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カテゴリ 読書 購入 所有 お気に入り 1 - 23件目 / 23件
専門家の予測はサルにも劣る
ダン・ガードナー / 飛鳥新社 (2012-05-23) / 1,728円63 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2012年06月16日 05時50分28秒 2012/06/16
未読: 
◆書評から
・本書の本質は、彼らが必ず予測を間違えてしまう心理学的なメカニズムの分析を行いつつも、「カオス理論」などから未来予測の難しさを説明しつつ、その「予言者」たちの対応の間違った後の態度の取り方、そしてそれに対してわれわれがどのように対処すればいいのかまで、かなり深く、しかし軽快な筆運びで論じております。
・本書の白眉は、おそらく心理学者のフィリップ・テトロックの専門家たちの数々の未来予測を長期にわたって追跡した調査結果を引用しているところであり、また興味深いのは、80年代末から90年代にかけてアメリカで吹き荒れた「日本脅威論」などをネタに、いかに専門家たちがことごとく間違ってきたのかを論じているところでしょう。
・また、いくら間違ったことを言っても「断言している」という理由から信じられてしまう謎を進化心理学の面から説明していることや、聴衆を説得するにはデータではなく「自信を持っているように見えることのほうが重要」という指摘は、意外ですがなかなか説得力のあるもの。
(12/06/16)
マキァヴェッリ全集〈3〉フィレンツェ史
タグ 歴史 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2012年02月28日 09時36分49秒 2012/02/28
読中: 
・複雑に錯綜していて、概要が頭に入らない。少なくとも中世イタリア史の概略を頭に叩きこんでから出なおしだ。来年以降の課題だな。
年表:1378~1516年は「フィレンツェ史」(グイッチァルディーニ)からコピー
・メディチ家、ヴィスコンティ&スフォルツァ家の系図、フランス、スペイン、ナポリ王国系図も併せてコピー作成。
新装版 日本政党史論5 西園寺と政党政治
升味 準之輔 / 東京大学出版会 (2011-12-16) / 7,344円3 users
タグ 政治 政治思想 歴史 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2012年02月14日 18時49分19秒 2012/02/14
読中: 
・30年代の政党政治の凋落と政治的再編成の根底にある前提条件、236p
・名望家社会の変貌、336p
矢部 貞治 / 光人社 (1993-09) / 509円6 users
タグ 歴史 政治 伝記・評伝 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2012年01月14日 18時44分16秒 2012/01/14
所有 読了:  2012年01月16日
新体制運動、近衛の目的(だが実際には具体的構想はなかった)、122、124;いろいろな潮流が近衛の新体制運動を利用、126;「観念右翼」は幕府的存在と批判、近衛は嫌気または怖気、129-131、142⇒近衛の「新体制運動」の狙いに「軍部に対抗できる国民的政治力の結集」が、仮令あったにせよ、天皇の統帥権を盾に政府内政府としての「独自」の権力を握っているのだから、この点に根本的メスを入れなければ軍部に対抗できる「政治力の結集」は事実上の二重政権を招来する。そうならなかったのは政府が軍部に振り回され、軍部を政府の統制下に置けなかったからに過ぎない
第二次近衛内閣、日本の命運に重大な関わりのある基本国策要綱、時局処理要綱等を矢継ぎ早に決定、137、三国同盟;近衛が賛成に回った責任、150-151、
・日米交渉、「昭和16年4月から10月まで、彼の精魂は日米交渉に傾注された」154-167、⇒結局、近衛も軍部も、天皇も、松岡一人に振り回された格好で、政府としての統一して指導を貫徹出来なかった。もち論、「了解案」を基礎に何らかの日米合意が成立したかどうかはあやふやなものだ。しかしそれ以前に、外相一人の考えで国政を振り回せてしまうという政治システムの欠陥にメスを入れなければ、どうにもなるまい。しかしそれは「天皇の統治権」に抵触する恐れがあり、誰にも触れられなかった問題だ。すべての禍根はここにある。
浜口雄幸 日記・随感録
浜口 雄幸 / みすず書房 (1991-04) / 6,300円2 users
タグ 政治 歴史 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2012年01月14日 08時03分53秒 2012/01/14
