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なおきの本棚 (Naoki’s Bookshelf)
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超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書)
荒川 和久 / PHP研究所 (2017-01-14) / 907円23 users
読了:  2017年08月24日 星5つ
本書は非婚の話かと思ったのですが、そうではありませんでした。既婚者でさえも、離別・死別により、独身に戻る可能性があります。高齢者人口の増加に伴い、夫婦のいづれかが先に亡くなるケースが多い以上、高齢独身者もまた増えます。

【書評】『 超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃』 : なおきのブログ

<目次>
はじめに
第1章 増えるソロで生きる人たち
第2章 ソロで生きる人々を許さない社会
第3章 男たちは嫌婚になったのか
第4章 結婚してもソロに戻る人たち
第5章 ソロたちの消費
第6章 ソロ社会の未来


2017.07.28 東洋経済より
2017.08.17 読書開始
2017.08.24 読了
安心・安全・安定したそれらの個体的共同体が失われたことで、人々は自由に動き回れる反面、常に選択や判断をし続けなければいけない自己責任を負うことになる。 (P6)
今までの社会的な関係性を放棄してもいいくらいの経済的余裕がなければ、女性はあえて結婚するメリットを感じないのだ。
身も蓋もない言い方をしてしまうと、そこには哀情なんてものはもはやあまり重要ではないということだ。婚活女性が空いての年収条件にこだわる理由はこういうところに潜在している。
逆に、男性が結婚しないのは、「自分のために金を使いたい」からだ。結婚に感じられるメリットは、もはやほとんどないといっても過言ではない。未婚のままでも、今や社会的信用を失うわけでもなく、結婚したからといって、専業主婦になってくれる時代でもないから、生活上の利便性も変わらない。(中略)
結婚に関して、女性は相手の年収や経済的安定は絶対に譲れないし、男もまた結婚による自分への経済的圧迫を極度に嫌う。とにかく、結婚に対する意識では、男も女も所詮「金」なのである。女が結婚したがるのも金ならば、男が結婚したがらないのも金。双方譲れないポイントがここでぶつかっているわけだから、非婚化が進むのは至極当然なのだろう。 (P51)
身も蓋もない言い方をしてしまうと、「女性たちよ、国の成長のために働け」なのである。「女性が輝く社会」という言葉のみに目がいきがちだが、それこそ政府・官僚の思う壺で、それを報道するメディアにも責任の一端がある。 (P59)
歳の差婚を希望する男たちが生涯未婚になる理由とは、身から出た錆とも言えるが、本人の潜在意識が選択した能動的な決断なのかもしれない。
これは、そのまま女性にも当てはまる。相手の年収にこだわるあまり、婚期を逸してはいないだろうか。 (P113)
結婚しない(したがらない)男の見分け方質問
①束縛されたくない
②一人の時間を確保したい
③何か問題があっても、まずは自分でなんとかしようとする。
④服は無難な色を選ぶ。
⑤自撮り写真はほとんど撮らない。
⑥お菓子が好き
⑦基本的にキレイ好きである。
⑧頑固なところがある。
⑨人の話をあまり聞かない。
⑩言っていることとやっていることが違うことが多い。
⑪仕事が好きである。
⑫愚痴を人に言いたくない。 (P117)
離婚件数
日本 2002年 28万9836件(人口千対離婚率2.30)
日本 2015年 22万6198件(同1.77)
ロシア  2011年 4.7
アメリカ 2011年 2.8
韓国   2.3
日本   1883年 3.38
日本   1890年 2.73
日本   1900年 1.46
日本   1940年 0.68
日本   1960年 0.74
日本   1990年 1.28 (P126)
(明治時代の)離婚大国日本で、離婚が激減したきっかけとなったのは何か?
それは、1898年(明治31年)7月に施行された明治民法である。明治民法の最大の特徴は、「家」制度である。明治維新までは、結婚しても姓は変わらなかった。結婚後、妻は夫の姓を称するよう規定されたのは、この明治民法からである。 (P127)
(離婚理由について)夫は妻とのすれ違いの生活や性生活の不満など、どちらかというとエモーショナルな部分の理由が多い。反対に、妻側は「金銭問題」が大部分を占めている。結婚を決意するのも兼ねならば、離婚を決意するのも金、それが女性の本ねなのだろう。 (P140)
第一生命経済研究所の有配偶高齢者60~79歳の男女を対象とした調査レポート(2015年)によると、夫の6割が妻を「頼りにしている」と回答しているのに対し、妻はたった2割にとどまり、「便りにならない」としている率が42%に達する。 (P142)
結婚期間が長くなればなるほど、男性のほうがそうしたメルヘン脳になっていき、妻に依存しがちなのだ。 (P143)
再婚が増えているにもかかわらず、全体の婚姻数が減っているのは、初婚数が激減しているということなのだ。 (P145)
