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カテゴリ 読書 購入 所有 お気に入り 91 - 120件目 / 445件
みすず書房 (1973) / - 5 users
読了:  2012年01月16日
・最初に読んだのがいつだったか記憶にないが、内容もまたカルヴァンの評伝だったという以外はスッカリ忘れてしまった、ただカルヴァンに対する見方をスッカリ改めた、というよりもルネサンスと共に人間解放への近代的燭光の第一歩であるかに漠然と考えていた”思い込み”をスッカリ改めるキッカケになったことだけは覚えている。
・人間の連帯という考えに酔いしれた民衆は自ら進んで隷属の中に我が身を投げ込んでいったし、彼らが鞭打たれているその鞭さえも賛美した。13p
・一個の教義が国家機構とそのあらゆる弾圧手段を手中に収めるやいなや...19p
・4-23p、コピー(序章)
対立物への転換、「カルヴァンはただ誰でも知っている宗教改革本来の主張を繰り返しただけのように思われる。しかし本当は、宗教改革本来の主張を乗り越えて大きく一歩を踏み出したのであり、そればかりか宗教改革本来の思想から完全に遠ざかってしまったのである。宗教改革はもともと魂と宗教の自由運動として始まったもので、福音を何の制約もなく自由にすべての人々の手の中に置くことを目的とし、キリスト教を形成するのはローマ教皇や宗教会議ではなく、個人の確信でなければならないとしたのである。ところがカルヴァンは、(この自由を)あらゆる形の他の精神的自由と一緒に人々から奪い去って顧みなかった」56p⇒国家の死滅を謳ったソヴィエトが、あらゆる国家組織の中で、最も完璧で・抑圧的な国家組織を産み落としたのにそっくり同じだ。その根底にあるのは一方は「神の意志」の伝達者ないし体現者、他方は「科学的真理」と「プロレタリアートの階級的利益」の前衛という考え方
・60-65p、カルヴァンの肖像
・カルヴァンの座右の銘、「絶望の深い淵から、新たな力をもって抜け出す」64p
・バルザックからの引用(どこからの引用か載ってないし、僕は初見のような気がする、「カトリーヌ・ド・メディシス」か??)、「荒れ狂うカルヴァンの宗教的不寛容は、ロベスピエールの政治的不寛容よりも、精神的にはるかに緻密で残忍なものだ。もしカルヴァンがジュネーヴよりももっと広い活動範囲を与えられていたならば、彼はあの政治的平等の怖ろしい使徒よりもはるかに沢山の血を流していたことだろう」83p
・「悪魔」(反キリストと言い換えても良い)というキーワードが、当時の人々に与えた恐怖心
矢部 貞治 / 光人社 (1993-09) / 509円6 users
所有 読了:  2012年01月16日
新体制運動、近衛の目的(だが実際には具体的構想はなかった)、122、124;いろいろな潮流が近衛の新体制運動を利用、126;「観念右翼」は幕府的存在と批判、近衛は嫌気または怖気、129-131、142⇒近衛の「新体制運動」の狙いに「軍部に対抗できる国民的政治力の結集」が、仮令あったにせよ、天皇の統帥権を盾に政府内政府としての「独自」の権力を握っているのだから、この点に根本的メスを入れなければ軍部に対抗できる「政治力の結集」は事実上の二重政権を招来する。そうならなかったのは政府が軍部に振り回され、軍部を政府の統制下に置けなかったからに過ぎない
第二次近衛内閣、日本の命運に重大な関わりのある基本国策要綱、時局処理要綱等を矢継ぎ早に決定、137、三国同盟;近衛が賛成に回った責任、150-151、
・日米交渉、「昭和16年4月から10月まで、彼の精魂は日米交渉に傾注された」154-167、⇒結局、近衛も軍部も、天皇も、松岡一人に振り回された格好で、政府としての統一して指導を貫徹出来なかった。もち論、「了解案」を基礎に何らかの日米合意が成立したかどうかはあやふやなものだ。しかしそれ以前に、外相一人の考えで国政を振り回せてしまうという政治システムの欠陥にメスを入れなければ、どうにもなるまい。しかしそれは「天皇の統治権」に抵触する恐れがあり、誰にも触れられなかった問題だ。すべての禍根はここにある。
