ホーム   本・雑誌   Web   洋書   DVD ウォッチ  プロフィール  メディア記録  印刷  RSSフィード
並べ替え:
カテゴリ 読書 購入 お気に入り 1 - 29件目 / 29件 日付
超訳 小説日米戦争
佐藤 優/ ケイアンドケイプレス (2013-09-26) / 1,728円27 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 登録日:2013年12月28日 10時56分52秒 2013/12/28
読了:  2013年12月27日
1920(大正9)年に書かれた、日米戦争の小説を、現代の教訓とするべく現代語訳された本。
特に後半部分の「解題」は、洞察に富む貴重な内容だ。
日本は1904年の日露戦争から、1939年の太平洋戦争まで、本格的な戦闘がなかった、経験の無い人が大東亜戦争の指揮をとっていた、という指摘は目から鱗だった。

以下、読書メモ

アメリカは帝国主義曲として、中南米への影響力を拡大し同時にヨーロッパの影響力を排除する、これがいわゆる「モンロー主義」である。
しかし産業革命が進展した19世紀も終わりに近づく頃は、アメリカは更に帝国主義的に拡大に乗り出す。(P184)

第一次世界大戦は、本質的にヨーロッパを舞台とした戦争であり、疲弊したヨーロッパ諸国にとって代わるように、アメリカと日本が存在感を増してきた。共に潰瘍国家であり、共に中国市場獲得を狙う日本とアメリカの違いが対立、近い将来、軍事衝突になる可能性は高かった(P187)

サイバー戦争の時代に、サイバーテロに対してもっとも高い防御力を持っているのは北朝鮮。インターネット網が整備されて無く、軍事技術はローカルネットワークを用いている。技術が行動に発達すると、思いがけない逆説的な事態が生じることがあるという興味深い教訓だ。(P193)

地政学では、国家を大きく「大陸勢力」と「海洋戦力」に分けて考える。(P238)

戦後の国際貿易のルールは、GATT体制(後にWTO)で定められている。〜これに対し、TPPは別個に一部の国家がグループをつくりその中だけで通用するルールを作るという動きである、つまり、WTOといい普遍主義が限界を迎えたため、TPPというブロック経済圏がつくられつつあるのだ。(P257)
新・帝国主義の時代 - 右巻 日本の針路篇
佐藤 優/ 中央公論新社 (2013-03-22) / 2,052円24 users
読了:  2013年05月15日
こちらも素晴らしい!
新・帝国主義の時代 - 左巻 情勢分析篇
佐藤 優/ 中央公論新社 (2013-03-22) / 2,052円24 users
読了:  2013年05月15日
中央公論の連載の再編集だけど、素晴らしい内容。めちゃくちゃ勉強になった。
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
佐藤 優/ 東洋経済新報社 (2012-07-27) / 1,620円1115 users
読了:  2012年12月09日
圧倒的知の巨人である著者自身の読書法を具体的に紹介していて、非常に興味深い。
さすがにここまでのエネルギーを読書に注ぐことはできないけれど、意欲はかき立てられる。
語学、数学、歴史などは、参考にして学ぼうと思った。
この読書メモも、超稚拙だけれど著者の「技法」に通ずる部分がある。「普通の速読」をして記録を残しておくということになる。

・methodはギリシャ語のmetodosに由来する。metaとは「〜に沿って」という意味で、hotosは「道」という意味。ちなみに古典ギリシャ語と古典ラテン語が国際基準の知識陳じんとして不可欠。
「古典ギリシャ語初歩」(水谷智尋・岩波書店)「CDエクスプレス古典ギリシャ語」(荒木英世・白水社)は優れた入門書。2時間×週三回の独習×2ヶ月でギリシャ語を読め、辞書を引けるようになる。
・正しい方法論には捨てる技法も含まれる。ロシアに行くビジネスマンは、ロシア語を学ぶ時間を英語に充てた方がよい。(P10)

