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柳沢 文正 / 三笠書房 (1988-03) / 1,020円1 users
タグ 医学 生命化学 食物 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 医学・薬学 更新日:2012年04月09日 07時50分13秒 2012/04/09
所有 読了:  2012年04月09日
・本書の要点は、カルシウム代謝を養生法の要諦として捉えている点にある。
・「はじめに」で、著者は「私が測定したところでは、身体が健康なときはアルカリ度が強いアルカロージスで、病人になると酸性に傾き、アチドージスになる。そして、このアルカリ度を左右するのが血液中のカルシウムイオンの量の変動である。カルシウムイオンはアルカリ性の元素だから、これが増えればアルカリ度が強くなり、アルカロージスになるわけだ」と書いているが、本書のポイントはこれに尽きると云って良い。
・著者が具体的に「健康食」として推奨しているのは、単に食べ物のみならず、「生活習慣」そのものと云って良い。第三章「健康食」を上手に食べるでは、血清カルシウムイオンを増加させ、身体をアルカロージスに保つ「5つの条件」を指摘している。楽しい生活、胃腸を健全に保つ(腹八分目)、正しい食生活(日本古来の食生活)、カルシウム不足を補う(海藻、緑黄色野菜の摂取)、休養。
第五章「食べて治す」食事学では、糖尿病を治す食事として、冒頭に「カロリーより血糖値に注目」と指摘し、「私は糖尿病患者に、一に食事、ニに食事、三に食事、四に食事、そして薬と指導している」「ただここで言う私の食事指導は、日本糖尿療法の食事療法とはいささか違う。つまりいままでの栄養学はカロリーが主体であって、カロリーを過剰に摂るから糖尿病が悪化するという考え方であった。しかし食物一つ一つについて調べていくと、カロリーを計算してそれを置き換える事はできない。少量でも血糖、糖尿を著しく食品があるからで、私の食事指導はこの点を重視している」197-198.pと書いておられる。
驚異!しかけ科学図鑑〈4〉人体を旅する
タグ 医学 生命化学 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 医学・薬学 更新日:2010年02月13日 10時35分30秒 2010/02/13
読了:  2010年02月13日 星4つ
◆小学校三年の孫が学校図書館から借りてきた本。昔、「ミクロの世界」という映画があったが、万分の一くらいのミクロ大になって人体内を「口から入って、大腸・腎臓まで達し、そこから血液に乗って心臓・肺・大脳、最後は目に達する旅」する本だ。非常に面白い。また要領よく人体の解剖図を、ある程度立体的に構成した良書だ。但し、小学生対象には、訳語が難しすぎるのが難点だ。ルビは振ってあるが、大人相手でも「ちょっとどうかな?」と思う点がなきにしもあらずというのが惜しまれる。
DNAとの対話―遺伝子たちが明かす人間社会の本質 (ハヤカワ文庫NF)
購入:   105円 所有
読了:  2009年10月08日
非周期結晶体、シュレディンガーは遺伝子を非周期結晶体と呼んだ。自然界で遺伝子のように大きく、しかも生命と同じくらいの寿命を持つものは、結晶体以外にはないからである。しかし遺伝子は、結晶体と同じくらいの安定性を持たなければならないが、結晶体のように周期性があってはならない。ここにパラドックスがある。...ある種のバクテリア、小さくて、染色体に単一のDNA分子しか持たない単細胞生物たちは、年十億年という時を生き続けてきた。..DNA複製と細胞分裂によって、仲間として存続していくのだ。...地球の表面は、長い間変化を続けてきた。しかし、DNAとその複製機構は、ずっと変わらずに来た。49-51.p
.生きているものは、決して完全ではない。DNAの蔓の主軸は長い時を耐えてきているといっても、その中の情報は、何らかの原因で常に変化してきたのだ。
突然変異は、遺伝子DNAの塩基配列の変化によって起きる。たとえたった一つの塩基対でも、間違って複製されたり作られたりすれば、DNA全体の意味が全く違ってしまい、しかもその後に作られるDNAはすべて、変化後の情報を伝えることになる。このような間違いは時として有害になるので、細胞には、これを防止する手段がたくさん用意されている。52.p
ビッグ・バース論、すべての生物の祖先はたった一つのDNA型生物であるという考え方。57.p
・化石として残った記録を見ると、種はかなり長い間変わらず、ほんの短い間に、突発的とも言える種の爆発が起きたと考えてほうが良い例もある。その場合、たいていその後に、多くの種の大絶滅という厳しい結果を伴っている。57.p(マンデルブローのベキ乗分布の近似、「禁断の市場」の305、319参照)
