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なおきの本棚 (Naoki’s Bookshelf)
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メリットの法則――行動分析学・実践編 (集英社新書)
奥田 健次 / 集英社 (2012-11-16) / 799円211 users
読了:  2015年11月23日 星5つ
EGMフォーラム月例会報告(4月20日)~行動分析学と協働関係の作り方~『メリットの法則』スライド公開
『メリットの法則―― 行動分析学・実践編』(slideshare)
大切なことは一度しか言わない : なおきのブログ


<目次>
まえがき
第1章 その行動をするのはなぜ?
第2章 行動に影響を与えるメカニズム(基本形)
第3章 行動がエスカレートしたり、叱られても直らないのはなぜ?
第4章 行動に影響を与えるメカニズム(応用形)
第5章 行動は見た目よりも機能が大事
第6章 日常にありふれた行動も
あとがき
参考文献

2014.09.09 Amazonの新書ベストセラーで見つける。2位。
2015.11.23 読了
四つの行動原理
   出現 消失
好子 強化 弱化
嫌子 弱化 強化
ムチの副作用
(1)行動自体を減らしてしまう
(2)何も新しいことを教えたことにならない
(3)一時的に効果があるが持続しない
(4)弱化を使う側は罰的な関わりがエスカレートしがちである
(5)弱化を受けた側にネガティブな情緒反応を引き起こす
(6)力関係次第で他人に同じことをしてしまう可能性を高める
行動の機能は四つしかない
物や活動が得られる
注目が得られる
逃避・回避できる
感覚が得られる
行動と、行動の直前と直後との三つの箱で、一つの行動をとらえていく方法がある。これは専門用語で、「行動随伴性」と呼ばれるものである。 (P19)
行動分析学を一般の人が正しく理解することは、簡単なようで難しいことのようである。どうもそれは、原因と結果を考えるときの時間の流れが、通常のわれわれの生活で考えるモノの見方と「真逆」だからであろう。 (P28)
医学モデルで扱っているのは、行動ではなく症状(あるいは状態)である。実に、多くの人が、行動と症状の区別をつけていないものである。 (P30)
行動とは何か?行動とは「死人にはできないこと」である。行動の定義はたったこれだけなのだ。32 (P32)
「具体性テスト」
死人テストに通過した行動は、なるべく具体的でなければならない。具体的とは、私はよく「ビデオで撮影して、誰が見てもそれとわかるもの」と表現している。
清潔にする(具体的でない)
トイレの後、手を洗う(具体的である。) (P35)
好子は行動が起きてから長くても60秒以内に出現していなければ効果がない。だからダイエットは簡単ではないのである。59 (P59)
消失の原理のおかげで、私たちはほとんど気づかないうちに日常生活上の無駄を減らして、さらに知恵を生かしてすごせるようになっているし、科学者や技術者が新しい発明や発見をすることにも貢献しているのである。 (P68)
消去の開始以降、一時的に行動の頻度がエスカレートする現象を「消去抵抗」という。動物にも人間にも共通する消去の原理である。 (P69)
ムチ(嫌子出現の弱化)は新しい行動を教えるためには不必要である。激しく自分や他人を傷つけるような行動に対して一時的にしようすることは考えられるが、とにかく新しい行動を教えるためには「アメとアメなし」、つまり強化と消去の組み合わせを利用するようにしたい。 (P83)
不登校やひきこもりの問題は、先進国の日本において相当深刻な悩みのタネであろう。教育学者や社会学者の中には、『閉塞感のある社会」「管理教育の悪影響」などと真顔で解説する人がいる。本書の読者は、そろそろこうした解説がただの循環論にすぎないものと見抜いているのではないだろうか。何もできない学者や医師が、「何もやらなくてよい(社会が悪いから)」と言うせいで、当事者の多くはその耳への甘い言葉に騙されてしまって、本当に何もやらない。医師や心理士の中には、「子どもの甘えを全面的に受容すべきです」と言う人もいて、これらの無責任な助言のせいで子どもの召使のようになっている親は祖父母と数多く出会ってきた。機能分析など、まったく無視されている。学校に行くことを強く拒否する行動、部屋にこもって過ごす行動などを、「不登校」「ひきこもり状態」とレッテルを貼って好き勝手な解釈をするばかりで、一つひとつの行動を行動随伴性で見ようとしない。 (P129)
いかに世間には行動分析学とは真逆の、循環論に満ちた解釈や説明、あるいは「その場限りの慰め」が横行しているのかと思ってしまう。 (P135)
よくあるそれらの批判のパターンは、「行動だけ変化しても“こころの中身”はどうなのかしら?」「学校に行くことが“本質的な解決”なの?」「“報酬で動かす”のは良くないことじゃない?」などといったものである。
“こころの中身”って何なのだろうか?行動分析家は、いわゆる“こころの中身”と呼ばれるものであろうと、それが死人にできない活動ならば、行動として取り扱っている。批判者の言う“こころの中身”なるものが循環論にならないようにと願う。 (P139)
“本質的な解決”とは何なのだろうか?学者であろうと一般的な人であろうと、どうしても受け入れたくないときに“本質的には”と言いたがるようだ。言っている本人が、“本質的”という言葉が何を指しているのかを具体的に言えないものである。 (P139)
“報酬で動かす”というのも、おかしな話だ。“動かす”というよりも、自発的に“動く”ように援助しているだけである。 (P140)
自宅で自由にアクセスさせている好子をすべて親の管理下に置き、学校に行く行動の結果に応じて、少しずつ与えていくのだ。つまり、学校で過ごす行動が設定した目標をクリアしたときに、好子を与えるというプログラムである。 (P143)
どうも心理臨床を仕事にしている人は、行動の理由を複雑に考えたがる人が多いように思う。「不登校の問題すら単純」などと言おうものなら、およその場合、「人間の行動の深層を理解していない乱暴な考え方だ」と非難されてしまう。理解することが目的なのだから、行動を変えるなどという発想を持てない人たちなのだろう。問題を抱えている人を「理解しよう」と言う人には要注意である。 (P149)
忙しい担任や親は、ついつい子どもが安定しているときには放っておいてしまって、逆に不穏な状態で不安を訴えたときには、とても心配で放っておけないということで、注目を与えてしまいがちである。 (P161)
社会において、「仕方がないからやっている」「叱られないためにやっておく」ばかりで強化された行動よりも、心から喜んで楽しめる生き生きとした行動が満ちあふれるために、文化や生活(行動随伴性)の設計を見直していく必要があるだろう。 (P212)
大学からの最低要求水準は「授業をやること、会議に出ること、委員会活動をやること、求められた書類は出すこと、入試広報の業務をやること」に集約されることになる。確かに、どんなに面白くて注目される学会発表をやっても、職場からはノーリアクションだし、どんなに大きな講演会から招待されてもノーリアクション。書いた本が売れてもノーリアクション。学会賞をいただいても、テレビに出演して反響があってもノーリアクション。私が支援している学校や福祉現場、保護者から大学に感謝状が届いてもノーリアクション。むしろ、「あまり目立つようなことをすると学内の仕事をしてないと思われるよ」と警告してくれる上司もいて、「大学のためにもよかと思ってやっているのに、なぜ?」と戸惑うことのほうが多かった。 (P215)

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