東条英機暗殺計画―「高木惣吉資料」にみる日本海軍の終戦工作 (二十一世紀図書館 (0074))
工藤 美知尋 / PHP研究所 (1986-05) / 616円3 users
所有 読了:  2012年01月14日
・「終戦工作」という視点に絞って膨大な高木資料(【高木惣吉 日記と情報】上下二巻にまとめられている)を読み解く良きガイド本になりうる。
・戦争遂行という、最も重要な国家機能の発動を必要とする時期に、その基本になる情報が共有されていない。例えば「太平洋戦争当時、東条首相兼陸相は、内政、外政、そして戦局の情報を一手専売で握っていたため、重臣というものは、戦局の実相を何も知らないのが普通であった....云々」25p
・東条内閣倒閣運動の困難性、「新聞も木戸候も閣僚も、政府の報告以外に申し上げないため...」お上が東条を信頼云々、「現状を打開するにはクーデター以外になし」(これは44/2/15、細川日記か)35p、
・東条暗殺日程決まる、44/5/1、海軍懇談会で東条暗殺計画に話が集中、7/20決行と決まる...(細川日記)67p
・44/4/13、高木は、これまで宮中筋や重臣を当てにして工作してきた不徹底ぶりを猛省して、海軍内の中堅層を中心に事態打開に向けた工作の必要を痛感する、49p
・44/6/27、戦局がこのように緊迫した時期に及んでも、局部長会議も戦備幹事会も、全く昔ながらの春風駘蕩ぶり...云々」79p
エラスムスの勝利と悲劇 (ツヴァイク伝記文学コレクション6)
S. ツヴァイク / みすず書房 (1998-11) / 2,376円8 users
読了:  2012年01月12日
エラスムスの精神の本質は、次の言葉に要約されている。「彼は地上のただ一つのものを、理性の仇敵として心から憎んでいた--狂信である。みずからすべての人間の中で最も非狂信的であり、おそらく最高位とは云えないとしても最も広い知識を持つ精神であり、文字通り人を酔わせる慈善ではないにしても誠実な善意の心情であったエラスムスは、あらゆる形式の不寛容な志向のうちに、我々の世界の禍根を見ていた。」8p
エラスムスの悲劇、「エラスムスの個人的な悲劇は、ほかならぬ彼、あらゆる人間の中で最も非狂信的な彼が、しかもほかならぬ超国民的な理念が初めてヨーロッパを勝利の光で覆った瞬間に、国民宗教的な大衆情熱の、史上で最も凶暴な噴出の一つによって引き落とされたことにある」15.p
・17p、大衆妄想と世界の党派化
・96-123p、コピー
・暴徒はスローガンに拠ってはじめて党派となり、組織に拠ってはじめて軍隊となり、信条によってはじめて運動となる...97p
・人間主義的意向を持つ人は、すべての理念がその本質上覇権を得ようと努めるものである以上、どのイデオロギーにも忠誠を誓うことは許されない。99p

・110-125p、エラスムスとルターとの対照性を見事に表現している。その鮮やかすぎる形象化は、余りに際立ちすぎているために却って作家的造形ではないかと疑ってしまうほどだ。
・155p、精神の権力の現世の権力に対する圧倒的優位
・208p、エラスムスの遺産、現実化に拠って消耗したり妥協したりしない理想だけが、人倫衝動の元素として、あらゆる新世代のうちに働きかけることをやめない。まだおよそ実現したことのない理想だけが、永劫回帰を持つのである。
浜口雄幸 日記・随感録
浜口 雄幸 / みすず書房 (1991-04) / 6,300円2 users
読了:  2012年01月13日
・「日記」は大久保日記のごとく、簡潔な事実の列記のみがほとんどで、独立の読み物としては(政党政治の研究者ならいざ知らず)面白みはない。
・たまに「政務官の任用に漏れたる猟官連の醜運動旺盛、真に唾棄すべし」(29/7/6)201.pの如き、その人柄に接する記述も散見されるが、これは例外。
・一方、「随感録」は政治家としての濱口の気概を窺知しうる内容が散見される。
