。納得のいった部分も多い。
ただ、ドキュメンタリーとしては、この二人の共通点と相違点の描き方が不十分だった。出自もキャラクターも違う二人が、一瞬だけ深く交わって同時に堕ちていったというのは事実のようだけれど、二人に共通する理由はあるのか、もしくは、際立つ相違点があるのかは書かれていない。強いて言うなら金融業界のアウトローは、やっぱりエグイし、リスキーだなと、村上ファンドもつかまったしと思ったけれど。
彼らのキャリアはまだ終わっていない(かもしれない)ので、今後の活動にも注目したい。

紹介されている金融手法や金融商品で、理解できないところがあった。せめて構造はすぐ捉えられるように勉強しようと思った。
地下鉄は誰のものか (ちくま新書)
猪瀬 直樹 / 筑摩書房 (2011-02-09) / 799円139 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2011年07月28日 17時05分07秒 2011/07/28
読了:  2011年07月30日
なぜ、東京に営団地下鉄と都営地下鉄があるのか不思議に思っていたけれど、この本でわかった。そして、国土交通省を中心とした既得権益が、地下鉄の合併を妨害していることもよくわかる。
地下鉄草創期からの歴史も丁寧にまとめられているし、現在の地下鉄の経営状況、財務状況、営業状況、混雑など、わかりやすく数値で説明している。
それにしても、筆者が副知事になってくれてよかった。石原知事の数少ない功績だね。早く一元化して欲しい。
これからスマートフォンが起こすこと。
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2011年07月21日 19時47分57秒 2011/07/21
読了:  2011年07月25日
これから数年間における社会の変化の象徴に「スマートフォン」を採り上げてまとめている。ポイント整理と全体の方向性は賛成。かなり踏み込んでいる。
ただ、読者にわかりやすくしようとするためか、「何でもかんでもスマフォの話」にし過ぎている印象はぬぐえない。
それから、例によって、音楽配信のアイチューンの認識は間違っている。それについては、ブログにまとめたので、こちらをご覧ください
ME2.0 ネットであなたも仕事も変わる「自分ブランド術」
ダン・ショーベル / 日経BP社 (2010-04-29) / 1,728円432 users
タグ ビジネス カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2011年06月20日 20時42分46秒 2011/06/20
読了:  2011年07月02日
佐々木俊尚の『ネットがいれば履歴書はいらない』の米国大学生向け向け版のような印象。正しい事が整理されて書かれているけれど、それ以上ではないです。
早い段階で提唱した事に価値はあるのでしょうが。
フィルター思考で解を導く~ビジネスで勝つための情報戦略~
沖野修也 / フォレスト出版 (2011-04-22) / 1,512円62 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2011年05月14日 02時37分41秒 2011/05/14
読了:  2011年05月14日
国際的に活躍するクラブDJによる初のビジネス書。
情報のインプットと整理の方法だけではなく、アイデアを出すための醸造の仕方や企画に落とし込む秘訣が、これまでの仕事の具体例を出しながら述べられている。DJだけでなく、プロデューサー、デザイナーとして多方面で活躍する「天才」沖野修也の脳味噌が覗けた気がする本。オススメ。
筆者とは、個人的にも長い付き合いがある。尊敬する友人の今後のより一層の活躍に期待したいと思った。
少し惜しいのは、おそらくは、「ビジネス書」というカテゴリーを意識したが故、一般化しようとし過ぎていること。このテーマで書くなら、むしろ「自己啓発本」にするくらいに振り切って、「沖野信者」を増やすつもりで書いたほうが、もっと切れ味が出たような気がする。
ちなみに、著者の『DJ選曲術』は、傑作。音楽論としても素晴らしく、必読です。
ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2011年04月30日 00時20分32秒 2011/04/30
購入:  2011年04月30日 1,680円
読了:  2011年04月30日
すいません。著者です。是非感想をお聞かせください。
プロフィール
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ソーシャル・ビジネス革命―世界の課題を解決する新たな経済システム
ムハマド ユヌス / 早川書房 (2010-12-22) / 2,160円115 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2011年03月13日 20時01分37秒 2011/03/13
読了:  2011年03月28日 星2つ
目から鱗の本。著者はバングラディッシュ人の経済学者で、貧困問題に取組んでいる。グラミー銀行という超貧困層向けにマイクロファイナンスという仕組みをつくって、成功している。ソーシャル企業という新しいカテゴリーを実践&提唱している。「従来の株主利益最大化」に代えて、「社会正義の実現」を目的にした企業で、NGOなどとの違いは、継続可能にするために、利益を出しながら運営すること。既に、既存の大企業との合弁も含め、栄養改善、水、雇用等々の分野で具体的なソーシャルビジネスが始まっている。意義深いし興味深い話だった。
従来型のビジネスで社会貢献にも取組もうとすると経営戦略が難しすぎるという主張にはうなずかされた。これから世界的に広がっていくだろう。少なくとも「貧困問題」への処方箋としては、最良に思われる。
経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2011年03月13日 20時02分01秒 2011/03/13
読了:  2011年03月26日 星3つ
40年間の世界の経済史が総合的に理解できる名著。要所で、専門的な内容に踏み込んでいるが、経済の門外漢にもわかりやすい理知的な説明が素晴らしい。金融ITの理論や「リーマンショック」の理由が、初めて理解できた。
2008年秋から1年間「週刊東洋経済」に連載された際は『変貌をとげた世界経済 変われなかったニッポン』というタイトルだったとのこと。
70年代と今を比べて、「ヒトとモノ」は、あまり変わらず「カネと情報」がまったく姿を変えていると指摘。
没落していたアメリカとイギリスが、90年代に優秀なリーダー(ローガンとサッチャー)を得たこともあり。製造業主導から高度な金融とIT技術をベースにした産業を主軸に替えることに成功して、復活した。
日本は、変わらなければいけないという理由がよくわかる。
コンテンツ・ビジネスで失敗しない法則―会計士が見たエンターテインメント・ビジネスの本質
山田 有人 / 日経BP社 (2001-06-01) / 1,512円5 users
タグ ビジネス カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2011年02月05日 20時07分10秒 2011/02/05
読了:  2011年02月09日
図書館で借りて、斜め読み。具体的に必要なポイントがまとめられている良書。但し、会計基準は時事的なので、01年刊行は、古すぎた。小室哲哉さんがビジネスもわかるプロデューサーとして持ち上げられているのがご愛嬌。
野口悠紀雄の「超」経済脳で考える
野口悠紀雄 / 東洋経済新報社 (2007-10-26) / 1,836円42 users
タグ ビジネス カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2011年02月05日 20時06分27秒 2011/02/05
読了:  2011年02月09日 星2つ
経済学的な考え方が理解できる。Q&A形式も具体的でわかりやすい。さすが「超」シリーズの著者という良書。

プロフィール

音楽プロデューサー、コンテンツオーガナイザー。『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)上梓。(株)バグコーポレーション代表取締役。(社)日本音楽制作者連盟理事
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