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MacskaMarker
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Food Fray: Inside the Controversy Over Genetically Modified Food
Lisa H. Weasel / Amacom Books (2008-12-10) / 1,346円1 users
購入:   2,683円 所有 星3つ
著者は、National Foundation for Scienceの支援を受けて世界中を旅しつつ GM(遺伝子組み換え)作物が社会に与える影響を調べている分子生物学者。従来から科学研究(科学というフィールドを研究対象とする研究)の手法を取り入れている著者だけに、科学的な知が社会の中で政治や商業とどのように絡んでいるかを分かりやすく述べている。GM作物についてどのような立場を取るかは別として、著者が世界各地で重ねたインタビューは参考になる。出版社(American Management Association)は経営学の業界団体らしく、何故こんな本を出したのか不明。
Abortion & Life
Jennifer Baumgardner / Akashic Books (2008-09) / 1,050円2 users
タグ feminism カテゴリ:洋書 洋書 / Nonfiction 登録日:2009年01月14日 01時27分24秒 2009/01/14
星3つ
妊娠中絶問題をライフワークとしてきたフェミニスト活動家・ライターによる報告。米国のフェミニストたちは何十年ものあいだ「プロ・チョイス(選択賛成)」を掲げて「プロ・ライフ(生命賛成=中絶反対)」の保守派と対立してきたけれども、そうした固定化した対立構図そのものが多くの女性をフェミニズムから遠ざけているのではないか、と問いかける。著者自身ももちろん「プロ・チョイス」の立場からさかんにそうした論争に加わってきたのだけれど、ここ数年のあいだ妊娠中絶のタブーを崩そうと「I had an abortion.」(妊娠中絶をしました)と書かれたTシャツを中絶経験のある有名人やその他の女性に配布しつつインタビューを重ねてきたことでより複雑な視点を手に入れた。
 「プロ・ライフ」のフェミニストはいるのか? この問いに、以前の著者なら「それはいない、女性が自分自身の身体をコントロールする権利を認めない人は、フェミニストと呼ばれる資格はない」と応えていた。しかし彼女は、次第に「プロ・ライフ」を口にする人が必ずしも女性の自己決定権を否定しているわけではないことに気付く。政府が女性の自己決定権を侵害することには反対だけれども、胎児を「選択肢」とは呼びたくない、それは一つの「命」であり、大切にすることに意味があるのだと感じる女性は(少なくとも米国では)多い。
 ここにはもちろん、「プロ・ライフ」側の巧妙な宣伝がある。たとえば2008年の選挙で共和党の副大統領候補となったサラ・ペイリンは、明らかに女性の自己決定権に反対の立場であり、最高裁が妊娠中絶の権利を認めた Roe v. Wade 判決を覆すことを願ってやまない人物だ。しかしインタビューで彼女は「もし自分の友人や娘が妊娠中絶したいと言ったら、彼女を断罪するのでも糾弾するのでもなく、しかしすべての命は大切であり中絶すべきではない、どうしても育てられないのであれば出産して養子に出すようにと説得する」と言った。政治についてよく知らない一般の有権者から見れば、ペイリンの態度は真摯でなおかつ温情的であり、胎児の命を「女性の選択肢」と切って捨てるフェミニストは冷酷に見える。しかし現実には、ペイリンはその政治的影響力をもって女性から自己決定権を奪い取り妊娠継続を強要することを目論んでいるのであり、フェミニストたちこそが性教育の充実などによって望まない妊娠を減らすことや、育児の公的支援などによって子どもを育てやすいような環境を作ることを主張している。
 著者は、女性の自己決定権を守るためには、フェミニストは「プロ・ライフ」に歩み寄らなければならないと主張する。それは中絶に対するさまざまな規制や制約を容認するということではなく、胎児の命を大切なものだと感じる感性を否定せずに、かれらに望まない妊娠を減らすための具体的な政策を実現するよう呼びかけていくことだ。その一方で、著者は Feminists for Life(ライフを支持するフェミニスト達)など「プロ・ライフのフェミニスト」を自称する団体が、実のところ何らフェミニスト的な活動(たとえば、望まない妊娠を減らすための性教育の充実や、経済的理由から中絶を迫られる女性に対する支援など)を行なっていないことも指摘する。それらの団体は、「プロ・ライフ」側の宣伝戦略の一環でしかないというわけ(そのため、さらに「プロ・ライフのフェミニストなんていない!」という声がフェミニズムの中で高まってしまう)。
 いずれにせよ、現在の米国における妊娠中絶論争の行き詰まりを打破するためにも、重要な示唆を多く含んだ本だと思う。
EntreMundos/ AmongWorlds: New Perspectives on Gloria E. Anzaldua
Analouise Keating / Palgrave Macmillan (2008-09-16) / 2,507円1 users
星4つ
フェミニズム、クィア理論、ポストコロニアリズム、チカーノ/チカーナ・スタディーズなどに大きな影響を与えた『Borderlands/La Frontera』の著者にして、米国における民族的マイノリティ女性の声を集めた画期的なアンソロジー『This Bridge Called My Back』、『Making Face, Making Soul/Haciendo Caras』やそれらへの応答として編まれた『This Bridge We Call Home』など、わたしが最も影響を受けたフェミニスト Gloria Anzaldúa の業績と影響について、さまざまな論者が論じる本。