立憲同志会入党;政党の勢力の発達は著しく、妥協政治又は情意投合政治とかいうものによって、政党が直接に政治ニ当たることを極力妨げようとするが如き官僚政治家の必死の努力があったけれど、妥協又は情意投合ということは、却って「政党の勢力に依るのでなければ政治ノ運用ができないということを実際において立証するに等しいものである」「妥協又は情意投合政治の別名を有する官僚政治」云々、473p
・1930/10/27、ロンドン海軍条約の「世界軍縮記念放送」で、「ロンドン海軍条約は人類の文明に一新紀元を画したるものであります。現在の世界は列強互いに相敵視して、ややもすれば力に訴えてまでも自国の利益を開拓せんとしたるいわゆる「冒険時代」を既に経過しまして、いまや各国互いに相信頼して共存共栄を計るところの「安定時代」に到達しているのであります。今回のロンドン海軍条約は実にこの時代の大勢に順応して国際的平和親善の確立に向かって大いなる一歩を進めたるものでありますが...云々」525p
・この演説から、約三週間後、濱口、東京駅で狙撃される(30/11/14)
・およそ五ヶ月後、軍部クーデター発覚する(3月事件)
・約一年後、満州事変始まる(3/9/18)

・議会の亡状、「国民は議会の亡状に対して、始めのうちは呆れ果て、その次には呆れる程度を超えて議会政治に冷淡になり、その次には議会政治を嫌悪し、次には議会政治を否認せんとする傾向をを生じるに至ることがないものであろうか。今日の所では国民は第二段階すなわち議会政治に冷淡になりつつある程度であって、幸いにして、まだ嫌悪、否認というところまでは至って居らぬけれど、今日において改めることがなければ、国民の感情はどこまで行くか測りがたいと思うのである」云々...559p
高見 順 / 勁草書房 (1973) / - 1 users
タグ 文学 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 古書 更新日:2012年01月12日 08時09分49秒 2012/01/12
読了:  2012年01月12日
・何かの本に挟まっていた岩波の広告、「これは厳しい時代を真摯に生きた一人のインテリゲンチャの魂の記録であり、小説・昭和精神史である」との紹介文を見て読んでみたくなった。
・「解説」によると昭和34-38年に雑誌『世界』に連載とある。安保闘争最中の一種回顧的な小説ということになる。全体の感じとしては、【激流】とは言うものの、激流そのものを描いていると言うより、激流の表面に浮かび、その奔流に押し流される塵芥を描いているに過ぎない印象を受ける。
・入隊して間もなく、何も知らされないままに突然、226事件の当事者にされてしまった一兵士(主人公進一の弟・正ニ)の立場から見た事件の内側の部分はちょっと面白い。とはいえ「小説・昭和精神史」というには浅薄だが、それは「厳しい時代を真摯に生きた一人のインテリゲンチャの魂」の独りよがりの生硬さの反映とも言える。
Cardio Diabetic Frontier―心血管病と糖尿病を統合的に理解する新たな視点を求めて
所有
・年末に糖尿病&心臓病、特に心筋虚血関係の本を一括して購入した際の一冊
・関心のあるところだけ拾い読みしているが2010/10月の発行で、何れも先端的な研究成果が盛り込まれていて、意欲的・刺激的な論文集だ。
・表題にある「統合的」の意味は、「糖尿病は、血管障害ばかりではなく直接心筋の構築・機能変化(リモデリング)を引き起こし、心不全の原因となる。更に最近では心不全自体がインスリン抵抗性を引き起こすことも明らかにされ、糖尿病と心血管病は相互に悪循環を形成して病態を悪化させると考えられている」(序文、3p)
◆以下は、「作業日誌」(12/01/07から転用)
2-3.「糖尿病と虚血性心疾患」および2-4.「糖尿病と心不全」を読む。
キーポイントになりうる指摘を引用しておく。
・冠血流予備能とは、刺激を加えて得られる最大の冠血流と基礎状態における冠血流の差を指す概念であり云々、55
⇒要するに、どれだけの負荷に耐えられるか、負荷に対する予備能力(老齢化に伴う不可抗的なものと、病的なものとの区別は?
