
[1回目]
【理由】
偶然図書館で見かけて「さかきばら事件」という文字に惹かれた
【内容】出版社 / 著者からの内容紹介
1969年春、横浜の高校で悲惨な事件が起きた。入学して間もない男子生徒が、同級生に首を切り落とされ、殺害されたのだ。「28年前の酒鬼薔薇事件」である。
10年に及ぶ取材の結果、著者は驚くべき事実を発掘する。殺された少年の母は、事件から1年半をほとんど布団の中で過ごし、事件を含めたすべての記憶を失っていた。そして犯人はその後、大きな事務所を経営する弁護士になっていたのである。
【感想】
殺人犯の心理モノだと思ったら被害者側の話が中心だったのでがっかり。ルポじゃない。
客観的というにはあまりに被害者サイドから書いている。
犯人があまりにも反省していないようにしか見えないのだ。この本からでは。
取材に限界があったのだろうけれどこれはルポではないだろう。
加害者側の視点からはほとんど書かれていないから加害者の状況や心情は分からないが、そんな人が弁護士になれることに不思議だった。
合法だと理屈では分かっていてもなお理解いかないし、納得のいかない部分ではある。
犯人にだって自由に職業につく権利はある。けれど逆接の接続詞が必ず最後についてしまう。
加害者側の気持ちが分からなくもない。
今更掘り返さないでほしい。反省していたとしてもそのそぶりを見せれば賠償金だのなんだのと付け込まれる恐れがある。
結局はやはり自分の生活が大事。
仕方ない感情なのかもしれないが・・・
こういう被害者側家族の末路を見てしまうと、どうしてもフィルターがかからざるを得ない。
石川一郎さんはこの自分の本を読んだらどう感じるんだろうか。