・大井正/寺沢恒信『世界十五大哲学』(富士書店)は、説明が丁寧で、述語の定義もわかりやすい。

・藤原正彦『国家の品格』(新潮新書)、鈴木琢磨『テポドンを抱いた金正日』(文春新書)は2時間で読めるが、そのことはレベルの低さを意味しない。『国家の品格』の哲学的構成は、ライブニッツが『単子論』(岩波文庫)で展開した真理は複数あるという考え方を基本にしていると筆者は見ている。18世紀の哲学者が難しい言葉で語ったことをだにでもわかる言葉で説明している。『テポドンを抱いた金正日』の中で展開されている「先軍思想」に関する分析はCIAやSISでも通用するレベル。(P49)

・高校レベルの知識を基礎知識の基本と考えれば良い。この基礎力で標準的な学術書なら消化できるはず
だ。(P115)

・国際政治の基礎知識。近代国際政治の枠組を創った1648年のウェストファリア条約。(P132)
「1618年、オーストリアの属領ベーメン(ボヘミア)の新教徒がハプスルブルグ家によるカトリック信仰の強制に反抗したのをきっかけに、30年戦争が起こった。子の戦争の一つの対立軸は旧教対新教で、スペインは旧教側のハプスブルグ家の肯定を支援し、新教国デンマークはこれと戦った。ヴァレンシュタイン肯定軍が優勢になると、バルト海の覇権を目指す新教国スウェーデンの国王グスタフ=アドルフが戦いに加わり、旧教国フランスも新教勢力と同盟して皇帝と戦い始めた。30年戦争は、宗教的対立をこえたハプスブルク家対フランスの戦いでもあった。30年戦争は1648年のウェストファリア条約で終結し、ヨーロッパの主権国家体制は確立された」(『詳説世界史改訂版』山川出版社・世界史B教科書 )
「国際社会が形成されたのは、17世紀のヨーロッパからであると言われている。ドイツ30年戦争の終戦処理のために、ウェストファリア地方で開かれた講和会議で、ウェストファリア条約が締結された。この会議には当時のヨーロッパのおもな国々の代表が集まり、互いに表頭で独立した主権を認め合った。一定の領土があり、そこに国民としての一体感を持った人々が国みんっっかを形成し、政治的な決定を水ら化の手でおこなうことのできる主権をもっていることが、近代国家の定義である」(『詳説政治・経済』山川出版社)

・世界史勉強例(p138)
『NEW青木世界史B 講義の実況中継』(青木裕司・語学春秋社・全五巻)を通読
『詳説 世界史書き込み教科書』(石井栄二編・山川出版社)

・日本史勉強例(P141)
「日本史A」の教科書は近現代史に特化していて、解説もBより詳しく、深い。

・革命運動やテロを伴う国家改造運動は、社会の底辺から起きるということはない。現在の体制で、恵まれた地位を得ていない知的エリートが困窮している人々の立場を代行して行う。(P154)

・数学や外国語は頭で無く身体で覚える(P194)
ビジネスパーソンに対する補修を念頭に置いた優れた社会人用教科書がでている。
『新体系 高校数学の教科書』(芳沢光雄・講談社ブルーバックス)
『もう一度 高校数学』(高橋一雄・日本実業出版社)

・星飛雄馬のように自分以外の価値観を認めずに、他人にも押しつけるタイプのビジネスパーソンは、中堅以上になると組織を混乱させる。(P216)

・『死者の軍隊の将軍』(イスマイル・カダレ 松頼社)を読んで、アルバニアの状況から北朝鮮社会について、類比的に考えることができる。
北朝鮮の人々が体制によって「洗脳」されている見る人は、自由を欲する人間の本質を理解していないシニズムだ。日本が北朝鮮との間で対話を回復し、あの体制の中にも必ずある、優れた知性と接触する可能性を探るのだ。その作業が拉致問題の解決に向けた環境を整備するのである。(P226)