読了:  2012年01月13日
・「日記」は大久保日記のごとく、簡潔な事実の列記のみがほとんどで、独立の読み物としては(政党政治の研究者ならいざ知らず)面白みはない。
・たまに「政務官の任用に漏れたる猟官連の醜運動旺盛、真に唾棄すべし」(29/7/6)201.pの如き、その人柄に接する記述も散見されるが、これは例外。
・一方、「随感録」は政治家としての濱口の気概を窺知しうる内容が散見される。
立憲同志会入党;政党の勢力の発達は著しく、妥協政治又は情意投合政治とかいうものによって、政党が直接に政治ニ当たることを極力妨げようとするが如き官僚政治家の必死の努力があったけれど、妥協又は情意投合ということは、却って「政党の勢力に依るのでなければ政治ノ運用ができないということを実際において立証するに等しいものである」「妥協又は情意投合政治の別名を有する官僚政治」云々、473p
・1930/10/27、ロンドン海軍条約の「世界軍縮記念放送」で、「ロンドン海軍条約は人類の文明に一新紀元を画したるものであります。現在の世界は列強互いに相敵視して、ややもすれば力に訴えてまでも自国の利益を開拓せんとしたるいわゆる「冒険時代」を既に経過しまして、いまや各国互いに相信頼して共存共栄を計るところの「安定時代」に到達しているのであります。今回のロンドン海軍条約は実にこの時代の大勢に順応して国際的平和親善の確立に向かって大いなる一歩を進めたるものでありますが...云々」525p
・この演説から、約三週間後、濱口、東京駅で狙撃される(30/11/14)
・およそ五ヶ月後、軍部クーデター発覚する(3月事件)
・約一年後、満州事変始まる(3/9/18)

・議会の亡状、「国民は議会の亡状に対して、始めのうちは呆れ果て、その次には呆れる程度を超えて議会政治に冷淡になり、その次には議会政治を嫌悪し、次には議会政治を否認せんとする傾向をを生じるに至ることがないものであろうか。今日の所では国民は第二段階すなわち議会政治に冷淡になりつつある程度であって、幸いにして、まだ嫌悪、否認というところまでは至って居らぬけれど、今日において改めることがなければ、国民の感情はどこまで行くか測りがたいと思うのである」云々...559p
伊藤 隆 / みすず書房 (2000-07) / - 5 users
タグ 歴史 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2012年01月08日 20時00分54秒 2012/01/08
・市立図書館、上下ニ巻、
・上巻は、昭和12~14年の日記。昭和60年に毎日新聞社から出版された【高木惣吉日記】は昭和14年1月16日から昭和19年8月29日までの日記。以前、【東条英機暗殺計画】を読んだ時に(現在、何通りか出版されているが誰の書いたものか不明)毎日新聞社刊の【日記】は読んだことがある。
・両者を読み比べてみると、後者は「日記原本」ではなく、出版のために後に編集したものであることが分かる。
・本書の「なりたち」の経緯については編者の伊藤隆が下巻「あとがき」に載せている。高木の遺品の日記等を中心に、防衛庁防衛研究所戦史部の高木史料や海上自衛隊幹部学校の所持する高木史料を参照して、日記を中心に高木が発信した情報、受信した情報や蒐集した情報を挿入して時系列に並べて編集した。
・毎日新聞社刊の【日記】より数倍以上の濃密な内容で、非常に興味深いものだが、現在は詳細に検討している余裕も下準備もない。
・現在は出版されておらず、AmazonのUSEDで58000円で売られている。
問題点を洗い出した後、再読すること。
スターリン、ヒトラーと日ソ独伊連合構想 (朝日選書)
三宅 正樹 / 朝日新聞社 (2007-02) / 1,512円9 users
タグ 歴史 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2011年02月11日 08時34分21秒 2011/02/11
読了:  2011年02月11日
・11/02/10岩槻図書館で借りる。
ソヴィエトの悲劇〈下巻〉―ロシアにおける社会主義の歴史 1917~1991
マーティン メイリア / 草思社 (1997-03-11) / 3,780円5 users
タグ 歴史 社会 政治 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2011年01月20日 11時46分01秒 2011/01/20
読了:  2011年01月15日
・11/01/10、岩槻図書館で借りる。
