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仕事は5年でやめなさい。
松田 公太 / サンマーク出版 (2008-05) / 1,365円 / ISBN:9784763198242
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済・キャリア 登録日:2008年06月25日 11時08分18秒 2008年06月25日 ソーシャル 14 users
タグ 土井英司 書評 経営 自己啓発 哲学 未読 未読
コメント・土井英司
本日の一冊は、タリーズコーヒージャパンの立ち上げに成功し、2
001年には飲食業界最速(当時)で株式を上場、最近では同社を
退き、サンドイッチチェーン「クイズノス」の世界展開に乗り出し
た著者が、創業からの思いと仕事の心構えをつづった一冊です。

タイトルの『仕事は5年でやめなさい。』が、刺激的過ぎて、とて
も部下には読ませたくない内容のように思われますが、本当の意図
は、5年ごとに区切ってキャリア目標を考え、成長を加速させるこ
とにあります。

著者がこれまでに実践してきたという「未来自分史」や、年に3回
目標を立てる「ハットトリック手帳」など、著者ならではの仕事ノ
ウハウも目を引きますが、読みどころは何といっても、著者の下積
み時代・創業時代のエピソード、そしてそこから得られた仕事の教
訓ではないでしょうか。

マイナスをプラスのスパイラルに変えるために現在以上に投資する、
逆境のなかにあると思うときこそ、丁寧に心をこめて懸命にやる、
一見単調に見える仕事こそ脳を使え…。

単なる精神論だと思ったらそこまで。実際には、実践できる人がほ
とんどいないからこそ、確実に成果が出るやり方だと思います。

普段だったら、ビジネスパーソン全般に読んでほしい、と言うとこ
ろですが、今回はあえて経営者にこそ読んでいただきたい。

どんなに意識しても失われがちな創業時の情熱と仕事への真剣なま
なざし、そして高い理想を思い出すには、絶好の一冊です。
新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには?
井野朋也(ベルク店長) / ブルース・インターアクションズ (2008-07-04) / 1,680円 / ISBN:9784860202774
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 登録日:2008年06月22日 17時47分20秒 2008年06月22日 ソーシャル 12 users
タグ 土井英司 書評 企業戦略 経営 哲学 未読 未読
コメント・土井英司
本日の一冊は、JR新宿駅東口の改札を出てすぐ左にある、たった
15坪の超有名店、「ベルク」の店長による初めての経営論です。

安い店ながらコーヒー、パン、ソーセージなどに徹底してこだわり、
モーニングもビールもホットドッグも日本酒も、いつでも楽しめる、
いかにも新宿らしいアナーキーなお店です。

mixiで1500名を超えるコミュニティ、署名運動の際には7000名が協
力したという驚異のお店。

その熱狂的な支持がいかにして生まれたのか。その経営哲学とこだ
わりを綴ったのが、本書『新宿駅最後の小さなお店ベルク』です。

魅力的なメニューをいかにして作るか、どうやって個性を作るか、
優秀なスタッフを集めるにはどうすればいいか…。

ビジネスのヒントが満載なのはもちろん、読み物としても楽しめる
一冊です。

そして何よりも、哲学のある店長の言葉が、読者にビジネスの醍醐
味と生きることの意味、そして勇気を与えてくれます。

とくに、「創造することよりも維持することの方が道は険しく~」
のくだりは、こうして1400日以上、情報を発信し続けてきた土井に
も励ましを与えてくれました。

そして何よりも感動したのは、「ベルクの客をやめる覚悟できまし
た」と言いながら著者に執筆を依頼したという、編集者、稲葉さん
のエピソード。

「自分はプライベートの人間関係を仕事にはしない」という編集者
も多い中、この小さな名店を世に紹介しようと勇気をふりしぼった
編集者に、心から拍手を送りたいと思います。

発売まではまだ間があるようですが、ぜひ読者のみなさん、ネット
で予約して、話題にしてください。

こういう本が売れなければ、何のための出版業界かわからなくなっ
てしまうと思いますから。
察知力 (幻冬舎新書 な 4-1)
中村 俊輔 / 幻冬舎 (2008-05) / 777円 / ISBN:9784344980815
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 新書・文庫 登録日:2008年06月12日 10時11分30秒 2008年06月12日 ソーシャル 55 users
タグ 土井英司 書評 サッカー 自己啓発 仕事術 哲学 読了 2008/06/29
コメント・土井英司
そのうちの一人が、本日ご紹介する『察知力』の著者であり、欧州
リーグで日本人初のMVP受賞を果たした、中村俊輔選手です。

特に、初めて見たそのフリーキックの鮮やかな印象は忘れられず、
それ以来、「どうしてこの人はこんなプレーができるのだろう?」
と注目していますが、本書を読んで、初めてその理由がわかりました。

