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未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)
河合 雅司/ 講談社 (2017-06-14) / 821円253 users
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 登録日:2017年08月26日 17時13分19秒 2017/08/26
購入:  2017年08月26日 821円 所有
読了:  2017年09月05日 星4つ
日本の喫緊の課題を改めて整理するなら4点に分けられる。1つは、言うまでもなく出生数の減少だ。2つ目は高齢者の激増。3つ目は勤労世代(20~64歳)の激減に伴う社会の支え手の不足。そして4つ目は、これらが互いに絡み合って起こる人口減少である。まず認識すべきは、社会のあらゆる場面に影響をもたらす、これら4つの真の姿だ。 (P9)
最近メディアを賑わせている「2025年問題」という言葉がある。人口ボリュームの大きい団塊世代が75歳以上となる2025年頃には、大きな病気を患う人が増え、社会保障給付費が膨張するだけでなく、医療機関や介護施設が足りなくなるのではないかと指摘されている。
だが、問題はそれにとどまらない。2021年ころには介護離職が増大、企業の人材不足も懸念され、2025年を前にしてダブルケア(育児と介護を同時に行う)が大問題となる。
2040年頃に向けて死亡数が激増し、火葬場不足に陥ると予測され、高齢者数がピークを迎える2042年頃には、無年金・低年金の貧しく身寄りのない高齢者が街に溢れかえり、生活保護受給者が激増して国家財政がパンクするのではと心配される。
少子化は警察官や自衛隊員、消防士といった「若い力」を必要とする仕事の人員確保にも容赦なく襲いかかる。若い力が乏しくなり、国防や治安、防災機能が低下することは、即座に社会の破綻に直結する。2050年頃には国土の約2割が無居住化すると予測される。さらに時代が進んで、スカスカになった日本列島の一角に、外国から大量の人々が移り住むことになれば、武力なしで実質的に領土が奪われるようなものだ。 (P10)
勤労世代が減れば、税収増も期待できず、高齢者向け政策を展開しようにも財源が追いつかない。財源問題を解決するには、自治体は税金や社会保険料のアップと、行政サービスのカットを同時に行う「ダブル負担増」に踏み切るしかない。しかも、高齢者は長期的に増えるため、それは繰り返し行わざるを得ない。
つまり、大都市部に住み続ける限り、負担増とサービス低下に繰り返し見舞われるということだ。住民の生活水準は低下し、街そのものが活気と魅力を失う。やがて、大都市部の自治体は行き詰まるだろう。
一方、若者を大都市部に吸い取られてきた地方はどうだろうか。すでに高齢化が進んでおり、死亡する確率の高い年齢人達した高齢者も多い。天寿を全うして死亡する高齢者と新たに高齢者に加わる人の数とが同水準であれば、差し引きしてその総数は横ばいになる。死亡数が多ければむしろ、減ることもあるというわけだ。
こうした地方では、既存の高齢者施設などをうまく活用すれば、新たに高齢者向けサービスを増やすことなく、十分やりくりできるだろう。高齢者対策に追われなくて済めば、社会を作り替える時間的余裕が持てる。
これは、人々の流れに変化を与えるきっかけとなる。負担が増え続け、魅力も乏しくなる大都市部に見切りを付けて、住みやすい地方への移動を考える人や企業が出てくるだろう。才覚ある自治体の首長ならば、誘致に積極的に乗り出すかもしれない。これからは、豊かな地方が大都市部の人口を吸い上げる時代となるかもしれないのだ。
日本の近代化は、地方の若い世代を大都市部に集中させることで、効率的で効果的な産業体制を作り上げ、世界的な都市間競争に打ち勝つ「集積の経済」の歴史だった。しかし、大都市部が老い始めたいま、そうした手法は通用しなくなってきている。 (P130)

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