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正法眼蔵随聞記 (講談社学術文庫)
山崎 正一 /講談社 (2003-11-11) / 1,242円23 users
所有
・はづべくんば、明眼の人をはづべし(1.1)
・人に皆 食分あり命分あり。非分の食命を求むるとも来るべからず(1.3)
・僧の損ずることは、多く富家よりおこれり(1.4)
・学道の用心、本執を放下すべし。身の威儀を改めれば、心も従って転ずる也。まず律儀の戒行を守らば、心も従って改まるべき也(1.5)
・道は無窮なり。さりとても 尚行道すべし(1.5)
・命を惜しむことなかれ、命を惜しまざることなかれ(1.6)
・蔵の鼠 食に飢え、田を耕す牛の 草に飽かず(1.7)
・時に殿下装束を竿に掛けられ 拝せられけり。人、これを問う。「吾、人に貴びらるるも 我徳に非ず。只、この装束の故なり」愚かなる者の人を貴ぶこと如是(1.8)
・詮ずる処、道心なく、吾我を存する故也。只須らく我を忘れ...(1.9)⇒記憶を捨てる
・虚襟に非ざれば、忠言を入れず(1.14)
広学博覧は、かなうべからざる事也(2.3)⇒その真意は何?「仏祖の言語すら、多般を好み学すべからず。一事専らにせん、鈍根劣器のもの、かなうべからず。況や、多事を兼ねて、心想を調えざらん、不可なり」(2.8)
万葉集 全訳注原文付(一) (講談社文庫)
中西 進 /講談社 (1978-08-28) / 745円52 users
タグ 文学 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 更新日:2012年06月06日 21時30分21秒 2012/06/06
所有 読了:  2012年06月10日
・巻一(素朴な心情が詠われており、好ましい印象を受ける。12/06/05)
・冬ごもり 春さりくれば 鳴かざりし 鳥も来鳴きぬ 咲かざりし 花も咲けれど 山を茂み(もみ)....云々(1-16)(ちょうどこの時期にあたるか)
文字通りの素朴さが良い。
・巻ニまで読了、中でも次の一句は勇壮な叙情的感慨に溢れている。
・熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな(1-8)(12/06/06)。
・1-50、「あらたへの藤原がうへに 食す国を 見し給はむと...」⇒「食す」「見す」が「統治」の意味に使われるのはなぜ?後者は理解できる。
「食す(をす)」と「統治」とはどう結びつく??

・5-892、風雑じり 雨降る夜の 雨雑じり 雪降る夜は 術もなく 寒くしあれば 堅塩を 取りつづしろひ 糟湯酒 うち啜ろひて 咳かい 鼻びしびしに しかとあらぬ 髭書き撫でて 我を措きて 人は在らじと誇ろへど 寒くしあれば麻衾引き被り...
三国 連太郎 /講談社 (1986-11) / 469円5 users
読了:  2012年01月28日
・毎日新聞社」板、図書館から借りる。
・12/01/28「作業日誌」参照
・平家末期政権から頼朝挙兵、上洛までを扱う。
人口から読む日本の歴史 (講談社学術文庫)
鬼頭 宏 /講談社 (2000-05-10) / 1,058円93 users
読了:  2011年01月09日
・縄文中期、東日本7地域の人口は25.2万人で総人口の96%を占めていた。29.p
・奈良時代初期の人口は血統から見て、北アジア系渡来系が8割あるいはそれ以上、もっと古い時代に列島に来て土着化した縄文系が2割又はそれ以下で混血した可能性が高い。72.p
・11世紀以降の数世紀、全国的人口調査の空白時代。荘園制という経済システムの成立は全国的な人口や生産、土地に関する調査を困難にさせたし、中央政府や荘園領主層の数量的関心が、極めて希薄だった。78.p
・小農自立が進んだ時代、人口一人当たり農耕用役畜の数も減少した。93.p
・江戸時代後半に全国人口は停滞的であったが、地域人口の動きは極めて多彩であった。96.p
・16-17世紀は婚姻革命といって良いほど大きな変動が起きた。(世帯規模の縮小、それとともに誰もが生涯に一度は結婚するのが当たり前という「皆婚社会」が成立した。91.p)それ以前と比べて有配偶率が著しく高まった。その理由は小農民自立の過程で配偶者を持つことの少なかった隷属農民が消えて、家族形成が進んだことにある。119.p
・全国人口は1792年に底を打つと以後増勢に転じ、1822年にそれまでのピーク人口(1732年)の99%まで回復、人口成長の新たな局面が1820年代に始まる。219.p
究極のトレーニング 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり
石井 直方 /講談社 (2007-08-31) / 1,728円57 users
読了:  2010年10月31日
10/10/27、普代村保健センターで借りる。トレーニングの実践的指南の本ではなく、理論的意味合いの理解を助ける本。疲労と超回復、短縮動作と伸張動作、有酸素運動と無酸素運動の比較などが面白い。
短縮性動作と伸張性動作、バーベルを上げ下げする動作で、筋の発揮する力は同じだが、上げるとき(短縮性)は筋はモーターとして働き、下げるとき(伸張性)はブレーキとして働く。実験によると、筋を肥大させたり、筋力を高めたりする効果は、伸張性動作のほうが大きい。大まかに、バーベルの上げ下げのトレーニングでは、全体の効果の40%は短縮性動作に、60%は伸張性動作すなわち「バーベルを下げる」動作に依存している。51.p
・伸張性動作には、「筋を破壊する」というもう一つの側面がある。(破壊による創造!