・すべての人間の行為は、その行為者たちの気付いていない目的のために役立つのは避けられない。スターリンは、レーニンの作った党を道具にして、野蛮な手段でマルクスの言う社会主義を築こうとしてこのような誤ったプロセスをたどらせた媒介者であると考えればよく理解できる。だが、この結果が奇怪で馬鹿げたものであったということは、スターリンがマルクスかレーニンのいぜれかを裏切ったということにはならない。むしろこれは、マルクス=レーニン主義者的な企てが本来、実現不可能で、それ故、これを実現しようとするどの試みも、過剰な権力の行使に頼らざるを得ず、従って、このような権力の行使は、ただ、馬鹿げた非現実的なものを生み出しかねないことを意味している。67.p
ソヴィエトの悲劇〈上巻〉―ロシアにおける社会主義の歴史 1917~1991
マーティン メイリア / 草思社 (1997-03-08) / 3,780円7 users
タグ 歴史 政治思想 社会 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2010年08月18日 20時30分53秒 2010/08/18
購入:  2010年07月30日 3,675円 所有
読了:  2010年08月15日
ソヴィエト体制の成立・存続・崩壊は、様々な理論的問題を提起した。まず第一に(最も基本的な問題は)、資本主義経済の高度な発展の結果として、必然的に社会主義経済に発展転化するというマルクス主義の真髄が、資本主義的発展の最も遅れていたロシアで実現されたというアイロニー(この点について、143-145.p参照)。同時に、それはプロレタリアートの殆どいない社会でのプロレタリアート独裁を意味し、プロレタリアートの名による独裁という虚偽を前提とした。第二に、当初はロシア革命の成功は世界革命(或いはヨーロッパ革命)を当然の前提としていた(暗黙の了解として)。しかしヨーロッパ革命は起こらず(或いは挫折し)、ロシアは「単独の」存続を強いられた。ヨーロッパ社会主義は、必然的に「一国社会主義」に変質せざるを得なかった。それはスターリンの変質による「裏切り」なのか、「存続」のための不可避的選択なのか。不可避的選択として、そもそも「一国社会主義」は可能なのか?第三に、スターリンの全体主義体制は、生き残りのための不可避的選択だったのか、どの程度までスターリンの個人的資質に負っているのか?そもそも「プロレタリア独裁」は全体主義体制に必然的に転化せざるを得ないのか?第四に、レーニン主義とスターリン主義の関係、或いはレーニンが「もっと長生き」していれば、多少とも違った「体制」が造られたのか?第五に、その「崩壊」は、マルクス主義の誤りを証明するのか、単なる「後進国の社会主義」的実験の失敗に過ぎないのか?これは第一の問題、すなわちマルクス主義革命は後進国でのみ実現されたのはなぜかという問題にも通じる。(この点について、97.p参照)。第六に、ソヴィエト全体主義は、ロシア的専制主義の伝統の継承なのか、それともプロレタリア独裁の不可避的帰結なのか?
・第一章「社会主義とは何か」は、政治思想史、特に18世紀以降の政治思想史の簡単な概説になっている。
片言隻語の中に、光るものがある。
・「体制側の社会主義」と「反体制側の社会主義」44.p
・社会主義という言葉は歴史用語でもなければ社会科学用語でもない。あたかも救済宗教の呪文に近い言葉なのである。46.p(尤も、社会主義を宗教に擬えるのは独創的でもなんでもない。とはいえ社会の経済的発展法則に基づく「科学的真理」を、その「理論と行動の原理」とする政党の支配は、不可避的に神権政治に帰着する、と見なしてよいだろうか。
・歴史の論理は様々な形の改良主義を生み出すことしか出来ない。82.p
・すべての近代国家形成は、大規模な職業的常備軍を必要としたことから始まった。111.p
・人民の味方と自称する急進派のインテリゲンチャたちは、『カラマーゾフの兄弟』の中の劇詩「大審問官」の台詞のように、いつかは彼らを奴隷にする主人になる可能性がある(のだと、ドフトエフスキーは鋭く批判した)。119.p
・レーニン主義党の天才的なところは(この党こそがまさに天才の構築物であったが)エリートの秘密結社でありながら、大衆動員のための道具でもあったことである。134.p
・マルクス主義の威力は、形而上学的なものが実証的であるかのように見える正確さにある。143.p
・レーニンの業績の大事な点は、マルクス主義の定式化された教義を後進国世界に的確に当てはめたことだった。...「資本主義という鎖の最も弱い部分」...1902年以降、レーニンは自説を段階的に展開していくにあたって、マルクス主義をその定式化された教義とは次第に矛盾した解釈をするようになり、マルクスのいう歴史の論理をロシアの後進性に合わせて組み立て直した感がある。145.p
・「ソヴィエト」のユニークな性格は、この組織が階級に基づく権力として作られている点にある。...「ソヴィエト」はたんなる階級意識の社会的表出ではなく、あらゆる勢力関係が流動的な重大局面の真っ只中で生まれた特殊な政治集団である。165.p
