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エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
購入:  2015年12月22日 1,728円 所有
読了:  2016年02月12日 星3つ
エッセンシャル思考とは、「より少なく、しかしより良く」を貫く生き方だ。それは未来へ向かうイノベーションである。 (P48)
エッセンシャル思考を身につけるためには、選ぶという行為に自覚的でなくてはならない。選ぶ力は自分だけのものであり、何者にも奪えないということを理解しなくてはならない。哲学者のウィリアム・ジェイムズは、「自由意思の最初の一歩は、自由意思を信じることだ」と述べた。エッセンシャル思考の最初の一歩は、「選ぶ」ことを選ぶことだ。自分自身の選択を取り戻したとき、初めてエッセンシャル思考は可能になる。 (P57)
努力は大切だ。だが、努力の量が成果に比例するとはかぎらない。がむしゃらにがんばるよりも、「より少なく、しかしより良く」努力したほうがいい。 (P60)
「重要な少数」が「瑣末な多数」に勝るという考え方は、広く世の中全般に応用できる。『人生を変える80対20の法則』などの著作で有名なリチャード・コッチは、日々のあらゆる場面にこの法則を当てはめてみせた。どんなことでも、80対20の法則で説明できると言うのだ。たとえば、世界一の投資家ウォーレン・バフェット。彼は「われわれの投資方針は、ほぼ無頓着に近い」と語っている。少数の投資先だけを相手にし、一度買ったら長いあいだ保有しつづけるのだ。バフェットの知恵を集めた本『史上最強の投資家バフェットの教訓』では、次のように解説されている。「バフェットは若い頃、数百の正しい決断をすることは不可能だと悟った。そこで絶対に確実だと思われる投資先だけに限定し、そこに大きく賭けることにした。彼の資産の9割は、たった10種類の投資によるものだ。手を出さないという判断が、その富をもたらしたのである。」要するにバフェットは、本質的な少数のものだけを選びとり、その他多くのチャンスにノーと言ったのだ。 (P62)
リーダーシップ論の権威ジョン・C・マクスウェルもこう述べている。「ほとんどあらゆるものは、徹底的に無価値である」 努力の量と成果が比例するという考え方を捨てたとき、エッセンシャル思考の大切さが見えてくる。多数の良いチャンスは、少数のものすごく良いチャンスに遠く及ばない。そのことを理解し、数限りないチャンスのなかから「これだけは」というものを見つけなくてはならない。本当に重要なことにイエスと言うために、その他すべてにノーと言うのだ。 (P63)
非エッセンシャル思考の人は、トレードオフが必要な状況で「どうすれば両方できるか?」と考える。だがエッセンシャル思考の人は、「どの問題を引き受けるか?」と考える。これはタフな問いであると同時に、より大きな自由につながる問いだ。
エッセンシャル思考の人は、自らトレードオフを選びとる。誰かに決められる前に、自分で決める。経済学者のトーマス・ソエルはこう言った。「完璧な答えなど存在しない。あるのはトレードオフだけだ」
ピーター・ドラッカーは、かつて『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの著者ジム・コリンズにこうアドバイスしたと言われている。「偉大な企業をつくるか、偉大な思想をつくるか、どちらかだ。両方は選べない」
そこでコリンズは思想を選んだ。彼の会社は従業員3人の小さな会社にとどまったが、彼の思想は世界中に広まり、数千万人の人びとに影響を与えている。
