MacskaMarker(23) メッセージを送るこのバインダーをウォッチしているユーザー数 40
  ホーム   本・雑誌   洋書   その他 ウォッチ  プロフィール  メディア記録  印刷  RSSフィード
MacskaMarker > science
並べ替え:
カテゴリ 所有 お気に入り 1 - 20件目 / 23件
Why Evolution Is True
Jerry A. Coyne / Viking Adult (2009-01-22) / 3,292円1 users
タグ science カテゴリ:洋書 洋書 / Professional & Technical 登録日:2009年05月27日 11時27分20秒 2009/05/27
米国では宗教右派勢力が政治を通して公立学校で進化論を教えるなとか、科学の時間なのに同時に創造論も教えろと圧力をかけていることは知られていると思う。リベラル派の人や、政教分離を支持する人たち(これにはリバタリアン系保守も含まれるので、必ずしも左派だけではない)はこれに対抗するのだけれど、あまりに「進化論は科学的、創造論は宗教であって公共教育にはふさわしくない」というように議論が単純化してしまって、実際のところ進化論にどういう証拠があるのかとか、進化論の枠内でどういう部分が不明で論争となっているのか、よく分かっていない人が多い。
 そういう人が、たまたまちょっと頭のいい創造論者に出会って、創造論の方がうまく説明できそうに見える現象とか、進化論のあやふやな部分を指摘されたりして、「なんだ自分の考えは間違っていた、創造論にもそれなりの根拠があるに違いない」と言いくるめられたりすることも少なくない。そんなことになっては困るので、こういう本はもっと読まれて欲しい。
Evolution And Christian Faith: Reflections of an Evolutionary Biologist
Joan Roughgarden / Island Pr (2006-08) / 1,358円1 users
タグ religion + atheism science カテゴリ:洋書 洋書 / Nonfiction 登録日:2009年03月12日 06時48分33秒 2009/03/12
著者はスタンフォード大学の進化生物学者で、自然界における同性愛行為についての研究で有名なクィア理論家。しかしこの本は「進化論とキリスト教の信仰」についてのもので、この著者としては異色。彼女は進化生物学者であると同時にキリスト教徒でもあり創造論やその隠れ蓑であるいわゆる「インテリジェント・デザイン理論」には同調しないが、『ゲノムと聖書 科学者、〈神〉について考える』のフランシス・コリンズと同様に、神は進化を通して人間を作り出したのであり進化こそが神の意志だと考えている様子。
 たしかに自然現象や自然法則を「神の意志」と見なせば、科学と信仰は矛盾しない。でもそれはあくまで表面的な護教論にしかならないのではないか。たとえば著者は、祈りの効果についてはどう考えるのか。神はイエスを遣わしたのかどうか。預言者を通して神がメッセージを送ってくるのかどうか。これらの質問に全て「そんなことは信じない」と答えた場合、その人はもはやキリスト教徒とは言えない。しかしもしそれらを信じるのであれば、その人が信じる神とは大昔にビッグバンを起こし自然法則を設定しただけの控えめな神ではなく、自然に介入して働きかける種類の神ということになる。
 そういう神を信仰しているのであれば、というよりそういう世界観を抱いているのであれば、進化論だけ科学的根拠を優先して支持するというのは納得がいかない。どころか著者は、聖書は実は創造論ではなく進化論を指し示していると主張するのだけれど、いくらなんでもこじつけが過ぎる。もはや「科学と信仰は矛盾しない」と主張することが自己目的化して、そのために聖書の内容をねじ曲げるという本末転倒に陥っていると思うのだけれど、素直に「創造論が正しいと思う」と言った方がよほど精神衛生上良いのではないか。
ゲノムと聖書:科学者、〈神〉について考える
著者はヒトゲノム計画の責任者で、進化論を擁護しつつ科学と信仰は両立するという立場。科学についての記述はおもしろく、特に著者が指揮したヒトゲノム計画の部分はとても興味を抱かせるのだけれど、信仰と科学の関係についての部分は思ったよりダメな感じ。もちろん、わたしが信仰者でないからというのもあるだろうけど、そもそも著者は科学の分野においてはエキスパートだけれど宗教については単なる一信仰者に過ぎないわけで、信仰についての部分にそれほど期待できないのは当たり前か。
 書名からは、ドーキンスらに反論し信仰の妥当性を主張するような本であるように見えるのだけれど、実際はそれは本書の中心的な内容ではない。むしろ、読者として想定されるのは進化論が自分の信仰を脅かすのではないかと不安を感じている信仰者たちであり、かれらに向けて進化論の正しさと、科学が解明しきれていない自然現象に神の根拠を求めることの危険さ(なぜなら、科学の進展によってその現象の解明が進めば、神の根拠が失われる)を説明している。要するにわたしは想定外の読者だったわけね。
(上記は原書へのコメントを再掲。)
Women As Wombs: Reproductive Technology and the Battle over Women's Freedom