・(ロシアで例外的な)「ソヴィエト化」が実現したのは、ひとつには戦時の大々的動員体制が、農兵の「プロレタリア」勢力母体を人為的に膨張させていたからである。ロシアの市民社会が例外的に脆弱で、革命的な対抗権力の増大を阻む勢力組織がほとんど生まれてこなかったことにも原因がある。166.p
・(マルクス主義は先進工業社会と階級意識の高いプロレタリアートを前提にしているが、その擬制の上に立つ)党はそうした物語を生み出すはずの社会と階級の創出に専念してきた。...これほど合理的な顔を持った社会的狂気というものもこれまでになかった。211.p
・ボリシェヴィキが生き残ったのは、偶然の賜であるが、生き残ることのできた構造的理由も(あるにはあった。)
1.赤軍の有利な戦略的位置
2.外国の内政干渉勢力の恩義を受けていなかったために、「愛国者」として振舞うことができた。
3.農民は、赤軍を嫌っていたが、白軍はもっと嫌われた。
4.もっとも重要なファクターは、優れた組織力を持っていたこと。218.p
・(革命後の)全世界において、共産主義政策の大きなパラドックスは、反体制側にいるときはアナーキストで、政権側になったら全体主義者になったことで、しかもこの二つの立場の間に矛盾があるとは見なかったことである。219.p(このようなパラドックスは、ある程度までは、単なる体制内の野党と与党の立場の交替によっても見られることは、自民党と民主党の政策によって経験したとおりである。
・レーニンの農村社会学(富農、中農、貧農の階級的分類単なるドグマの統計的肉付けを実証的社会学に見せかけた、とは書いてないが、実質的にそういう意味)、1917年以降の富農は、馬一頭、牛三頭を持ち、一年のうち何ヶ月か、自分たちよりも貧しい百姓をニ、三人雇う農民以上のものではなかった。その上、農民たちはそのような相互依存関係をごく普通のことと思っていた。仕事の段取りのうまい農民は、大半の中農にとって、事実上、手本であっても階級の敵ではなかった。あらゆるレベルの農民にとって、本当の敵は村の外にある世界、すなわち国家、都市、1917年以降は党だった。224.p

・国家管理の本質:全般的奴隷制、1861年の農奴解放後百年もしないうちに、農民は再び党国家の奴隷にされてしまった。(330.p)...国内旅券制度の導入、定職がなければ住居も配給も受けられないし、無断欠勤は犯罪として罰せられた。これは1930年代末までには19世紀の警察の労働者台帳に逆戻りし、労働者を仕事に縛り付けるための「グラーグ」を生む源になった。(335.p)
新フランス文法事典
朝倉 季雄 , 木下 光一 / 白水社 (2002-07) / 8,190円11 users
タグ 語学 辞典類 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2010年02月06日 16時01分47秒 2010/02/06
購入:  2010年02月05日 8,190円 所有
読中: 
◆基本的文法は『60歳からのフランス語入門』(参照)で卒業、後は実践的に読む過程で疑問に感じた文法事項を、その都度参照して確認するために事典として使える文法書として購入。「フランス語は分析的な言語です。ですから、フランス人は、分析と作文でフランス語を学ぶ」(『日本人のためのフランス語』参照)という言葉を、そのまま真に受ければ構文の解析が学習上のキーポイント。
・「初版の序」で、朝倉氏は「内容はフランス文法上の全般にわたっているが、学習者の疑問の大部分は、一般の文法書には説かれていない構文上の細部の問題であるから、フランス語の構文と発音の実際を記述し、正規の構文を示すことに大部分の紙面をさき」と書いている。通常の文法書との本質的相違は、「規範文典の規則が偏狭であり、フランス語の現実に即していないことは、周知の事実である」という指摘によって明らかである。
・まだ二三の疑問点を参照しただけだが、期待に違わぬ内容だ。(10/02/06)
帝国以後 〔アメリカ・システムの崩壊〕
エマニュエル トッド / 藤原書店 (2003-04-30) / 2,700円146 users
タグ 経済 政治 歴史 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2009年11月01日 12時29分59秒 2009/11/01
購入:  2009年09月26日 1,320円 所有
読了:  2009年10月08日
・経済のグローバリゼーションは、超時間的な原則ではなく、工業のハイテクの最初の中心地以外の場所に、識字化された労働力が相対的にふんだんに存在するという歴史的に特殊な全世界的環境における利潤の最適化の技法に他ならない。(52)(識字化を精神的近代性の本質的メルクマールとして捉えようとする動機は理解できる。しかし「超時間的な原則」云々は、何か意味のある指摘か。分かりきった事をもったいぶって云ってるというのは云い過ぎ?
