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「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)
読了:  2013年05月02日
首都圏のM1層(20歳〜34歳の男性:首都圏に300万人いる)男性向けのフリーペーパーとして成功した「R25」の編集長による、プロジェクト立ち上げからのリサーチ、編集方法までの「秘訣」をまとめた本。示唆に富む。
すごく読みやすいのも、R25的だね。

・リクルートの新規事業コンテスト(通称New-Ring)からは、これまでも「ゼクシィ」や「ダヴィンチ」「ホットペッパー」などが生まれているが、「R25」もそこで、活字メディアのポータルを創ろうという構想。発案は、小林大祐と田端信太郎。

・テストマーケティングでの成否基準は3つで、とんでもなく高いハードル。
1)テスト発表した部数に対してハケ率が7割を超えること
2)想定しているターミナル駅の改札近くに配布ラックをおけること
3)フリーマガジンの中にナショナルクライアントの広告が入ってくること (P19)

・リクルートの編集職は、「メディアプロデュース」と呼び、読者と広告クライアントをマッチングさせるプロデュースを行うことがミッション。(P24)

・マキシマイザー(商品を買うときに沢山比較する人)は、良い商品を買っている確率は高いが、満足度は低い。一方、サティスファイザーは、選択肢が少ない中で、ぱっと買ってしまうが、満足度は高い。
インターネットがマキシマイザーを生んでいるとしたら、フリーペーパーに情報ポータルとしてのニーズがあるのではないか。
(P65)

・ONとOFFの合間、会社から帰宅するときに読むという設定をすることで、配布曜日も目標にした。

・ブレスト式編集会議の司会は、「意見にはあいずちをうつ」「なるべく褒める」「概念化しない」「集合名詞を使わない」「知ったかぶりをしない」「話を途中で遮らない」「否定しない、否定をしたくなったときは話題を変える」と決めてやった。(P141)

R25とは、「第二の成人」を迎えるための教科書である。
25歳から34歳のR25世代は、社会人として思春期にある。
自分と向き合い、社会と向き合い、仕事と向きある事で、
自らの唐を打ち破り「第二の成人」を迎える時期といえよう。
ところが、これまでの常識や価値観がどんどん変化していく現在において
閉塞感や不安感を持つR25世代は多く、
唐を打ち破るための「勇気」や「自信」が持てずにいる。
R25はそのサービスを通して、R25世代と同じ視点に立ち、
「氾濫する情報から必要なものを選択するセンス」と
「好奇心を持って新しい事に挑戦する巣嘆ず」を
読者と一緒に培っていきたい
25歳からの10年間をR25と悩みながら進むことで、
35歳からの40年間が自分らしく楽しく生きられる。
R25を卒業した読者が、そんな人生を送れるようにと願って。(P200)
中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?
NHK_PR1号 / 新潮社 (2012-10) / 1,257円190 users
読了:  2013年04月29日
「軟式」アカウントとして話題を呼んだNHK広報のTwitter担当者による本。「成功」の実態がよくわかる。
書籍の中でも、氏名や年齢などパーソナルな情報を出していない。
僕たちの前途
古市 憲寿 / 講談社 (2012-11-22) / 1,944円102 users
読了:  2013年04月20日 お気に入り
1985年生まれの社会学者による日本の社会評論。起業や働き方について総合的に分析している。親しい友人起業家達との交流を含めた、「フィールドワーク」ぶりと、誤った俗説をデータと明晰な論理で、切り捨てている。
その上で、「分かりやすい答え」は提示せずに、一緒に迷うための「地図」(の一部)を渡すという謙虚な、とらえようによっては無責任な態度に、好感を持った。
ここに書かれている日本社会分析は、ことごとく的を得ている。そんな本はあまり読んだことがない。
MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体
田端信太郎 / 宣伝会議 (2012-11-12) / 1,728円245 users
読了:  2013年04月15日
とてもためになる名著。
「R25」の立ち上げから「livedoorニュース」「BLOGOS」を、「VOUGUE」「GQ JAPAN」「WIRED」などのデジタルマガジンやウエブサイトの運営をし、現在はNHNデ、広告事業グループ長という経歴の筆者は、自らを印刷メディアとデジタルメディアの両方を生きる「カエル」と呼ぶ。
メディアについての様々な経験と深い洞察があり、具体例の提示と概念化が適切で、とても勉強になる。

以下、勉強になっことを_φ(・_・ 。

ただ、本当に一つだけ残念なのは、コンテンツ分析でリニア、ノンリニアに関して、レコードからCDへの変化を採り上げた箇所。「CD化されたことで、サビ頭の曲が増えた」というのは、おそらく間違いだと思う。少なくとも音楽業界関係でそう感じたことは無い。TVCMタイアップの増加やCD店の試聴機の影響は聞いたことはあるけれど。重箱の隅をつつくつもりはないけれど、音楽ビジネスって誤解されやすいなと改めて思った。


・これからの企業は「タレント(才能有るスタッフ)とアテンション(ユーザーからの関心・注目)をどうやって集めるか」が企業の競争軸になっていく。 (P20)

・メディアとは、「情報の送り手と受け手の二者が存在して、その間を仲介して、コミュニケーションを生リスさせることを目的とする」というのが、全てのメディアに当てはまる。(P25)

・強い社内報メディアがあると、組織に属する人間のモチベーション獲得において、大いにレバレッジが効くようになるから、組織にとって社内報は大事。(P37)

・「業界」がなければ、専門誌は存在できないし、その逆もしかり。(P42)

・「予言の自己実現能力の高さ」と、メディアの信頼性・ブランド力・影響力というのは、コインの裏表の関係。(P52)

・グーグルとウィキペディアは資本関係などはないが、とても蜜月。グーグルの検索結果が「質が高い」「使える」という評価のかなりの部分は、実質的にはウィキペディアがもたらしている。(P66)

・映画はリニアなコンテンツの代表。デジタルとの比較で言うと、印刷メディアも表紙からページをめくるという物理的特性から将来の「リニア」性をも会っている。R25では、前の方のページに政治経済など堅い記事で後ろは柔らかいというのは、通勤電車の帰り道というTPOを想定して、読者ターゲットのM1層サラリーマンの気持ちに向けて、オンからオフへの台割りのリニア性を工夫した。(P93)

・デジタルメディア上では、ほとんどのコンテンツがノンリニア志向になっていく、「引力」の影響下にある。(P94)

・PCやスマフォのユーザーにリニアなコンテンツを用意するというのは、牛丼チェーン風のハイチェアのカウンター席にいるお客さんに3時間かかるフルコースのフレンチを給仕するようなもので、文脈としてミスマッチ。(P97)

・R25創刊段階では、のべ十数人の大正六社へのグルインを実施して、編集責任者の藤井大輔がM1読者層の「イタコ」と化すプロセスは、『R25のつくりかた』(日経プレミアシリーズ)に描かれている。(P109)

・読者ペルソナつくりは、定量調査と定性調査、編集的なこだわりと広告的なわかりやすさ、ファンタジーとリアリティの間に生まれ落ちるアートとサイエンスの中間のような技芸。(P112)

・ウエブメディア事業の利益は、PV当たりの売上-PVあたり費用×全体PV
トラフィック分析においても「20対80の法則」が当てはまるケースが多い。上位10〜20%の記事が大多数(80%)のアクセスを生み出す。(P122)