・外国語と日本語の対訳本も単語を増やしたり、外国語言い回しを覚える上で役立つ。最近、小説の対訳本はあまりでていないが、神田神保町の古本屋街で何運動や大学書林の対訳本(200円〜500円)を見つけると、必ず購入することにしている。(P252)
国家の「罪と罰」
佐藤 優/ 小学館 (2012-02-01) / 1,728円37 users
読了:  2012年04月16日
非常に読み応えがある。
実際に北方領土返還交渉に中心的に関わってきた元外交官のリアリティはすごい。
SAPIOの連載をまとめたものだけれど、国際政治やインテリジェンス(国家防諜)の根底にある、見方がわかって勉強になる。社会観、人生観にもつながる重要な視点だと思った。

気になった箇所の抜き書き
19世紀から20世紀の古典的帝国主義は、宗主国が植民地を軍隊の力を背景に直接、倒置して収奪と搾取を行ったが、現地住民の反乱やサボタージュでコスト高になって植民地を手放した。貿易や投資の方が国益に適うならば帝国主義国は平和的手段を選択するが、「食うか、食われるか」という帝国主義の基本的なゲームのルールはかわらない(P11)

北方領土の「返還」は、日本の領土をロシアが盗んだことになるので認めないが、ロシアが善意で「引き渡し」するのはあり得るというのがプーチンの論理。(P15)

2022年9月17日の「平壌宣言」の主旨は「北朝鮮が拉致問題を解決し、大量破壊兵器開発を断念するなら、日本は金正日体制に対する安全を保障するように米国に働きかけると共に、北朝鮮を経済支援する」というものだったが、完全に破綻している。(P30)

2009年4月のロシアでのオバマ発言はロシア人の心をつかんだ。ロシア語への思い入れが強いロシア人に対して、難解なロシア語を勉強しているという姿勢と、ロシア大統領の英語力が優れていると持ち上げる姿勢がロシア人の琴線に触れる。(P41)

ロシア人の政治家観は、古代アテネの「陶片追放」に近い。選挙とは、「悪い候補者」「うんと悪い候補者」「とんでもない候補者」の中から、「悪い候補者」にする消極的な選択だと考えている。(P65)

ロシア人は確固たる国家観を持っている外国人だけを尊敬し、信頼する。(P68)

ロシアのプーチン大統領の支持基盤は二つ。一つは「サンクトペテルブルク出身の改革派経済官僚」。もう一つは「シロビキ」で、KGB出身者だが、鉄の規律の軍団と言うより、大学のボート部、応援団のOB会に近い。利権集団である。(P73)

「クライ」は、ロシア語でもウクライナ語でも「地方、田舎」の意味。「ウ」という接頭辞は「〜のそばに」という広がりを意味する。ウクライナは田舎という意味。
また、西部のガリツイア地方は、元はハプスブルク帝国に属していて意識が違う。(P138)

外交の世界に相互主義という概念がある。相手が約束を違えた場合は、それと同程度にこちらも約束違反をする権利があるという考え方。この考え方で石川議員に特捜部取り調べの録音を薦めた。(P188)

ウィキリークスハ、既存の国家システムを破壊するという明確な目標を持った政治運動だ。アサンジ氏の思想は、アナーキズムにきわめて近い。(P280)

ナショナリズムは、政治思想に留まらず、近現代人にとっては宗教の機能を果たしてる。我々は誰もがいずれかの民族に古来属していると考えるが、これは近現代人が民族のイメージを過去に投影しているからである。学問的には民族の歴史は250年程度しか遡ることができない。それ以前の人間の世界に民族というかんねんは存在しなかった。「民族」は国家をまとめ上げるために生み出された「道具」としての位置づけ。
現在、中国では、中華帝国の漢人という自己意識とは異なる中国人という民族意識が生まれている。その過程で日本が敵のイメージに定められてしまった。近代社会が形成される過程で、資本主義、工業化、民族の形成は不可避だ。靖国神社、歴史認識、尖閣と中国が次々と門戸を言ってくるのは、中国で本格的な近代化が始まっているからだ。中国の近代化が完成するまで、中国人からは日本は敵のイメージにされ続ける。その現実を冷徹に認識する必要がある。(P359)