・心筋虚血は心筋酸素需要に見合った酸素供給が達成されない状態、56
・全く狭窄病変がない場合にも冠血流予備能は低下することがあり、syndrome Xという臨床概念で知られている。この病態は、
①労作性狭心症と判断される症状があり、②負荷心電図検査で虚血性変化を示し、③冠動脈造影検査で狭窄病変を場合に診断
される。57
・糖尿病患者では、心筋虚血をきたしても狭心症症状を訴えない患者が比較的多く、負荷心筋シンチ検査で心筋灌流異常が認めら
れても冠動脈造影検査に有意狭窄が認められない症例が11~63%程度存在する。59
・糖尿病の冠血流予備能の低下は空腹時血糖値やHbA1cと相関があり、糖尿病のコントロールが不良なほど冠血流予備能は低値
になる。血糖コントロールで改善する。59
・糖尿病が直接に心機能に悪影響を与えている可能性、63⇒これは動脈硬化などの血管損傷を介さずにという意味か?(上記、序文の引用参照)
・書きかけ
◆アディポネクチン
・3-2.「アディポネクチン」は「アディポネクチンと糖尿病・心血管病の分子メカニズム」を合わせて参照。
・ちなみに【ステッドマン医学大辞典】改訂第5版(02/02第一刷)にはadiponectinは載ってない。【Heritage Medical Dic.】(08年版)には a polypeptide hormone...云々とある(12p)、更に【糖尿病学用語集】(第二版)にも、やや詳しい解説がある、6p。
・一方、ネットの「The Free Dictionary」には、かなり詳細な解説が載っている(参照)。「discovery」の項に「Adiponectin was first characterised in mice
as a transcript overexpressed in preadipocytes (precursors of fat cells) differentiating into adipocytes.」として、07年の日本人の論文を指示している。
・92p、脂肪細胞は、(単なる余剰エネルギーの貯蔵機関ではなく)いろいろな生理活性分子(アディポカイン)を分泌する内分泌器官
・93p、インスリン抵抗性の惹起の悪循環に関わる悪玉アディポカインは多種類あるが、悪循環を遮断する抗炎症作用のある善玉アディポカインは、現在はアディポネクチンのみ知られている...云々
・同前、アディポカインネットワーク⇒インスリン抵抗性を惹起するメカニズム(ここでは「肥大化した脂肪細胞」と「小型脂肪細胞」との図式的対比のみ提示されている
心電図の見方・読み方Q&A―正常波形と比べるから、異常がスグわかる (Q&Aブックス)
三宅 良彦 , 平野 三千代 / 照林社 (2002-06) / 2,100円2 users
所有 読了:  2012年01月09日
・84p、心ブロックと心停止と失神;心停止時間に拠る分類
・108p、T波の変化とST下降の原因、運動負荷心電図のST下降を認めた場合は心筋虚血だけではなく、二次性変化を常に念頭におく必要(二次性T波変化の原因は心室期外収縮、脚ブロック、WPW症候群、心室ペーシング等がある)
・113p、心筋壊死が心内膜から心外膜まで全層に及ぶ貫壁性梗塞では、特徴的なST上昇、異常Q波が出現するが、心筋壊死が心内膜側に限局する非貫壁性梗塞ではSTは下降する。
所有 読了:  読了
・最初に「ツヴァイク全集」版で読み、その後、潮出版の文庫を見つけて購入。何時の事か、発刊はS45年だから、少なくとも30年前にはなるか。
・「政治的カメレオン」「稀代の変節者」など、なんとでも称することはできるが、「作業日誌」に書いたように(参照)「権謀術数を芸術的域にまで高めた男」というのが、最もふさわしい気がする。「怪物的」人間には相違ないが、同じく「怪物的」といってもヒトラー、スターリンのごときは吐き気を催すが、フーシェには独特の魅力がある。
・改めて「登録」したのは、埼玉に来るときに書棚からランダムに持ってきた文庫本(メレジュコフスキー「神々の復活」とともに)で、ところどころ、これ又ランダムに拾い読みしているため。
・6p、まえがき」にバルザックからの引用、暗黒事件
・9-10p、実際の現実生活、あらゆる政治的信仰に対する警告、「卓越した人物や純粋な理念の持ち主がことを決することはまず滅多になく、それよりははるかに値打ちは低いが要領の良い手合い、つまり黒幕的な人間が決定の役を演じている」⇒明らかにスターリンを想定しているかに伺える。
日記に読む近代日本 4: 昭和前期