トレードオフは痛みを伴うが、絶好のチャンスでもある。
選択肢を比較検討する過程で、自分の本当の望みを明確に知ることができるからだ。サウスウエスト航空のように一貫した選択ができれば、その結果は理想的な成功となって返ってくる。 (P76)
深い孤独がなければ、まともな作品は作れない。by パブロ・ピカソ (P82)
集中するためには、集中せざるをえない状況に自分を置くしかない。集中とは、単にひとつの問題を考えつづけることではない。エッセンシャル思考における集中とは、100の問題をじっくり検討できるだけのスペースを確保することだ。それは目の焦点を合わせる作業に似ている。ひとつのものに個室せず、つねに視野全体を把握して焦点を調整するのである。 (P88)
古典は読む者の視野を広げ、時の試練に耐えた本質的な思想に立ち戻らせてくれる。私のお気に入りは、インスピレーションを与えてくれる思想書だ。禅や儒教、ユダヤ教やキリスト教、道教、イスラム教、モルモン教、ジェームス・アレン、ガンジー、ヘンリー・デイヴィッド・ソロー、アウレリウス、ウバニシャッド哲学、何を選んでもいい。私たちとはまったく違う時代に書かれ、それでいて現代に通じるような思想を読んでほしい。そういう思想は、私たちの「当たり前」を打ち壊してくれるはずだ。
1日に2時間でも、1年に2週間でも、あるいは毎朝5分でもいい。忙しい日常から離れ、自分だけでいられる時間を確保しよう。 (P94)
ささいなことに気をとられすぎると、大局を見失う。仕事や生き方でも同じだ。何をするときにも、すぐれたジャーナリストのように、本質を見抜く目を持たなくてはならない。要点に目を向ける訓練をすると、これまで見えなかったものが見えてくる。点の集まりではなく、点同士をつなげる線に気づくことができる。単なる事実に反応するかわりに、その本当の意味を見抜くことが可能になるのだ。 (P99)
エッセンシャル思考の人は、目と耳がいい。すべてに注意を向けることが不可能だと知っているので、話の空白を聞き、行間を読む。映画『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニーは、それをこう言い表している。
「私ってすごく論理的なのよ。だから無関係な細部に気をとられないで、みんなが見過ごすものを見抜けるの」
非エッセンシャル思考の人は、耳を傾けてはいるけれど、いつも何かを言う準備をしている。無関係な細部に気を取られ、瑣末な情報にこだわってしまう。声の大きい意見は聞こえるが、その意味を取り違える。自分がコメントすることばかり考えていて、話の本質がつかめない。
その結果、彼らは大筋を見失う。作家C.S.ルイスに言わせれば「洪水の最中に消化器を振りまわす」状態になるのである。 (P101)
現代人の最優先課題は、優先順位づけの能力をキープすることだ。
多数のどうてもいい(あるいは普通に良い)選択肢のなかから、本当に重要なことを見分けるためには、優先順位をつけることが不可欠だ。数多くのチャンスは、どれも同じくらい魅力的に見えるかもしれない。だが、本当に重要なことはめったにない。ほとんどはただのゴミだ。睡眠不足が困るのは、そこを見極める能力が落ちて、優先順位がつけられなくなるからである。
たっぷり眠ろう。そうすれば洞察力が高まり、発想が広がり、より少ない時間でより良い成果を上げることができる。 (P131)
すぐれた本質目標があれば、周囲の協力も得やすくなる。普段からは考えられないレベルの力を発揮し、迷いなく目標に向かって進みつづけることができる。
会社やチームや個人に必要なのは、具体的で魅力的、意味があって覚えやすい本質目標だ。では、どうやってそのような目標を作成すればいいのだろう? 