中国ではナショナリズムという新しい宗教が形成されている。中国ではエリートは儒教、大多数の民衆は道教だった。近代化の過程で識字率が急速に向上すると、広範囲の人々の間で情報の共有が進んで、民族という自己意識が進んでいくのである。
この状態が中国の国家体制に与える影響は両義的だ。共産党指導部は民族の代表と装うことで、民衆のエネルギーを国家体制強化に利用としているが、失敗する。ナショナリズムでは民衆の代表の統治が理想とされるから。
また、中国ナショナリズムの昂揚は中五国国内の少数民族の民族意識を刺激する。特にウイグル人、チベット人は、中国人を敵と見なすようなる。中国が宗主国で、ウイグルやチベットは植民地であるという自己意識を強める。(P360)
人たらしの流儀
佐藤 優/ PHP研究所 (2011-05-26) / 1,188円180 users
読了:  2012年04月07日
国際政治の裏側からキリスト教神学まで、深い造詣を持つ著者の中では、ライトで読みやすいエッセイ的な本。著者に興味を持った方の入門には最適だと思う。けれど、決して浅くは無く、人間関係について考えさせられる本。動物行動学の人間篇みたいな側面も。
インテリジェンス人間論 (新潮文庫)
佐藤 優/ 新潮社 (2010-10-28) / 594円118 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 政治 登録日:2012年03月10日 16時12分19秒 2012/03/10
読了:  2012年03月09日 星4つ
もう既に、著者のファンだけれど、この本も素晴らしかった。
インテリジェンス(諜報)的な視点からの政治家論や、過去の思想家の分析。クリスチャンである著者による神学的なキリスト論など、含蓄が有り、人生の智恵になりそうな本。
鈴木宗男は優秀で志も高い政治家だけれど、「騙すよりも騙される方が良い」と思ってしまう人柄の良さが、弱点になっているので、政治闘争を勝ち抜けなかった。そこに哀しみをみるという著者の情緒の深さに感動した。

以下、なるほどと思ったことメモ。

権力には魔物が潜んでいる。潜んでいるというよりも、自分の内部にこの魔物を飼っていかなくはならないのである。そこで生き残る二つの方法
一つは自分自身が阿修羅に成り、闘い自体に喜びを感じるようになること。
もしくは、ドストエフスキーが『カラマーゾフの兄弟』で描いた大審問官。
愛と平和を実現するために、自分の優しさを殺して、人々を騙し続けるのが政治家の業。

政治家と秘書の関係は恋愛に似ている。
橋本龍太郎と江田憲司秘書官、小泉純一郎と飯島勲秘書官、安倍晋三と井上義行秘書官、加藤紘一と佐藤三郎秘書官。

ロシアで政局を見るコツは男と男の愛と嫉妬である。

小泉氏が昔から靖国神社に強い想いを持っていた訳では無い。経世会の牙城である日本遺族会をとりこむため。すると、中国、韓国が過剰反応して、結果、日本のナショナリズムが刺激され、小泉氏の権力基盤を強化した。中国、韓国とは喧嘩するが、一番強いアメリカとは喧嘩をしないという「マフィアの技法」が小泉氏が長期権力を維持した秘訣。

トルクメニスタンの指導者があえて時代錯誤の中世王朝ような国家体制を構築するのは、ロシア、アメリカのような帝国主義国、トルコ、イランのような地域大国の恐ろしさを理解しているから。国境を開いて祖国が植民地になるよりも、閉ざして、資源を切り売りしながら、国民に最低限度の生活を保証し、数閏年賭けて、トルクメン人と国家の生き残りをゆっくり考えようとする方が、シルクロードの要衝で諸文明の衰亡発展を目の当たりにしてきたトルクメン民族エリートの英知。