 ハードブックヴァージョンは値段が高過ぎて手が出なかったのだけれど、ペーパーバック版になって何とか手が届く範囲に。こんなに値段が高いのは、学術書扱いだからか。最近コーネル大学で女性学と政治哲学を勉強している学生と話をしていて、その学生が Anzaldúa のことを知らないのに驚いたけれど、たしかに彼女の業績は十分に理解されていないように思う。
Obamanomics: How Bottom-Up Economic Prosperity Will Replace Trickle-Down Economics
John R. Talbott / Seven Stories Press (2008-07-01) / 1,083円1 users
タグ politics カテゴリ:洋書 洋書 / Nonfiction 登録日:2009年01月14日 01時27分13秒 2009/01/14
星2つ
タイトルから分かる通り、現在大統領選挙に出ているバラック・オバマ上院議員の経済政策について分析した本。だと思って手に取ったのだけど、著者は「クールエイドを飲んだ」(オバマに陶酔した)状態。オバマのさまざまな演説から良いところやカッコいいところを切り貼りして、オバマが大統領になればこんなに素晴らしい政策が実現される、みたいに言うんだけど、もし本当にこの通り実現させようとしたら、野党共和党どころか民主党内からも猛烈な反発が起きて全部潰されるに決まってる。もちろん言っている内容は立派なことが多いのだけれど、著者にはもうちょっと批判的な視点からも見て欲しかった。
Ask a Mexican
Gustavo Arellano / Scribner (2008-04-22) / 1,826円1 users
星3つ
メキシコ系コラムニストによる有名コラムの書籍化。メキシコ人とメキシコ系米国人に関するあらゆる疑問やステレオタイプにユーモアを交えつつ応える。というより、ステレオタイプや偏見−−ここには、メキシコ人に対する偏見だけでなく、メキシコ人が抱く白人やその他の人種への偏見なども含まれる−−をネタに含んだ面白おかしい回答に笑いつつ、現代の米国で生きるメキシコ系移民や米国生まれのメキシコ系米国人たちの文化や生活や価値観に親しめる。この本を読んだだけで分かった気になるのは問題だけれど、とりあえずメキシコ人やメキシコ系移民らを知る第一歩にはなると思う。
Sway: The Irresistible Pull of Irrational Behavior
Ori Brafman , Rom Brafman / Crown Business (2008-06-03) / 3,552円1 users
星2つ
間違っているわけじゃないんだけど、文体や内容がつまらなすぎ。ダン・アリエリー『予想通りに非合理』の方が面白いし内容も深い。
The Drunkard's Walk: How Randomness Rules Our Lives
Leonard Mlodinow / Pantheon (2008-05-13) / 1,575円1 users
星3つ
この本の主張を一言でまとめると「ランダムに起きる事象にパターンを見出しておかしな判断をしないようにしましょう」という一言に尽きるわけだけど、それを示す数々の実例と同じくらい、統計学の発展に貢献した数学者たちについての豊かな記述が興味深い。
Buying Freedom: The Ethics and Economics of Slave Redemption
星3つ
人権擁護をかかげるキリスト教系の国際人権団体に、内戦の続くスーダンで武装勢力によって誘拐され奴隷とされた人を、奴隷市場でお金で買い取り解放する運動をやっているものがある。この運動には、たとえ解放する目的であっても奴隷を買い取ることは人身売買に加担することに変わりないし、需要は供給を生み出して結局より多くの人が奴隷にされてしまう、という世界中の人権団体からの轟々たる非難が集中しているが、この問題を倫理と経済学の両面からより複雑に分析したのがこの論集。奴隷をお金で買い取って解放すれば良いというこの団体の単純さは懐疑的な眼差しを向けられるべきだけれど、それを非難する側もまた単純な感情論や経済学理論の中途半端な適用に陥っていないか。理想的な解決策を主張することが結局「なにもしないこと」を帰結しかねない中、個別の状況に即して論じられる必要を感じる。
Our Undemocratic Constitution: Where the Constitution Goes Wrong (And How We the People Can Correct It)
Sanford Levinson / Oxford Univ Pr (Txt) (2008-03-07) / 1,464円1 users
アメリカ憲法がいかに非民主的であり、改憲されなければならないかを論じた本−−なんだけれど、民主主義だからってなんでも人々の投票で選ぶのが良いことなのか、という疑問を感じる。著者が「非民主的」だと指摘するのは、無能な大統領をリコールする制度がない、最高裁判事が終身任命される、最も得票の多い大統領候補が当選するとは限らない、などだけれど、それにはそれぞれちゃんとした理由がある。そもそもどうして民主主義がそんなに素晴らしいのかという考察がないから、無制限になんでも国民が選べるのが良いことになってしまっている。「建国の父」は限りなく偉く賢くて、かれらの意志を継ぐことがわれわれの義務だ、という風潮のある米国で、かれらが書いた憲法を根本的に否定するのは勇気がいることなのだけれど、だからといって「建国の父」の権威のかわりに「民主主義」信仰を持ち出されてもねぇ。

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