・精神的近代性への上昇には、しばしばイデオロギーの暴力の暴発を伴う。ヨーロッパ諸国は今日はかくも平穏であるが、その大部分は暴力的で血まみれのイデオロギー的・政治的表現の局面を体験している。そこで表現された価値は極めて多様であった。フランス革命の間は自由主義的にして平等主義的であり、ロシア革命の間は平等主義的にして権威主義的であり、ドイツ・ナチズムにおいては権威主義的にして不平等主義的であった。(59)(この総括は面白い!!但し「精神的近代性への上昇」過程として総括できるかどうかの点は保留事項だな
・識字化=革命=出産率低下というシークェンスは、全世界的に普遍的とはいえないまでも、かなり標準的である。(61)識字化と出生率の低下という二つの全世界的現象が、民主主義の全世界への浸透を可能にする。(62)
・ロシアを正教国、中国を儒教国と分類するのは、ロシアの農民と中国農民の根本的な非宗教性を知るものには、奇妙奇天烈にしか見えない。この両国でもともと宗教が弱体であったことが、共産主義革命の成功に大きく貢献したのである。(64)
・階級や宗教や民族を対立させるイデオロギー的・政治的混乱を心性の近代化(その主要成分は識字化と出生率の二つだが)に結び付けて説明するモデルは、極めて普遍妥当的である。(71)
・世界はアメリカの消費に依存して生産するようになっている。アメリカにはいかなる輸出入の均衡も確立していない。終戦直後の過剰生産の自律的な国であったアメリカは分かりにくいな、誤訳または不適格訳の可能性があるな?!)、いまやひとつのシステムの中核となったが、そのシステムの中でアメリカの果たす使命は生産ではなくて消費なのである。(99)アメリカはもはや生産によって世界にとって必要不可欠の国ではなくなった。世界的需要不足の情勢においては、消費によって不可欠な存在なのである。(105)アメリカに対するわれわれの態度は、国家の景気刺激策を待望する、全世界的なケインズ国家の臣民の態度に他ならない。(108)
・アメリカの国際収支の均衡を確保しているのは金融資本の動きである。極端に単純化してみるなら、毎年アメリカに流れ込む資本の動きが、世界全体から到来する財の購入を可能にしている。国外から購入される財の内の多数が消費に向けられる、つまりは際限なく更新される短期的需要に対応しているのに対して、アメリカに投資される金融資本のほうは、その多数が中長期的投資に対応するという事実を考慮するなら、このメカニズムには何かしら構造的な不安定といわないまでも、逆説的なものが存在する。(131)
・アメリカへの資本流入は、1990年から2001年にかけて880億ドルから8650億ドルに増大した。(その増加率もさることながら)最も驚くべき点は、アメリカの赤字を埋め合わせる資金調達の中で、国債、社債、株の購入と直接投資とが占める相対的割合が常に変動するという点である。(135-37、特に137の表7を参照)
・株式の時価総額の膨張は、アメリカ経済の現実の成長とは全く比例しておらず、現実には金持ちたちの膨張の如きものに過ぎない。(141)
・アメリカへの大量の投資は、あたかも切迫した破滅の予告の如きものである。どのようにして、どのような速さで、ヨーロッパ、日本、その他の国の投資家が身ぐるみ剥がれるかは、未だ分からないが、早晩身ぐるみ剥がれることは間違いない。最も考えられるのは、前代未聞の規模の証券パニックに続いてドルの崩壊が起こるという連鎖反応で、その結果はアメリカの「帝国」としての経済的地位に終止符を打つことになろう。(143)
・ロシアの崩壊の結果、アメリカは唯一の軍事大国になった。それと並行して金融のグローバリゼーションが加速化する。1990年から97年までの間にアメリカと世界全体の間の資本移動の差額の黒字は600億ドルから2710億ドルに増大した。これによってアメリカは生産によって補填されない追加消費に身を任せることが出来た。180
・アメリカは一方的な行動によってヨーロッパの同盟国をなおざりにして、その面目をつぶし、己の勢力の本質的な道具であるNATOを成り行き任せにしている。また日本を軽蔑しており、世界一効率的で、アメリカの安寧に必要不可欠な日本経済は遅れた経済として絶えず決め付けられている。更には中国を飽きもせずいつまでも挑発し続け、イランを悪の枢軸の一員にしてしまう。まるでアメリカは、いずれもアメリカの不規則な行動に振り回されて苛立つ、極めて多様な国々からなるユーラシア同盟を作ってやろうとしているかのようだ。185(ブッシュ政権については、概ねその通り。オバマ政権になって変わったかどうか?一国行動主義は明らかに変化を迫られているし、オバマ政権は明確に協調的行動にターンした。一方、帝国としての衰退に伴う変化、例えばドルの地位の低下、東アジア同盟への胎動、EUとの相対的力関係の変化に伴う同盟関係の変容などは変えようのない歴史的推移と見るべきか
・ロシアが一時期、(共産主義イデオロギーに対する共感を)全世界的規模でまとめ上げ、イデオロギーの帝国の中核になることに成功した要因は何か?
