
本日の一冊は、2000年の日本経営品質賞を受賞し、また10年にわたって増収・増益を達成し続けている優良企業、株式会社武蔵野の小山社長が、そのマネジメント術を公開したものです。
強制参加の社員旅行で現金争奪ジャンケン大会、しかもその原資は社員から取った罰金。新入社員の配属はドラフト方式。
一見、奇想天外なマネジメントを行う著者ですが、その経営哲学、マネジメント哲学を読めば、なるほど一本筋が通っています。
経営者の本の中には、精神論や原則論だけを並べて、エピソードがないものもありますが、本書は、関連する現場の事例やエピソードがじつに豊富です。
これは、著者が本書で述べていることを現実に実行し、普段から現場の情報を把握している証拠だと思います。
本書を読んで、読者は、望ましい行動を促す仕組みを作るのが経営者の仕事である、という原則にあらためて気づかされるに違いありません。
経営者に限らず、人を生かす仕組みに興味のある方は必読の一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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手間を厭わないからこそ心が伝わる。心が伝わるからこそ人は向上しようとする(中略)人材は手間をかけることによってのみ育つ
「戦略になる人材」とは、社長と価値観が共有できている人のこと
なぜ人材が育たないのでしょうか。理由は簡単です。「失敗をさせないから」です
社員を強制的に勉強させているところは業績が良い。逆に、社員の自発性に任せすぎているところは業績が悪い
つまるところ人間は、自分と関係のあること、自分にメリット・デメリットをもたらすものでなければ真剣には対処しません。であれば「やらない」こと、あるいは「やらない社員を見逃すこと」を、自身のデメリットとして反映させる仕組みをつくる必要があります
社員はどういうときに動くのか、どういう場合にモチベーションが上がるのかというと、「自ら気づいたとき」です。だから社長としては、彼らが自発的に気づくようにうながす仕組みをつくらないと駄目
大切なのは「発生したこと」と「発生させた人」とをわけて考えること、そしてその「発生したこと」を改善すること
わが社は、自ら手を挙げなければずっと一般社員のままです。どんなに優秀な人材も引き上げることはしません。自分からアクションを起こさない人は駄目です
中小企業の社長にとって一番大切なのは、規模を大きくすることではない。自分の強みや器の大きさ、性格などをしっかり認識し、それを活かした経営をしていくことです
不正を起こさせない仕組みは、「人」は信用しても「仕事」は信用しないという心構えからつくられます