・英国ロンドンの「FINANCIAL TIMES」がピンク色な理由は、「紙」で読む必然性は、周囲の人にわかりやすくアピールすることができようにするため。(P129)

・CD普及後の音楽業界におこった変化は「サビ頭曲の増加」だった。〜「CMで聞いたあの曲をどれだっけ?と思う聞き手が面倒なので、CD内につけられた索引インデックスのように、サビがド頭になる曲構成が非常に一般的になった」
⇒これは、間違いだと思うけれど、、、。

・デジタル化(ノンリニア化)によって、メディア消費は、全体として、どんどん即物的で刹那的で断片的な者へと変化している。プロのメディア人は嘆いているだけでは仕方ない。(P158)

・メディアの作り手もプロとして、どのような技術環境、TPOで消費されているのかに最大限の注意を払い続けるべきだと思う。(P161)

・新しいメディアがでるたびに、「このメディア上では、ユーザーはどのような無言のメッセー氏をアーキテクチャから受け取るのだろうか?」と自問自答をし続けましょう。(P162)

・本来の意味のPUBLISHは、PUBLICにすること言う意味なので、紙かどうかは、手段に過ぎない。(P163)
可能性の大国インドネシア
矢野 英基 / 草思社 (2012-12-07) / 1,836円4 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 登録日:2013年04月11日 19時55分14秒 2013/04/11
読了:  2013年04月11日
朝日新聞社の元ジャカルタ特派員によるインドネシア解説著。よくできた新聞の特集のような、わかりやすく、きちんと描かれている。インドネシアの政治、経済、社会が、歴史的な経緯も含めて理解できる。おすすめ。

以下、読書メモ。

携帯電話は人気。親しい人とつねにつながっているのが大好きなインドネシア人には魅力。日本円で3万円と高いが、それがまた新しいもの好きで見栄っ張りのインドネシア人の消費意欲をくすぐる。(P19)

インドネシアでは、カナダのRIMのブラックベリーが人気で、シェアの過半。(P20)

英BBSの調査で、日本も良く思っているひとはインドネシアで85%で世界トップ。悪く思っているのは7%。(P34)

初代大統領のスカルノの専門は土木工学。カリスマ性や政治家としての素質は大きく評価されているが、経済政策はは側近に任せていた。1950年から必需品のライセンスはプリブミ(現地人・非外国系)の起業家に与える政策を採用したが、そのライセンスの多くは華人の輸入業者に高値で転売されたとされている(P37)

日本とインドネシアは、1958年に平和条約で賠償は総額8億ドル。
日本企業にとっては、多様な分野で商社や建設会社が大きなプロジェクトを担って、東南アジアへの経済進出を加速された。(P38)

インドネシア人、特にジャワ人は、口が上手くて反応が早いタイプよりも、能力があるのにそれを出さない実直な人を信頼する傾向がある。ユドヨノは、そのタイプ。(P81)
売れる! ネーミングの発想塾
齋藤 孝 / ダイヤモンド社 (2005-04-02) / 1,512円36 users
読了:  2013年04月08日
ネーミングについて整理されている良書。
考え方、分類などが的確で、ノウハウとしてすぐに利用できる。

アイデアとはゼロから発想するのでは無く、既存のものを「ずらす」「つながる」ことが基本である。(「斎藤孝のアイデア革命」(ダイヤモンド社))P25

ネーミングには説明系とイメージ系の二種類があり、29の型がある。
「擬態語」金のつぶ、ふわとろ、ごきぶりホイホイ
「極端」スリムドカン、Gショック
「擬人化」ガリガリ君、ゲームボーイ
「だじゃれ」通勤快足、イコカ
「連用形」一番搾り、麺づくり
「語感」ぴあ、タンスにゴン
「会話」ごはんですよ!、おーいお茶
「長文」じっくるコトコト煮込んだスープ
「略語」セカチュー、プレステ
「地名型国内篇」東京ばな奈、六甲のおいしい水、霧ヶ峰
「地名型海外編」青の洞窟、バーモンドカレー
「責任者明記型」伊右衛門、道場六三郎の純練り黒ごまプリン
「外国語型」セフィーロ、ドモホルンリンクル
「和製外国語型」ウォークマン、カビキラー
「トリビア型」ユンケル黄帝液、カレッタ汐留
「デジャブ型」EDWIN、コンサドーレ札幌
「パクリ型」大河の一滴、ピュアモルト
「恐竜型(動物型)」チョコラザウルス
「恐竜型」
「下半身刺激型」マシュマドブラ、夜のお菓子うなぎパイ
「物語型」植物物語、ラーメン紀行、カリー工房
「元祖型」ぼてじゅう総本家、赤ちゃん本舗
「色型赤緑」赤いきつね
「色型マイナー色」白角、キューピーコーワゴールド、VAIO
「型番型」ベンツA160、リーバイス501
「数字型説明系」スーパーカップ1.5、十六茶
「数字型イメージ系」ウルトラセブン、5-56
「専門用語型」アミノサプリ、フラバン茶
「業界用語型」一番搾り、まかない焼きそば
冒険に出よう (U25サバイバル・マニュアル) (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)
購入:  2013年03月20日 1,260円
読了:  2013年03月25日
真面目で爽やかな「上昇志向」が感じられる。一言で言えば、自己啓発本のカテゴリーに入るのだろうけれど、説教くさくならないのは、人柄の好印象ゆえ。
出版社出身だけに、エディトリアルデザインも含めて、クオリティの高い本に仕上がっていると思う。

「安全な道をとるか、危険な道をとるか、迷ったら危険な道を選べ」by 岡本太郎 (P4)

私は6年前にうつと診断されて求職したことをきっかけに「すべての物事は自分の責任だ」と考えるようになりました。社会が、時代が、会社が、両親が、環境がと嘆くのでは無く、自分の手で仕事も居場所もつくりだす気概が現代人には必要だと思うのです。世界を変えたければ、自分がまず変わること。(P54)

独立したフリーランスになるうえで、私が重視したことのひとつは、在籍していた会社から「応援されて辞める」ことでした。(P81)

「クリエイティブパートナー」も持つことは大事。メンターの一人である四角大輔さんを真似た。(P106)

スキルストック(P175)
カラマーゾフの妹
高野 史緒 / 講談社 (2012-08-02) / 1,620円138 users
読了:  2013年03月15日
骨太な大作。
「大発見」の思考法 (文春新書)
山中 伸弥 , 益川 敏英 / 文藝春秋 (2011-01-19) / 896円204 users
読了:  2013年02月28日
ノーベル賞物理学受賞者とノーベル医学生理学賞受賞者の対談。頭の良い人は、難しいことを分かりやすく説明するのが上手だね。新聞報道では、よくわからなかったiPS細胞のことも理解できた(ような気分になれた)。
研究分野の変更や鬱になる話しなど、天才にも卑近な悩みはあるのだとわかる。iPSはiPodを意識した、新発見にネーミングは重要、など、特殊な世界と思いがちな学問の世界も、僕らの仕事と通じる部分があるんだなと思ったり。オススメです。

