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こころの情報学 (ちくま新書)
西垣 通 / 筑摩書房 (1999-06) / 799円124 users
読了:  2009年04月07日 星3つ
人工知能は作れるのか?という命題に対する色々な方面からの考察が語られています。10年前の本で古くなっている部分もありますし、「こいつゲームやってないな」というゲーム論評は、少し残念ですが、それでも大きな所は今も通じる話題が豊富です。

コンピュータが周りの状況をすべて把握するのは難しいということで、人工知能は難しいよという話題から入り、動物も言語で会話するし、訓練次第で猿が会話(機械の補助は必要だが)を覚えたりします。また過去の歴史を振り返って、神話を物語ることによってできてきた、過去や未来を語る技術。言葉や文字の発明によって多くの人と意志の疎通ができるようになり、官僚制ができるようになったなどなど。歴史的な話も含めて色々書かれています。

ちょっと疑問なのはコンピュータに置ける体験が「バーチャルなものでアフォーダンスがない、希薄なもの」と決めつけていることですね。現代のインターネットの発達やケータイ電話でのコミュニケーションを見てしまうと分かる通り(10年前でも変わらないと思うが)、人間って文字だけで会話しても、イメージなどを補完してしまうんですよね。そういうこともあってメーリングリストで文句を言い出すと一気に爆発するとか、そういう現実では起こりにくいことが起きたりしますしね。バーチャルはバーチャルで、また別の力学の世界が構築されつつあるのを感じます。

感情とは何か?僕の知り合いは「事実判断」+「体感覚」と言われていました。これを考えると、犬にも感情はあると言えます。そういう話をオーバーラップさせながら読んでみると、意外と心を持った(かのように思える)機械を作るのは簡単かもね、というのが読んだ感想ですね。
ワクワクしながら夢を叶える宝地図活用術
望月 俊孝 / ゴマブックス (2005-09-17) / 1,620円53 users
購入:  2009年02月11日 1,575円 所有
読了:  2009年02月12日 星3つ
一応エンジニア出身ということもあり、スピリチュアルなもの、自己啓発ものなどはついつい厳しい目で見てしまいがち。そうであってもこの本はあまり突飛なことは書かれていません。「あたりまえ」を徹底的に追求していった、という感じです。

人間にとっては視覚というものはかなりインパクトが大きく、論理的な話よりも雰囲気やビジュアルによって伝わる情報は初速が早いという特徴があります。この特徴を生かし、ゴールを明確にし、そして今の行動を決めていくという流れです。

だいたい「こうしたいんだけど、できない」など、行動を阻害する要素があるときは、どこかに必ず対立要素が含まれています。制約理論ではこのような問題を一つずつ丁寧にといていって、中核問題から一つずつ片づけていきます。ただ、個人個人の活動からみると「やらなければならない」というものはだいたい見えていて、あとは「やる気だけの問題」というものが多いというのが僕の実感です。そのときにもゴールを描くことで一歩を踏み出す気持ちを思い起こさせるのが「宝地図かな」と思いました。

利害関係がかなり複雑にからみ、組織全体を取り扱う場合には制約理論、個人の問題のソリューションは宝地図といった感じで、両方使い分けられるようになっておくといいかな、と思いました。
食が危ない! (PHP Paperbacks)
河上 多恵子 / PHP研究所 (2008-07-23) / 1,028円1 users
購入:  2009年01月31日 1,000円
読了:  2009年02月08日 星4つ
食生活を巡る現代の情勢が克明に分かる一冊です。

食の話となると、ややヒステリー気味な有機無農薬主義者などもいますが、この本はあくまでもクールに、統計にうらうちされた論調で進んでいきます。また、作物を提供する側の生活など、食を巡るあらゆる方面の話に及びます。

僕が今まで思っていた疑問「天然って本当にそんなにいいの?」というところにもずばっと切り込んでいます。だってトリカブトだって天然素材ですからね。

自給率、環境問題、投機的な小麦価格の高騰・・・日本をめぐる数々の問題。そして、農業の担い手を巡る課題。そして最後は新しい手法に挑戦する農業従事者の活動と、さまざまな提言で締めくくられています。

水資源という視点からみた日本の自給率など、「なるほど」と思うような情報もありました。こういう多角的に見る視点は重要ですよね。
さいはての島へ―ゲド戦記 3
読了:  2009年02月07日 星4つ
ゲド戦記の3作目です。徐々に世界が滅びに行くなか、それを阻止しようと旅立つ話です。今までの話同様、魔王みたいな強大で個体としてはっきりした敵がいるわけではなく、忍び寄る影の存在に常に脅かされるような、そんな感じです。僕にこの本を貸してくれた人も、あまりこういうところは好きではないみたい。

アメリカ的なヒーローではなく、どこか達観したような・・・ちょっと不思議な話ですよね。女性だからか、風景描写、街の描写などが緻密で繊細です。街の人々の生活、風景などが目に浮かぶような感じです。また、闇の世界の暗さなども。この表現力を楽しむというのもこの本の一つの楽しみかも。
アイデアのつくり方
購入:  2009年01月25日 816円
読了:  2009年01月25日 星3つ
昔から良くタイトルを見てきた本です。「そういえば読んでないなあ」と思って買ってみました。

