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The Morning After
Katie Roiphe / Little, Brown and Company (1994-09-07) / 1,140円1 users
タグ feminism sexuality violence カテゴリ:洋書 洋書 / Nonfiction 登録日:2009年03月05日 01時23分56秒 2009/03/05
「デートレイプ」が注目を集め、とある大学ではデートの際体を触るのもキスするのも一々「〜していいですか?」と質問して合意を得なければいけない、といった笑い話のような規則が作られた90年代の米国で、フェミニズムがことさらにデートレイプを騒ぎ立てることで女子学生たちを不要な恐怖に駆り立て、また彼女たちの性的主体性を奪っている−−女子学生を不本意なセックスから保護されるべき対象として扱うことで、彼女たちが性的な責任を引き受け得る主体であることを否定している−−と批判した著者は、当時の主流派フェミニストたちに袋だたきに(ってもちろん言論でだけど)。
 この本も、同時期に出版されたChristina Hoff Sommers『Who Stole Feminism? How Women Have Betrayed Women』と並んで「アンチ・フェミニズム」の書籍とすら言われたけれども、SommersとRoipheのあいだにははっきりとした違いがある。Sommersは極右系財団の資金援助を受ける正真正銘の超保守派論客だけれど、Roipheはそうではない。自分自身が大学生活で感じた「デートレイプ」騒動への批判をストレートに書いた結果、主流派フェミニストたちに「アンチ・フェミニスト」と誤認されてしまった。
 ちなみにRoipheは次に出した『Last Night in Paradise: Sex and Morals at the Century's End』でも、HIV/AIDSの時代における新たな「性的倫理」を主張することで、保守主義者であるとの印象をさらに深めてしまう。これもまた、AIDSで亡くなっていく知人を看取ることを通して彼女自身が感じたことをストレートに語っているだけなのだけれど。
Sex Trafficking: Inside the Business of Modern Slavery
Siddharth Kara / Columbia Univ Pr (2009-01) / 2,803円2 users
著者は経営大学院を出て投資銀行の幹部をつとめた人物で、その後世界各地に現在も残る奴隷労働の根絶を掲げる国際人権団体を創設した。この本では、その経歴を生かし経済学や経営学の理論によって(かなり乱暴に)女性や子どもの人身売買をビジネスとして分析している。
 人身売買や性労働の強制が人道的に許されないのは当たり前のことだが、「人道的に許されない」と非難しているだけでは無くならない。あえて奴隷売買やその搾取をひとつのビジネスモデルとして分析したうえで、その弱点を探ろうとしている。
 そうした姿勢は基本的に肯定できるし、人身売買がこれだけ広がった背景に冷戦終結以降の非対称的なグローバリゼーションの進展を指摘する点も正しいが、具体的な提言にはいろいろ納得できない点が多い。たとえば著者は、消費者(客)にとっては相手が性労働を強制されているのかどうか判断できないと指摘しつつ、「客を取り締まれば、かれらにとっての買春のコストが高まり、何の弊害もなく人身売買の市場を縮小できる」と言うが、それは人身売買の市場だけでなく「強制を伴わない売買春」という市場取り引きも萎縮させてしまい、経済学的観点から見れば弊害がある。それを「弊害がない」と判断するとしたら、それは経済学の視点ではなく、売買春そのものが無い方が良い(少なくとも、売買春という取り引きには何ら効用はない)という個人の価値観だろう。
 その他、ツッコミどころはいろいろあるのだけれど、とりあえず目の付けどころは良いと思う。
Bastard out of Carolina: (Plume Essential Edition)
Dorothy Allison / Plume (2005-09-06) / 1,056円1 users
タグ class + poverty violence カテゴリ:洋書 洋書 / Gay & Lesbian 登録日:2009年02月18日 14時14分44秒 2009/02/18
星4つ
レズビアンの作家 Dorothy Allison が最初に出した小説。子どもに対する虐待や子どものセクシュアリティの描写が「過激」と批判され、わたしが住んでいた地域の高校では国語の時間にこの本を取り上げようとした教師がクビになった。しかし自伝的小説ということもあってか、描かれた内容はリアルそのもの。真意をめぐり議論を呼んだ結末は、置かれた状況においてできる限りハッピーエンドに近いものを書いたとか。映画化されてはいるけど、あれは南部の貧しい白人の生活がうまく描かれていない(というより完璧にハリウッド視点のステレオタイプに描かれている)ので原作を読んでほしい。