以下、読書メモ。
・iPSは日本語に訳すと「人口多能性幹細胞」induced Puluripotent Stem cellの略。
・iPS細胞は「細胞の時計の針を巻き戻し」されている。細胞の加齢と分化の二つが初期化されている。立花隆は「iPS細胞の開発はタイムマシンを発明したのと同じだ」と言っている。
・ヒトの遺伝子の数は約3万個。約60兆個の細胞全てが、それぞれに3萬ページの設計図を持っている。
・どういうクエッションが大切なのか、そのクエスチョンに答えを出すには、どういう実験をすべきか、その結果をどう解釈するか。科学者には、自分自身で「問い」を立てる力がますます必要になってくる。(P89)
・科学は本来は狩猟民族向き。個人プレーでアグレッシブで一匹狼的。一方、千人単位で力を合わせなければできない高エネルギー実験は、稲作民族の日本人向き。(P115)
・理論物理では、自分でテーマを見つけて温めていたり、問題に切り込む力があったりする人には「伸びしろ」がある。頭が良くて、目端が利くだけの奴は、流行の問題をいち早く理解して、チャカチャカっと論文を書いたりする。器用だから准教授くらいまではスイスイ順調にいくのですが、その後ダメになる。「秀才病」(P126)
・益川・座右の銘「眼高手低」の本来の意味は、評論は上手いけれど、実作は下手だけれど、「科学者として目標は高久置きなさい。しかし着実にできることから一つ一つ積み上げていきなさい」と解釈されていた。(P162)
・山中・座右の銘「Vision & Hard Work」=明確なっびじょんを持って一生懸命に努力すること。(P164)
・益川説モーツアルトは「天才」ではなく、「天才的」だから嫌い。やりっぱなして磨きをかけてない。天才は、非常に良いメロディを生み出して、更に推敲している。(P168)
2014年、中国は崩壊する (扶桑社新書)
宇田川 敬介 / 扶桑社 (2012-06-01) / - 47 users
読了:  2013年02月10日
マイカル法務部で中国進出案件を手がけ、国会新聞社でジャーナリスト、そして選挙コンサルタントを務めるという「裏事情」を知る著者による中国本。
前半の日本人が理解が難しい中国の特殊性の説明は、非常に説得力がある。ただ、最終章で「2014年に中国が崩壊する」というのは、いささか論理が飛躍している。著者も書いているように他のシナリオもあり得て、「習近平執行部次第で、崩壊のリスクもある」というのが妥当な結論なのだろう。
尖閣諸島においては、外交的、経済的に、中国が「敗北」しているという指摘も興味深い。
外交的敗北は、米国オバマ政権が尖閣諸島を日本領として認めて、日米安保の範囲内としたこと。軍事的にも東シナ海に配備予定の航空母艦を南シナに置かざるを無くなった。経済的にも日本からの投資だけで無く、EUやASEANの離反を招き、大きなマイナスだった。日本政府は民主党政権の無策ぶりと、中国がなめて強気に出たことで、結果、ラッキーとなった。
ちなみに船長の行動は、地方政府は歓迎したが、長期的に尖閣を取りに行く中央政府から見ると邪魔な行動だった

ただ、センセーショナルな書名はともかく、中国事情を学ぶには適書と思う。そして、日本が危機への備えができてないという警笛は傾聴に値する。


以下、読書メモ。

・尖閣諸島海域に進入した船長が「公務執行妨害」で捕まったのは、「故意の領海侵犯と海上保安庁の検察権を認めてその公務を妨害した」という意味に成り、出入国管理法違反とは意味がまったく違う。(P37)

・人が「余っている」中国において、人を重要視するという習慣はない。用済みになれば躊躇無く捨てる。その点は日本の美学とは正反対。(P39)

・中国は仙石官房長官が従軍慰安婦の弁護人をしていたことも調査済みで、中国に土下座外交を行うと革新していたので、強気に出た。情報の無い菅首相とのトップ会談や、前原外相のパイプは避けた。(P40)

・中国船が体当たりする投稿動画が、EUなど諸外国が中国批判に向かうきっかけになった。レアアース禁輸を持ち出したこともEUからの信頼を失い投資や貿易が減った。(P58)

・日本の輸出をとめただけで、世界の製造業が滞るという現実がわかった。日本の工業力やその貿易の核心を学んだと考えれば、良い勉強になったともいえる。中国はイメージ戦略を行いながら、日本の中間財や半製品の工場誘致を進め、特に中小企業の誘致や買収、資本提携などを一層強めるだろう。(P62)

・大連の小学校では、「西遊記」を使って、中国の文化や秩序を失えば妖怪になる。中国の外にいる人々は、中国を食べに来る妖怪になるかもしれません。十分に注意し、三蔵法師のように異国を安全に通れるように中国を広げなければなりません。孫悟空のように中国を守らなければなりません。と教えている。(P71)

・中国の「メンツ」は、日本で言う「面目」や「体裁」ではなく、社会的地位と直結して「権利」と結びついて収入を左右するもの。中国共産党の一党独裁と序列階級によって、その地位の維持にはメンツを重視することが何よりも大切になっているのだ。そのことを理解している日本人はきわめて少ない。(P82)

・中国は3階層に分けられる。役人が地方政府も含めて8000万人、軍と公安警察が1000万人、政治的支配階級が1億人。その下に約4億人の都市生活者、起業家がいる。ここまでが中国の「一般人」。社長、中間管理職、サラリーマン、工場労働者、個人商店主など多様な一般人が税金を払い、中国という国家を支えている。
この下に、「下層民衆」が存在する。農民は「二等公民」とされ、直接税も課されない。農民以外の建築現場の作業員や白タクの運転手、露天商など政府の許可を得ずに働く人からマフィア、不法労働者、刑務所で懲役を終えた人(政治犯含む)これらが8億人いる。さらに「人では無い」(一人っ子政策で戸籍の無い人)が存在して、正確な数字がわからない。(P91)

・中国は、「政治システム、法律、固有資産の処分権、貨幣発行、全てが計画経済の枠の中で行われる経済」であり、それを「社会主義的」と呼んでいる。(P118)

・下層社会の存在とその経済の独立性が中国の特徴の一つ。そしてこの下層社会の民衆が、中国の王朝を何度も転覆させ、王朝を変えてきた原動力である。だからこそ、彼らを飢えさせないことが、政治の最も重要な役割だ。(P128)

・危機はグローバルに訪れるが、立ち直るのは国家単位でしか無い。日本人は日本人としての誇りと国家意識を持ち、企業としての社会的な責任を負えるように、あらゆる状態を想定しておくべきであろう。(P168)

・習近平体制が画期的な政策を矢継ぎ早に行えば、「歪み」はソフトランディングし、中国がより一層発展していく可能性もなくはない。(P173)
ファスト風土化する日本―郊外化とその病理 (新書y)
三浦 展 / 洋泉社 (2004-09) / - 133 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会学 登録日:2013年02月09日 16時48分59秒 2013/02/09
読了:  2013年02月09日
1980年代以降に、日本の地方が画一的に「総郊外化」したことを「ファスト風土化」と名付け、批判的に検証し、警笛を鳴らす本。大筋において同感。
「日本列島改造論」以来の、中央の官僚の調整による、国土の均質的な発展=土木型の経済成長からの、本格的な転換を考えるべきだなと思った。