・伸張性収縮では、負荷が極めて軽い場合でも、速筋線維から優先的に使われる。57.p
・腰痛と大腰筋、大腰筋が強ければ、デッドリフトの場合のように脊柱に強い負荷がかかっても、腰椎のS字形を維持することができるので、いかなる状況下でも腰痛の危険性が低減する。...短期間の大腰筋のトレーニングによって、安静時の代謝が増大し、肥満が改善する傾向も見られた。71.p(大腰筋のトレ:レッドリフト、レッグレイズ、フロントランジ、膝を曲げて胸に引きつけるニーツーチェスト)
現代の国際政治 (講談社学術文庫)
高坂 正堯 /講談社 (1989-12-05) / 972円33 users
タグ 政治 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 政治 更新日:2010年04月01日 19時21分15秒 2010/04/01
基本的には、ハレーの見解に依存しているが、80年代の後半までの展望を加えて冷戦構造の変容過程を簡単にスケッチしている。但し最近の情勢は装いを新たにするために、申し訳程度に付け足したもので、70年代末までの分析が中心。(90/02/08読了、読書日記から)
ストレスと自己コントロール (講談社学術文庫)
平井 富雄 /講談社 (1988-02) / - 9 users
・調息法-すべてのスポーツ、健康法の基本は呼吸法にある。禅僧の呼吸法は、坐禅のときは1分間に4回程度のユッタリとしたテンポで、長くユックリと吐き出し、急速に呼気をするの繰り返しである。心身の安定に効果的で、体内に充分に酸素を吸収できる。(90/12/22読了)
魔術から数学へ (講談社学術文庫)
森 毅 /講談社 (1991-11-05) / 907円66 users
読了:  2010年01月13日
・和算の未成熟の原因は、普遍理念より個別的現実を重視した東洋文化の現実主義から、コスモロジーに至る妄想力が欠如したからではないか。和算の場合、数学が世界観に及ぶとは、おそらく考えられなかったのだ。117.p
・創造の過程においては、しばしば逆説的な現象が見られるのが普通である。近代科学の黎明期を、合理精神だけが、新しい世界観を作り出したように考えることは、おそらく正しくない。「正しい」方向ではなしに、むしろ「正しくない」方向、一種の非合理的精神もまた、時代の推進力だったのである。118.p
・数量、無限、変化という三つのタームは、近代ヨーロッパ数学がギリシャ数学と異質であることを刻印する。121.p
・17世紀半ばにはすでに、空間とか形式とか法則とかいうキーワードの成立する世界、つまりは近代科学の数学的パラダイムが作られていた。そしてその中で、感覚的な世界が、数学的表現を獲得していいくことになる。145.p
・そもそも、デカルトのように、単純明快な議論のできる男は、その心は複雑晦渋であったに違いない。パスカルは、デカルトが大雑把なことをいうと非難している。しかし几帳面なパスカルの方が、繊細な精神なんてことをいうだけ、心は透明だったような気がする。153.p
・18世紀フランス啓蒙主義者たちを鼓舞したものが、ニュートンの『数学原理』だったことは間違いない。それは旧秩序を壊し、新秩序原理を展望させる革命の聖書でもあった。それゆえに『数学原理』はアメリカ独立戦争を支えた知識人の精神を鼓舞するものだった。そればかりか、フランス革命の原動力だった、とさえ言われる。167.p
数学史でもなし、思想史でもなし、まして歴史書でもないが、そのどれにも該当する。しかし何よりもこの本を面白くしているのは、その奔放な語り口だ。森さんは、この本の最後に「19世紀以降の専門体制下の科学者は「真実」を語ることを強制されている。17世紀の数学者たちは、むしろ多くの誤りを述べていた。おそらく創造のためには、「真実」を語ることが、それほど有効ではないだろう。まだ、真実が保証されていないような、あやふやなことを論じ合う中で、たとえその9割が虚偽として投げ捨てられようと、残りの1割の中から真理が顔を現してきたものである。」と書いている。知的啓発力に満ちた森さんの人柄の面目躍如といったところ。