児童虐待のポリティクス
近年注目を集めている児童虐待やネグレクトの問題について、その背景や社会的・政治的反応を「こころの問題」としてではなく、社会的な側面から分析した論集。危険な労働に従事させられている子どもを救うところから生まれたネグレクトという概念が、女親に対する社会的の視線によって変質させられたことを描く第四章「ネグレクトとジェンダーーー女親のシティズンシップという観点からの批判的考察」や、メーガン法と呼ばれる性犯罪者情報登録公開制度の弊害を明らかにするとともにその思想的な問題を指摘した第五章「要塞と緋文字ーーメーガン法をめぐって」が重要。メーガン法の章を執筆した美馬達哉さんはわたしのブログを参考にしており、献本していただきました。
How Nonviolence Protects the State
Peter Gelderloos / South End Pr (2007-05) / 1,195円1 users
タグ class + poverty violence politics カテゴリ:洋書 洋書 / Nonfiction 登録日:2009年01月14日 01時24分48秒 2009/01/14
星4つ
社会問題について底辺からの声を出版する非営利出版社 South End Press の底力を示す本。コミュニティオーガナイザーでアナキストの Peter Gelderloos が書いた本書は、社会運動において当たり前のように受け入れられている「非暴力主義」を徹底批判する問題の書。かれは、非暴力主義は無力であり、人種差別的であり、国家権力側の論理であり、家父長制的であり、戦略的にも戦術的にも無効であり、妄想であると断じ、暴力的手段を含めた「多様な手段」を認めることが必要だと訴える。気軽には賛同できない考え方だけれど、著者による「非暴力主義者」の偽善や保身を鋭く批判した部分は説得力がある。著者のスタンスはわたしとは大きく違う(暴力か非暴力かといったこと以前に、目指すものがかなり違う)にもかかわらず、自分の取り組みについて深く考えさせてくれた。
The Survivor's Guide to Sex: How to Have a Great Sex Life After Child Sexual Abuse
Staci Haines / Cleis Pr (1999-04) / 2,380円1 users
タグ sexuality violence カテゴリ:洋書 洋書 / Health, Mind & Body 登録日:2009年01月14日 01時23分28秒 2009/01/14
星3つ
長期的な社会変革によって性虐待を五世代のうちに根絶しようとしている民間団体Generation Fiveをのちに創設したHainesが、性虐待・性暴力の被害を受けた人が自分のセクシュアリティを取り戻すためのガイドとして書いた本。とりあえず健康面など基本的な情報はしっかりしているし、同性愛者や性同一性障害の人たち、その他さまざまなセクシュアリティの持ち主に配慮した内容になっている。この本に助けられたという人に会ったこともある。けど、個人的にこの「セックスは本来素晴らしいものなのよ」的なノリがなんかダメ。
New Versions of Victims: Feminists Struggle With the Concept
Sharon Lamb / New York Univ Pr (1999-06-01) / 2,969円2 users
タグ psychology violence カテゴリ:洋書 洋書 / Gay & Lesbian 登録日:2009年01月14日 01時23分19秒 2009/01/14
星4つ
わたしが反発しながらも参照しつづけるフェミニスト心理学者 Sharon Lamb の著作。フェミニズムにおける性暴力やドメスティック・バイオレンスへの取り組みが「被害者とはこうあるもの」という思い込みを生み出し、それが新たな規範として被害者の快復を妨げていることを指摘、「被害者」というラベルをアイデンティティに転化することの危険を説く。
The Color of Violence: The Incite! Anthology
星5つ
非白人の女性たちで作る反暴力団体 INCITE! Women of Color Against Violence による論集。性暴力やDVへの対処を警察や司法に頼ることができないマイノリティの立場から、どのように暴力に抵抗して行くかを論じる。「上からの変革」でも「父権制批判論」でもなく、「わたしたち」のなかから生じる権力関係と暴力を見つめつつそれに対抗するために必読。

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