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なおきの本棚 (Naoki’s Bookshelf)
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なぜペニスはそんな形なのか ヒトについての不謹慎で真面目な科学
Jesse Bering / 化学同人 (2017-03-02) / 2,700円38 users
読了:  2017年10月01日 星4つ
なんとも破廉恥なタイトルの本ですが、副題が示すとおり「不謹慎で真面目な科学」の本です。表紙カバーは、ペニスを模したと思われるキノコと睾丸を模したと思われるクルミ2個。本書を臆することなく通勤途中に電車の中で読破してしまいました。

【書評(18禁)】『なぜペニスはそんな形なのか』(その1)不謹慎で真面目な科学 : なおきのブログ

<目次>
不適切なるものへの誘い
1 どうしてぶら下がっているの? その理由
2 自己フェラチオの道(近づきはしたけど、まだまだ)
3 なぜペニスはそんな形なのか? 突起の謎
4 早漏のなにが「早過ぎ」?
5 ヒトの精液の進化の秘密
6 あそこの毛――ヒトの陰毛とゴリラの体毛
7 カニバリズムの自然史
8 なぜにきびができるのか?――裸のサルとにきび
9 脳損傷があなたを極端なほど好色にする
10 脳のなかの性器
11 好色なゾンビ――夜間の性器と夢遊
12 マスターベーションと想像力
13 小児性愛と思春期性愛
14 動物性愛
15 無性愛者の謎
16 足フェチ――ポドフィリア入門
17 ゴム偏愛者の物語
18 女性の射出
19 「ファグ・ハグ」――男が好きな男を好きな女
20 女性のオルガスムの謎
21 意地悪の進化――なぜ女の子どうしは残酷なのか?
22 ゲイに道は聞くな
23 抑圧された欲望としてのホモ恐怖
24 失恋、性的嫉妬とゲイ
25 トップかボトムか、それとも
26 プレ同性愛者――性的指向を予言する
27 (日曜だけは)敬虔な信者
28 産めよ、増えよ――信者の産む子どもの数
29 亡き母の木
30 自殺は適応的か?
31 自殺者の心のなか
32 ヒトラー問題で考える自由意志
33 笑うネズミ