時に、合わないチームや監督のもとで不遇な時を過ごし、それでも
なお自己をストイックに成長させ、ファンを魅了してきた著者。

本書には、そんな著者の職業人としての哲学、そして戦いの場面場
面で彼がどんなことを考え、困難を乗り越えてきたのかが、生々し
く書かれています。

人間は、たとえそれがサラリーマンであれ、サッカー選手であれ、
経営者であれ、誰かに評価される生き物です。

その評価には、おそらく理不尽なものもある。だからといってそこ
から逃げてばかりいては決して成長できないのです。

大切なのは、相手が求めているもの、自分に足りないものを「察知」
し、変化に合わせて自分を成長させていく技術。

本書には、中村選手がどうやって自分を成長させ、認めさせ、成果
をあげてきたか、まさにその軌跡が書かれています。

あの鮮やかなフリーキックからは想像もできないほどの泥臭い考え
方。そこからわれわれビジネスマンが学ぶことはじつに多いと思います。

読んだらきっと元気になれる一冊です。ぜひ読んでみてください。
情緒と日本人
岡 潔 / 研究所 (2008-02-01) / 1,050円 / ISBN:9784569695525
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 登録日:2008年05月15日 11時49分15秒 2008年05月15日 ソーシャル 1 users
タグ 土井英司 書評 哲学 未読 未読
コメント・土井英司
本日の一冊は、世界的数学者にして憂国のエッセイスト、故・岡潔
さんによる珠玉の言葉集。

氏の著書から現在に通ずる教訓を集め、一冊の本にまとめたもので、
内容は、「情緒」の大切さとその育み方に関するものが主となっています。

「情緒」というと、道徳教育ととられるかもしれませんが、著者が、
そして本書を選んだ土井が問題にしているのは、この「情緒」が、
人の生き方や働き方、さらには社会にまで影響を及ぼしているので
はないか、ということ。

本書を読む限り、現在のさまざまな企業不祥事や殺人、自殺などの
社会問題が、すべてここから来ているのではないかと思われるのです。

現在の世の中で、「愛」を否定する人はないと思いますが、著者い
わく、「愛は自他対立する。愛を連続的に変化させるといつの間に
か憎しみに変わる」。

だからこそ人には「情」が大切であると著者は説いているのです。

ほかにも、現在のわれわれが過度に重視している「時間」に対し、
「時間とは時の簡単な模型にすぎない」と説き、現在ブームとなっ
ている社会貢献に対しても、「このくにの善行は『少しも打算、分
別の入らない行為』のことであって、無償かどうかをも分別しない」
と説く。

いささか古い本ではありますが、それだけに現在の社会にはない価
値観を教えてくれる、貴重な一冊だと思います。

個人的におもしろかったのは、巻末にある著者と松下幸之助の対談。

「私はすべてを肯定するのですよ」と語る松下に対して、「さすが
に実業家らしいですね」と岡が皮肉を言うなど、価値観の違う2人
のバトルは一読の価値ありです。

人間にとって最終的に問題となるのは、どんな理想を掲げて生きる
のかということ。本書は、そのヒントとなる一冊だと思います。
死の壁 (新潮新書)
養老 孟司 / 新潮社 (2004-04-16) / 714円 / ISBN:9784106100611
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 新書・文庫 登録日:2008年05月11日 14時59分35秒 2008年05月11日 ソーシャル 15 users
タグ 養老孟司 哲学 所有 読了 2008/05/11
生物と無生物のあいだ
福岡 伸一 / 講談社 (2007-05-18) / 777円 / ISBN:9784061498914
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 新書・文庫 登録日:2008年05月11日 14時55分58秒 2008年05月11日星5つ ソーシャル 138 users
タグ 科学 哲学 お気に入り 所有 読了 2008/05/11
私塾のすすめ
齋藤孝 梅田望夫 / 筑摩書房 (2008-05-08) / 714円 / ISBN:9784480064257
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 新書・文庫 登録日:2008年05月11日 14時14分41秒 2008年05月11日 ソーシャル 117 users
タグ 土井英司 ビジネス書 ウェブ 梅田望夫 哲学 所有 購入 2008/06/29 714円 読了 2008/06/29
コメント・土井英司
本日の一冊は、ベストセラー『ウェブ進化論』の著者であり、ネッ
ト界のカリスマ、梅田望夫さんと、ベストセラー『声に出して読み
たい日本語』の著者、齋藤孝さんによる夢の対談。

※参考:『ウェブ進化論』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480062858/businessbookm-22/ref=nosim

※参考:『声に出して読みたい日本語』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794210493/businessbookm-22/ref=nosim

シリコンバレーと学校、世界は違えど、ともに教育に携わる2人が、
学ぶことや人生をデザインすること、自己実現をすることについて
語っており、刺激的な議論がなされています。

「志を同じくする仲間と熱く語り合い、学びたい。中心には信頼で
きる人格と力量を併せ持った師がいてくれる」そんな「私塾」の精
神が本書には流れており、これからの学び方のモデルを示したとい
う点で興味深い内容です。

ブログに興味を持ちながらも積極的になれない齋藤孝さんと、広く
一般にメッセージを届ける齋藤孝さんのスタイルに惹かれる梅田望
夫さんの微妙なやりとりが、個人的には興味深く読めました。

また、本書の主題ではありませんが、2人が著書の執筆について語
ったくだりは、ベストセラーを目指す著者、編集者にとっては参考
になる部分が多いと思います。

対談モノにありがちな冗長さは避けられませんが、ところどころに
人生・仕事のヒントが散りばめられた、刺激的な一冊です。

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悩める生物学系大学院生
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