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MacskaMarker
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The Accidental Mind: How Brain Evolution Has Given Us Love, Memory, Dreams, and God
David J. Linden / Belknap Press (2008-12-15) / 2,714円2 users
タグ science カテゴリ:洋書 洋書 / Science 登録日:2009年02月20日 18時52分47秒 2009/02/20
星3つ
表紙がなんか怖いけど、人間の脳が進化によってどのように形作られたかを取り上げた、良質な一般向け科学書。米国では進化論を否定する人たちが、脳の複雑なはたらきを指摘しつつ「このような複雑なものは、それを意図的に設計した誰か(創造者)がいたはずだ」と主張しているが、著者はむしろ逆に「もし意図的な設計であったならば、到底ありえないようなハック」としての脳を描き出す。(あ、いま気付いたけど、わたしのこの論理だと「そうだ、創造者は優秀なハッカーだったのだ」って言われたら反論できないな。困った。)
Gynomite: Fearless, Feminist Porn
星2つ
「ダイナマイト」と「女性」を意味するgyno-という接頭語を合わせた造語のタイトルは、作家経験のない一般の女性を対象とした「ポルノ小説を書くワークショップ」の名前でもあり、その参加者らの優秀な作品を集めたのがこの本。南部テキサスにおいて普通の女性を集めてポルノを書かせる、という本プロジェクトそのものは、ラディカルな実践であり、とても興味深いのだけれど、ポルノ作品として評価すると退屈極まりない。テキサスの郊外に住んでいる白人中流階層どヘテロな主婦の性的妄想って、この程度のものなのか。って単にわたしの趣味と違うというだけですか?
Intersex: A Perilous Difference
Morgan Holmes / Susquehanna Univ Pr (2008-02-28) / 9,871円1 users
星3つ
北米インターセックス協会 (ISNA) のシェリル・チェイスと並んで北米における初期のインターセックスの運動の中心人物であり、現在は女性学を教えている批評理論家の著者がさまざまな学術誌で発表した論文を集めたもの。彼女はなんと北米インターセックス協会が発足する以前から、自分自身が過去に受けた医療の記録を題材に研究論文を書いていた。値段が高過ぎて買えないんだけど、図書館にリクエストして!(しかしこの表紙写真はどうにかならないのか…)
Lessons from the Intersexed
Suzanne J. Kessler / Rutgers Univ Pr (1998-08) / 2,746円1 users
星3つ
90年代にいちはやくインターセックス医療を批判的に取り上げた本の一つ。タイトルと表紙デザインが酷いけど、インターセックスについて医学誌がどのような記述をしていたかを言説分析する部分などが鮮やか。いまインターセックスについて知るために読むならもっと良い本がいくつか出ているけれど、研究者なら抑えておくべき。
ケータイ小説は文学か (ちくまプリマー新書)
石原 千秋 / 筑摩書房 (2008-06) / 734円38 users
星3つ
まじケータイ小説書きたくなった