経済効率を優先させた施策で、地方社会の貨幣経済化・消費社会化が進み、日本中が同じ景色になった。田んぼ真ん中を走る新幹線や幹線道路問いの大手企業の工場、流通拠点などが立地、巨大ショッピングセンター、ファストフード、ディスカウント店、パチンコ屋、カラオケボックス、テレクラ、サラ金、ラブホテルが並ぶようになったとの指摘。
「郊外化」の問題点は、「故郷喪失」「共同性の欠如」開発住宅地の住民の「均質性」と、小さな差違を求める住民間の競争の激化、車社会による「子供の社会化の阻害」などを指摘。(P26より)

・都市の空洞化は、その年の歴史と共に生きてきた人々の精神をも空洞化させないか?そう問うてみる必要がある(P42)
⇒同感。

・秋田の人はみんな大好きイオン。セブンイレブンもマクドナルドも無かった。CMだけはやっていた(P139)

・地方が土地固有の記憶を失っている。ファスト風土どはまさに記憶喪失の風土なのである。(P181)

・米国でも大量生産的で画一的な郊外開発への反省から、この20年間はニューアーバニズムという新しい開発手法がうまれてきている。ガイドラインは
1)自動車だけで無く電車を利用する
2)ミクスドユース(複合的・混合的な土地利用)
3)公共空間を重視
4)ヒューマンスケールであること
5)歩けること
ちなみに、日本の吉祥寺、下北沢、高円寺などは、もともとそうできている。(P201)
中国人エリートは日本人をこう見る (日経プレミアシリーズ)
中島 恵 / 日本経済新聞出版社 (2012-05-09) / 918円81 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会学 登録日:2013年02月09日 16時50分13秒 2013/02/09
読了:  2013年02月08日
中国に留学、取材した筆者による、八十后、九十后(1980年代、90年代生まれの中国人)の日本観をまとめている。大学教育以上クラスの中国人若者の本音が垣間見える本。自分の意見をはっきりと言う小泉首相は(意見の内容は自分たちとは違うけれど)、中国では人気があるという話など、意外なエピソードも多い。参考になった。
これもまた中国の一側面でしか無いのだろうけれど、確実に一側面ではあるのだろう。中国を理解するために読むのに意味がある本だと思う。

・日本に住む中国人が「昔の中国人が持っていた仁、義、礼、智、信などの孔子の教えが日本の隅々にまでやどっている」。人に対する思いやりや義理人情、礼節、秩序といったものが日本人はごく自然に備わっている/.
(P36)

・オタクという言葉は世界では断然よい言葉。日本人のオタク魂は職人魂ともいえるものだと思います。(P47)

・私は愛国教育によって日本人に興味を持ちました。だから八十后世代が反日的だなんてこと、私は絶対に信じません。(P55)

・日本では能力さえあれば外国人でも日本人と対等に仕事ができるし、法律に則って日本で起業することもできます。でも中国ではどんなことでもすべてが「濃い人間関係」で決まるんです。(P79)

・新入社員の話。中国ではやりたければ勝手に覚えろ、という感じなのに比べ、日本では手取り足取り、社会人として必要なマナーから業務内容まで全部教えてくれる。日本では何でも集団でやり、就職と言うより、就社だという意味がわかりました。(P92)

・日本人は「〜をお願いできますか?」という文章が送るけれど、「当然やるべき」か「できなかったやらなくてよいのか」わからない。(P112)

・改革開放後、豊かな中国で一人っ子として生まれ育った都市部に住む「八十后」は、政治にほとんど関心を示さない。(P174)
渋谷の構想力-コンパクトシティの育て方
谷口 正和 / Life Design Books (2012-04-23) / 1,620円12 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 登録日:2013年02月09日 16時48分15秒 2013/02/09
読了:  2013年02月04日
世界に目を向けたときに、年の大きな潮流は「小型で特徴のある街」だそうだ。グレーターシティという表現で全体のフレームで一括りにするとらえ方は20世紀のもので、「ライフスタイル・サイズ」を基準に見るべきと言う著者の提案には納得するし、その視点で見たときに、渋谷の価値と可能性の高さというのもその通りと思う。
ただ、本書に限らず、筆者の分析は「頭の良いインテリ向け」という印象を禁じ得ない。谷口正和だから影響力を持てても、この概念を安直に応用しても相手にされないという自戒が必要な気がする。
模倣の経営学 偉大なる会社はマネから生まれる
井上達彦 / 日経BP社 (2012-03-08) / 1,944円147 users
読了:  2013年01月27日
わかりやすくためになる経営学の本。
「模倣」というキーワードから経営について、ビジネスモデルの創造について説明している良書。

<創造的模倣の2パターン>
・自らを高めるために、遠い世界から意外な学びをするという模倣。優れたお手本からのインスピレーション。
・顧客の便益のために悪いお手本から良い学びをするという模倣。業界の悪しき慣行を反面教師にして、イノベーションを引き起こすことを含む。

<ビジネスモデル分析の枠組>
P-VAR
P(ポジション):競合ポジション、顧客セグメント
V(バリュー):価値提案
A(アクティビティ):鍵となる活動、成長エンジン、収益エンジン
R(リソース):鍵となる経営資源、チャネル、顧客との関係性、パートナーシップ
成熟社会の経済学――長期不況をどう克服するか (岩波新書)
小野 善康 / 岩波書店 (2012-01-21) / 842円76 users
読了:  2013年01月25日
マクロ経済学の本は、わかったようなわからないような論説が多いけれど、この本は納得度が高い。専門用語を使わずに説明してくれる専門家は大切と思う。勉強になったし、いろいろ考えさせられた。

・生産力が十分ではなかった発展途上社会では、現実的だったが、物やサービスが満ち足りた成熟社会では、お金への欲望が相対的に強まってくる。(P40)

・国債を外国人が持っていると、資産は外国人で日本人には負債だけ残ると考えるのは間違い。外国人が持っていてもその分、日本の資産は増えているので、純資産には何の違いも無い。(P60)

・財政支出の意義は、金銭的な波及効果では無く、直接的に便益がある部分のみ。(P69)

・成熟社会の不況下での財政政策の原理
1)政府が財政資金を配っても、背景では同額の取り立てがあるから、お金の総量は増えない。増減税が景気に影響は与えない
2)ただし、消費性向の低い家計から高い家計への再分配は、国民全体の総需要を増やす。
3)財政支出によって、これまでになかった役に立つ物や設備やサービスが新たに提供できれば、その便益分がまるまる国民経済への貢献となる (P71)

・政府が支援すべきは、経営的に独り立ちはできないけれど、国民生活の質が上がるような分野。環境、介護、保育、健康、観光など。(P85)

・青い鳥がすぐ見つかる発展途上社会での成長戦略と違って、成熟社会では、「生産力の拡大」ではなく、「需要の発掘」が必要。(P89)

・多くの人が発展と序章社会を前提とする教科書的な経済学にしたがって、大幅な金融緩和を日銀に要求している。(P111)

・国債発行は増税という政治的に難しいことを先延ばしにするだけ。信用維持を考えれば、むりそ増税の方がよい。(P121)

・大災害と不況は周期も人々の反応もにている。理由は、いずれも人々の油断がもたらす人災であること。(P159)

・エコポイントは成功。1万円程度のポイントをつけただけで、数万円〜数十万円の商品が売れた。すなわち所得も税収も増えたと言うこと。(P168)