・ロシアは普遍主義的気質の国である。平等は、完全に対称化された遺産相続規則によって、ロシア農民の家族構造の核心に刻み込まれている。ピョートル大帝治下においてロシア貴族は、他の息子を犠牲にして長男を優遇する遺産相続規則である長子相続制を拒んでいる。..20世紀の識字化されたてのロシア農民は、誰に教えられたわけでもないのに自然に人間を先見的に平等なものと感知した。共産主義は普遍的教義として確立し、世界に差し出された。215
・ロシアの普遍主義的気質がこのところ国際政治から姿を消しているのは、辛いところである。国際関係に平等主義的な刻印を刻み込んできたソヴィエト勢力が消滅したことが、現在アメリカ、イスラエル、その他の差異主義的傾向が我が物顔に横行していることの一因とさえ考えられる。..ロシアが無政府状態か権威主義に陥ることがなければ、諸国民の間の関係についての平等主義的知覚を表現する、強力だが覇権的でない国として、基本的な均衡要因となることが出来る。217
殺人と自殺の率という、心性を表す二つのパラメーターを通して、ロシア文化とバルト文化の近親関係が執拗に観察される。..(アゼルバイジャンを除いて)中央アジアのほかのイスラム系の旧ソ連共和国の自殺率は、イスラム系の国としてはあまりにも高すぎる。住民の半数がロシア人であるカザフスタンもそのケースに含まれる。222(表11の世界の殺人率と自殺率も参照、223)
日経ビジネス(09/11/02号、今週の焦点)、「ドルは雲散霧消する」、世界中の指導階級たちが依然として米国、そしてドルの世界の中世者としての役割の信じようとしているのは(驚きだ)。金融危機が落ち着き、通常の経済活動に戻れば、ドルの下落が始まるだろう。ドル崩壊のシナリオは二つで、経済的観点、及び軍事的観点(グルジアで何も出来なかったし、アフガニスタンは米国の無力さを象徴する出来事になる可能性が強い)。ドルに代わる基軸通貨がない現状で、各国がドルを買うことは、解決できない矛盾を重ねて、近い将来の大暴落の被害を大きくするだけだ。(19世紀末に英国が金本位制を支え、1945~65年に米国がブレトンウッズ体制を支えてきたのは、詰る所、両国の経済的・軍事的・政治的覇権に負う。ドル崩壊の危機とは、要するに米国の経済的・軍事的覇権の喪失に伴う事態であって、「ドル崩壊」を予測すること自体には困難はない。問題は崩壊のプロセスが如何に進むか、ドル体制崩壊後の世界経済はどのようなシナリオを描けるか、を明らかに明らかにすることにある。
永田町政治の興亡
タグ 政治 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2009年10月16日 13時16分42秒 2009/10/16
購入:  2009年09月19日 28円 所有
読了:  2009年10月16日
○「農のある風景」でジェラルド・カーティスのコラムの引用・利用したのがきっかけで、同氏の著書を読んでみる気になった。尤も、同氏の代表作かどうか、amazon usedで、最も安価本を選んだ。
・日本に強力な既得権益層や、政治腐敗、強大な官僚組織が存在することは間違いない。しかし(それが日本の変化を妨げてきた最大の要因ではなく)これまで日本が抜本的に変わらなかった最大の理由は、経済にしろ外交にしろ、政府の政策の根本的変化を世論が支持しなかったことにある。日本人は依然、社会の安定と比較的公正な所得配分を失わずに経済成長を実現した、従来の諸制度を強く支持している。25
・55年体制は、四本の柱の上に築かれた。「西洋に追いつけ」という国家的目標の達成に必要な政策への社会的なコンセンサス、政党と密接に結びついた全国的影響力のある巨大な利益団体、絶大な威信と権力を誇る官僚制、自民党の長期支配、41
90年代の日本経済、戦後の国民的合意の崩壊、前向きに楽観的に変化を追求するアメリカ人とは対照的に、日本人は将来の災厄の芽を摘むという発想から変化に向かう傾向がある。危機に対して皆が団結して頑張らなければ日本は沈没するという脅しは、たとえ漸進的な変化でも、それを認めるコンセンサスを形成するには必要なのかもしれない。43
・脱工業社会では、利害は分散し始め、特定グループの利益だけを代表する特殊利益団体が台頭する。70年代後半から日本でも、この傾向が目立つようになった。全国規模の頂上団体が衰退して特殊利益の利権政治が優勢になったことは、現在の日本の政治を変質させた。政治家は狭い利益に目を向け、族議員現象を生んだ。45
・労働組合の戦闘性の低下(46)、農協パワーの衰退(48)、ギルドの死、日教組・医師会の影響力の低下(51-53)、財界の衰退、経済界の政治的影響力の細分化(53-54)
・利益団体、自民党族議員、官僚の関係を表す「鉄の三角形」は、日本政治の後進性を象徴する、日本独特の関係のように云われるが、実はアメリカで生み出された言葉だ。日本の現実の政策決定には、一つの巨大な三角形ではなく、特定の政策分野毎に結成されている三角形が、数多く作用している。56
