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Sex Trafficking: Inside the Business of Modern Slavery
Siddharth Kara / Columbia Univ Pr (2009-01) / 2,803円2 users
タグ economics sex trade violence postcolonial カテゴリ:洋書 洋書 / Nonfiction 登録日:2009年02月19日 18時16分02秒 2009/02/19
著者は経営大学院を出て投資銀行の幹部をつとめた人物で、その後世界各地に現在も残る奴隷労働の根絶を掲げる国際人権団体を創設した。この本では、その経歴を生かし経済学や経営学の理論によって(かなり乱暴に)女性や子どもの人身売買をビジネスとして分析している。
 人身売買や性労働の強制が人道的に許されないのは当たり前のことだが、「人道的に許されない」と非難しているだけでは無くならない。あえて奴隷売買やその搾取をひとつのビジネスモデルとして分析したうえで、その弱点を探ろうとしている。
 そうした姿勢は基本的に肯定できるし、人身売買がこれだけ広がった背景に冷戦終結以降の非対称的なグローバリゼーションの進展を指摘する点も正しいが、具体的な提言にはいろいろ納得できない点が多い。たとえば著者は、消費者(客)にとっては相手が性労働を強制されているのかどうか判断できないと指摘しつつ、「客を取り締まれば、かれらにとっての買春のコストが高まり、何の弊害もなく人身売買の市場を縮小できる」と言うが、それは人身売買の市場だけでなく「強制を伴わない売買春」という市場取り引きも萎縮させてしまい、経済学的観点から見れば弊害がある。それを「弊害がない」と判断するとしたら、それは経済学の視点ではなく、売買春そのものが無い方が良い(少なくとも、売買春という取り引きには何ら効用はない)という個人の価値観だろう。
 その他、ツッコミどころはいろいろあるのだけれど、とりあえず目の付けどころは良いと思う。
Buying Freedom: The Ethics and Economics of Slave Redemption
タグ postcolonial class + poverty economics カテゴリ:洋書 洋書 / Nonfiction 登録日:2009年01月14日 01時26分59秒 2009/01/14
星3つ
人権擁護をかかげるキリスト教系の国際人権団体に、内戦の続くスーダンで武装勢力によって誘拐され奴隷とされた人を、奴隷市場でお金で買い取り解放する運動をやっているものがある。この運動には、たとえ解放する目的であっても奴隷を買い取ることは人身売買に加担することに変わりないし、需要は供給を生み出して結局より多くの人が奴隷にされてしまう、という世界中の人権団体からの轟々たる非難が集中しているが、この問題を倫理と経済学の両面からより複雑に分析したのがこの論集。奴隷をお金で買い取って解放すれば良いというこの団体の単純さは懐疑的な眼差しを向けられるべきだけれど、それを非難する側もまた単純な感情論や経済学理論の中途半端な適用に陥っていないか。理想的な解決策を主張することが結局「なにもしないこと」を帰結しかねない中、個別の状況に即して論じられる必要を感じる。
Interviews/Entrevistas
Gloria E. Anzaldua / Routledge (2000-05) / 2,840円1 users
タグ feminism postcolonial theory カテゴリ:洋書 洋書 / Biographies & Memoirs 登録日:2009年01月14日 01時25分06秒 2009/01/14
星5つ
わたしが一番影響を受けたフェミニスト、Gloria Anzaldúa のインタビューや対談を集めた本。インタビュー本とはいっても、単にインタビューを集めた本とは違い、20年もの期間に及ぶさまざまな時点からの発言を順に収録していることで、一種の自叙伝的な読み方もできるほか、「Borderlands/La Frontera」の中に出てくる分かりにくい概念について彼女自身が説明しているのでお勧め。そういえば彼女が在命中に出た最後の本がこれだった。
Outsiders Within: Writing on Transracial Adoption
タグ postcolonial race + ethnicity カテゴリ:洋書 洋書 / History 登録日:2009年01月14日 01時24分16秒 2009/01/14
星4つ
養子制度によって国や人種の違う家庭で育てられた人たちーー実際には白人家庭で育てられた非白人ーーによるエッセイ集。国際養子制度と国内の異人種間養子縁組は前者がアジア人の問題、後者が黒人の問題として論じられる傾向があるのだけれど、この本は両者を同じ次元で取り上げようとした試み。編者のスタンスは、養子制度の是非自体には踏み込まないまでも、自分の出自とは違った国籍や人種や文化の家族に育てられた子どもたちが直面したさまざまな困難を当事者の声を通して伝えるというもの。エッセイには読み物としてやや弱いものが混ざっているけれど、それも生の声。
Borderlands/La Frontera: The New Mestiza
Gloria Anzaldua / Aunt Lute Books (2007-06) / 5,836円1 users
タグ feminism queer postcolonial カテゴリ:洋書 洋書 / Literature & Fiction 登録日:2009年01月14日 01時24分06秒 2009/01/14
星5つ
わたしが理論的に一番影響を受けたフェミニスト、Gloria Anzaldúaの代表作。英語にスペイン語とメヒコ先住民言語が混じり合った文体だったり、先住民文化の神話の話が出てきたりして分かりにくい可能性あり。というか、第二部の詩集の部分(もともと第一部は詩集のための序文として書かれたものが、理論的にも内容的にも膨らみ過ぎてこういう形になったらしい)は愛読者のわたしでも分からないところが多い。ここに紹介している第三版はまだ見ていないけれど、Anzaldúa 氏が亡くなったあと作られた新しい版。

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