加圧トレーニングの理論と実践 (KSスポーツ医科学書)
佐藤 義昭 , 中島 敏明 , 石井 直方ほか /講談社 (2007-05-12) / 4,104円9 users
読了:  2010年01月11日
◆さいたま市図書館、10/01/09
◯第7章、心臓、循環器系における加圧トレーニングから
・虚血性心疾患においてischemic preconditioning という概念がある。日本語では「虚血耐性」のニュアンスである。すなわち、虚血状態を繰り返すことにより、虚血に対する耐性が生じる。これは加圧トレーニングにおいても同様の現象が観察される。preconditioning には急性効果と慢性効果がある。1~2回の虚血負荷を加えた直後に同様の虚血を加えると虚血に耐性ができるというのが急性効果。また、定期的な虚血が数ヶ月から数年続くことで、虚血に対する耐性が出来るのが慢性効果である。/もう一つ注目すべき効果として、remote preconditioning という概念がある。これは心臓とは別な箇所、例えば下肢を虚血することで、心臓に対しても虚血耐性が生じるというものである。加圧トレーニングでも同様の効果が生じる可能性があるが、現在検討中である。95.p
・急性心不全に対しては、心臓の負荷を軽減することが重要である。心臓の負荷は、前負荷と後負荷に分けられる。前負荷は、心臓、特に左心室へ流入する血液量を反映し、左心室への負荷が増えると左房圧が上昇し、肺動脈圧も上昇する。下肢の加圧を行うと、静脈還流すなわち心臓に戻る血液量が減少し、肺動脈圧が減少することが確認されている。この事実は、加圧を行うことで心臓の前負荷が軽減され、急性心不全の治療に応用できる可能性を示唆している。/慢性心不全症例では基本的に左室の収縮力は低下しており、これを改善できれば予後の改善につながる可能性がある。...成長ホルモンの投与が慢性心不全症例の心機能を改善するという報告もあり、心負荷を増大せずに成長ホルモンの分泌を促す加圧トレーニングは、慢性心不全の運動療法としても期待できる。96.p
◯参考サイト
加圧トレーニングの科学的背景
脳虚血によるプレコンディショニング
世界大恐慌―1929年に何がおこったか (講談社選書メチエ)
秋元 英一 /講談社 (1999-03) / 1,836円9 users
購入:  2009年07月22日 1,785円 所有
読了:  2010年01月11日
・循環的要素と構造的要素の両方の観点を意識して歴史を再解釈したい云々、11.p
・20年代の(米国の)経済現象を理解する鍵概念-大衆資本主義的性格、16.p
・月別株価指数と連邦準備銀行債割引率のグラフ(1925/01~39/12、35~39を100とする株価指数)、20.p
・多くの商品の全国市場が成立する1880年代以降は、大量生産、大量販売、大量消費が社会の潮流になった。31.p
・信用販売が拡大され、借金の罪悪感が消えた。20年代には新車の70%、中古車の65%は分割販売、家具の70%、ラジオの75%、ピアノの90%は信用販売、32.p
○戦間期世界経済の不安定要因
・アメリカ経済の比重が圧倒的に強化されたにもかかわらず、政治的には「孤立主義」的スタンスを取った。
・農業分野の需給の不均衡
・限界を迎えた内需の拡大
・米国内の独特な資金需要の流れ、49-52.p
○大暴落からNDまでの三期
読みかけにして、約半年放置したままにつんどく状態。民主党政権は発足とともに「国家戦略室」を設けたが、果たして民主党の国家戦略の基本は何なのか、そもそも「国家戦略」があるのか、大規模なパラダイム転換を図るためのプランを持っているのか、そもそもどのようなパラダイム転換が必要なのか--などの問題を考えるための参考素材にするため、改めて読む。(10/01/11)