・93年夏、自民党を始めて野党に転落させた歴史的な政変は、なぜこのタイミングで起きたのか?(64)、93年の自民党の下野は必然的なものではなかったし、何か一つの要因によって引き起こされたわけでもない。90年代前半には、各政党を隔てるイデオロギーの壁は殆ど取り壊され、経済は失速し、国際社会から冷戦構造は消えていた。不落を誇った自民党政権は、派閥抗争、政治家の野心や感情のもつれ、政治腐敗に対する報道、政治改革を求める世論、冷戦終結などの包囲網によって、じりじりと攻められていった。だが、自民党が政権を失うまでの具体的な筋道や下野の時期を決定したのは、この包囲網ではない。(94)
・93年8月に、自民党を中心にした連立政権ではなく、非自民の七政党の連立政権が発足したのは何故か?(96)93年の総選挙での結果で最も目立った特徴は、変化ではなく、連続性だった。自民党にしろ新政党にしろ社会党にしろ、当選したのは現職が中心だった。(101)(自民党には)小さな政党を一つか二つ買収すれば政権に居残れると決めてかかっている様子がありありだった。しかし、自民党の一党支配を支えた重要な条件だった国内のイデオロギー対立と国際的な冷戦は既に消滅していたのであり、自民党に対抗する勢力には、かつてない可能性が開かれていた。(107)
・連立政権はなぜ、わずか八ヶ月で崩壊したか?(96)細川政権には、改革主義者、政治的日和見主義者、社会主義者、平和主義者、国際主義者など理念の異なる政党が寄り集まっていた。政権が火種を抱えているのは発足当初から明らかだった。(111)国会は法律成立までのプロセスに建設的な役割を果たしていなかった。自民党が政権を退いたとき、政策決定の制度的枠組みも同時に消えてしまった。..(米国でもそうだが)日本でも政策決定の大半は、政治家ではなく役人が行っている。自民党から非自民勢力に政権が移っても、官僚の日常的な国家運営には支障はなかった。それでも、細川政権は政策目標や政策の優先順位を決め競合する要求を仲介・調整するための新しいメカニズムを作らなければならなかった。(118)
政党政治の前進、98年7月の参院選後に行われた金融再生関連法案の国会審議は、日本の政党政治の前進を意味した。国会は、他の場所で決められたことを追認したのではなく、政策決定の中心的舞台となったのである。与野党の歩み寄りで、自民党が最初に提案した法案より、強力でよい法律ができた。民主党の主導で、野党は自民党案より金融機関の債権のポートフォリオの透明性を高め、公的資金の投入について審査基準を厳格化するよう要求した。(217)
行政改革の目的、行政改革の主な目的は、市民社会と経済に対する国家の権力を弱めることが目的だが日本政治家もマスコミも、それを忘れている。日本の新聞やテレビは、日本政府の過剰な権力に焦点を合わせる代わりに、改革が日本政府の効率を上げるのかを探ることに全力を挙げている。改革推進派を自任する人々さえ、依然、改革の目的は国家から人々をもっと自由にすることではなく、国家が人々のためにもっと多くのことが出来るようにすることだという考え方にとらわれている。(237)(国家と市民社会との同一視ないしは混同
西尾 実 , 岩淵 悦太郎 , 水谷 静夫 / 岩波書店 (1994-11-10) / 2,447円11 users
タグ 辞典類 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2009年09月11日 21時43分56秒 2009/09/11
購入:  2009年09月11日 33円 所有
読中: 
つい昨日まで、1963年発行の初版の「岩波・国語辞典」を使っていた。ちょっと改まって用語を調べるときは、広辞苑や学研の「国語大辞典」を引いてみる。語源や歴史的変遷、あるいは方言にまで手を広げたいと思ったときは(用が足りないことが多いけれど)小学館の「日本国語大辞典」(全20巻)や「大言海」を広げてみる。とはいえ、日常、座右において頻繁に使っているのは、やはり初版の「岩波・国語辞典」だ。もう46年になる。ざっと、僕の全生涯の7割に相当するなと思ったら、なにやら感慨深い。もう表紙もなくなって、厚紙で補強してあり、表と裏の何ページかは擦り切れてなくなっている。意味を調べるというより、やや曖昧な意味や漢字を確かめる使い方がほとんどだから、古くても別段、不足は感じない。(その点、古くなっただけではなく、桎梏となり足枷ともなってしまった自覚さえ持たぬ自民党政権とは違う。)
ふと、昨日の朝、思いついて、気分一新、「国語辞典」を取り替えるのも良いかと第5版「国語辞典」を注文してみた。2000年に第6版も出ているけれど、一歩退けば、33円という馬鹿値で売られている。本質に差はない。
古いのは捨てようかと、読み比べてみたら、初版にしか載ってない言葉もあったりして、捨てがたくなった。
スターリン秘録
タグ 歴史 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2009年07月20日 12時03分41秒 2009/07/20