DNAの組替えは、減数分裂の際に必ず行われる。組替えは、すべての人が独自のゲノムを持つ唯一無二の存在となるために必要な、昔からあるステップなのであって、人間が作り出した技術ではないのだ。69.p
・すべての生き物が共通の遺伝暗号を使っているということは、この暗号が、地球上の生命の歴史の中でかなり早い時期に生じたものであることを示している。おそらく、20種のアミノ酸はいずれも細胞の誕生のために不可欠の要素であり、生き物を構成する蛋白質は、それ以来ずっと20種の暗号を使ってきたのだろう。133p
遺伝子組み換えの意味、遺伝子の場合も、単語と同じように文脈が大事だということがはっきりした。一つの遺伝子が、違う細胞のなかでは全く違う働きをすることがあるのはもちろんのこと、同じ細胞でも入れる時期が違えば働きが違うことが分かった。たとえ一つの遺伝子でも、四次元的ともいえる完全な意味まで解釈しようとしたら、それが働く細胞の様子を知る必要がある。186
ウィルスの特異性、ウィルスは、最も効率の良い寄生体である。彼らは、分子としの自分の適所を完全に確立、占有している。偶々侵入した細胞の中で自分の必要とする分子以外は、まったく無関係。身体の他の部位など無視である。このように特定の分子を狙うので、ウィルスには驚くほどはっきりした特異性がある。189
トランスジェニック細胞、研究室で単離した遺伝子を、出来るだけ発生初期段階で、生きた細胞のゲノムに入れるという方法が、1980に開発され、これはトランスジェニック遺伝子と名づけられた。この遺伝子を一番はたらかせやすいのは、植物である。(動物細胞の場合、シャーレで育てた皮膚細胞は、皮膚細胞になったり、腫瘍になったり、死んだりもするが)植物の茎や根からとった培養細胞は、植物ホルモンの単純な混合物によって、受精卵であるかのようにふるまい、植物を作り始める。植物細胞をバラバラにして、DNAを組替える僅かな努力で、トランスジェニック植物が作り出され、植えられ、取り入れられている。..除草剤抵抗性をもつ植物のおかげで作物の収量は改善されたが、耕地内のほかの植物を殺すための除草剤の使用量は増えることになった。重要なことは、大量の除草剤が結果的に除草剤抵抗性の雑草を増やしてしまうことだ。213-14
分子生物学の不確定性、一度は、生命の世界に関するすべてが本質的に解明可能なように思えた。しかし予測に反して、一組の遺伝子という形で本来予測不可能な人間の心と身体を作り上げるのだとすれば、この遺伝子セットの完璧で究極の意味などとらえらるはずがないことが分かり始めてしまった。遺伝子一個ずつについては、充分理解できる日は来るだろう。ところがゲノムとなると、その意味は一つ一つの遺伝子の意味を足し合わせれば予想できるというものではない。233-34
脳の時計、ゲノムの時計―最先端の脳研究が拓く科学の新地平
ロバート ポラック / 早川書房 (2000-11) / 1,890円8 users
タグ 科学 生命化学 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 科学・テクノロジー 更新日:2009年08月21日 16時12分29秒 2009/08/21
購入:  2009年08月15日 100円 所有
読了:  2009年08月17日
・科学的知識と英知の違い、列王記上第三章の故事、15.p
生命がDNAにその生存を全面的に依存しているからこそ個体の死すべき運命が必要になったのである。DNAはその複製能のゆえに代々変わらず存続する一方、複製の最中に起こる突然変異と自然選択によって作られる個々の遺伝的変化を生む。自然選択によって、進化を起こすのに十分な素材を常にそろえようとするなら、DNAを基本とする生命形態は常に個体の寿命を限定しなければならない。20.p
免疫系組織として免疫系をみると、脳と脊髄を合わせたくらいの大きさがあるが、免疫系は一ヶ所に集中しているわけではなく、皮膚の下に広がっている(集中管理が任務ではなく、外部からの侵入者に対する遊撃部隊の役割を果たしている)。脳が神経ネットワークの中枢なら、免疫系の中枢は内臓だといってよい。免疫系細胞のうち半分以上は、唇から肛門まで続く管に並んだ湿った表皮のすぐ下にある(一繫がりの管とみると、体表の皮膚も口内も胃壁も腸管の壁もすべて外部に開かれており、その内側は外部とはいっさい接していないという構造を持っている。こういうのを何構造というのかな?)。免疫系はいろいろな意味で神経細胞に似ている。..この細胞の膜にある受容体は、この系全体に身体の状態の変化を感じ、反応する能力を与えている。大きな違いは、神経システムは身体の外の変化を感じるが、免疫系は身体の中の変化を感じ取るために作られたということだ。免疫系は、脳皮質で働く意識に結びついていないので、無臭で無味で目に見えない、つまり感覚のない部分に対して働く。脳は免疫系に直結していないので、私たちには微生物が皮膚を通り抜けたかどうかなどはわからない。103.p
