|
|
|
 暮らしの哲学と比べると,読んでいてひっかかる部分が多かった.団塊の世代,政治,経済,IT,科学等に対する著者の考え方は,かなり偏っているように感じた.哲学は,自分の頭の中だけで考えることができるのかもしれないが,政治や経済などは,相当外部の情報を取り込まないと考察することはできないように思う.テレビもインターネットもあまり見ることなく,考えることはできないのではないか.
本を読んでいて,「(すべての)〜は〜である」と断言している記述があると,疑い深くなる.2008年8月9日のMORI LOG ACADEMY「危うい論理性」という記事を思い出した.強調したいために,わざとそういう表現を使うこともあるとは思うが.
 主人公は深い悲しみをかかえているはずなのに,文章はコミカルに淡々と書かれていて,そのギャップが切ない.夏目漱石「夢十夜」や山本周五郎「さぶ」を読んでみたくなった.
|
|