土田 宏成 / 吉川弘文館 (2011-09-06) / 3,045円6 users
所有 読了:  2012年01月02日
・紹介されている西園寺公と政局、木戸幸一日記、高木惣吉日記、矢部貞治日記、断腸亭日乗、戦中派不戦日記などは、すべて既読のもの。但し、ほとんどが20年以上前で【西園寺公と政局】だけはビックスの【昭和天皇】および【われ巣鴨に出頭せず】を、去年の夏に読んだ際に、関連ヶ所を拾い読みした。
・改めて高木惣吉日記、矢部貞治日記、断腸亭日乗等をこの機会に(1-2月の農閑期中に)読み直したくなり、前二冊は図書館で、荷風日記は全集版で購入して再読(または予定)。
・宇垣日記は拾い読みシたことがあるだけだが、特異な軍人として記憶している。今回、この本で認識を新たにした。
・宇垣&高木のような合理的精神(石原莞爾は合理的精神と云うより、ある種の理想主義が先に立つタイプかな?保留)が、「潰されていく土壌」がどのように形成されたかを探求すべきかな。
・別に「登録」した【高木惣吉 日記と情報】は、高木日記を読み解く重要な基礎資料で、日記と併読すること。
・林芙美子の「北岸部隊」は、初めて読む。作家らしい優れた人間観察だ。異常な環境下での異常な人間心理は、日常性の延長上で理解しようとするには無理がある。とはいえ、日常性の基礎の上に成り立つ一面もあるのではないか。
・巻末の編者による「同時代の日記」;かなりは目を通しているが、初めて知ったものも幾つか紹介されている。
伊藤 隆 / みすず書房 (2000-07) / - 5 users
・市立図書館、上下ニ巻、
・上巻は、昭和12~14年の日記。昭和60年に毎日新聞社から出版された【高木惣吉日記】は昭和14年1月16日から昭和19年8月29日までの日記。以前、【東条英機暗殺計画】を読んだ時に(現在、何通りか出版されているが誰の書いたものか不明)毎日新聞社刊の【日記】は読んだことがある。
・両者を読み比べてみると、後者は「日記原本」ではなく、出版のために後に編集したものであることが分かる。
・本書の「なりたち」の経緯については編者の伊藤隆が下巻「あとがき」に載せている。高木の遺品の日記等を中心に、防衛庁防衛研究所戦史部の高木史料や海上自衛隊幹部学校の所持する高木史料を参照して、日記を中心に高木が発信した情報、受信した情報や蒐集した情報を挿入して時系列に並べて編集した。
・毎日新聞社刊の【日記】より数倍以上の濃密な内容で、非常に興味深いものだが、現在は詳細に検討している余裕も下準備もない。
・現在は出版されておらず、AmazonのUSEDで58000円で売られている。
問題点を洗い出した後、再読すること。
新版 断腸亭日乗〈第4巻〉昭和十一年‐昭和十四年
永井 荷風 / 岩波書店 (2001-12-05) / 5,400円2 users
読了:  2012年01月03日
Media Markerの読書日誌としての便利さを思い、一年ぶりに更新を再開する。記事の索引として利用できる使い方。
・昭和33年発行の全集版第22巻で所持する。【日記に読む近代日本】の第4巻(昭和前期)に紹介されている。昔、岩波文庫の摘録で読んだが、この機会に全編を読みたくなり、全集版で改めて購入する。
・「公表」を前提にした日記で、読者を予定した「作品であり商品であるがゆえに、原本・刊本共に複雑な改訂が加えられている」(【日記に読む...】150.p)というが、刊本毎の違いや改訂の後にまでは関心がない。
・47p、11/4/6、手紙封筒に戒厳令云々の朱印
・145p、12/3/13、市会議員選挙の宣伝、浪花節で棄権防止の訴え、抱腹絶倒
・222p、12/10/23、ジイドのソヴィエト紀行修正を読む云々
・223p、12/11/3、大日本中央文化連盟の「辞令風」印刷物来たり、文筆を焚くべき日遠からず云々
・228p、12/11/19、むく鳥通信よみて眠るとあり多分、その一節の引用か?「東京の生活いまだ甚だしく窮迫に至らざる...戦争もお祭り騒ぎの賑やかさ云々」
・254p、13/2/17、中央公論社佐藤氏、支那戦地視察を勧める云々
・402p、14/8/22、日英会談不調で株暴落
・404p、14/8/28、突然の独ソ同盟で平沼内閣倒れる
・同前、14/8/29、独ソ同盟に伴う立て看板などに反映した街の動揺ぶり
・407p、電力不足に伴う不便
・426-428p、炭、白米の不足、コメ不足対策に警察署が率先して犬殺し云々