心は量子で語れるか―21世紀物理の進むべき道をさぐる (ブルーバックス)
ロジャー・ペンローズ /講談社 (1999-04-20) / 1,123円78 users
購入:  2009年08月02日 1円 所有
読了:  2010年01月05日
議論の基本的な大筋は理解できるが、個々の点については理解できない点が多い。これは量子力学について、ほとんど無知に近いためで、『心の影』と併せて量子力学の入門書を読むこと。
・基本的テーマである「心の働き」を物理法則に還元出来るかという点については、直感的には「還元出来ない」というのが僕の考えで、この点ではペンローズを支持するが、その論拠は「どんなに科学が進んでも、人間は生命を創造出来ないだろう」という直感に基づいているに過ぎないから無いに等しい。と云って、神の一撃を想定しているわけではない。

・もっとも興味を覚えた論点は「私たちの住む、この世界の有様や動きを観察していて驚くことの一つに、世界が、全く異常なまでの正確さで数学に基づいていると思えることがある。物質的世界を理解すればするほど、また自然法則を深く探求すればするほど、ますます物質的世界が消え去ってしまい、結局、数学しか残らないように感じられるのだ。また物理的法則を深く理解すればするほど、ますます私たちは、数学と数学的概念の世界へと追いやられてしまう」31.pという指摘だ。
この物質的世界は、なぜ数学的概念で記述できるのか。逆に、物質的世界の法則性を数学的概念を使って表現するとは、どういう事を意味するのか??
朝鮮史 (講談社現代新書 460 新書東洋史 10)
梶村 秀樹 /講談社 (1977-10) / 756円18 users
購入:  2009年11月03日 735円 所有
読了:  2009年11月08日
アマゾン・サイトに四件のレビューが載っているが、内三件は「偏りすぎ」「公平性に欠ける」などの評価だ。しかし、我々が歴史的事実と見なしているものは、常にある時代の「眼鏡」を通して見ているのであって、その意味での「偏り」は避け難い。梶村氏の「朝鮮史」が偏りすぎとすれば、それは戦前の「史観」に対するアンチテーゼであり、両者相俟って平衡を保っていると云えない事もない。史的批判に今日的観点から「道義的批判」を持ち込む点には違和感を覚えるが、それも時代相の一面と見れば、「公平性に欠ける」と論難するに足らぬ。但し、分析よりも「規定」に走りすぎる点は軽薄の恨みあり。
参考文献:「世界歴史事典」第6巻「朝鮮」&第9巻「李朝」の項(「世界歴史事典」からの引用は青とする)
・日本人は、その世界認識の拡大と共に、「から」「天竺」「もろこし」「南蛮」などの外国一般を指す単語の語彙の中に積み重ねてきたが、その最初に位置する「から」が古代朝鮮南部の加羅諸国の名から来ている..(「から」は「唐」とばかり思い込んでいた、加羅諸国との認識は全くなかった。「日本国語大辞典」には「唐・韓・伽羅」とあり、最初の用例は日本書紀・欽明二年七月の項で伽羅の意味で使われる。後に、転じて広く朝鮮・中国を指し、中世以降は南蛮などの諸外国を指すこともあった、とある。
・朝鮮語は中国語とは全く別のウラル・アルタイ語に属し、トルコ語・モンゴル語・満州語・日本語などと同系統である。19
民族形成過程は言語の中にも反映している。朝鮮語の系統は未だ学説が確定していないが、アルタイ語系とする説が有力に為りつつある。しかし民族混洧によって多くの系統を異にする要素を取り入れたため確定的に為っていない。191
