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米澤 穂信
/ 角川書店(角川グループパブリッシング)
(2001-10-31) /
480円
/ ISBN:9784044271015
いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実──。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。 『きっと十年後、この毎日のことを惜しまない』──奉太郎の姉、供恵の手紙の一文。 ドキッとさせられる。 はて、十年前の自分はどうだっただろうか? 基本的に、過去自分がしたコトを後悔するのは自分の人生を否定してしまうコトだ、と考えているから、惜しんでいるかどうかと問われれば惜しんではいないと答える。けれど、誇れるか? と云えば、正直全く誇れるようなモノではない。ただ毎日淡々と過ごしていただけで、積極的にナニかしようともせず、想い出と呼べるようなものごともナニも無い。既に深く考えるコトも放棄していたような時期だったから、奉太郎のような灰色、どころでは無かったように想う。 十年後はどうだろうか? 今現在の(ニートの)ままでは、生活自体が成り立たないから、此れは早急に何とかしなければいけない問題だ。ナニをするにしてもそれからだろう。 メンタルのクスリは絶てているだろうか? 睡眠はチャンと取れるようになっているだろうか? 精々惜しむコトのないように成りたい、とは想う。
詠坂 雄二
/ 幻冬舎
(2010-07) /
1,365円
/ ISBN:9784344018648
「それがきっと、本物の信仰なんだ。一人一人が自分で探し当て、出会った相手を信じて、組み立てる、自分だけの道しるべなんだよ。──本当は誰だってそうすべきだし、そうしたいと思ってるんだ。でも、そんな出会いはないから、だから、その代わりになる考えを探して、何とかやってってる。私だけじゃない。ほとんどの人がそうなんだ。そういう隙間が、多分、宗教の居場所を作ってるんだ。」
麻耶 雄嵩
/ 講談社
(1996-07-13) /
770円
/ ISBN:9784062632973
首なし死体、密室、蘇る死体、見立て殺人……。京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城と見紛うばかりの館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、惨劇はすでに始まっていた。二人の名探偵の火花散る対決の行方は。そして迎える壮絶な結末。
米澤 穂信
/ 東京創元社
(2010-11-27) /
1,890円
/ ISBN:9784488017651
ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。
西尾 維新
/ 講談社
(2011-09-07) /
882円
/ ISBN:9784061828001
悪いがこの本に 正直、途中で何度となく読み進めるのを止めてしまおうかと想ったか知れない。大して長い話と云うワケでも無いにも関わらず。 事前に書かれている通り、これは小説では無いのだから、エンターテイメントでは無いのだから、ただ過去の事実をつらつらと並べていると云うに過ぎないのだから、読んでいて面白いとか興に乗るとかとは無縁のモノなのだろうと、 それでもなんとか読み進めていった、と云うのが本当のトコロだった。 しかし、こと終盤になって、それは一転した。ここまで読み進めてきて良かったと。 想わず泣きそうになった。 それは、書かれているコトに感動したとかビックリしたとか、そう云う激しくこころ震わされたと云うコトからでは無くて。ただ、無性に、淡々と、泣きたくなった。 自分は、本の少しばかり「社会から逸脱してしまっ」ている(と想っている)自分は、「そこそこ楽しく面白おかしく生きて」いけているのだろうか? 倖せに生きていけているのだろうか? 結果から云えば、此れは、此の「物語」は、「小説」だった、と云うべきだろう。
綾辻 行人
/ 講談社
(2012-01-06) /
1,344円
/ ISBN:9784061827387
奇面館主人・影山逸史氏に招かれた六人の男たち。館に伝わる奇妙な仮面で全員が“顔”を隠すなか、妖しく揺らめく〈もう一人の自分〉(ドッペルゲンガー)の影……。季節外れの吹雪で館が孤立したとき、〈奇面の間〉に転がった凄惨な死体は何を語る? 前代未聞の異様な状況下、名探偵・鹿谷門実が圧巻の推理を展開する! エピローグで、 「仮に親しい編集者から、この事件を小説化しましょうと云われたとしても断固、願い下げだなあ。たとえば地の文で、使用人以外の登場人物をどう呼び分けるとか、その辺の面倒をちょっと想像しただけで眩暈がしそうになります……(略)」とか、 「(略)──なんていう偶然は、ミステリ的なリアリティの基準ではまず『不可』でしょうから。……(略)」とか、 主人公の作家であり探偵役の鹿谷門実に云わせているのだけれども(笑)、それをこうも巧い具合にやってしまっているトコロがスゴイ。
深見 真
/ エンターブレイン
(2009-01-31) /
1,785円
/ ISBN:9784757746770
「ルールが変われば、対応するしかない。テロリストがネットで武器を購入し、動画サイトに処刑風景をアップする時代に、警察が変わらないでいいわけがない」 銃器類や警察機構、軍事関係の説明描写の詳細さには相変わらず、どこからどう取材してくるものかと舌を捲く。(まぁ、全てが全て現実ではないのだろうが。) プロローグの渋谷テロ事件のシーンが、ストーリー後半真相に迫るに段になってミスディレクションだと気付かされるのだが、作者の深見氏が同性愛、特にレズビアンを好んで作品に登場させると云うのを上手く利用されたカンジ。 全体的に、場面場面の構成や描写が映画を視ているようだったが、特に、足利視点で綴られるエピローグが後味好く印象的。 一番驚いたのは、これだけハードボイルドな作品がエンターブレインから出ているッてコトかな。読む前はもっとライトテイストなのかと想ってたケド、読んでみたら、やっぱり深見真節バリバリだったw
若竹 七海
/ 光文社
(2003-09) /
680円
/ ISBN:9784334735463
勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ……。不幸のどん底にいた相澤真琴は、葉崎市の海岸で溺死体に出合ってしまう。運良く古書店アザリアの店番にありついた真琴だが、そこにも新たな死体が! 事件の陰には、葉崎市の名門・前田家にまつわる秘密があった……。 登場人物たちのキャラが立っていて物語が活き活きとしている。語り口のテンポも小気味良くユーモアに溢れ、それでいてフーダニット・ミステリとしても遜色なく、あッと云わせてくれる面白さがあった。 作中(と巻末注釈)にはロマンス小説が(架空のものも含め)多く紹介されており、更に読書欲をそそるようにもなっている。
来楽 零
/ アスキーメディアワークス
(2008-06-10) /
578円
/ ISBN:9784048670906
男の家には美しい女の死体があった。けれど男は「彼女は死んでいない」と言い張り──(『クックロビンの埋葬』) 一篇一篇は、日常の隙間にひっそり潜む非日常、都市伝説の類い、と云うカンジで、ホラーと云うほどの怖さは感じなかった。(まぁ、基本的に怖い話が好きではないヒトには怖いのだろうけれど。)
文藝春秋
(2012-02-10) /
890円
/ JAN:4910077010320
田中慎弥氏の「共喰い」は、「あー実に『文学』ッてカンジだなァ」と云う印象。解り易い文章と内容ではあるけれど、正直「で、だから何なんだ?」と云う読後感。 円城塔氏の「道化師の蝶」は、一人称の人物がコロコロと変わるので、直接的に読んでいくと何が何やら解らなくなるのだろうけれど、少し全体を俯瞰したカンジで、分解していくようなイメージで読んでいくと面白い。自分好みの作品だった。 |
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