Dr. Bernstein's Diabetes Solution: The Complete Guide to Achieving Normal Blood Sugars
所有
・Bernstein医師のWebサイトで第四版が出版されたと知って、昨年11月に早速購入。
・改めてわかったこと、そう云っては翻訳者にやや失礼かもしれないが、翻訳が正確で良いこと。但し、幾つかの数値が改定されたのか、他の理由があるのか違っている。明らかな間違い(小さいことだけれど)もある。とはいえ全体として良訳だ(日本には、良訳は数少ない!!)。
山田 信博 / ヴァンメディカル (2006-04) / 2,730円1 users
所有 読了:  2012年01月04日
・サッと通読する。「糖尿病療養指導士のための」とタイトルに冠しているように、療養指導士に必要な一般的知識のまとめで、当然のことながら、特に目新しい知見はない。一カ所だけ、65-66.pの心電図検査の項で「急性冠症候群」という限定はあるにせよ、陰性T波&異常Q波と心筋異常との関係を図示した部分は、自分の心筋の状態を理解する上で、パッと光を当てたような印象を受ける。⇒この点の解析を深めること
・11p、2003年と2025年の世界各地の糖尿病患者数の増加数及び増加率(推計)
・16p,二型糖尿患者の死亡リスク及び同患者の死因別割合(米国と日本の比較、円グラフ)
・66p、急性冠症候群における心電図の変化(図)
石井直方の筋肉まるわかり大事典
読了:  2011年02月06日 星5つ
・11/02/03、岩槻図書館で借りる。
・全体は6章に分かれる。1.筋繊維を知ればカラダが分かる。2.筋トレの常識・非常識。3.効果倍増のトレーニング術。4.戦略的コンディショニング。5.栄養素と食事法。6.プラスαのボディメイク知識。各々についてQ&A方式で見開きニ頁に簡潔に解説。
読了:  2011年01月29日
・11/01/25岩槻図書館で借りる。
・インカ王は新たに王国あるいは地方を征服すると、まず太陽崇拝とインカの規律に従って統治の礎を築き、更に住民の生活様式を定めた後、耕地を増やすように命じたが、この耕地とはトウモロコシのなる畑のことであり、この目的のため灌漑技師が派遣された。....技師たちは、利用しうる土地の広さに応じて、それに必要なだけの水路を開いたが、それというのも、元来ペルーの土地はひどく痩せていて穀物の栽培に適さなかったため、それを開墾して、出来る限り耕地を増やそうと努めたからである。380.p
・こうして拡大した各地方の全ての耕地を、それぞれ町ごとに測定し、それを三つに分けた。すなわち、その一つを太陽に、また一つをインカ王に、残りの一つを住民に属するものとした。この分配にあたっては、住民が自分たちのタネを播く畑を充分に所有するよう、常に配慮がなされ、大抵の場合、むしろ余分に与えられた。そして、ある町の、あるいはある地方の人口が増えた場合、太陽とインカ王に割り当てられた土地の一部が臣下に回された。従って、王が自分と太陽のために保持していた土地というのは、そうでもしなければ所有主を欠き、荒廃に帰してしまうことになる耕地だったのである。段々畑は大体において、太陽とインカ王に割り当てられたが、それというのも、段々畑の造営を命じたのがインカ王だったからである。灌漑されたトウモロコシ畑の他に、水の引かれていない耕地もまた分配され、そこでは乾地農法によって、別の穀物や野菜、例えばパパ、オカ、アニュスと呼ばれる、非常に重要な作物の種がまかれた。このような耕地の分配もまたきちんと三分割によって行われ、太陽、インカ王と同様、臣下に三分の一が与えられた。しかし、こうした土地は水不足故に生産性が低いので、一、二年耕しただけでこれを休ませ、今度はまた別の土地を分配する、ということが繰り返された。このように彼らは、循環的に使用することによって絶えず豊富な収穫が得られるよう、やせ地を見事に管理運営していたのである。381.p
カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺
読了:  2011年02月03日
・11/02/01、岩槻図書館で借りる。
嫌になるほどおぞましい歴史。スターリンの伝記は、具体的事実が知られるほどに、また晩年に至るほどに、単なる犯罪者に過ぎないのではと思えてくる。しかし、それが国のトップに居座るとともに、国家の官僚機構・法システムそのものが、あたかも自動機械のように作動し始め、一定の条件のもとでは、民主主義的な国家間の関係に於いてさえも合法化され・見逃されてしまうことを、肝に銘じておくべきこと!