内容自体はすごくシンプル5段階で、アイディアを作る方法が書かれています。小見出しとかはちょっと工夫して欲しいなぁ、と思いましたが。「確かに」という感じでした。

ほんとうにすっと読めちゃう(10分で)んですが、何冊か濃そうな本が参考文献に書かれていたんで、そちらも読みながら深めていきたいな、と思います。
ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層 (新潮新書)
竹中 正治 / 新潮社 (2008-09) / - 135 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会学 登録日:2009年01月26日 01時34分15秒 2009/01/26
読了:  2009年01月24日 星3つ
いろいろな視点で、日米の違いを分析しています。最近よくある、キャッチーなタイトル。でも、タイトルのハンバーガーとラーメンについてはほんのちょっとしか書かれてません。1神教vs多神教、ディベートvsブログなどなど。

まぁ、ちょっと決めつけというかステレオタイプが多いような、という気もするけど、面白い話が多いです。読みやすいです。

こういった情報を何に生かすか、ということだけど、アメリカの情報はあんまり気にしないで、「日本人の特性はどうなんだろう?」というのを客観的に見て、「日本人が精神的にブロックしているもの」を知ってそれを外す努力をするきっかけにするといいんじゃないかと思います。

これも速読の練習で10分(7+3)で2回通すという先生の指示で読みました。
即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ
読了:  2009年01月24日 星3つ
この本は、海軍の軍艦の艦長をしていた著者が書いた本です。人心と一言で言っているけど、会話上のことから、リスクを持って活動している部下は守る、ルールを破って何かをする場合のコツなど、いくつかの分野にわたっています。

いい組織。情報がスムーズに流れ、中にいる人が生き生きと仕事をすること。数多くの経験の中で得た話がたくさんでてきますが、最後の方に「もっといい手があったはずだ」など、どんどん良くしていこうという意欲の固まりであったというのがこの本を生み出したきっかけになったんじゃないか、と思います。その結果として退職率が劇的に下がったなど、色々書かれています。家族に旦那さんを褒め称えるカードを送る、というのはいいね。効果大きそう。

どんな立場にいる人にも役に立つ格言がつまっています。タイトルの通り、即、役に立ちそうなことがたくさん書かれています。

って、速読のトレーニングで10分で読破したのですが、読みやすい本でした。10分で2回読めましたよ。
イノベーションの本質
野中 郁次郎 , 勝見 明 / 日経BP社 (2004-05-13) / 1,944円145 users
購入:  2007年 1,890円
読了:  2009年01月24日 星3つ
野中さんのいつもの本の体裁です。事例集です。

多くの成功例を並べることで、それぞれ、どういった知識の組み合わせが起きたか、というメカニズムを明らかにしている本です。ただ・・・根本のメカニズムとして言われているのはSECIモデルですが、もっとマクロな、SECIモデルを回すためのパターンランゲージのようなものはもうちょっとあるといいかなぁ、と思います。

とはいえ、世の中を変えるまではいかなかったかもしれないけど、新しい価値観をもった製品を出すプロセスは読んでいるだけでも楽しいです。読み物としてどうぞ。
トヨタの新かんばん方式―これが驚異の超「生産方式」だ!
大槻 憲昭 / 中経出版 (1985-07) / 1,325円2 users
購入:   1,325円
読了:  2009年01月26日 星3つ
古本で買っていたトヨタ生産方式の本。ようやく読みました。

11章構成だけど、最初の6章はあんまり見る価値はないです。良くあるトヨタ生産方式の説明です。ただ、「スーパーマーケットから着想を得た」などもきちんと書かれているのが好印象。「これが憲法だ。下々の者は言うことを聞くように」みたいな神格化されたトヨタ生産方式の本もたまに見るからね。

残りの7章以降は、というと、まずは人のかんばん方式とこの本で読んでいる、人件費の流動費化の流れ。まるで昨年末からの派遣切りを予言しているかのような内容です。そしてかんばん方式の影として、流通業者への負荷の高まりや事故への耐性など。そして苦労しながら(うまく行っていない)GMとの合弁会社でのかんばん方式の現状。そして情報化の流れを取り入れた新かんばん方式。かなり濃い話が続きます。最近の本だとあんまりみない話題も多いです。ちなみに、この本は1985年の本ですよ。

トヨタ生産方式自体は、豊田市一箇所にとどまっていればこ、負荷が少なく会計上の効果も大きい方式なんだ、というのがこの本を読むと良くわかります。

ちなみに、第二次産業の人向けです。「ソフトウェア業界に応用しよう」とか、そういう人には向かないと思います。興味があれば。古いけど、内容は古くないです。というか、世に出ているトヨタ生産方式の本が新しくないと言うべきか・・・
あなた自身の社会―スウェーデンの中学教科書
購入:  2008年11月25日 2,310円
読了:  2009年01月24日 星4つ
スウェーデンの社会科の教科書の翻訳です。

社会の仕組み、犯罪を犯すとどうなるか(逮捕、拘留、裁判、刑務所)、お金、税金、コミューン(県と市の中間ぐらい?)、学生時代に触れる可能性のある悩みや犯罪、社会保障などなど。葬式の制度などは「なるほどね」と思いました。キリスト教の国なのね。

現代的な課題に関しては、具体的な人(本当の人かどうかわかりませんが)の意見、そして対案などが一緒に書かれており、考えさせる内容になっています。また、最後にはオープンクエスションの課題があり、スウェーデンの学校の授業の様子が良くわかります。覚えるだけの授業じゃなくて、課題を共有することで国民としての自覚を持たせよう、という意図がかいま見えます。いい教科書だと思います。

読んでみると、客観的な視点で日本も見ることができます。

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