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Sex Trafficking: Inside the Business of Modern Slavery
Siddharth Kara / Columbia Univ Pr (2009-01) / 2,803円2 users
著者は経営大学院を出て投資銀行の幹部をつとめた人物で、その後世界各地に現在も残る奴隷労働の根絶を掲げる国際人権団体を創設した。この本では、その経歴を生かし経済学や経営学の理論によって(かなり乱暴に)女性や子どもの人身売買をビジネスとして分析している。
 人身売買や性労働の強制が人道的に許されないのは当たり前のことだが、「人道的に許されない」と非難しているだけでは無くならない。あえて奴隷売買やその搾取をひとつのビジネスモデルとして分析したうえで、その弱点を探ろうとしている。
 そうした姿勢は基本的に肯定できるし、人身売買がこれだけ広がった背景に冷戦終結以降の非対称的なグローバリゼーションの進展を指摘する点も正しいが、具体的な提言にはいろいろ納得できない点が多い。たとえば著者は、消費者(客)にとっては相手が性労働を強制されているのかどうか判断できないと指摘しつつ、「客を取り締まれば、かれらにとっての買春のコストが高まり、何の弊害もなく人身売買の市場を縮小できる」と言うが、それは人身売買の市場だけでなく「強制を伴わない売買春」という市場取り引きも萎縮させてしまい、経済学的観点から見れば弊害がある。それを「弊害がない」と判断するとしたら、それは経済学の視点ではなく、売買春そのものが無い方が良い(少なくとも、売買春という取り引きには何ら効用はない)という個人の価値観だろう。
 その他、ツッコミどころはいろいろあるのだけれど、とりあえず目の付けどころは良いと思う。
Getting Off: (Pornography and the End of Masculinity)
Robert Jensen / South End Pr (2007-09) / 19,832円2 users
タグ feminism pop culture sex trade カテゴリ:洋書 洋書 / Nonfiction 登録日:2009年01月14日 01時26分45秒 2009/01/14
星3つ
著者は、反ポルノグラフィ論者で男性問題研究者。本書はポルノグラフィを通して現代社会における男性性について論じた内容で、反ポルノの立場に立つのは確かだけれども、単純に「ポルノは女性に対して抑圧的なので反対」というものではない。かれが取り上げるのは、ポルノグラフィが女性蔑視的かつ人種差別的な覇権的男性性の構築にどう関わるかという問題であり、ポルノは社会的権力を反映するのではなくそれを生み出すのだとするマッキノンの理論の明らかな影響下にある。ポルノ肯定派あるいは検閲反対派のフェミニストも、現実の社会においてポルノが主要な消費者たる男性にどのような影響を与えているか、という議論であれば、有用に感じるだろう。
My Dangerous Desires: A Queer Girl Dreaming Her Way Home (Series Q)
Amber L. Hollibaugh / Duke Univ Pr (Tx) (2000-12) / 3,026円2 users
星5つ
わたしが最も信頼する活動家の一人。60年代の市民権運動のなか人種の違う両親に育てられ、性の政治からの解放を唱えて70年代のフェミニズムから排除され、80年代には「女性とHIV」「レズビアンとHIV」の問題に誰より早く取り組み、現在「クィアの老後」の問題に取り組む著者の著述集。階級、性労働、その他についても。
Rent Girl
Michelle Tea / Last Gasp of San Francisco (2004-08) / 3,026円1 users
タグ sex trade カテゴリ:洋書 洋書 / Comics & Graphic Novels 登録日:2009年01月14日 01時23分34秒 2009/01/14
星4つ
90年代のボストンとサンフランシスコのレズビアンコミュニティを描いた自伝的小説で有名な著者が、エスコート(出張系売春)として働いた自身の経験から売買春の全然セクシーではない日常を軽快に描いた短編集。英語がちょっと苦手でも、表紙をはじめ多数のきれいなイラストを楽しみながら挑戦してみては。
Live Sex Acts: Women Performing Erotic Labour (Sexual politics)
タグ sex trade カテゴリ:洋書 洋書 / Nonfiction 登録日:2009年01月14日 01時23分32秒 2009/01/14
星3つ
別に紹介した「Prostitution, Power and Freedom」ほど分析的に新しい視点はないものの、性労働に関するフェミニズム内部の議論をきれいにまとめている。セックス礼賛的な売買春肯定論と、セクシュアリティを男性支配の道具とみなす否定論が、性労働固有の問題から目を逸らすという意味で実は共軛的な関係にあることが示される。
Prostitution, Power and Freedom
タグ sex trade カテゴリ:洋書 洋書 / Business & Investing 登録日:2009年01月14日 01時23分30秒 2009/01/14
星4つ
性労働については肯定派の本も否定派の本もセクシュアリティを巡るイデオロギー闘争に陥りがちだけれど、英国の社会学者である著者は各国での聞き取り調査をもとに問題の複雑さを解き明かす。彼女によると、性労働は男性による女性の抑圧に還元されるものでもないし、また何の問題もない経済行為として片付けられるものでもない。文章からは著者自身が性産業に否定的な感情を持っていることが分かるのだけれど、それでも結論として売買春の非犯罪化を訴えるなど、分析に忠実。

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