・階級浄化とは、マルクス・レーニン主義を基本的イデオロギーとして採用した全体主義政権によって実行された、ひとつの社会階級全体の計画的・系統的抹殺の政策である。しかしスターリン主義の実践では、階級浄化と民族浄化にはしばしば密接な関係があった。54.p
・階級浄化の思想、我々は個々人に戦いを挑んでいるのではない。階級としてのブルジョワーを破壊しつつあるのだ。調査を通じて我々は、被告がソヴィエト権力に言辞行動で反対した証拠を探すまでもない。投げかけられるべき第一の質問は、被告がどの階級に属しているかである。59.p(この命令は、1918年に出されている。「民族浄化」の思想と紙一重、ほとんど瓜二つの兄弟と言っても良いか。
・西側政府の積極的な幇助がなかったならば、ソヴィエト指導部は半世紀ものあいだカチン虐殺の自己責任を隠しおおすことはできなかっただろう。西側政府は入手していた情報を隠蔽し、事件を握りつぶそうと全力を尽くした。アメリカ政府は1950年代始めまで、イギリス政府はソヴィエト政権の崩壊まで、この態度を変えなかった。73.p
・20世紀後半の歴史学と世論が、カチン事件についてかたくなに沈黙したり、情報を抑えたり、調査しなかった理由はなんだろうか。この事件には、長い間欧州人の意識の中で抑圧されたり、あるいは消去されていた多くのタブーが潜んでいるからだ。131.p
・1944年、亡命ポーランド政府にチャーチルの特使として派遣されていたオーウェン・オマレーは、カチン問題の提起とポーランド領土の一体性の擁護に消極的な西側指導者に反発して断言した。「道徳的に擁護できないことは常に政治的に実効性がない」。139.p(多分、長期的あるいは原理的立場から考えれば、その通りだろう。しかし「マルクス・レーニン主義を基本的イデオロギーとして採用した共産主義政権」は、階級闘争を至上の概念とすることであらゆる非道徳的行為を道徳的に見せかけてきたことを忘れるべきではない。)
ジャガイモとインカ帝国―文明を生んだ植物
山本 紀夫 / 東京大学出版会 (2004-02) / 4,410円2 users
読了:  2011年01月22日
・11/01/21、岩槻図書館で借りる。
・ジャガイモは、紀元前4000年ころから出土してくる。この時期、ジャガイモを中心とする農耕が始まった可能性が高い。80.p
・人骨のタンパク質を抽出して、それを構成する主元素の炭素と窒素の量を測定して、その値から人骨の生前の食生活を直接に復元して推定する方法が開発された。98.p
・大航海時代叢書からの年代記(スペイン人の同時代年代記)からの引用
・トウモロコシの特別な役割、トウモロコシを発酵させたチチェ酒はインカの再分配経済の象徴的役割を果たしていたのではないか。188.p
・新大陸文明に対する根拠のない類型的・一般的見解に対する批判、295-303.p
ソヴィエトの悲劇〈下巻〉―ロシアにおける社会主義の歴史 1917~1991
マーティン メイリア / 草思社 (1997-03-11) / 3,780円5 users
読了:  2011年01月15日
・11/01/10、岩槻図書館で借りる。
・すべての人間の行為は、その行為者たちの気付いていない目的のために役立つのは避けられない。スターリンは、レーニンの作った党を道具にして、野蛮な手段でマルクスの言う社会主義を築こうとしてこのような誤ったプロセスをたどらせた媒介者であると考えればよく理解できる。だが、この結果が奇怪で馬鹿げたものであったということは、スターリンがマルクスかレーニンのいぜれかを裏切ったということにはならない。むしろこれは、マルクス=レーニン主義者的な企てが本来、実現不可能で、それ故、これを実現しようとするどの試みも、過剰な権力の行使に頼らざるを得ず、従って、このような権力の行使は、ただ、馬鹿げた非現実的なものを生み出しかねないことを意味している。67.p
人口から読む日本の歴史 (講談社学術文庫)
鬼頭 宏 / 講談社 (2000-05-10) / 1,058円93 users
読了:  2011年01月09日
・縄文中期、東日本7地域の人口は25.2万人で総人口の96%を占めていた。29.p
・奈良時代初期の人口は血統から見て、北アジア系渡来系が8割あるいはそれ以上、もっと古い時代に列島に来て土着化した縄文系が2割又はそれ以下で混血した可能性が高い。72.p
・11世紀以降の数世紀、全国的人口調査の空白時代。荘園制という経済システムの成立は全国的な人口や生産、土地に関する調査を困難にさせたし、中央政府や荘園領主層の数量的関心が、極めて希薄だった。78.p
・小農自立が進んだ時代、人口一人当たり農耕用役畜の数も減少した。93.p