2017.06.10 『女の機嫌の直し方』を検索すると、本書が表示された。この本をAmazonで見ると、「よく一緒に購入されている商品」に本書が出てくる。逆は成り立たないが。
2017.06.11 予約
2017.09.24 読書開始
2017.09.25 朝活読書サロンで紹介する。
2017.10.01 読了
物心がついてからずっと、ぼくは「不適切な」ことに真摯な興味を抱き続けてきたし、そう言いもしてきた。途中から自分でも気がつくことになったが、こうしたぼくの大真面目な疑問は、まわりの人間をぼくから少しずつ遠ざけた。 (P1)
異性愛の男性も女性も、女性の側が不倫で非難されたあとでは男性のスラストが速くかつ深くなったと報告した。(中略)カップルがしばらく会えずにいて会った時にはセックスが激しいものになるということを示していた。 (P31)
引用コメント 女性の不倫の疑いに対しての男性の行動
射精するとすぐに「不応期」が来て、ペニスの膨張はまたたく間に引いてしまい(勃起していたペニスは射精後一分のうちに半分の大きさにしぼんでしまう)、ペニスはかなり過敏になって、それ以上スラストすることが心地よいものではなくなる。 (P32)
チンパンジーの雄の睾丸はヒトよりも三倍大きくて、精子の数も同じだけ多いしね。チンパンジーの雄は、雌の生殖管にできるだけ多量の精液を残すことによって、ほかの雄と競合する。 (P35)
「女性にとって最良の相手はと言えば、早くのしかかって、すぐに射精して、直ちに離れる、迅速な男性だったのかもしれない」 (P37)
引用コメント 適者生存ならぬ「早漏者生存ー早漏の起源について」
(女性のオルガスム)を淘汰圧にとって中心的なものとはみなさなかった。(中略)女性の快感を、自然が偶然投げ入れたヒトのセックスの喜ばしいが重要でない特徴とみなしていた。 (P40)
私たちの祖先はセックスの間に空いてへの共感を体験できる唯一の種になった。その時から男性は、セックスで自分が満足するだけでなく、相手を満足させることについても考えるようになり、その結果意図的に性交の行為を長引かせて、彼女のために自分のオルガスムを遅らせることができるようになったのかもしれない。 (P41)
早漏には不名誉な烙印がついて回っているため、この「問題」への進化的アプローチは、臨床的治療 - するべきことには事欠かず、驚くほどのことではないが、高い収益をあげている治療分野 - に大きな影響をおよぼしうる。 (P42)
コンドームを使わずにセックスをする女性の場合には、コンドームを使う対称群の女性に比べて鬱の状態になりにくいという大胆な仮説を立てた。 (P46)
HIVウィルスは、これらの適応的抗鬱因子よりもずっとあとになって進化したウイルスであり、明らかにヒトの精液を乗っ取るようになった。その結果、精漿中の特定のタンパク質は、このウイルスを精漿外にある時に比べて十万倍も強力にする。 (P50)
女性の隠された排卵への対抗措置として、男性の進化は切り札を用意した。それは、男性自身の授精のスケジュールに合うように女性の排卵のタイミングを操作する能力である。そういうわけで、精液の化学成分が未熟な卵を上手に少しだけ刺激するのである。このゆえに二種類のホルモン、FSHとLHが存在するのだ。 (P52)
精液にさらされた女性は、集中を要する課題や認知課題でよい成績を示す。 (P52)
なぜ性器のまわりにだけ縮れた毛が少しだけ生えていて、身体のほかの部分の毛とは奇妙な具合に違うのか? (P54)
自由意志は物理的損傷によって妨げられる。(中略)衝撃的な真実は、私たちの遺伝子が発達的環境という泥のなかでふやけて曲がる程度でしか自由でないということである。 (P84)
男性大学生が平均するとおよそ七二時間に一回の割合で射精に至るマスターベーションをしており、多くの場合「相手があってのセックスに先立つ四八時間以内にマスターベーションをしている」ことが見出された。 (P100)
(小児性愛、思春期性愛についての学術的研究は)道徳とは無関係な観点からとりあげる場合でさえも、社会のなかの一部の憤慨した人々から見ると、小児性愛を擁護しているようにとられかねないからである。 (P125)
子どもの言語獲得を研究するのとは違って、おとなのセクシュアリティに至る実際の発達経路を調べることはほとんど不可能である。 (P159)
引用コメント 倫理的な理由で科学的に検証できない。
女性のオルガスムの際に放出されると報告されてきた『尿』は実は尿などではなく、膣前壁の尿道に沿った性感帯の部分に相当する尿道内の腺からの分泌物だと考えざるをえない。 (P164)
「この二0年間、この領域での研究はまったく行われなかった」とジリランドは嘆く。 (P165)
ゲイの男性の友人が多くいるほど、その女性は自分を性的に魅力的だと思っていた。 (P172)
ある生理学的証拠によれば、女性のオルガスムは、一回の射精液中のより多量もしくは良質の精子の保持を可能にする。 (P178)
男性パートナーの収入は女性のオルガスムの頻度と強い正の相関を示しており(以下略) (P178)
生殖可能な女性たちの間の社会的攻撃を通常は配偶競争の一形態として解釈している。 (P185)
文化が強い圧力をかけてジェンダーの違いの表出をお膳立てするのは確かだが、同様に、社会が対処しなければならない生物学的原型がどういうものかを知っておくこともまた必要だ。 (P187)
同性愛ではない人たちの多くが、この世のゲイには与える男と受け取る男という二種類がいると思っているようだ。(中略)人間の性行動の多くの側面がそうであるように、話はこんなに単純ではない。 (P208)
「挿入する」役に回ったほうがより多くの快感が得られる人々は俗に「トップ」と呼ばれるのに対し、挿入される役を好む人々は「ボトム」として知られる。 (P209)
引用コメント ほかに「ピッチャー」と「キャッチャー」、「能動者」と「受動者」、「主人」と「従者」など。
自分の子どもを研究材料として提供しようという親がそう多くいるとは思えない。 (P216)
引用コメント 同性愛にいつ芽生えるか、子どものころからデータ収集ができないか?という問題に対して。
親に自分が同性愛者だとカミングアウトすることは容易ではないが、子どもをもてる異性愛者のきょうだいのいるゲイの場合には、それが多少容易になる。 (P221)
ブルーメの研究はまた、なんらかの信仰をもつ宗教的な人々のほうが、世俗的な、宗教的でない人々よりも劇的なぐらいに子孫を残すということを鮮やかなまでに示している。 (P237)
引用コメント 日本の少子化の原因は、日本人の無宗教が原因か?
ヒトは自分の直接の繁殖的見込が低くなった時に、そして同時に、自分が存在し続けることが自分の遺伝的血縁者の繁殖の妨げになって包括適応度を下げると感じた時に、自殺する可能性がもっとも高い。 (P252)
富裕な状態から貧困への急落は自殺に直結することがある。
(中略)
「高ければ高いほど、落ちた時の痛みは大きい」 (P262)
自由意志の科学において最近得られている驚くべき発見のひとつは、自由意志が錯覚でしかないと思うと(あるいはそうだと思うようにさせられると)、反社会的になる傾向があるということである。
(中略)
「もし決定論的な文章を読むことが道徳に反する行為の可能性を高めるのなら、この危険から一般市民を絶縁する方法を見つけることが緊急の課題になる」。 (P274)
一般市民の多くが運命論的決定論の影響を受けると道徳的に行動できなくなるということを示している。 (P278)
進化心理学は、認知科学や進化生物学(あるいは社会生物学)の発展を受けて、1990年代前半に心理学の世界に鳴り物入りで登場した。ヒトだけがもつ身体的・心理的・社会的特性について、なぜそれがそうなのかを進化的適応という側面から考察してゆく。最初は、性差の問題、性的魅力、不倫や浮気の理由、性的嫉妬、子への投資と子殺し、だましや欺きといった社会的知能などをとりあげていたが、その後版図を拡大し、科学があつかうのを躊躇してきた問題にも踏み込んでいった。 (P296)
本エッセイ集のトピックスがなぜアンタッチャブルなテーマなのかは、そのラインナップで一目瞭然だろう。ペニスの形、陰嚢の隠れた役目、自己フェラ、早漏、精液の秘密、陰毛、カニバリズム、にきび、マスターベーションの能力、小児性愛、動物性愛、無性愛者、ホモ恐怖、足フェチ、ゴムフェチ、潮吹き、女性のオルガスム、ファグ・ハグ、埋葬、神と宗教、自由意志、自殺の適応的意味、自殺者の心理などなど。 (P296)

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