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清貧の思想 (文春文庫)
中野 孝次 / 文藝春秋 (1996-11) / 562円68 users
所有 読了:  2008年08月03日 星5つ お気に入り
本阿弥の家では、目利きたる自分が見て正宗と分かっているものを、相手が知らぬからと言って引き取るような所業を恥とした。大事なのは金儲けではない。刀の目利きにかけては自分たちこそが権威であるという誇りと自負、これが何よりも大切なのであって、金に目がくらんでこの誇りを傷つけるくらいなら死んだ方がましだ、と思っていたのだ。(35・空中斎光甫)

 この世で一番大事なのは心が安らかであるかどうかである。もしたえず安らかならぬ心の状態なら宮殿・楼閣に住んだとて空しく、もし草庵にいてもそのほうがずっといい。(46・鴨長明)

 ないことが常態であるとき初めて人は物あることに無情の満足と感謝を覚える。あるのが常なれば、ないことに不満こそ感じても、決してありがたる心持は湧かないであろう。とすれば、身辺をつねに欠乏の状態すれすれに置くことは、それ自体が感謝を持って生きることの工夫であるかもしれないのだ。(54・良寛)

 自分が生きて今存在しているという、これに勝る喜びがあろうか。死を憎むなら、その喜びこそ日々確認し、生を楽しむべきである。なのに愚かなる人々はこの人間の最高の楽しみを楽しまず、この宝を忘れて、財産だの名声だのというはかない宝ばかり求めつづけているから、心から満ち足りるということがないのだ。生きている間に生を楽しまないでいて、いざ死に際して恐れるのは道理にも合わぬことではないか。人がみなこのように本当に生きてある今を楽しまないのは、死を恐れないからである。いや、死を恐れないのではない、死の近いことを忘れているからに他ならない。(127・吉田兼好)

 兼好は14世紀の文人だが、その書いた物がずっと読みつがれ、思想が伝えられて、20世紀の現代人の心に響き合う。これはほとんど奇跡のように思われるし、またそれが起こるのが文化というものだという気もする。真実の認識には時代がない。その時代を超えた普遍性を持つものこそが、文化の名に値するのである。(134)

 現世の生存様式を最も単純でミニマムなものにすればするほど生きてあることの感覚は鋭く磨かれ、心は広い世界へ放たれて自由になり充実していく、生への感謝はますます増大する、この発見と認識があるからこそ、かれらの清貧はいよいよ光ってくるのだとわたしは信じています。(207)

 もう一度、人が生きるためには一体何が必要で何が必要でないかを自分のために考えなければ、われわれはただ世間並に流され、「一生は、雑事の小節にさへられて、空しく暮れ」てゆくだけだろうと思われる。(246)

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