免疫系と抗生物質との相違感染からの回復が免疫系の完全勝利であることは滅多にない。通常それは、武装した免疫系と、遺伝的に不安定でたえずその数が変わり続けるけれど、一時的に飼いならされた微生物との間に結ばれた、相互協定に基づく冷たい平和なのだ。107.p
・抗生物質による反撃戦略の厄介なところは、元々はきれいな身体に微生物が侵入してくるということに、微生物が引き起こす現実の脅威以上の反応をしてしまうことである。微生物による病気の脅威は、それが身体の純粋さを失わせるものだということではなく、それが免疫系で既に交戦中のほかの微生物との間にあらかじめ作られていたバランスをひっくり返すものだというところにある。
121.p
人と微生物の違い科学の夢(自分の内側と外側の時間の区別をなくし、それによって個人の死を超越すること)は、微生物にとっての夢ではない。われわれにとっての内なる時間は、微生物が小さければ小さいほどそのゲノムは単純で、ゲノムが単純であればあるほどその自己複製メカニズムは粗雑でエラーが多くなる。そしてエラーが多ければ多いほど、その子孫が環境的ストレスを大きく生き残るチャンスが増えるわけだ。124.p(下線部の意味合いは、「生命科学の夢」という意味では充分に理解できる。しかし科学一般の「夢」という意味とすれば、理解しがたい点がある。ゲノムが単純なほど自己複製メカニズムのエラーが多く、エラーが多いほど生き残りのチャンスが増えるという、一見したアイロニーは興味深い。)
感染症と腫瘍との違い感染が身体への侵略なら、腫瘍は身体の内からの暴動である。身体の中の細胞たちは、一つの受精卵の子孫としての遺産を共有しているが、身体は決して民主国ではない。ヒトの身体は数十兆個の細胞の集まりであり、細胞一つ一つは、分化したゲノム内の全体主義的コントロールのもとで生きている。自由意志を持つ細胞はひとつもない。128.p
皮肉なのは、がん予防の科学はがん治療の科学よりもはるかに単純で簡単だということだ。予防は効果があるし、医学的な副作用もない。131.p(全く同じことは、糖尿病にも云える。但し、産業としての波及効果を第一に考えるとすれば、予防医学よりも治療医学のほうが、「はるかに」有利ではある。同じことは戦争と平和の産業的波及効果にも、ある程度はいえるかも知れぬ。
老化DNAを壊す分子は、糖をエネルギーに変換する際の副産物として、細胞内でたえず作り続けられている。私たちがものを食べるたびに、食物の一部が細胞内で糖に変わり、燃える。燃焼は糖の炭素原子同士の結合を壊し、炭素原子二つと酸素原子を結びつけて二酸化炭素にする。この変化のほうが、...糖を合成する光合成より少ないエネルギー消費で済むため、エネルギーが残る。..(普通の燃焼に較べて)細胞内でも、エネルギーの幾らかは同様の形で漏れていくが、燃焼エネルギーの一部は、ATPという分子内に保持されて、生きるという作業のために秩序正しく使われる。...ATPと熱エネルギーは、細胞による糖燃焼の安全な産物だが、変異原をどうしても作ってしまうのだ。
炭素と酸素の結びつき方が変化するにつれて、遊離基と呼ばれるまったく不安定な化合物が出来てしまう。掃除屋がすばやく吸い取らない限り、遊離基はDNA中の結合を簡単に壊す。ミトコンドリアの小さな染色体の方が核内の染色体より、このような変異を起こす危険性が高い。ミトコンドリアには細胞の糖燃焼炉が入っていて、遊離基によってもっとも損傷を受けやすいのはそのDNAなのである。
ミトコンドリアの自殺の危険性は、最も激しい燃焼が起きている組織、脳や筋肉で最も高くなる。高齢者に良く見られる衰弱や痴呆は、神経や筋肉のミトコンドリアDNAの損傷が蓄積した結果でもある。...
ミトコンドリアの遊離基は、エネルギーを使う限り必然の産物であり、老化は、生涯を通じて用いるカロリーのために支払われる総経費とも云える。...ミトコンドリアや染色体への損傷を避けるには、積極的に掃除屋を食べればよい。ビタミンCとビタミンEは共に良い掃除屋であり、緑黄色野菜は掃除屋をたくさん含んでいる。細胞内の遊離基汚染は、減食でも減らせる。カロリーを極端に制限し、充分な蛋白質とビタミンを含む食事を与えた動物は、平均寿命を約20~25%長生きする。脳や筋肉の細胞の遊離基量が低く、ミトコンドリアDNAの蓄積損傷も、通常食で生きている老動物のそれに較べて少ない。
163-4.p(厳密に考えてみなければならないが、遊離基によるミトコンドリアDNAの損傷という見地から糖尿病の問題を考えてみると、全く新しい見方が出来るような予感がする。)

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