◆言葉にとらわれるな 
会社やチームの目標を文章にしようとすると、つい細かい言葉が気になってくる。
「この言葉か、それともこっちの言葉か?」
だが、細かい言葉にこだわるのは危険だ。ともすると響きのいいバズワードに引きずられ、形だけで中身のない文章ができあがる。
本質目標のステートメントは、美しくなくていい。形よりも中身が大事だ。細かい言いまわしを考える暇があったら、もっと本質的な問いを立てよう。
「たったひとつのことしかできないとしたら、何をするか?」 
◆達成をどう判定するか 
中身が大事といっても、まったく人の心を動かさない言葉では意味がない。美辞麗句を並べる必要はないが、具体的でわかりやすい言い方を選んだほうがいい。どれくらい具体的かというと、次の質問に答えられるくらいだ。
「達成をどうやって判定するのか?」
このことを教えてくれたのは、スタンフォード大学ビジネススクール教授のビル・ミーハンだった。マッキンゼーで30年にわたりCEOや経営陣にアドバイスをおこなってきた人物だ。
私はスタンフォードの学生だった頃、彼の「非営利組織の戦略的経営」という授業をとっていた。そのとき与えられた課題のなかに、非営利組織のビジョンおよびミッションステートメントを評価するというものがあった。
100以上もの実例を見ていくなかで、壮大だが空虚なステートメントがいかに多いかを思い知らされた。たとえば「世界から飢餓を撲滅する」という壮大な理想。わずか5人の組織がそんなことを言っても、リアリティがない。
そんな中途半端な理想主義があふれるなかで、ひとつのステートメントが異彩を放っていた。誰でも即座に理解できて、心を動かされる。そのステートメントを書いたのはちょっと意外な人物だった。俳優で社会起業家の、ブラッド・ピットだ。
彼はハリケーン・カトリーナに襲われたニューオリンズの復興の遅さに苛立ち、自らメイク・イット・ライト財団を設立した。その目標はこうだ。
「ニューオリンズの下9地区に住む世帯のために、低価格で環境にやさしく、災害に強い家を150戸建設する」 
このステートメントは、教室の空気を一変させた。具体的で、リアル。リアルだから、心を動かす。「達成をどうやって判定するのか?」の答えも、これ以上ないほど明確だ。 (P158)
有名グラフィックデデザイナーのポール・ランドは、スティーブ・ジョブズの依頼にノーを言ったことがある。1985年に立ち上げたNeXT社のロゴを探していたジョブズは、数々の有名企業のロゴを手がけていたランドに連絡をとり、「いくつか候補を出してほしい」と依頼した。けれどもランドは、いくつも候補など出さない、とジョブズに告げた。
「仕事はしますよ。それで気に入らなければ、使わなくてもかまいません。候補がいくつもほしいなら、ほかを当たればいい。私は、自分の知るかぎりの最高の答えをひとつだけ出します。使うかどうかの判断は、そちらでしてください」 
そしてランドは「これしかない」という答えを出し、ジョブズを感動させた。一度はノーと言われて苛立ったジョブズだが、のちにランドについてこう語っている。
「彼は私が知るなかで最高にプロフェッショナルな人間だ。プロとして、クライアントとの関係のあり方を徹底的に考え抜いている」 
ジョブズにノーと言ったとき、ランドは熟慮のうえでリスクをとった。そして目先の好印象と引き換えに、長期的な敬意を手に入れたのだ。
エッセンシャル思考の人は、みんなにいい顔をしようとしない。時には相手の機嫌を損ねても、きちんと上手にノーを言う。長期的に見れば、好印象よりも敬意のほうが大切だと知っているのだ。 (P172)
自分の失敗を認めたとき、初めて失敗は過去のものになる。失敗した事実を否定する人は、けっしてそこから抜け出せない。
失敗を認めるのは恥ずかしいことではない。失敗を認めるということは、自分が以前よりも賢くなったことを意味するのだから。 (P187)
エッセンシャル思考で生きるということは、削除と凝縮と修正を、日々の習慣にすることだ。まるで呼吸するように、自然に生き方を編集しよう。 (P202)
心理学の研究によると、人間のモチベーションに対してもっとも効果的なのは「前に進んでいる」という感覚である。小さくても前進しているという手応えがあれば、未来の成功を信じられる。そのまま進み続けようという力になる。 (P246)