・太古の生活圏は、朝鮮半島だけでなく、中国東北からソ連沿海州にかけての広大な森林地帯に及んでいた。...森林狩猟文化圏は、西隣のモンゴル・トルコ族の草原遊牧文化圏とはっきり異なる特徴を持っていた、21。森林狩猟文化圏の中で、朝鮮族と満州族が分岐していく契機は農業生産の開始と関連しているのではないか。農業に適した自然条件を求めて北方から半島部への波状的な移動が見られる。移動して農業生活に定着していった部分が次第に今日の朝鮮民族を形成し、北方で伝統的生活様式に留まった部分が満州族を形成していった。農耕文化に移行した朝鮮民族の政治的統合は、統一新羅(7世紀)の時代に一応完了する。この頃にはまだ北方には高句麗の系譜を継ぐ渤海が存在した。渤海の遺民は国家滅亡に際して高麗に合流していくのだから、未だ北方に朝鮮民族の先祖が残っていなかったわけではない。従って、朝鮮民族と満州民族の領域が画然と定まったのは、むしろ高麗時代である。23-24
現代の朝鮮は鴨緑江、豆満江以南の全半島を包括するが、これが成立したのは李朝時代で、それ以前は大陸勢力が政治的・文化的に半島北部を支配していたが、南部から興った朝鮮人が大陸の勢力を押しのけて北方に拡大し、終に李朝のとき全半島を支配するようになった。190
・戦前の日本では、紀元前二世紀以降の衛満朝鮮から漢の武帝の楽浪郡など設置に至る漢民族征服統治に、朝鮮の国家形成の起源を求めるのが通説になっていた。これは先験的に朝鮮民族の自律的発展を抹殺せんとする日本帝国主義の統治イデオロギーの影響を強く受けた作為的イメージで、この他律性史観を克服するため、これに先立つ古朝鮮国家のイメージが探求されてきた。31、原朝鮮文化圏全体に君臨する信仰中枢としての王朝のようなものの原初的形態、やがて領域を三分して馬韓・弁韓・辰韓の三韓が自立云々、中国史料の武帝による朝鮮文化圏全域の制圧と楽浪など四郡設置は名目的なもので、「楽浪郡は武帝の頭の中だけにあって、せいぜい遼東に仮設されたに過ぎない云々、33(申采浩の「朝鮮上古史」)(「自律的発展を抹殺」云々については、せいぜい中国史料の無批判的援用との批判はできるにしても、後者は他律性史観「克服」の使命感から派生した単なる希望的憶測史観に過ぎぬと云うべきか
朝鮮半島の人間がまだ石器段階にあった頃、中国では早くも金属文明が成長し、古代王朝が栄えていた。戦国時代になると漢人は東方に進出し、南満州を経て朝鮮西北部に入り込んだ。前三世紀頃彼らはそこに箕子朝鮮国を建て、周りの土民を支配した。前二世紀の初期衛満が箕子朝鮮国を滅ぼして衛氏朝鮮国を建て、中国からの亡人を吸収し土民を征服し、西北朝鮮に強い勢力を固めた。..漢の武帝は、朝鮮を征服し、直轄領に編入、楽浪郡など四郡を設置、更に郡を県に分け、これら郡県支配のために中国の役人を派遣、以来、郡県の消滅するまでの前後約四百年間、朝鮮半島の大部分は中国に直接支配された。195
辺境地帯の自律的発展、中国郡県の根拠地の先進地域(西部・中部)では朝鮮土民の成長は妨げられ、却って辺鄙な北部・南部では中国権力が及ばないため土民の成長が可能であった。北部満鮮国境地帯では狩猟を生業にする高句麗族が台頭、紀元前後には中国の辺境を侵すまでに成長。一方、東南部の海岸や奥地でも韓族の生活は高まり、徐々に抵抗力を養った。四世紀に中国内乱で半島の郡県支配が弱まると、北方からは高句麗族が楽浪郡を攻め倒し、南方では韓族が帯方郡を攻略して、中国官人を半島から一掃した。192
・奴隷制から農奴制へという生産関係の契機を念頭におきつつも、社会構成体についての理論自体を、事実に即して再検討してみる方が現実的かもしれない。(当たり前の、常識的な指摘を敢えてせざるを得ない点に、いかに非現実的な・事実に即さない「社会構成体」議論に耽ってきたかが、間接的に示される)朝鮮史に即していえば、①第二類型の古朝鮮(前記の「信仰中枢の王朝」イメージに対して、より権力的イメージの勝る古代国家的「古朝鮮」、中国史料の衛満王朝に先立って原朝鮮文化圏に属する古朝鮮王朝があったはずだとの想定に立つ、33頁参照)から三国初期、②統一新羅から高麗、③李朝、という三段階が区別される。①が比較的奴隷制の強い段階、③が農奴制が優勢な段階、②はその中間的ななにものか、39-40
・612年煬帝の侵略軍は水陸あわせて300万という空前の規模云々、36(113万というのが定説だが、どういう間違いなのか、単なる誤植?