・円高なら外国製品も海外旅行も安くなるのに、使うのは嫌だと言って、お金を握りしめ、円高と失業を呼んでいるのが、円高不況の姿。(P188)

・長期不況を克服するには、お金の呪縛から解放され、私たちが生活を楽しむことに知恵を絞れば良い。働く場も増え、企業の収益も拡大して、株価も上がり、結果的にお金賀ついてきます。(P209)
「日本史」の終わり  変わる世界、変われない日本人
読了:  2013年01月20日
勉強になり、示唆に富む本。
社会や経済の発展形態を、「西洋化」を必ずしも正当で標準とみるのではなく、江戸時代から「日本型」と「中国化」と3分類で比較することで、世界や日本のあるべき姿を模索している。
物知りな人たちが、歴史を敷延して、一般化、普遍化、概念化、してくれるのは助かるね。

「西洋化」:自由民主、司法の独立、土地私有制、個人の独立
「中国化」:専制君主よる徳治、
「日本型」:藩や企業、組合などのコミュニティに個人が帰属し、守られる

システム1:遺伝子的にすり込まれた直感的な文化
システム2:推論する合理的な文化

・広義の人類の歴史を200万年とすると、199万年はノマドだった。狩猟社会の文化価値観がシステム1ですり込まれている。(P57)

・一番怖いのは「建前(法律)」と実体のギャップにシステム1的な民意ががばっと入ってきて、力ずくで埋めようとするうこと(P121)

・ヨーロッパの司法は起源が国家とは違う。中世後期に出てきて、主権国家より早く、都市国家を超えた商習慣のルールを決めている。(P188)

・日本の刑事裁判は99.9%が有罪と言うけど、逮捕したなかで書類送検や不起訴が3割くらいある。そう考えると世界平均。問題は検察が有罪無罪を決め手、裁判所が追認するだけの「行政主導」の司法になっていること。(P202)

・日本社会の秩序の源泉と言われる武士道は、長く見ても、近世に入って武士が土着性を失って、行政官僚化して以降、短く言えば近代になった後に「キリスト教の代替物」として創作された。「官吏が自らを律する道徳、精神論」以上にはならない。(P208)

・稟議書も江戸時代の大名家以来の伝統。なんとなく全会一致。(P221)

・日本の制度は、社会の実態と、中国型の官僚機構(皇帝の命令が無いと動かない)、無駄に細かい大陸型の西洋型法律の3つの制度の悪いところが組み合わさっている。(P225)

・戦後日本は「左右合作の江戸時代」。国家戦略泣き村落共同体連合は自民党が担って地域ごとに再分配して、百姓一揆と鎖国政策を社会党が受け継いだ、(P253)

・中国には、西洋的な意味での「法治国家になれ」「議会制民主主義を導入しろ」ではなく、「本当に道徳的な德治国家になれ、あなた方は中華王朝の時代から、それを目標してきたはずだろう」というしかない。人権問題を改善させて、「国家主席のノーベル平和賞」を目標にして貰うのがいい。(P280)

・中国は長期的には「中国化の流れの中で、可能な限り西洋化に似せた路線」に収斂していく。(P286)
高城剛と未来を創る10人 対話から見えた、その先の世界 (アスキー新書)
読了:  2013年01月17日
週刊アスキーの連載をベースにした対談集。2011年出版だし、若干、古くなっているところもあるけれど、筆者の慧眼ぶりはよくわかる本。全てを真に受けるのは危険だけれど、気軽に読めるし、"旬の人"たちの人選も含めて、近未来をイメージするきっかけにするには良い本だと思う。

以下は、気になった箇所のメモと感想
・「世界の感性がどんどん浅く広い方向に偏って変わっていくのは、インターネットとグローバリゼーションの弊害。せまいことでよいから、それぞれの世界に詳しいプロを育てていかないといけない」(P18)

・日本のメディア業界全体が護送船団方式のシステムで、新聞以外の資本を持つ新規参入希望者を排除し、地方波テレビによる情報寡占状態に今もある。コンテンツ制作と送出分ける、プライムタイムの編成権を部分的に手放し日本版「フィンシンルール」電波オークションから広告税まで、先進国では導入洲あれているテレビの権力一極集中を避けるための議論は全て先送りされている。(P23)
→強く同意。テレビ局のソフトとハードは分離すべき。

・日本の電子出版の問題は、デジタル化では無く、出版業界の構造の問題。再販制度、流通の壁であり、出版者の経営問題にいきつく。大手出版社の一つが瓦解するまで続くだろう。(P61)
→同感だけど、大手出版社の体質改善ができるのがベターと思う。日本語という壁もあるので、そんなに簡単には外資に買収されたりしないだろうし。

・CDの時代だ鱈、ざっくりアーティスト10%。配信の時代になると、直接80%。(P112)
→さすがにいい加減すぎる説明。業界のことをわかっているようで、随分いい加減な理解なんだなと。筆者はビジネスには興味ないんだろうな。

・栄華を誇った日本の技術力が世界的視座で落ちてしまったのは、ほどほどある内需に溺れ、国際性のある人が企業内にやったことにも要因がある。開発者が世界的な流行の潮流を理解していないのに、世界に通じる製品ができるわけない。(P130)
→同意。日本のスマフォのUIの悲惨さはiPhoneを触ったことがない技術者がつくったのではないかと思わされる。

・CGMの代表者は読者モデル。雑誌は、編集長以外は全て読者モデルと読者編集者のような時代が来ないと、面白くならない。(P149)

・日本人はセックスの回数が少なくて、ギリシャは世界一多い。対外債務や海外依存度が大きな問題国家(=壁を越えるコミュニケーションがうまい)=ギリシャ。内債が大きく帰省が多い問題国家(=コミュニケーションが下手)=日本。(P168)
→草食系に対する新しいアプローチの説明と思った。

・暴力団排除条例が本当に機能すれば、日本のエンタメ業界は新しいソフトパワーの時代を迎えられる。(P186)
→以前、筆者が風営法に関してコンサバティブな発言をして問題になっていたけれど、こういう社会認識がベースにあるからなんだね。芸能界の見方は歪んでいて驚く。妄想とまでは言わないけれど、「暴力団」の影響力を過剰に評価する歪んだ理解に驚く。
ラブソングができるまで 特別版 [DVD]
カテゴリ:DVD DVD / 外国映画 登録日:2013年01月14日 18時18分06秒 2013/01/14
読了:  2013年01月13日
名作。ハートウォーミングだし、コメディとして笑えるし、サントラも欲しくなる。
デュラン・デュランかカルチャークラブをモデルにした(ちょっと馬鹿にした)元スター歌手が主人公。
スラムドッグ$ミリオネア [DVD]
カテゴリ:DVD DVD / 外国映画 登録日:2013年01月14日 18時15分03秒 2013/01/14
読了:  2013年01月13日
遅ればせながら観たけれど、さすがに多数の賞をとるだけの素晴らしい映画だった。
シナリオの構成も良く出てきている。クイズ番組と主人公の人生の符号が不自然ではなく、しかも未来に向けての物語も同時進行するというのは、脚本の力だと思った。
主演女優は、この作品でブレイクして、ウッディアレンの「ロンドン〜」にも出てたけれど、かわいい。
独裁者の教養 (星海社新書)
安田 峰俊 / 講談社 (2011-10-26) / 929円74 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 世界史 登録日:2013年01月12日 19時06分39秒 2013/01/12
読了:  2013年01月12日
とても面白い!!
独裁者の人間性について迫り、歴史を学ぶという横軸と、秘かな「独裁国」であるミャンマー「ワ州」の潜入レポートという縦軸の二本立て。著者自身が誇るように、数冊分の内容が凝縮されている。世界の近現代史を俯瞰するのにも有益だと思う。
それにしても、ミャンマーの中国雲南省国境近くの「ワ州特区」のことは知らなかった。ミャンマーの一部となっているが、軍閥化した将軍パオヨウシャンが独裁しているそうだ。5年前までは主な輸入品はアヘン!なんと、時代錯誤な!!
筆者の歴史観、世界観も非常にバランスがとれていて好感が持てる。中国ウォッチャーとしての今後の活動にも期待したい。
イランのフセイン政権打倒を、太平洋戦争の日本に喩えた米国には、日本人はもっと「不快の念」を表明すべきと思う。
楽しくて勉強にもなる激オススメ。