人の組織の成長を長年見守ってきましたが、大きな進歩を望むなら、日々何度も繰り返す小さな行動にこそ着目すべきです。小さな改善を地道に繰り返すことが、大きな変化につながるのです。 (P248)
ラリーは勝敗について、実に本質的な考え方をする。
「負けることと、打ち負かされることは違う」と彼は選手たちに言う。打ち負かされるのは、相手が強いからだ。スピードやパワーや才能の問題だ。
だが、単に「負ける」というのは、自分に負けることだと彼は言う。集中力を失い、本質を見失ったときに負けるのだ。
最高の力を発揮するためには、「今、この瞬間」だけを意識しなくてはならない。これはラグビーの試合だけでなく、私たちの仕事や生活にも言えることだ。 (P269)
古代ギリシャには、時間を表す言葉が2種類あった。「クロノス」と「カイロス」だ。クロノスは白髪の老人の姿で表され、時計の針の動きそのままの時間を意味している。私たちが普段使っている時間だと思ってもらえばいい。
一方、カイロスはちょっと違った性質の時間を意味している。言葉で説明するのは難しいが、「今だ」と感じるタイミングのようなものを指す。クロノスが量の問題であるのに対し、カイロスは質の問題だ。カイロスを感じことができるのは、今この瞬間を生きているときだけである。
考えてみると意外だが、そもそも私たちには「今」しかない。未来や過去は想像のなかにあるだけで、けっして触れられない。私たちの行動が何らかの力を持つのは、今ここにおいてだけなのだ。
非エッセンシャル思考の人は、過去や未来に気をとられるあまり、今を生きることを忘れている。いつも心ここにあらずの状態で、目の前のことに集中できない。
一方、エッセンシャル思考の人は今ここに集中する。クロノスよりも、カイロスを生きる。昨日や明日ではなく、今この瞬間に何が大事かを考えるのだ。 (P270)
マルチタスクの弊害、ということがよく言われる。だが実を言うと、複数のことを並行しておこなうのは難しくない。皿洗いをしながらラジオを聞いたり、食事をしながら会話をしたり、掃除をしながらランチの相談をしたり、メールを打ちながらテレビを見たり。
問題は、人は一度にひとつのことにしか「集中」できないということだ。複数のことをやるのはかまわない。しかし集中の対象がどれなのかは、はっきりさせておく必要がある。エッセンシャル思考の敵はマルチタスクではなく、焦点を複数に合わせようとすること、すなわちマルチフォーカスなのだ。 (P274)
ガンジーはその生涯を、インドの人びとの独立のために捧げた。政治に手を出すことはなかったが、「インド独立の父」として広く尊敬されている。彼の功績はインド国内にとどまらず、世界中に影響を与えた。アメリカ国務長官をつとめていたジョージ・マーシャルも、ガンジーの訃報を受けてこうコメントしている。
「マハトマ・ガンジーは全人類の良心の代弁者だ。謙虚な心と真実が、帝国の力に勝ることを示した」 
またアインシュタインはこう言った。
「将来の人びと、このような人物が地上に存在した事実を信じられないだろう」 
ガンジーの人生が偉大なものであったことには疑いの余地がない。彼はどこまでもエッセンシャル思考の人だった。
ガンジーのように生きろとは言わないが、本質的な目標のためによけいなものを削ぎ落とす生き方は見習うべきだろう。自分にできる範囲で、自分らしいやり方でやればいい。
世界的な偉人でなくても、シンプルで意味のある生き方をすることは可能だ。 (P282)
人生はあまりに短い。それは悲しむよりも、むしろ喜ぶべきことに思える。短い人生だからこそ、勇気を出して冒険できる。間違いを恐れずにすむ。かぎられた時間の使い方を、よりいっそう厳密に選ぼうと思える。 (P294)
エッセンシャル思考を生きることは、後悔なく生きることだ。本当に大切なことを見極め、そこに最大限のエネルギーを注げば、後悔の入り込む余地はなくなる。自分の選択を心から誇りに思える。
豊かで意味のある人生を選ぶか、それとも苦痛と後悔に満ちた人生に甘んじるか。この本を読んでくれたあなたには、ぜひ前者を選びとってほしい。人生の分かれ道に直面したら、自分にこう問いかけてほしい。
「本当に重要なのは何か?」 
それ以外のことは、全部捨てていい。 (P294)

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©2007-2017 読書をつづる〔書評と引用〕 by ぼん・ぼやーじゅ