・江戸時代後半に全国人口は停滞的であったが、地域人口の動きは極めて多彩であった。96.p
・16-17世紀は婚姻革命といって良いほど大きな変動が起きた。(世帯規模の縮小、それとともに誰もが生涯に一度は結婚するのが当たり前という「皆婚社会」が成立した。91.p)それ以前と比べて有配偶率が著しく高まった。その理由は小農民自立の過程で配偶者を持つことの少なかった隷属農民が消えて、家族形成が進んだことにある。119.p
・全国人口は1792年に底を打つと以後増勢に転じ、1822年にそれまでのピーク人口(1732年)の99%まで回復、人口成長の新たな局面が1820年代に始まる。219.p
喪失の国、日本―インド・エリートビジネスマンの「日本体験記」 (文春文庫)
M.K.シャルマ / 文藝春秋 (2004-01) / 710円41 users
タグ 社会 カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 政治 更新日:2011年01月09日 11時00分41秒 2011/01/09
読了:  2011年01月09日
・11/01/08、岩槻図書館で借りる。インドのエリート・サラリーマンの日本滞在記。「90年代に日本が何を失ったのか、はっと気付かされる」との解説にひかれる。
・日本のように、あらゆる部分に電子技術の応用がなされ、人々がこのように恩恵を享受し、楽しむことが出来るのは、経済的な豊かさもさることながら、平和が保障されているからだ。つまりこれは「核」の傘によって守られている国の豊かさであり、余裕なのだ。48.p
・「頑張る」ことに対する目的語を問わないことが、日本人のアイデンティティであるらしい。これは結果よりも情念の働きを上とする独特な日本人の国民性で、そのことが多くの美しい文学をうみ、また多くの悲しい歴史を生んでいる。181.p
・数百の異民族・異教徒が混在する我が国には、それと同じ数だけの社会がある。それは、この国に異なった種類の掟や、常識や非常識がひしめいていることを意味しているだけでなく、至る所に予測しがたい文化的陥穽が潜んでいることも意味している。インド社会は、無数の文化的地雷原の上で営まれているのである。185.p
世界経済の成長史1820‐1992年―199カ国を対象とする分析と推計
読了:  2011年01月08日 お気に入り
・11/01/05、岩槻図書館で借りる。一読思わず惹き込まれる素晴らしい業績だ。最近170年間の世界全体を対象とした俯瞰的観察は、様々な示唆を与えてくれる。
・所得成長、経済成長に影響を及ぼした諸要因、経済発展の諸段階の三章に分けられ、地域別・各国別に主要統計が提示されている。このような分析部分は本書全体の三分の一で、残り三分の二は典拠及び統計資料で占められている。
・本書は、いわば汲めども尽きない地下資源のようなもので、本書から「何を汲み出すか」は(提示された統計資料は、もちろん荒削りの鉱物資源のようなもので、実際にはいろいろな精錬過程が必要かも知れないが)読者自身に委ねられている。

・長期的に見た世界の格差は拡大傾向にあるが、1950年以降は、逆に、かなりの格差縮小傾向が見られる。10.p
・アジアの全世界の産出量に占める割合は1820年の58.3%から1950年の19.3%に減少したが、その後1992年には36.7%に急上昇した。西ヨーロッパの割合は1820年には19.1%であったが、18710~1913年の期間には27%と頂点に達した。その後減少し1992年には18.9%である。アフリカの割合は1820年は4.7%から1992年は3%に減少した。20.p
世界の地域的統合、1820年には輸出は世界産出高の1%、1913年までに8.7%に上昇、1913年から1950年までは新重商主義の時代とも呼べる最悪期、50年以降は急上昇して、1992年の世界の輸出/GDP比は13.5%、31.p
・(1820~1922年の)170年余りの間には、1820~70、1870~1913、1913~50、1950~73、1973~92というそれぞれの特徴を持つ五つの「局面」が見られる。71.p
吉田 稔 / 農山漁村文化協会 (1989-09) / 1,377円2 users
読了:  2011年01月03日
・岩槻図書館で借りる、10/12/25
・内容紹介などは、「農のある風景/作業日誌」を参照のこと。
生物時計はなぜリズムを刻むのか
読了:  2011年01月02日
・10/12/28、岩槻図書館で借りる。生物の体内時計の研究史の概説、これはこれで面白いが、現在の関心の対象とは多少ズレている。

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