読書メモ
・「中華民族」とは、現在の中華人民共和国国民、海外の華僑系住民、過去の中華王朝の勢力下でいきていたあらゆる人間を包括する摩訶不思議な概念だ。20世紀初めに孫文が発明し、中国共産党が意味を確定させた。中国国民だけでなく。国籍を変えた在日華僑や在米華僑も含まれる。「シナ人」ともにているが、中国籍のチベット人やウイグル人や元王朝のチンギスカンも含まれる。魯邦東によると、ワ州に住むワ人も含まれるそうだ。(P99)
⇒中国人を理解するのは、この「ご都合主義」な概念を知ることは必須と思う。

・かつて相手をなかば支配していたという点で、カンボジア人の反ベトナム(・タイ)感情は、過去に歴史を通じて日本に勝った経験を持たない韓国人は北朝鮮人の反日感情よりも一層強烈。アンコール王朝の栄光の歴史を待つだけに、自国を「世界一」と考える小中華主義の根も深かった(P158)
⇒ポルポト派の反人道的、かつ破壊的な行為の背景が、この本を読んで初めて少し理解できたような気がした。

・人口1000万人以下の少数民族には一人っ子政策は適用されない(P179)
⇒知らなかった。中国の制度にも時折、合理性が見えるね。

・バタム島は、インドネシア領だけど、シンガポールから20Km、フェリーで40分。関税が掛からない経済特区。(P208)

・国家が石油を掘って、外国に高値で売るという構造の国を金利生活者に喩えて「レンティア国家」と呼ぶ。(P269)

・アラブ人の心の奥底にある反欧米、反植民地意識は非常に強い。古代オリエントから近世オスマン帝国まで、中東は世界の文明の最先端だったから。たかが数百年前の機械文明で収奪する「野蛮人」と見ている。(P275)
ソーシャルシフト―これからの企業にとって一番大切なこと
斉藤 徹 / 日本経済新聞出版社 (2011-11-11) / 2,052円192 users
読了:  2013年01月11日
FBグループにも参加しているのに、遅ればせながら、やっと読了。
ソーシャルメディアと企業の関係に関する、教科書。的確な分析と整理が行われている。タームの選定なども適切で、理解を深められる。具体の実証例も豊富で、ビジネスでソーシャルメディアを活用しようとする人には有益&必読。

以下、メモ。
「シェアの法則」2011年の時点で、FB上の情報共有量が年間二倍になっている。人類がソーシャルメディア上で共有する情報量が指数関数的に増えていることを示唆している。(「ムーアの法則」は半導体の集積密度が18ヶ月で2倍になる)
⇒半導体はともかく個人の情報量が永遠に増えることは不可能なので、どういう「着地」をするのかに興味あるな。

●「ソーシャルシフト」に伴って企業が直面する変化
・不誠実さが通用しない透明性の時代が訪れる
・共感がパワーと成り、企業には人間性が回帰する
・生活者が、企業のバリューチェーンに参加する
・大企業にオープン化の波が押し寄せる

●米国ではFBは日常生活に溶け込んでいる。オンラインユーザー2億人の約80%がアクティブなFBユーザー。平均滞在時間も5.3時間。(P46)

●カンヌ国際広告祭からAdvertisementが消えた。「広告」の代わるキーワードは「クリエイティビティ」。「広く告げる」から「関係性を構築する」へのシフト。(P72)

●製品関与マップ
検討時間が長い×感覚的(高級嗜好品)=Feel⇒Learn⇒Buy
長い×論理的(家電、精密機器、保険金融)=Learn⇒Feel⇒Buy
短い×感覚的(食品飲料、日用品)=Buy⇒Feel⇒Learn
長い×論理的(効用重視の商品)=Buy⇒Learn⇒Feel (P80)

●顧客分類
パーティシパント⇒ファン⇒ロイヤルカスタマー⇒エバンジェリスト

●コカコーラのソーシャルメディア戦略の4つのR
1)Review 毎日5000件以上ある発言をきちんと読む
2)Respond 専門チームなどつくり積極的にユーザーと対話する
3)Record さまざまな交流活動を記録し、ファンと共有する
4)Redirect YouTubeやFBなどに点在するコンテンツを集約して、導線をつくる (P109)

●020
イーコーマースは7兆円市場、小売りは135兆円と20倍ある

●『グランズウェル』『エンパワード』著者のジョシュ・バーノフが説く「HERO」の重要性。
high Empowered and Resourceful Operative=大きな力を与えられ、臨機応変に行動できる社員のこと。 (P152)
第四の消費 つながりを生み出す社会へ (朝日新書)
三浦 展 / 朝日新聞出版 (2012-04-13) / 929円234 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会学 登録日:2013年01月05日 01時26分29秒 2013/01/05
読了:  2013年01月05日
元パルコ「アクロス」編集長による消費市場論。日本の消費者の推移をまとめた意欲的な本。2005年以上の日本を「第四の消費社会」と定義している。
非常に興味深い社会論だと思う。

第一の消費社会:1912〜1941(日露戦争勝利後から日中戦争まで、東京、大阪など大都市に中流誕生)
価値観はnatihonal、洋風化、文化モダン、
第二の消費社会:1945〜1974(戦後復興、高度成長期からオイルショックまで、一億総中流化)
価値観はfamily、大量消費、大きいことは良いことだ、アメリカ志向、大都市志向、マイカー、マイホーム、三種の神器、核家族と専業主婦が消費の担い手
第三の消費社会:1975〜2004(オイルショックから低成長、バブル破綻、小泉改革まで、格差拡大)
価値観はindividual、個性化、多様化、差別化、ブランド志向、大都市志向、ヨーロッパ志向、量から質へ、一人一台、単身者、パラサイトシングルが消費の担い手
第四の消費社会:2005〜2034(リーマンショック、神戸、東日本大震災、不況の長期化、雇用の不安定化)価値観はsocial、ノンブランド志向、シンプル志向、カジュアル志向、日本志向、地方志向、カーシェア、シェアハウス。全世代のシングル化した個人が消費の担い手。 (P33)

・現代の消費者は「楽しいこと」ではなく「うれしいこと」を求めている(P249)

