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保坂 和志 / 中央公論新社
(2008-11) /
700円
/ ISBN:9784122049918
作者にとって小説とは何かを真摯に考えていて、それを一般論にしていない(と私には読める)ところに共感は出来る。得も言われぬというのを何とか言葉で表現しようとしていて、それはおそらく成功しているのではないかと思う。だいたいこういうものは反駁を呼んでしまうものなのだろうけれど、それに臆する事無く言い切っているのは潔いと感じた。 もちろん、相容れない部分はたくさんあるし、そういうものであるべきではないかと思う。ただ、核はおそらくぼんやりと見えたと思う。小説というのはどういう物なのか、例えばweb上で公開している素人の小説がどうして面白くないのか(もちろんそんなことは書いてないけれど)、例えば絶対的に面白い小説に感じる物足りなさ(こんなことも書いてないけど)、結構クリアに整理出来た。 何か物を書いたことが無ければ、あるいは何か物を真剣に作るということをしたことが無ければ、この本を理解するのはむつかしいのかもしれない。この先何か作ることがあれば、私にも分かることが出てくるかもしれない。敷居を上げてしまったようで、文学の為の文学の様で、そこのところは残念に思う。現役の小説家の語ることとして、現状を嘆く泣きを入れたいところだったのだろうか。しかし、「ビジョン」を広げるきっかけにはなると思う。 最後の創作ノートは……、この人の小説を読んだことがあって(私はない)、この人の小説が好きな人向けになってしまう。あればあったで読むけれど、無くても良かったかな? 追記:この後でいくつか小説を読んだ。確実にこの本によって、自分の何かが磨かれていたと思う。 以下は読む前のコメント。 ------------------ 広告で、ちょっとピンときた。 本屋で目次を見たらおもしろそうなので買ってみた。 惹かれたのは、 『「私が書かなくてもすでに小説はある」と知るべき』 という目次のなかの章題。 為になるかどうかは不明。 |
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