○「宮崎正弘国際ニュース」の書評で紹介/「どんなミステリー小説より迫力があるのは、スターリンが実在した怪物であり、彼の愛人たちの運命もさりながら、これまでの歴史と裏面の真実との乖離がミステリー・ゾーンであり、未踏の分野だったから多くの興味を掻き立てるのである。」「著者の斉藤さんは産経新聞モスクワ支局勤務が長く、夜討ち朝駆けで、閉鎖されていたソビエトの情報空間から精度の高い情報を集めた。モスクワでのウォッカ仲間は、かの佐藤優氏。文庫本解説はもちろん佐藤さんが書いている。」云々
○とかく「秘録」の類に大したものはない、ありふれた事実の中にこそ瞠目すべき事態は隠されているのだから。慌てて読むには当たらぬが、目を通しておいても良いか。
日本国語大辞典 (第1巻)
小学館国語辞典編集部 / 小学館 (2000-11) / 16,200円8 users
タグ 辞典類 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2009年05月23日 10時48分35秒 2009/05/23
購入:   9,800円
「日本国語大辞典」の第一巻の第一版は1972年12月に出版された。現在は、ここに掲載した第二版が2000年11月から出版されている。もっぱら図書館で利用していたが、最近はネットの普及で、辞書などもネット上で簡単に利用できるようになり、かつ大辞典も電子辞書やCD-ROMに次第に取って代わられ、新刊本はともかく、それが「古本」(いまに古本という言葉も古語になるのでは?)となると書籍の価格は低落する一方。
おかげで、かつては高嶺の花だった「日本国語大辞典」なども古本屋では、ほとんど二束三文で売られている。僕は第一版全20巻揃いを1万円以下で購入した。こんな現状を喜んでばかりいられるかどうか、出版文化の衰退が、やがて知的営為そのものの衰退につながるのか、単に形態が変わるに過ぎないのか、それは分からない。ともあれ古本価格の”大暴落”といった事態は、当面、利用するに如くはないとせっせと購入している。
超・格差社会アメリカの真実
小林 由美 / 日経BP社 (2006-09-21) / 1,836円101 users
タグ 経済 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2009年05月23日 09時22分19秒 2009/05/23
所有 読了:  2009年05月11日
ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ
タグ 経済 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 更新日:2009年05月07日 04時50分35秒 2009/05/07
所有 読了:  2009年04月27日
○ひとつの時代の終わり。
現在の危機は、...1980年代以来、国際金融システムのあちこちで何度か発生してきた危機の数々とは、その質を全く異にするものである。今回の危機は、一企業、あるいは経済の一部門に限られたものではない。世界資本主義システムがそのものが崩壊の一歩手前にあるわけで、危機が来たりて、また去るというのではなしに、ひとつの時代の終わりなのだ」140.p
世界資本主義システムを、どのような意味で使っているかは分らぬ。しかしドルを唯一の・最終的な決済手段と仮定するドル支配体制の終焉の始まりであり、その意味でひとつの時代の終焉の始まりと理解する点では共通する。
○二つのバブル、住宅バブルと超バブル
ソロスが「超バブル」とするものは、住宅バブルを救済するために基軸通貨ドルを過剰に市場供給したために発生した信用バブルである。
超バブルは、三つの大きな流れが組み合わさって出来ている」「第一の流れは、住宅ローンや消費者金融などで顕著な、担保価値に対する融資額の比率の上昇、信用のGDPに対する比率の上昇に示される際限のない信用膨張の長期トレンドである」「第二のトレンドは金融市場のグローバル化で、第三のトレンドは金融規制の撤廃の進展と、その結果としての金融技術の加速度的な発達である」150-152.p
04/27、5:05読了
○危機は超えたのか?
昨年10月の株価の崩落から、世界の株価市場は回復しつつある。これが世界経済は最悪期を脱して回復期に入ったことを先取りしているのか。昨年後半の崩落が、ソロスの指摘する超バブル崩壊に当たるのか、それともさらにこの先に「超バブル崩壊」が待っているのか、現在この点が議論の的になっている。
悲観論と楽観論のどっちが優勢なのかは知らない。09/04/27号の「日経ビジネス」時流超流には「株価回復は一時的」とするルービニ教授の論説が載っている。「一時的な反騰が暫く続いても、株式やその他リスクの高い資産への価格下落圧力はなくならない」「恐慌や金融破たんを回避できるか、微かな望みはあるかも知れないが、どこも景気回復は弱含みで時間を要するだろう」と論じている。
僕には「恐慌や金融破たんを回避できるか」という設問自体には、いささか薮睨みの感があるものの「反騰は一時的」という見通しは概ね正しいものと考えられる。というのは、現在の危機の本質は、ドル体制の終焉にこそあり、それはやっと始まったばかりで、その帰趨はまだ定まっていないと見るからだ。

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