・現在、日本では住宅の13%、800万戸が空き家である。さまざまな用途で使った方がよい(P257)
MAKERS 21世紀の産業革命が始まる
クリス・アンダーソン / NHK出版 (2012-10-23) / 2,052円763 users
購入:  2013年01月01日 1,995円
読了:  2013年01月03日
前評判通りの素晴らしい本だった。
WIRED編集長でもあるクリス・アンダーソンはこれまでも『フリー』『ロングテール』などで、新たな概念を提示してきたけど、本作が最も本質的で大きな変化を予見していると思う。
デジタル技術革新で起きてきた様々な変化が、製造業にまで及び「新産業革命」が起きていると説く。
実現化するツールは、3Dプリンター、CNC装置(コンピューター数値制御のルーターやフライス盤などなど)、レーザーカッター、3Dスキャナーなどで、数十万円で個人が所有できる大きさ。
特許を押さえるよりも、情報をオープンにして集合知で商品を開発した方が早いとか、1個でも1000個でもコストが変わらないなど、従来の製造業の常識を覆すことが起き始めている。ユーザーごとにカスタマイズした商品の提供も容易になる。
製造過程のロボット化が進めば、人件費の依存率が下がると、新興国に工場を持つメリットが下がる。むしろ消費地や開発陣と近いところでつくるメリットが大きくなるとも予言しているのは、日本にとっても朗報だ。
もっと勉強してみたいし、自分の仕事にどのように結びつけられるのか考えてみたい。
君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?
田村 耕太郎 / マガジンハウス (2012-06-28) / 1,404円265 users
読了:  2013年01月02日
MBAを持ち、元参議院議員の著者はツイッターなどの発言も積極的で知っていた。
著者が提唱する
・日本だけでビジネスを考えるのはリスクが高すぎる
・世界で活躍するのに日本人に優位性、チャンスがある
・そのために日本でしっかり準備しろ
などの主張は、僕の持論でもあり、非常に共感する。
ただ、もっと社会的な影響力を持って欲しいと思うと、時折、のぞき見える論理の軽薄さや過剰な表現が気になる。「日本人共同体における日本語の使い方」にも気を遣って欲しいな、そうじゃないと影響力が持てないよ、と思った。
雑な文体だけで無く「消費税60%超えの時代が来る」など、現実性の低い例を引き合いに出すのは、説得力がさがる。元国会議員だけに余計にね。

ということで、本文から抜粋。
・多くの識者は「日本がいかにグローバルに通用しないか」を力説するが、自分の経験から言うのだが、多くの日本人は開き直れば、十分世界で通用する。情報感度が高く、空気が読める細やかさがある日本人は実は世界では強い。日本人は一気に、グローバルに変われる能力にあふれているのだ。(6P)
⇒禿げるほど激しく同意。海外で仕事をしてきた僕の実感もまったく同じ。

・日本に対して心から好ましくない感情を抱いているのは、ほんの一部。ほとんどの国では好意的だ。それが若い世代になれば、世界一日本人や日本に好感を持っている言っても過言では無い。(P37)
⇒全くその通りだけど、日本語の文体が雑なのが気になる。書籍で出版する時は推敲しようよ。

・中国人や韓国人のアグレッシブさについて、うらやましく思うが、日本人の礼儀正しくて控え目な点が好かれている。likability(好感度)が高い方が有利  (P38)
⇒実感として同意。

以下、読書メモ。
・外国人と日本の会社内で雇用を争う時代になったのだ。この時代に対応するのは、日本国内にとどまっていたらだめ。(P51)
・青学在学中に(株)モバキッズを創業して、インドに留学した西嶋悠加乃さん曰く「インドは親日国家で、日本人である事が有利だった。インドでは「日本の経済協力が役立っている」に79%、日本企業の進出歓迎が94%。(P74)
・ミラノに拠点を持つプロダクトデザイナー佐藤オオキさん曰く「デザインにおいて、陰影(光の使い方や白〜黒のグラデーション)の考え方や細部デザインへのこだわりが、日本人独特のものがあると海外で評価される」(P77)
・香港にラーメン店「豚王」を出店した生田智志さん(東京では「凪」)。(P88)
・数字で見る日本の偉大さ。経済規模は世界3位、個人金融資産の総額では米国に次いで世界二位。一億円以上の資産を持つ個人の数は世界に居。09年度の世界経済フォーラムのランキングで、技術革新能力が世界一位、科学者や技術者の活用しやすさ二位、消費者の洗練度も一位。 (P211)
・英語学習は村上メソッドで。
1)読む:300万語。小説30冊、ノンフィクション15冊を息継ぎ無く読む
2)単語:毎日1万語を眺める
3)聞く:トータル1000時間。筋トレの容量
4)書く:使える英文をストックしてフォーマットを蓄積、状況に応じてアレンジする
5)話す:挨拶、依頼、質問、石表現、相手の意向を聞く、の5パターンの基本表現を覚える、自分の関心事で100の英文を「英借文」して、丸暗記。
和僑―15人の成功者が語る実践アジア起業術
渡辺 賢一 / アスペクト (2007-11-26) / 1,575円8 users
読了:  2013年01月01日
少し昔(2007年)の本だけれど、香港を中心に海外で活躍する日本人を和僑と呼び、紹介している本。
和僑の数は不明だけれど、香港だけで日本人起業家による法人は1500社あるとのこと。僕の友人で10社以上はあるなと思いながら、、。
香港和僑会は2004年発足で、2007年で300人。
こんな内容なら、毎年ムック的に発行して欲しいと思った。
ネイティブ感覚の英文法
読了:  2012年12月30日
ネイティブスピーカーによる日本人向けの英文法指導書。読みかけになって何年も放置していたけど、やっと読了。
日本の学校英文法を踏まえた説明はためになる。一番、勉強が難しい部分のニュアンスを会得する助けになるのは貴重。すぐ読めるし、オススメ。
改訂版や続編などを出して欲しい。
ハーバード白熱日本史教室 (新潮新書)
北川 智子 / 新潮社 (2012-05-17) / 734円295 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 日本史 登録日:2012年12月24日 10時51分39秒 2012/12/24
読了:  2012年12月24日
ハーバード大学で独自の視点で日本史を教えて、人気を博している著者。アメリカの大学、大学院の状況と彼女が掲げる「日本史論」が語られている。
正直、「Lady Samurai」という概念は、アカデミックな視点は無理があるように感じた。秀吉の本妻ねねが、秀吉の「ペア・ルーラー」として機能していたという論理は、ジャーナリスティックには面白いけれど、「Lady Samurai」という観点で日本通史を語るってどうなのだろう?アメリカ人が好きなのはわかる気がするけれど。米国では研究と講義(teaching)は、別の分野というのが、わかった気がした。
ただ、第5章で語られる、日本人が自国とその歴史を語るときに「大きな物語」が無い、なんらかの「イデオロギー」を持つべきと言う主張には強く同意。
日本は世界で最も古い王朝を今も持っている。その事が諸外国からの尊敬にも繋がっている。もっと、海外に日本の価値観や文化を発信していくべきで、その意味で筆者の講義は素晴らしいと思う。
「本当のこと」を伝えない日本の新聞 (双葉新書)
読了:  2012年12月22日
ニューヨークタイムズ東京支局長による日本のメディア論。96年から日本に滞在していて、日本語で取材できる著者の、日本の新聞社やマスメディアに対する批判は的を得ている。米国と比較しながら、単純な欧米礼賛では無く、日本と日本人への愛情を感じる。
権力監視というじゃなーリズムのあるべき論からも、インターネット時代への対応という意味でも、「記者クラブ」で取材元に依存する今の新聞社を「発表ジャーナリズム」の限界への指摘は非常に正しい。
日本の新聞社は、どのように変化していくのだろうか、記者クラブを廃止しなければ、沈んでいくだけのような気がする。