何かのために自分の大切な命を捨てられるようになる覚悟を人間に持たせるのが「思想」。イスラム原理主義、マルクス主義、(北朝鮮の)主体思想、キリスト教思想も、基本的には「人殺し」を正当化する論理を含んでいる。だから、思想を扱うことと殺人は隣り合わせにあることを自覚していない思想家は無責任。戦争もその一つの形。
交渉術 (文春文庫)
佐藤 優/ 文藝春秋 (2011-06-10) / 767円134 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 政治 登録日:2012年01月28日 21時30分38秒 2012/01/28
読了:  2012年01月28日 星5つ お気に入り
この本は本当に素晴らしい。
僕は佐藤優の大ファンだけれど、この本は、著者の中でも抜群だ。東日本大震災後に文庫化されたのも縁を感じる。今、日本人が読むべき本だ。
ロシアや日本の政界の裏話や、政治家や外務官僚の素顔がわかるというドキュメンタリーとしても抜群に面白い。それ以上に、人間社会で何かを達成するために必要な秘訣が書いてある。普通にイメージする「交渉術」より、ずっと広い人間の真理の本でもあると思う。
僕は1年半ほど前に、酷い裏切りにあったけれど、筆者の本を読むと、その原因が性善説で組み立てていた自分に原因があるとよくわかる。どんなに恩義があっても、自分の心の弱さや目先の利害で簡単に裏切る人がいるのが人間社会なのだ。もちろん、僕がやられたことは、筆者や鈴木宗男氏が外務官僚にやられた裏切りに比べるべくもない、ちいっちゃな話だけど。今後は、仕事上は性悪説で考えようと心に誓っている。
ブルブリス元ロシア国務長官の言葉が心に響いた
1)過去の歴史をよく勉強しろ、現在起きていること、近未来に起きることは、必ず過去によく似た歴史のひな形がある。それを押さえておけば情勢分析を謝ることは無い
2)人間研究を怠るな。その人間の心理をよく観察せよ。特に嫉妬、私怨についての調査を怠るな。
日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く
佐藤 優/ 小学館 (2006-04-22) / 1,728円76 users
読了:  2011年12月06日 星3つ
名著。非常に勉強になったし、刺激を受けた・
太平洋戦争(大東亜戦争)前の、知識人、大川周明が戦前に、日本が米国と戦うことの正当性について書いた(元はラジオ番組でその後出版)『米英東亜侵略史』を紹介している。著者は、「軍部が暴走し、国民は騙されて戦争になった」というのは、敗戦後の進駐軍のプロパガンダで、事実では無いことを丁寧に証明している。帝国主義で欧米がアジアを植民地化していた時代に、日本が米国に「宣戦布告」することの正当性と、戦争せざるを得ないところに追い込まれていった構図をわかりやすく説明している。
とはいえ、単純な大東亜戦争肯定論ではなく、当時の日本の「亜細亜解放」というロジックの限界も示し、中国や韓国で日本が行ったことの問題点も、しっかり指摘している。
日本の現代史を知る上で有益なわけでは無く、今の国際情勢において、「歴史は繰り返す」のかもしれず、これからの日本と日本人の在り方についても、非常に意味のある本。
最近、文庫化もされたようで、必読。
ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書)
立花 隆・佐藤 優 / 文藝春秋 (2009-10-17) / 1,015円743 users
読了:  2011年11月04日
このお二人は、本当に凄い人だなと思う。教養ってこういうことだな。
膨大な知識と複合的な視野が素晴らしい。
紹介された400冊の一割も読んでない自分に気付く。
インターネットと比較しても、書物を読むことが、知識、思考力、洞察力を高めるのに有益という筆者二人の主張には共感する。
知識を増やし、教養を高め、思考力を高めるために読むべき本という趣旨なので、文学作品は、ほとんど紹介されていない。科学、歴史、哲学などに関する本が中心。
対談形式で読みやすい本なので、オススメです。

