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なおきの本棚 (Naoki’s Bookshelf)
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知的生産の技術 (岩波新書)
梅棹 忠夫 / 岩波書店 (1969-07-21) / 864円1486 users
読了:  2009年09月28日 星5つ
1969年の作品であるのにも関わらず、情報の整理術としては適切である。コンピュータの普及により、1969年時点の課題も解決している。かな漢字混じり文のタイプライティング、カード型の情報整理術である。

カードのよる情報の整理というのは、今日のWikiの思想に通じるものがある。Wikizensの方々には、ぜひ本書をお薦めしたい。

またこのメディアマーカーも、ある意味、カード型データベースである。古い本であるのにも関わらず、本書はメディアマーカー上で読者数が多い。メディアマーカー利用者には、本書の知的生産術は大いに頷けるのではないだろうか?

また本書を通じて、書き言葉としての日本語が、かなり変化の激しいものであったことを、あらためて発見した。書き言葉と話言葉の一致が図られたのは戦後である。そして戦後は、漢字かな混じり文において、かな文字の割合が増えた。

梅棹氏は、前衛的に、さらにひらがなを増やしている。漢字を廃止して、全部ひらがなにしようという勢いである。もっとも、その後、コンピュータによるかな漢字交じり文が可能になったことにより、「タイプライターで漢字が打てない」という制約はなくなり、ひらがな運動は下火になったようである。

追伸:2010/2/14 はじめに、6章、11章、おわりにを再読。

目次
はじめに
1.発見の手帳 21
2.ノートからカードへ 33
3.カードとそのつかいかた 49
4.きりぬきと規格化 65
5.整理と事務 79
6.読書 97
7.ペンからタイプライターへ 119
8.手紙  145
9.日記と記録 161
10.原稿 177
11.文章 197
おわりに 215

メモ
p2 学校では知識は教えてくれるが、知識の獲得のしかたは教えてくれない
p9 知的生産とは、人間の知的活動がなにかあたらしい情報の生産にむけられているような場合である。

1.発見の手帳
p21 メレジュコーフスキイの「神々の復活」。レオナルド・ダ・ヴィンチを主人公にした長編小説。ダ・ヴィンチは、ポケットに手帳をもっていて、なんでもかでも、やたらにかきこむ。
p24 わたしたちが「手帳」にかいたのは、「発見」である。まいにちの経験のなかで、なにかの意味で、これはおもしろいとおもった現象を記述するのである。みじかい単語やフレーズではなく、ちゃんとした文章でかくのである。それはそのままでちいさな論文ーないしは論文の草稿ーとなりうるような性質のものであった。
p30~発見の手帳の原則
 いつでも身につけていなければならない。サイズは新書判っをすこしみじかくしたくらい
 1ページ1項目
 索引をつくる

2.ノートからカードへ
p40 ノートは、内容の保存には適していても、整理には不適当である。

3.カードとそのつかいかた
p59 カードは分類することが重要なのではない。くりかえし繰る刳ることがたいせつなのだ。

4.きりぬきと規格化
p70~きりぬいて台紙にはりつけるのは、どういう意味か?規格化であり単位化である。つまり、カード化である。サイズはB6判である。

5.整理と事務
p81 きれいにかたづけることは「整頓」である。「整理」されているとは、必要なものが必要なときにすぐとりだせるようになっていることである。
p81 整理の原則 1.「おき場所」を決める、2.つまずに「立てる」、3.とりだしたら「戻す」
p88 交渉相手ごとに口座(フォルダ)を作る

6.読書
よむ技術/よむこととたべるっこと/本ずきのよみべた/「よんだ」と「みた」/確認記録と読書カード/読書の履歴書/一気に読む/傍線をひく/読書ノート/本は二どよむ/本は二重によむ/創造的読書/引用について
p103 一冊の本をたしかに「よんだ」ことを、自分自身のために確認しておくという作業は、読書経験を定着させるために、たいへん有益だろう。
p108 読書を何かの役にたてようというつもりなら、もうひとおししたほうがよい。何をするかといえば、いよいよこれからノートをつけるのである。
p114 読書は、「発見」のための触発作用である。
p114 本をダシにして、自分のかってなかんがえを開発し、そだててゆくというやりかた>>生産的読書・創造的読書
vs. 読書のたのしみを享楽する>>消費的読書法
vs. 追随的読書、批判的読書

7.ペンからタイプライター
p119 日本語では、書くことにおおくの問題点がある。
 近代日本語は、いろいろな点で、ひじょうに変化のはげしい言語である。とくに、「かきことば」において著しい。1世紀の間に信じがたいほど、ちがったものになってしまっている。しかも、戦後においては、はなはだしい。
 現代日本語において、その表記法は、きわめて不安定である。正字法が確立していないためである。
p120 毛筆・鉛筆から万年筆へ。
p124 高校生(1930年代)のころには英文タイプライターをもっていた。
p125 漢字かなまじり文の日本語は、タイプライターではうてない。
p127 ローマ字を国字にしようという運動、田中館愛橘、田丸卓郎
p135 1960年ごろ、カナモジ・タイプライターを売り出している会社が10社以上あった。
p140 ひらかなタイプライター、京都の斎藤強三

8.手紙
p145 手紙は情報交換の技術である。

9.日記と記録
p161 自分という他人との文通
p167~ 日記と記録の間に、本質的な区別があるわけではない。日記は、日付順に記載されているというだけのことである。

10.原稿
p177 他人のためにかく。
p181 原稿は、印刷という工事を施工するための設計図のようなものである
p192 清書はいらない。清書した原稿を印刷所にいれると、誤植が多くなる。清書した原稿は印刷工を油断させる。

11.文章
p200 文章を書くという作業
 第一段階 かんがえをまとめるという段階
 第二段階 それをじっさいに文章に書き表す段階
p201 (第一段階)文章をかくためには、まず、かくべき内容がかためなければならない。
p201 人間の頭のなかというものは、シリメツレツなものである。知識やイメージが、めちゃくちゃな断片のかたちでいっぱいつまっていて、それが意識の表面にでてくるときも、けっして論理的なかたちで整然とでてきたりはしない。

p206 KJ法:異質のデータからいかにして意味のある結合を発見できるかという、発想法の体系的技術
p210 文明語としての日本語の未開発な点というのは、正字法がきまっていないとか、標準語が存在しないとか、文法のうれがおおきいとか、機械化が困難であるとか、そういう点である。

p212 むかしは、文章は、文字のうつくしさと、つよくむすびついていた。「書」ができなければ、文章を書く資格がなかった。
p212 近代日本語が、文章を書道から解放することに成功したのは、大進歩であった。
p212 これをさらに一歩すすめて、文章を文学から解放しなければいけない。
p212 知的生産の技術として訓練が必要なのは、非文学的な文章である。文学作品は、あまりお手本にならない。
p212 国語の授業は、しばしば国文学の授業と混同される。国語を教える教師の多くが国文学出身だからである。
p212 国語と国文学をまったくべつの教科とかんがえては、どうだろうか?国文学の授業は国文学専攻の人に任せる。国語の問題は文章の問題であり、情報工学の問題としてかんがえたほうがいい。大学でいえば、工学部に情報工学なり言語工学なりの学科をつくり、その出身者が担当するようにする。

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