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神々の体系―深層文化の試掘 (1972年) (中公新書)
上山 春平/ 中央公論社 (1972) / - 4 users
所有 読了:  2012年06月11日
・歯医者の待ち時間に読む。40年ぶり、第三章「記紀のイデオロギー」読了、津田学説の簡単な紹介;歴史そのものではなく「天皇家」の支配を正当化する目的を持ったイデオロギー(要するに「お話」だ)」との見解に対して、基本的に同じ立場。但し「天皇家」の代わりに「藤原家」を置く点が独特。
律令国家体制は天皇家から藤原家への実権の移行の転機(87)⇒藤原氏への実権の移行の「転機」をどの時点に置くか、特定の政治的事件に置くかどうかは別として、実権の移行は、疑いもない事実だ。但し実質的な「天皇家」の支配は、常に一時的で、基本的には「権威の源泉」として利用されてきたのが実情ではないか。古代にも中世にも「専制国家」では「神」は権威の源泉として利用されてきたが、「権力」の主体を「神」そのものとみなしたかどうか、この点はやや微妙。その意味では日本の「現人神」との表現は言い得て妙というべきか。なお「現人神」の用例については【国史大辞典】に日本書紀の景行天皇40年の条に日本武尊の言として「吾是現人神之子也」云々とあるのを指摘(1-339)。【日本国語大辞典】には「荒人神」の表現もあり、この場合、「随時、姿を表して霊威を示す神。または霊験の著しい神の意味として万葉6-1020、1021の用例を指摘。
・第一章は古事記の神統譜;血のつながり又は精神的つながりによって高天原系統と根の国系統の二系統を想定する。⇒問題はこの二系統が、何らかの史的事実との相関または反映関係があるのかどうか、というより相関関係があるとみなしてどんな史的イメージを物語るか?
・第四章、「もともと天皇家のための歴史として出発したものを、藤原家のための歴史に作り変えながら、しかも天皇家のための歴史に見えるような格好に仕上げたものとして記紀を捉える見地」」(117)
・第五章、律令体制は藤原体制前期の確立、摂関政治は藤原体制後期
・日本の農業社会を弥生から明治までの二千年余の期間で捉えると、この期間に三つの一氏独裁体制が成立した。すなわち天皇家、藤原氏、徳川氏....云々⇒農業社会と一氏独裁体制の内的関連(そもそも内的関連のあるものとして理解するかどうか?)どう捉えるかは別として、この種のperspectiveな見方は魅力的だ。

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