以下、読もうと思う本リスト
『東大教師が新入生にすすめる本』(文春新書)
『教養のためのブックガイド』(東京大学出版会)
『細胞の分子生物学』ブルース・アルバーツ著
『数学ーその形式と機能』ソーンダース・マックレーン
『影を裁く日』高柳芳夫(講談社文庫)
『宗教から読むアメリカ』(講談社選書メチェ)
『ユダヤ教入門』(岩波書店)
『凶悪』(新潮社)
『存在の耐えられない軽さ』(集英社文庫)※DVDで映画を観る
『異形の王権』網野善彦(平凡社ライブラリー)
『ユダヤ人の歴史』ポール・ジョンソン(徳間書店)
『ドイツ第三帝国』(中公文庫)
『ワイマル共和国』(中公新書)
『東ゴート興亡史』(中公文庫BIBLIO)
『ヴァンダル興亡史』(中公文庫BIBLIO)
『自民党戦国史』(ちくま文庫)
『入門!論理学』(中公新書)
『宇宙創成はじめの3分間』(ちくま学芸文庫)
『天皇と東大 大日本帝国の生と死』立花隆(文藝春秋)
『外国語上達法』(岩波新書)
『ビジネス数学入門』(日経文庫)
『謎の大王 継体天皇』(文春新書)
『武士の家計簿』(新潮新書)
『兵法孫子戦わずして勝つ』(PHP文庫)
『嫉妬の世界史』(新潮新書)
『平壌ハイ』(文春文庫)
『物語 バルト三国の歴史』(中公新書)
『不思議の国サウジアラビア』(文春新書)
『拒否できない日本』(文春新書)
『文化大革命十年史(上中下)』(岩波現代文庫)
『13日間 キューバ危機回顧録』ロバート・ケネディ(中公文庫BIBLIO)
『世界財閥マップ』(平凡社新書)
『アラブが見た十字軍』(ちくま学芸文庫)
『インカ帝国の滅亡』(岩波文庫)
『奇想の図譜』(ちくま学芸文庫)
『デュシャンは語る』(ちくま学芸文庫)
『量子力学の解釈問題』(講談社ブルーバックス)
『またすかぬことをうかがいますが』(ハヤカワ文庫NF)
『科学101の未解決問題』(講談社ブルーバックス)
『人体常在菌の話』(集英社新書)
『人間と動物の性行動』(新思潮社)
『200人の女の絶頂体験』(データハウス)
『性とは何か』(せりか書房)
誰が日本を支配するのか!?沖縄と国家統合の巻
読了:  2011年03月09日 星2つ
沖縄と基地の問題について本質的に掘り下げている。日本にとっての沖縄の意味と価値、沖縄の人たちの考え方を理解するためには必須の本。
日本国家の神髄
佐藤 優/ 扶桑社 (2009-12-23) / - 73 users
読了:  2011年03月01日 星1つ
戦前に書かれた「国体の本義」は、敗戦後は、軍国主義の書として、忘れられ、虐げらていたのは、誤解だし、間違いだと筆者は言う。日本の伝統を守りながら、西洋の価値観や科学を受け入れる優れた思想書であると。
全文を引用しながら、補足、解説されているが、筆者の熱を感じる。おそらく、日本国と伝統に対する熱い思いなのだろう。
読みやすい本では決してないが、名著。
功利主義者の読書術
佐藤 優/ 新潮社 (2009-07) / 1,728円144 users
読了:  2011年02月19日 星3つ
 読書を「功利主義」、何かの役に立つために行うというコンセプトの本。といっても、「役に立つ」の基準は即物的ではなく、理解を深めるとか、考察が広がるとか、精神的な意味。著者の幅広い知見と視野に、改めて感心する。

 『資本論』を理解するために、漫画『うずまき』、私小説『夢を与える』(綿矢りさ)、そしてマルクスを批判的に経済学の視点で論証する宇野弘蔵の『資本論を学ぶ』の三冊を使っていて、驚く。

 論戦に勝つテクニックというテーマで、海外の個展小説『山椒魚戦争』と石原真理子の暴露本『ふぞろいな秘密』と酒井順子のエッセイ『負け犬の遠吠え』を比較する。

 実践的な恋愛術の伝授と題して『孤独の賭け』(五味川順平)『我が心は石にあらず』(高橋和己)という、小難しいタイプの小説を出す。

 交渉の達人になるためには、エリート外交官東郷和彦の『北方領土交渉秘録』とドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』、そして沖縄人小説家の大城立裕の『カクテル・パーティ』を読むように奨める。