スラム化する日本経済 4分極化する労働者たち (講談社+α新書)
浜 矩子 /講談社 (2009-03-19) / 905円48 users
購入:  2009年10月26日 524円 所有
読了:  2009年10月26日
・「分析」というより、グローバル経済についての感想文程度のもの。
落日の宴―勘定奉行川路聖謨
吉村 昭 /講談社 (1996-04) / 1,888円17 users
所有 読了:  2009年04月28日
09/03/08に古本で購入、川路聖謨の名を知ったのはいつだったか忘れた。一橋慶喜を擁立する一橋派に属する「革新」官僚としての川路だったか?東洋文庫の「長崎・下田日記」を読んだことがあるが、特別の印象は残ってない。非常に緻密な知性を持つ合理的判断の出来る異色の官僚だという印象がある。
幕府自体には、幕末の危機に対処する能力はなかったが、このような人間を下級官僚の中から抜擢しうる幕閣の柔軟性(阿部正弘個人の才能か、ゴルバチョフほどに強くはないが、ゴルバチョフ的役割を感じる)には注目すべきものがある。その点では、幕末の老中連には現在のA内閣の体たらくよりは遥かに高い危機管理能力があったとさえ云い得る。
・安政大地震による下田の津波の様子、157-167.p(安政の大地震と混同したが、この津波は嘉永7年旧暦十一月四日の大地震によるもの。この年十一月十三日から安政と改元される。いわゆる「安政の大地震」は翌二年の十月二日に発生、これについては332.p)
09/04/28、22:55読了
○読中の「崋山と長英」の時代は天保十年(1839)、蛮社の獄で長英が終身禁獄に処せられた年だ。「落日の宴」の時代は、それから僅か十五六年。奇しくも僕が百姓に転進してからの年月に相当する。その時間軸を以ってするに、この時代の変転の激しさを伺わせる。
但し、これまでの十五年とこれからの十五年を考えると、あたかも微温湯に浸かった如き現在は激動への予兆(嵐の前の静けさ)とも考えられる。
ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ
ジョージ・ソロス , 松藤 民輔 (解説) /講談社 (2008-09-02) / 1,728円241 users
所有 読了:  2009年04月27日
○ひとつの時代の終わり。
現在の危機は、...1980年代以来、国際金融システムのあちこちで何度か発生してきた危機の数々とは、その質を全く異にするものである。今回の危機は、一企業、あるいは経済の一部門に限られたものではない。世界資本主義システムがそのものが崩壊の一歩手前にあるわけで、危機が来たりて、また去るというのではなしに、ひとつの時代の終わりなのだ」140.p
世界資本主義システムを、どのような意味で使っているかは分らぬ。しかしドルを唯一の・最終的な決済手段と仮定するドル支配体制の終焉の始まりであり、その意味でひとつの時代の終焉の始まりと理解する点では共通する。
○二つのバブル、住宅バブルと超バブル
ソロスが「超バブル」とするものは、住宅バブルを救済するために基軸通貨ドルを過剰に市場供給したために発生した信用バブルである。
超バブルは、三つの大きな流れが組み合わさって出来ている」「第一の流れは、住宅ローンや消費者金融などで顕著な、担保価値に対する融資額の比率の上昇、信用のGDPに対する比率の上昇に示される際限のない信用膨張の長期トレンドである」「第二のトレンドは金融市場のグローバル化で、第三のトレンドは金融規制の撤廃の進展と、その結果としての金融技術の加速度的な発達である」150-152.p
04/27、5:05読了
○危機は超えたのか?
昨年10月の株価の崩落から、世界の株価市場は回復しつつある。これが世界経済は最悪期を脱して回復期に入ったことを先取りしているのか。昨年後半の崩落が、ソロスの指摘する超バブル崩壊に当たるのか、それともさらにこの先に「超バブル崩壊」が待っているのか、現在この点が議論の的になっている。
悲観論と楽観論のどっちが優勢なのかは知らない。09/04/27号の「日経ビジネス」時流超流には「株価回復は一時的」とするルービニ教授の論説が載っている。「一時的な反騰が暫く続いても、株式やその他リスクの高い資産への価格下落圧力はなくならない」「恐慌や金融破たんを回避できるか、微かな望みはあるかも知れないが、どこも景気回復は弱含みで時間を要するだろう」と論じている。
僕には「恐慌や金融破たんを回避できるか」という設問自体には、いささか薮睨みの感があるものの「反騰は一時的」という見通しは概ね正しいものと考えられる。というのは、現在の危機の本質は、ドル体制の終焉にこそあり、それはやっと始まったばかりで、その帰趨はまだ定まっていないと見るからだ。

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