Janice G. Raymond / Spinifex Pr (1998-09) / 1,167円1 users
星2つ
『The Transsexual Empire』におけるMTFトランスセクシュアルに対する罵詈雑言(や証拠捏造)で有名なJanice Raymondだが、彼女の思想をより正しく理解するにはこちらも合わせて読む必要がある。タイトル「子宮としての女性」の通り、生殖技術の進展によってますます女性の身体が子どもを産むための装置として搾取的に利用される対象となることを批判している。著者は俗に「中絶薬」とも呼ばれ認可をめぐって大きな議論となったRU486に反対の立場を示すことで、女性の選択肢を増やそうとする「プロ・チョイス」の運動とは対立した。その立場に賛成するかどうかはともかく、「個人の自由」の名目で単に選択肢を増やすことは必ずしも女性のためにならない、という視点は重要。
The Accidental Mind: How Brain Evolution Has Given Us Love, Memory, Dreams, and God
David J. Linden / Belknap Press (2008-12-15) / 2,714円2 users
タグ science カテゴリ:洋書 洋書 / Science 登録日:2009年02月20日 18時52分47秒 2009/02/20
星3つ
表紙がなんか怖いけど、人間の脳が進化によってどのように形作られたかを取り上げた、良質な一般向け科学書。米国では進化論を否定する人たちが、脳の複雑なはたらきを指摘しつつ「このような複雑なものは、それを意図的に設計した誰か(創造者)がいたはずだ」と主張しているが、著者はむしろ逆に「もし意図的な設計であったならば、到底ありえないようなハック」としての脳を描き出す。(あ、いま気付いたけど、わたしのこの論理だと「そうだ、創造者は優秀なハッカーだったのだ」って言われたら反論できないな。困った。)
The Making of the Fittest
Sean B. Carroll / Quercus Publishing Plc (2009-01-08) / 556円1 users
タグ science カテゴリ:洋書 洋書 / Science 登録日:2009年02月01日 06時46分52秒 2009/02/01
Food Fray: Inside the Controversy Over Genetically Modified Food
Lisa H. Weasel / Amacom Books (2008-12-10) / 1,346円1 users
タグ politics science カテゴリ:洋書 洋書 / Business & Investing 登録日:2009年01月14日 01時27分28秒 2009/01/14
購入:   2,683円 所有 星3つ
著者は、National Foundation for Scienceの支援を受けて世界中を旅しつつ GM(遺伝子組み換え)作物が社会に与える影響を調べている分子生物学者。従来から科学研究(科学というフィールドを研究対象とする研究)の手法を取り入れている著者だけに、科学的な知が社会の中で政治や商業とどのように絡んでいるかを分かりやすく述べている。GM作物についてどのような立場を取るかは別として、著者が世界各地で重ねたインタビューは参考になる。出版社(American Management Association)は経営学の業界団体らしく、何故こんな本を出したのか不明。
The Drunkard's Walk: How Randomness Rules Our Lives
Leonard Mlodinow / Pantheon (2008-05-13) / 1,575円1 users
タグ economics science カテゴリ:洋書 洋書 / Business & Investing 登録日:2009年01月14日 01時27分05秒 2009/01/14
星3つ
この本の主張を一言でまとめると「ランダムに起きる事象にパターンを見出しておかしな判断をしないようにしましょう」という一言に尽きるわけだけど、それを示す数々の実例と同じくらい、統計学の発展に貢献した数学者たちについての豊かな記述が興味深い。

プロフィール

洋書ばかりでごめん。
タグ (10)
7 religion + atheism
3 economics
2 medicine
2 history
2 politics
2 psychology
1 philosophy
1 language
1 feminism
1 intersex
リンク
バインダー読者(40)
albini  albini
yuco  yuco
ides  ides
※非公開ユーザーは非表示
  >>
macska dot org 最新エントリ
2016/08/06 04:27
2016/07/22 19:31
2016/04/19 12:58
2016/04/09 13:24
2015/09/03 17:28
2015/05/13 14:02
2015/05/09 17:04
2015/04/18 13:37
2015/04/17 15:17
2015/03/21 11:21

©2007-2017 MacskaMarker