ていうか
ここで書こうか


ウソ。
フェミニズム (ワードマップ)
江原 由美子 / 新曜社 (1997-09-01) / 2,808円9 users
星2つ
鄭暎惠さんの「フェミニズムの中のレイシズム」の章があったので、ほとんどそれだけ目当てに買ってきたんだけど、なんで「アメリカの」フェミニズムの中のレイシズムの話だけになっちゃうんだろう? 日本のフェミニズムにおける日本民族中心主義やその他の問題についてちゃんと取り上げないと、「白人フェミニストはすごい」「黒人フェミニストに学ぼう」みたいになっちゃうのでは。
Sex Trafficking: Inside the Business of Modern Slavery
Siddharth Kara / Columbia Univ Pr (2009-01) / 2,803円2 users
著者は経営大学院を出て投資銀行の幹部をつとめた人物で、その後世界各地に現在も残る奴隷労働の根絶を掲げる国際人権団体を創設した。この本では、その経歴を生かし経済学や経営学の理論によって(かなり乱暴に)女性や子どもの人身売買をビジネスとして分析している。
 人身売買や性労働の強制が人道的に許されないのは当たり前のことだが、「人道的に許されない」と非難しているだけでは無くならない。あえて奴隷売買やその搾取をひとつのビジネスモデルとして分析したうえで、その弱点を探ろうとしている。
 そうした姿勢は基本的に肯定できるし、人身売買がこれだけ広がった背景に冷戦終結以降の非対称的なグローバリゼーションの進展を指摘する点も正しいが、具体的な提言にはいろいろ納得できない点が多い。たとえば著者は、消費者(客)にとっては相手が性労働を強制されているのかどうか判断できないと指摘しつつ、「客を取り締まれば、かれらにとっての買春のコストが高まり、何の弊害もなく人身売買の市場を縮小できる」と言うが、それは人身売買の市場だけでなく「強制を伴わない売買春」という市場取り引きも萎縮させてしまい、経済学的観点から見れば弊害がある。それを「弊害がない」と判断するとしたら、それは経済学の視点ではなく、売買春そのものが無い方が良い(少なくとも、売買春という取り引きには何ら効用はない)という個人の価値観だろう。
 その他、ツッコミどころはいろいろあるのだけれど、とりあえず目の付けどころは良いと思う。
小林多喜二―21世紀にどう読むか (岩波新書)
ノーマ フィールド / 岩波書店 (2009-01-20) / 886円30 users
ノーマ先生待望の本。近日予定のチャット座談会までには読んでおこう。
The Numerati
Stephen Baker / Houghton Mifflin (T) (2008-08-12) / 1,860円1 users
イアン・エアーズ『その数学が戦略を決める』はデータマイニングが社会のあらゆる分野において伝統的な「専門家」を凌駕していることを指摘しつつ、そのことによって人々がより良い医療や教育の恩恵を受けられる希望を描き出したけれども、この『The Numerati』ではそうした社会の暗部に注視する。それは、データマイニングによって個人の性格や交友関係や嗜好まで判別し、政治家や企業がそれを使って人々の行動を当人に気付かれないまま、かれらにとって望ましい方向に制御する危険だ。人々は消費者として、労働者として、有権者として、そして時にはテロリズムのターゲットとして、そうした誘導に晒されているとする。
 エアーズはそうした危険をあまり心配していない(そうした懸念が広く共有されれば、市場が「データマイニングしない」ことを売りにする企業や商品を生み出す)ような気がするのだけれど、Richard Thaler & Cass Sunstein 『Nudge』が主張するようなリバタリアン・パターナリズムの原則に則った、あるいはロールズの「公開制原理」のようなものが、法的に必要とされるかもしれない。
The Essential Dykes to Watch Out for
Alison Bechdel / Jonathan Cape Ltd (2008-12-04) / 2,119円1 users
星5つ
異様に多様性のあるレズビアン・コミュニティを舞台に20年以上に渡って続いてきた脅威のコミックストリップの総集編。600回近いこれまでのシリーズから、2/3程度を収録している。はじめはレズビアンだけだったコミュニティにバイセクシュアルが、ゲイが、トランスジェンダーが登場し、多種多様な登場人物たちが歳をとるにつれさらに家族構成や生き方までさまざまになってきたのが、現実のレズビアンコミュニティの変化をかなり忠実に反映しているのがおもしろい。
人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く
星4つ
まっとうな経済学』著者の新著。タイトルのとおり、一見不合理に見える世の中のさまざまな事象(たとえば、どう見ても本人の働きに見合うとは思えないほど巨額となったCEOの給料)の裏にどのような合理的な仕組みが隠されているかを明らかにする。ただし、合理的な説明が可能なことは現状が倫理的な意味で「合理的」であるとは限らない。「合理的な」人種差別のような問題にどう対処すればいいのか、それもこの本では論じられている。同時期に発売された Michael Shermer『The Mind of the Market』ではこの本とは逆に「現実社会は経済学的な観点から見れば非合理なことがたくさんある、そしてそれは進化的適応という観点からすれば説明できる」というテーマが主張されており、「経済的非合理の存在」をめぐる微妙な対立がある。(以上は原書へのコメントを転記。)
オバマの孤独
シェルビー スティール / 青志社 (2008-04-05) / 1,260円4 users
星3つ
著者のスティールは保守系シンクタンクに所属する黒人政治評論家。かれによれば、米国社会では黒人は成功するために多数派である白人との関係において「挑戦型」もしくは「取り引き型」のどちらかの仮面をかぶらなければならず、結果として個人としての声を奪われていると指摘する。バラック・オバマはその「取り引き型」の政治家として大統領の座に歴史上もっとも接近した黒人だが、スティールはかれを支持する白人有権者たちの心理に「人種差別の過去を決済してしまいたい」という欲望を見出す。オバマはそうした欲望に縛り付けられ、自分の声を挙げられずにいるのだとする。一部露骨なアンチ・リベラルな主張が出てきてわたし的にはひるんでしまうのだけど、保守派黒人論客という立場から見たオバマの分析はとても参考になる。(しかしある白人の知り合いがこの本を読んで「黒人たちはもういい加減差別のことなんて忘れるべきだ」とか言い出したのにはびびった。)(以上は原書へのコメントを転記。)
格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略
90年代には自由貿易による工場閉鎖に困惑する労働組合や左翼を愚弄していたはずのクルーグマンが、いつの間にか熱血左翼になっていた(まあもともとリベラル系なんだけど)。この本でかれは、70年代以来の米国政治の保守化が1920年代以来となる膨大な貧富の格差を生み出したこと、そしてそれがニューディールの成果を消し去ろうとする一部の過激な右翼たちが南部の白人たちの心の底に潜む人種差別意識を利用した結果であることを明らかにする。かれによれば、この国に健康保険の適用を受けない人が大勢いるのも、そもそもの原因は奴隷制度とその後遺症にあるというーートルーマン大統領が国民皆保険制度を導入しようとしたところ、米国医師会は南部で「公的保険は人種別の病院を統合させてしまう」と宣伝してそれを潰した。しかし状況は変わりつつあり、健康保険改革は手の届くところまで来た。政府が健康保険をきちんと管理できることを示し、さらなる社会保障制度の充実を目指そう、とクルーグマンは主張する。西欧ならごく当たり前の主張なのだけれど、米国でこれだけ力強くそして分かりやすく社会民主主義を主張する経済学者ーーしかも超一流のーーの存在は貴重。(以上は原書へのコメントを転載)

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