 リーマンショックについては、宇野弘蔵『恐慌論』と唯一予言した副島隆彦の『恐慌前夜』、ドイツの経済学者リスト『経済学の国民的体系』を上げた上で、ブームになっていた『蟹工船』で描かれる悲惨な状況は、小林多喜二の想像の産物と看破する。

 「世直し」という考え方の危険性について、新興宗教を舞台にした高橋和己の小説『邪宗門』と、浅間山荘事件を描いた漫画『レッド』(山本直樹)と死刑囚となった坂口弘の『歌集・常しへの道』で語る。

 レイモンド・チャンドラー『ロング・グッバイ』の清水俊二訳と村上春樹訳の比較論も面白いし、哲学者池田晶子と殺人者陸他真志の交流『死と生きる 獄中哲学対話』についてもとても興味深く読んだ。池田晶子が死刑囚陸田に感じているのは、エロースでもアガペー(神の愛)でも無い三つ目の愛「フィロース」(友情の愛)だと学んだ。

 沖縄問題に関する著者のスタンスも共感できる。『テンペスト』(池上永一)は既読だが、『琉球王国』(高倉倉吉)も読んでみようと思った。

 著者の専門分野であるロシアについては、『ソビエト帝国の最期』(小室直樹)、ノーベル賞作家A・ソルジェニーツィンの『イワン・デニーソヴィッチの一日』、独社会哲学者ユルゲン・ハーバマスの『他社の受容』を紹介している。小室直樹をオシント(公開情報によるインテリジェンス)として天才的な洞察力であると褒めているのが印象的だった。
 
 最終章に「日本の閉塞状況を打破するための視点」というテーマで紹介される本は、著者の関心領域を反映して難解そうだ。インド仏教の思想を伝える『はじめての唯識』(多川俊英)、ユルゲン・ハーバーマスの『公共性の構造転換』、吉本隆明『共同幻想論』、そして『新約聖書』を著者独自の論点で語っている。

