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 論理哲学論考がなかなか読み進められないので購入してみた.入門とあるが難解で,ところどころ消化不良.哲学は一朝一夕には理解できないと思った.
 第二章 自由論は,文庫版 クレィドゥ・ザ・スカイの解説で述べられていた内容を,さらに,充実させた内容となっており,興味深く読んだ.
他者を選び取り,受け入れるということは,一人で生きることよりも自由であり,また,それによって,大きな感動を得ることができる.
他者を受け入れないということは,未来の可能性を留保したこととなり,何も捨てていないようで,実は大きなものを捨てている.
 * ITはGPT (一般目的技術,汎用技術)である
* GPTが社会に影響を与えるのには時間がかかる
* 社会組織の大きな変革がなければGPTは導入できない
* Earth Class Mailというサービスは興味深いと思った
* アメリカの電子政府は日本と比べてかなり進んでいることを知った(免許証の更新もインターネットでできる)
 並の精神力では,スティーブ・ジョブズのまねはできないと思った.
常識的に無理だと考えられることをやってのけている.
ジョブズと同様の行動をとったら,良心の呵責に苛まれることになると思う.
挫折や死の恐怖を味わっても,謙虚になることなく,さらに自分の考えや行動に自信を深めることができるというのはすごい.
 テレワークという言葉は聞いたことがなかった.おもしろい響きの言葉が本書のタイトルになっていて興味を持って購入した.
著者は,テレワークを以下のように定義している.
(p.4) 「情報通信機器の活用を前提に、従来の職場空間とは異なった空間を労働の場に含みながら、業務として情報の製造および加工・販売の全部あるいは一部を行う労働の形態」
また,テレワークを在宅勤務型,モバイルワーク型,在宅ワーク型,SOHO型の4つに分類している.政府がテレワークに期待しているメリットは以下の八つということだが,現状では,あまりこれらのメリットは満たされていないらしい.
(p.8) ...1 少子化・高齢化問題等への対応、2 家族のふれあい、ワークバランス[労働と私生活の適度なバランスを保つこと]の充実、3 地域活性化の推進、4 環境負荷軽減、5 有能・多様な人材の確保、生産性の向上、6 営業効率の向上・顧客満足度の向上、7コスト削減、8 災害等に対する危機管理...
週に1日,2日の在宅勤務は,子供が病気になったときや家庭訪問の際に有休をとらなくてすむといったメリットはあると思った.大きな問題点としては,在宅ワーク型の賃金の低さや,在宅勤務型では労働が見えなくなるために,際限なく働いてしまうということが述べられていた.しかも,強制された自発性であるのに,自分の意思で選んでいると在宅勤務者が錯覚してしまうことがあるところが怖いと思った.本書を読んで,ワーキングプアの問題と同様,今後テレワーカーが都合よく働かされていく問題が大きくなっていく予感がした.
 現状分析からはじまって,テレビ,ラジオ,雑誌,新聞などのマスメディアが,生き残っていくために今後どうしていけばよいかを本書では,分析している.ところどころ古典からの引用があり,それらを読むと昔から変革の必要性は認識されていたことがわかる.また,変わらなければいけないことを多くの人は認識しているが,実際にどのように変わればよいのかわからない,または,それがわかっていても,実行に移すことが困難であるようだった.古典からの引用の中で特に印象に残ったのは以下.
(p.89) 新しい秩序を打ち立てるということくらい難しい営みはないということをしっかりと頭に入れておかなければならない。なぜならその責任を負う人物は、現体制でおいしい思いをしている人をすべて敵に回す一方で、新体制で甘い汁を吸うことになる人からは手ぬるい支援しか得られないからである。
マキアヴェッリ『君主論』
今後,マスメディアが生き残っていくために様々なニーズにこたえていくと,個人個人が自分が好きな情報を好きなタイミングで得ることができるようになり,そのことによって,他者との共通の話題というものがどんどん少なくなっていくように思う.著者が述べているように,このことが進んできて,仲良くしたい人とだけ仲良くするというような人たちの集団に社会がなってしまうと,発展しなくなるというのはそのとおりだと思った.テレビと新聞の役割として,以下に引用する部分は重要だと感じた.
(p.86)アリストテレスは、人間をして「社会的動物」と定義しましたが、現代という時代は人と人の連携をきわめて薄弱にしても機能しうる様々な形質を獲得しています。でも、人と人とのつながりが薄弱になる中で人々が問題意識として共有できる話題や事象を提供する機能が、やはり社会には必要であろうと筆者は考えています。そして今現在、その機能を提供できているのはテレビと新聞だけなのです。
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