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The Romantic Economist: Imagination in Economics
Richard Bronk / Cambridge University Press (2009-02-02) / 2,924円2 users
ロマン主義経済学者だってさ。インタビュー聞いた結果あんまり期待してないけど一応読む。
Evolution And Christian Faith: Reflections of an Evolutionary Biologist
Joan Roughgarden / Island Pr (2006-08) / 1,358円1 users
著者はスタンフォード大学の進化生物学者で、自然界における同性愛行為についての研究で有名なクィア理論家。しかしこの本は「進化論とキリスト教の信仰」についてのもので、この著者としては異色。彼女は進化生物学者であると同時にキリスト教徒でもあり創造論やその隠れ蓑であるいわゆる「インテリジェント・デザイン理論」には同調しないが、『ゲノムと聖書 科学者、〈神〉について考える』のフランシス・コリンズと同様に、神は進化を通して人間を作り出したのであり進化こそが神の意志だと考えている様子。
 たしかに自然現象や自然法則を「神の意志」と見なせば、科学と信仰は矛盾しない。でもそれはあくまで表面的な護教論にしかならないのではないか。たとえば著者は、祈りの効果についてはどう考えるのか。神はイエスを遣わしたのかどうか。預言者を通して神がメッセージを送ってくるのかどうか。これらの質問に全て「そんなことは信じない」と答えた場合、その人はもはやキリスト教徒とは言えない。しかしもしそれらを信じるのであれば、その人が信じる神とは大昔にビッグバンを起こし自然法則を設定しただけの控えめな神ではなく、自然に介入して働きかける種類の神ということになる。
 そういう神を信仰しているのであれば、というよりそういう世界観を抱いているのであれば、進化論だけ科学的根拠を優先して支持するというのは納得がいかない。どころか著者は、聖書は実は創造論ではなく進化論を指し示していると主張するのだけれど、いくらなんでもこじつけが過ぎる。もはや「科学と信仰は矛盾しない」と主張することが自己目的化して、そのために聖書の内容をねじ曲げるという本末転倒に陥っていると思うのだけれど、素直に「創造論が正しいと思う」と言った方がよほど精神衛生上良いのではないか。
ゲノムと聖書:科学者、〈神〉について考える
著者はヒトゲノム計画の責任者で、進化論を擁護しつつ科学と信仰は両立するという立場。科学についての記述はおもしろく、特に著者が指揮したヒトゲノム計画の部分はとても興味を抱かせるのだけれど、信仰と科学の関係についての部分は思ったよりダメな感じ。もちろん、わたしが信仰者でないからというのもあるだろうけど、そもそも著者は科学の分野においてはエキスパートだけれど宗教については単なる一信仰者に過ぎないわけで、信仰についての部分にそれほど期待できないのは当たり前か。
 書名からは、ドーキンスらに反論し信仰の妥当性を主張するような本であるように見えるのだけれど、実際はそれは本書の中心的な内容ではない。むしろ、読者として想定されるのは進化論が自分の信仰を脅かすのではないかと不安を感じている信仰者たちであり、かれらに向けて進化論の正しさと、科学が解明しきれていない自然現象に神の根拠を求めることの危険さ(なぜなら、科学の進展によってその現象の解明が進めば、神の根拠が失われる)を説明している。要するにわたしは想定外の読者だったわけね。
(上記は原書へのコメントを再掲。)
Scratch Beginnings: Me, $25 and the Search for the American Dream
Adam Shepard / Pathway Book Service (2007-11-30) / 2,400円1 users
Barbara Ehrenreichの『Nickel and Dimed: On (Not) Getting by in America』は、著者自身が学歴も職歴もない離婚したばかりの元主婦という設定で底辺の仕事を探すところからはじめ、貧困層の生活の大変さを生々しく報告した本としてベストセラーになったが、その主張に正面から反論するというのがこの『Scratch Beginnings: Me, $25 and the Search for the American Dream』だ。著者は大学卒業後、ポケットに25ドル(2500円程度)だけ入れてクジで選んだ街に移り住み、学歴や人脈に頼らず新たな人生を切り開いた。Ehrenreichは貧困から脱することの困難を大袈裟に描写しすぎで、実際には何もないところからでも真面目に努力すれば這い上がることができるではないか、というのがShepardの主張だ。
 しかし問題は、Shepardがとても「何もないところから」這い上がったとは思えないことだ。そもそもかれは白人男性であり、中流家庭出身であり、健康体であり、有名私立大学の教育を受けている。履歴書に学歴を記入しなかったからといって、貧困や差別のためまともな教育を受ける機会を奪われた人と同じスタート地点に立ったと言えるわけがない。また、同じように底辺の仕事からはじめたとしてもそこから昇進できるかどうかには、本人の真面目さや努力だけでなく、言葉遣いや仕草にはじまり自尊心のあり方まで含めたハビトゥスの違いが大きく影響する。
 この本を読むことに意味があるとすれば、それはかれの思惑とは反対に、どれだけ人種や階級による特権がその恩恵を受けている当人には見えないかというケーススタディとしてだ。かれが「学歴や人脈に頼らずに成功した」ことよりも、たかがそれだけで「何もないところから」這い上がったとかれが思い込んでいるという事実の方が、現在アメリカにおける貧困について多くを示唆している。
The Morning After
Katie Roiphe / Little, Brown and Company (1994-09-07) / 1,140円1 users
「デートレイプ」が注目を集め、とある大学ではデートの際体を触るのもキスするのも一々「〜していいですか?」と質問して合意を得なければいけない、といった笑い話のような規則が作られた90年代の米国で、フェミニズムがことさらにデートレイプを騒ぎ立てることで女子学生たちを不要な恐怖に駆り立て、また彼女たちの性的主体性を奪っている−−女子学生を不本意なセックスから保護されるべき対象として扱うことで、彼女たちが性的な責任を引き受け得る主体であることを否定している−−と批判した著者は、当時の主流派フェミニストたちに袋だたきに(ってもちろん言論でだけど)。
 この本も、同時期に出版されたChristina Hoff Sommers『Who Stole Feminism? How Women Have Betrayed Women』と並んで「アンチ・フェミニズム」の書籍とすら言われたけれども、SommersとRoipheのあいだにははっきりとした違いがある。Sommersは極右系財団の資金援助を受ける正真正銘の超保守派論客だけれど、Roipheはそうではない。自分自身が大学生活で感じた「デートレイプ」騒動への批判をストレートに書いた結果、主流派フェミニストたちに「アンチ・フェミニスト」と誤認されてしまった。
 ちなみにRoipheは次に出した『Last Night in Paradise: Sex and Morals at the Century's End』でも、HIV/AIDSの時代における新たな「性的倫理」を主張することで、保守主義者であるとの印象をさらに深めてしまう。これもまた、AIDSで亡くなっていく知人を看取ることを通して彼女自身が感じたことをストレートに語っているだけなのだけれど。
The Last Campaign: Robert F. Kennedy and 82 Days That Inspired America
Thurston Clarke / Henry Holt & Co (2008-05-27) / 3,356円1 users
星3つ
市民権運動や反戦運動に揺れる1968年の米国で、ロバート・ケネディが大統領に立候補してから暗殺されるまでの道のりをたどった本。バラック・オバマが大統領に当選した年に出されたのは、やはりオバマがRFK以来のビジョナリー的な大統領候補だったということだろうか。でもキング牧師暗殺直後のケネディのスピーチをあらためて読むと、スタイル先行気味なオバマの「名演説」が色あせてみえる。

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