 自分がいかにモノを知らないか、知識が浅いかを思い知るのは、愉快ではないが良い経験だ。そして一生かかっても著者の知識には追いつかないことも実感できる。終わりのないことを努力するのが人間の精神的な行為なのだろう、と思ったり。
 紹介されている書物の大半は未読だったので、順に読んでいきたいと思った。自分の備忘のために、紹介されていた本は全部書き出した。
知の超人対談―岡本行夫・佐藤優の「世界を斬る」 (産経新聞社の本)
岡本 行夫 , 高畑 昭男 , 佐藤 優/ 産経新聞出版 (2009-02) / 1,543円15 users
読了:  2011年02月11日 星4つ
すごい本だ。2008年当時の国際情勢を語った元外交官二人の対談集。「外交は性悪説でやるべき」という筆者の徹底したリアリストぶりと国家に対する忠誠心の深さ、真面目さ。そして、歴史、文化、哲学、宗教、文明史観等の膨大な知識と明晰な分析に感動した。
こんなすごい人がいるのだから、日本の役所も捨てたもんじゃないと思えるのか、この二人が辞めている状況は外務省のダメさの象徴なのか、おそらく両方なのだろう。
それにしても、この二人は凄い!どんな勉強の仕方をすれば、こんな実践的かつ多面的な教養が身につくのだろう?
国家と神とマルクス―「自由主義的保守主義者」かく語りき
佐藤 優/ 太陽企画出版 (2007-04) / 1,728円41 users
購入:  2010年08月19日 1,680円
読了:  2010年08月24日 星4つ
国家と人生―寛容と多元主義が世界を変える
竹村 健一 , 佐藤 優/ 太陽企画出版 (2007-11) / 1,728円19 users
購入:  2010年08月19日 1,680円
読了:  2010年08月24日 星4つ
ナショナリズムという迷宮 ラスプーチンかく語りき (朝日文庫)
佐藤 優 , 魚住 昭 / 朝日新聞出版 (2010-01-08) / 670円22 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会学 登録日:2010年08月20日 11時20分07秒 2010/08/20
購入:  2010年08月19日 651円
読了:  2010年08月20日 星5つ
名著。久しぶりに目から鱗が落ちるという感覚を持った。今の時代状況や社会をどんな視点から捉えていけばよいのか、掴めたような気がする。佐藤優という人の知性は、著書を読む度に感心させられるが、今回は、とてもわかりやくまとまっている。大学の授業で読まされるような書名だけれど、実際は、明快かつ論理的でわかりやすい。そして、何度も読み返すことになるだろう。
佐藤優のプロフィールはこちら
小沢革命政権で日本を救え
副島 隆彦 , 佐藤 優/ 日本文芸社 (2010-06-17) / 1,728円54 users
購入:  2010年08月15日 1,680円
読了:  2010年08月16日
国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)
佐藤 優/ 新潮社 (2007-10-30) / 810円489 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 政治 登録日:2010年08月14日 12時22分59秒 2010/08/14
購入:  2010年03月24日 740円
読了:  2010年03月24日 星4つ
獄中記 (岩波現代文庫)
佐藤 優/ 岩波書店 (2009-04-16) / 1,080円189 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 登録日:2010年08月14日 12時22分59秒 2010/08/14
購入:  2010年03月24日 945円
読了:  2010年03月24日 星4つ
著者の強靱な精神力に感嘆する。
地球を斬る (角川文庫)
佐藤 優/ 角川学芸出版 (2009-08-25) / 637円21 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 政治 登録日:2010年08月14日 12時23分52秒 2010/08/14
購入:  2010年 620円
読了:  2010年 星2つ
自壊する帝国 (新潮文庫)
佐藤 優/ 新潮社 (2008-10-28) / 853円204 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 政治 登録日:2010年08月14日 12時22分59秒 2010/08/14
購入:  2010年 820円
読了:  2010年 星3つ
ソ連崩壊の過程を外交官の立場から綴った傑作。
野蛮人のテーブルマナー (講談社+α文庫)
佐藤 優/ 講談社 (2009-10-20) / 720円88 users
購入:  2010年 700円
読了:  2010年 星2つ
佐藤優はファンなので、著作はどれも読みたくなるけれど、週刊誌の連載をまとめたこのエッセイは一番、読みやすい。
インテリジェンス戦争―対テロ時代の最新動向
佐藤 優 , 黒井 文太郎 / 大和書房 (2009-01-07) / 800円19 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 政治 登録日:2010年08月14日 12時24分33秒 2010/08/14
購入:  2009年 800円
読了:  2009年01月31日 星1つ
北方領土 特命交渉 (講談社+α文庫)
鈴木 宗男 , 佐藤 優/ 講談社 (2007-12-21) / 14,654円37 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 政治 登録日:2010年08月14日 12時23分52秒 2010/08/14
購入:  2009年 880円
読了:  2009年 星2つ
国家の自縛 (扶桑社文庫)
佐藤 優/ 扶桑社 (2010-03-31) / 802円28 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会学 登録日:2010年08月14日 12時23分52秒 2010/08/14
購入:  2009年 780円
読了:  2009年 星3つ
はじめての宗教論 右巻 見えない世界の逆襲 (生活人新書)
佐藤 優/ NHK出版 (2009-12-08) / 842円216 users
購入:  2010年06月19日 819円
読中: 

プロフィール

音楽プロデューサー、コンテンツオーガナイザー。『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)上梓。(株)バグコーポレーション代表取締役。(社)日本音楽制作者連盟理事
<<2017年5月>>
登録数0 件
購入金額- 円
読了数0 冊
読了数 (月別)
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
<< 2017年5月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
読書状況
ウィッシュ- 冊
積読- 冊
読中37 冊
読了425 冊

©2007-2017 yamabugのバインダー