以下、読書メモ
・9.11の「イラクは大量破壊兵器を保有している」というNYタイムズジュディス・ミラー記者の情報源は、チェイニー副大統領の素たっfぐで、ねつ造情報をリークされた、政府のマッチポンプにはまった。
2004年5月NYtimesは誤りを認めて、一面トップに詳しい検証記事を掲載。編集幹部はクビ。(P130)・・2007年 10月アメリカで「プロパブリカ/propublice.org」設立。既存メディアから独立したNPOで、公益性のあるジャーナリズム。寄付金で賄い、ピュリッツアー賞を受賞するなど実績を上げている。(P206)
・PBS(piblic Broadcasting Service)ちう非営利ネットワークもある(P207)
渋沢栄一 100の訓言 (日経ビジネス人文庫)
渋澤 健 / 日本経済新聞出版社 (2010-08-03) / 700円73 users
読了:  2012年12月22日
渋沢栄一の玄孫による、訓言集。
「論語と算盤の一致」を説き、資本主義とそれを支えるべき倫理、道徳を語ったらしい。「健全に富を築き、それを永続させるための教え」は、日本的経営学の基礎なのかもしれない。
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
佐藤 優 / 東洋経済新報社 (2012-07-27) / 1,620円1118 users
読了:  2012年12月09日
圧倒的知の巨人である著者自身の読書法を具体的に紹介していて、非常に興味深い。
さすがにここまでのエネルギーを読書に注ぐことはできないけれど、意欲はかき立てられる。
語学、数学、歴史などは、参考にして学ぼうと思った。
この読書メモも、超稚拙だけれど著者の「技法」に通ずる部分がある。「普通の速読」をして記録を残しておくということになる。

・methodはギリシャ語のmetodosに由来する。metaとは「〜に沿って」という意味で、hotosは「道」という意味。ちなみに古典ギリシャ語と古典ラテン語が国際基準の知識陳じんとして不可欠。
「古典ギリシャ語初歩」(水谷智尋・岩波書店)「CDエクスプレス古典ギリシャ語」(荒木英世・白水社)は優れた入門書。2時間×週三回の独習×2ヶ月でギリシャ語を読め、辞書を引けるようになる。
・正しい方法論には捨てる技法も含まれる。ロシアに行くビジネスマンは、ロシア語を学ぶ時間を英語に充てた方がよい。(P10)

・大井正/寺沢恒信『世界十五大哲学』(富士書店)は、説明が丁寧で、述語の定義もわかりやすい。

・藤原正彦『国家の品格』(新潮新書)、鈴木琢磨『テポドンを抱いた金正日』(文春新書)は2時間で読めるが、そのことはレベルの低さを意味しない。『国家の品格』の哲学的構成は、ライブニッツが『単子論』(岩波文庫)で展開した真理は複数あるという考え方を基本にしていると筆者は見ている。18世紀の哲学者が難しい言葉で語ったことをだにでもわかる言葉で説明している。『テポドンを抱いた金正日』の中で展開されている「先軍思想」に関する分析はCIAやSISでも通用するレベル。(P49)

・高校レベルの知識を基礎知識の基本と考えれば良い。この基礎力で標準的な学術書なら消化できるはず
だ。(P115)

・国際政治の基礎知識。近代国際政治の枠組を創った1648年のウェストファリア条約。(P132)
「1618年、オーストリアの属領ベーメン(ボヘミア)の新教徒がハプスルブルグ家によるカトリック信仰の強制に反抗したのをきっかけに、30年戦争が起こった。子の戦争の一つの対立軸は旧教対新教で、スペインは旧教側のハプスブルグ家の肯定を支援し、新教国デンマークはこれと戦った。ヴァレンシュタイン肯定軍が優勢になると、バルト海の覇権を目指す新教国スウェーデンの国王グスタフ=アドルフが戦いに加わり、旧教国フランスも新教勢力と同盟して皇帝と戦い始めた。30年戦争は、宗教的対立をこえたハプスブルク家対フランスの戦いでもあった。30年戦争は1648年のウェストファリア条約で終結し、ヨーロッパの主権国家体制は確立された」(『詳説世界史改訂版』山川出版社・世界史B教科書 )
「国際社会が形成されたのは、17世紀のヨーロッパからであると言われている。ドイツ30年戦争の終戦処理のために、ウェストファリア地方で開かれた講和会議で、ウェストファリア条約が締結された。この会議には当時のヨーロッパのおもな国々の代表が集まり、互いに表頭で独立した主権を認め合った。一定の領土があり、そこに国民としての一体感を持った人々が国みんっっかを形成し、政治的な決定を水ら化の手でおこなうことのできる主権をもっていることが、近代国家の定義である」(『詳説政治・経済』山川出版社)

・世界史勉強例(p138)
『NEW青木世界史B 講義の実況中継』(青木裕司・語学春秋社・全五巻)を通読
『詳説 世界史書き込み教科書』(石井栄二編・山川出版社)

・日本史勉強例(P141)
「日本史A」の教科書は近現代史に特化していて、解説もBより詳しく、深い。

・革命運動やテロを伴う国家改造運動は、社会の底辺から起きるということはない。現在の体制で、恵まれた地位を得ていない知的エリートが困窮している人々の立場を代行して行う。(P154)

・数学や外国語は頭で無く身体で覚える(P194)
ビジネスパーソンに対する補修を念頭に置いた優れた社会人用教科書がでている。
『新体系 高校数学の教科書』(芳沢光雄・講談社ブルーバックス)
『もう一度 高校数学』(高橋一雄・日本実業出版社)

・星飛雄馬のように自分以外の価値観を認めずに、他人にも押しつけるタイプのビジネスパーソンは、中堅以上になると組織を混乱させる。(P216)

・『死者の軍隊の将軍』(イスマイル・カダレ 松頼社)を読んで、アルバニアの状況から北朝鮮社会について、類比的に考えることができる。
北朝鮮の人々が体制によって「洗脳」されている見る人は、自由を欲する人間の本質を理解していないシニズムだ。日本が北朝鮮との間で対話を回復し、あの体制の中にも必ずある、優れた知性と接触する可能性を探るのだ。その作業が拉致問題の解決に向けた環境を整備するのである。(P226)

・外国語と日本語の対訳本も単語を増やしたり、外国語言い回しを覚える上で役立つ。最近、小説の対訳本はあまりでていないが、神田神保町の古本屋街で何運動や大学書林の対訳本(200円〜500円)を見つけると、必ず購入することにしている。(P252)

プロフィール

音楽プロデューサー、コンテンツオーガナイザー。『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)上梓。(株)バグコーポレーション代表取締役。(社)日本音楽制作者連盟理事
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