古来より日本人というものは、このように双方自立した男女の関係性で成り立っていたわけで、明治以降西欧列強に追いつこうと西洋的な婚姻制度を導入したことが間違いだったのではないかと、そう思わずにはいられない。大正、昭和にかけて、確かに離婚率は減り、皆婚常態になったが、そもそもそれが日本人には合っていないのだ。今の未婚率・離婚率の上昇はその揺り戻しにすぎないのであって、本来の日本人のあるべき姿に戻っているのだ、と言ったら言いすぎだろうか。 (P155)
2015年国政調査
単身世帯 32.6% 1685万世帯
夫婦と子世帯 28%
2035年予測
単身世帯 37% (P162)
一人ひとりが「ソロで生きる」力と覚悟を持たなければ、共倒れという悲劇が待っている。子どもだから、夫婦だから、家族だからといってずっと面倒を見てくれるなんて幻想かもしれないのだ。 (P166)
未婚化、晩婚化、少子化、高齢化、離婚やシングルマザー増加の問題など、これらは切り離して考えるべき問題ではない。すべて全体として「ソロ社会化」という方向へと連動しているし、つながっている問題として考えないといけないと思う。 (P171)
「消費は女性がつくる」と言われ、マーケティングの世界では、大抵女性がターゲットとして設定される。広告会社の中にいて、数多くの企業とのミーティングの場に参加させていただいたが、特に独身男性ターゲットが蚊帳の外に置かれていた感は否めない。 (P179)
月当り平均消費支出額(食費全体と外食費)
         食料  外食
34歳以下単身男性 46331 25484
35~59歳単身男性 51686 22597
二人以上の世帯  70571 14406
34歳以下単身女性 35308 16487
35~59歳単身女性 36104 10254  (P182)
家族を持たないからといって気に病む必要はないのだが、根強い結婚規範や無意識の家族信仰によって、ソロ男・ソロ女は「結婚しない状態の自分」に認知的不協和を感じているのだ。 (P200)
シェアリングエコノミーでの料理スキルを共有するという考え方もある。
スーパーやコンビニ店舗自体にシェアキッチンが併設されたサービスがあれば、複数人で食材を買って持ち寄り、一緒につくって食べたり、誰かがつくった料理をそこで食べるために立ち寄るなど、内食と中食の中間のような新たな需要も創造できるのではないか。 (P210)
ソロで生きるには人とのつながりが前提 (P236)
ソロで生きるには自分を愛すること(中略)
一番大事なのは、親子愛や夫婦愛、男女愛よりもまして、真っ先に愛すべきは自分自身という点である。 (P240)
ソロで生きるには自分を愛すること(中略)
未婚男女は幸福感が低く、自己肯定感も低いことはすでに述べたが、特に、結婚に依存しがちな「結婚したいのにできない」という男女は、自分自身を愛せないし、むしろ嫌っている。二言目には「どうせ俺なんて」「どうせ私なんて」という言葉が必ず出てくる。彼らに共通して自己肯定感を得られないのは、他者から愛されないという事実(と彼らが認識しているだけ)に強く引っ張られている点だ。 (P241)
「依存すべきものがひとつしかなく、選択肢がない状態が依存である」と書いた。「一人十色」とは、自分の中に分人が10人いるということだ。そうすれば、依存する対象が10倍に増える。つまり、ソロで生きるためにも、この分人的な自己のとらえ方が重要になるのだ。「本当の自分」が、たったひとりしかいないと信じ込み、存在するはずのない唯一の「本当の自分」を探しにインドに出かけるよりも、日常の中で相手ごとに違う顔を見せる自分自身がすべて本当の自分だと認めたほうが楽だ。 (P247)
「男たる者、苦しくても不満があってもじっと我慢すべき」という「あるべき男像」に支配されている男性は多い。家族や妻にすら心の悩みを打ち明けられずに耐える男も多い。それはある意味、男の美学として承認されてきたことではある。しかし、皮肉にも、そんな「べき論」によって、男は自殺へと導かれている点も否定できない。これこそ内向きに閉じてしまったがゆえの孤立なのだ。 (P256)
すべての人が以前のように「結婚→出産→子育て」という同じライフステージの道のりを歩むわけではなくなった。複雑に分岐し、立体交差する自分たちの道を進み始める。さらに、離婚や死別によって誰もがソロに戻る可能性があることについては、本書内ですでに述べた通りである。 (P261)
米国の社会学者たる個っと・パーソンズ氏は、まさにそれを定義し、「家族とは、子どもの社会化とメンバーの精神的安定という2つを機能とする親族集団」と言っている。これに異論はない。子どもの社会化に関しては、「ソロで生きる力」の育成のためにも親の協力が不可欠だからである。が、その機能を果たすために大前提となるのが、家族としての経済的安定なのである。 (P262)
家族が最後のセーフティネットという考え方に縛られると、結局は家族同士の共依存性を高め、共倒れになる危険性がある。 (P268)
自分と他人も、過去と未来もすべてつながっています。一人ひとりが「ソロで生きる力」を育み、新たなコミュニティを育み、未来を育んでいければいいと心より思います。 (P273)

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