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MacskaMarker
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Just How Stupid Are We?: Facing the Truth About the American Voter
Rick Shenkman / Basic Books (2008-06-03) / 1,810円1 users
タグ politics カテゴリ:洋書 洋書 / History 登録日:2009年01月14日 01時26分55秒 2009/01/14
星3つ
「わたしたちってどんだけアホなのか?」というタイトルの通り、著者は米国の有権者がおそろしいほどまでに公民として民主主義を支えるのに必要な知識を欠いていることを指摘しつつ、アメリカ市民の平均的な知能や教育程度は決して低下していないと言う。著者は、有権者が置かれたメディア環境、無知につけこむ政治家や政党、そしてかつて大衆が政治について関心を持つきっかけとなった労組の崩壊などを挙げるが、それらの変化は「社会の複雑化」という抗いようのない潮流の一部であるはずで、どう対抗しろというのか。巻末にいくつか提案があるけれども、どれもあんまり期待できそうにない。そもそもこういう主張を200ページの本にして出しても訴えかけるべき人に届かないのは目に見えているわけで、これを15秒のコマーシャルにできないのが辛いところ。
Reading the OED: One Man, One Year, 21,730 Pages
Ammon Shea / Perigee Trade (2008-07-02) / 2,237円2 users
星4つ
タイトルの「OED」とは、Oxford English Dictionaryのこと。オックスフォード大学によって出版されている由緒ある英語の辞書で、収録された項目は30万を超え、全20巻・総重量60キログラム以上の大著だ。一人の男がその全ページを読み尽くして、面白い項目をあれこれ紹介したのがこの本。もう自虐行為としか思えないけれど、これを読んでその狂気にあてられれば、あなたもOEDを踏破してみたくなるかもしれない。すげーイヤだけど。
Stuff White People Like: A Definitive Guide to the Unique Taste of Millions
星3つ
文字通り「白人が好きなモノ」をアイロニカルに扱った人気ブログの書籍化。著者が揶揄しているのは、マイケル・ムーアが「バカでマヌケなアメリカ白人」と呼ぶような、ステレオタイプ化された「無知で頑迷な田舎の保守白人」ではない。サブタイトルの「何百人もの人々の、ユニークな嗜好」というタイトルから分かるように、この本が笑いの対象とするのは、ムーアを含めた「寛容で、理知的で、洗練された」リベラルな白人たちの、いかにも凡庸な「自分らしさ」への耽溺−−それはメタレイシズムと市場経済を通して補充される−−だ。白人性研究(ホワイトネス・スタディーズ)でも「凡庸かつ強迫的なまでの個性重視主義」が現代アメリカにおいて白人性が抱える病理として取り上げられているが、この本はユーモアたっぷりにそれを分かりやすくデモンストレーションしている。
Getting Off: (Pornography and the End of Masculinity)
Robert Jensen / South End Pr (2007-09) / 19,832円2 users
星3つ
著者は、反ポルノグラフィ論者で男性問題研究者。本書はポルノグラフィを通して現代社会における男性性について論じた内容で、反ポルノの立場に立つのは確かだけれども、単純に「ポルノは女性に対して抑圧的なので反対」というものではない。かれが取り上げるのは、ポルノグラフィが女性蔑視的かつ人種差別的な覇権的男性性の構築にどう関わるかという問題であり、ポルノは社会的権力を反映するのではなくそれを生み出すのだとするマッキノンの理論の明らかな影響下にある。ポルノ肯定派あるいは検閲反対派のフェミニストも、現実の社会においてポルノが主要な消費者たる男性にどのような影響を与えているか、という議論であれば、有用に感じるだろう。
Righting Feminism: Conservative Women and American Politics
Ronnee Schreiber / Oxford Univ Pr (Txt) (2008-06-16) / 2,214円3 users
星3つ
保守系財団からの強力なサポートを受けて1980年代から活動を活発化させ、差別禁止憲法修正条項を挫折させるなどフェミニズムの政治における影響力を徹底的に削ぐことに成功した保守系女性運動についての研究。Concerned Women for America や Independent Women’s Forum といった団体の関係者や活動家へのインタビューによって明らかにされるのは、保守系女性運動そのものがフェミニズムの論理や成果と複雑な共振性を持っていることだ。
The Language of God: A Scientist Presents Evidence for Belief
Francis S. Collins / Free Press (2007-07-17) / 739円1 users
星2つ
著者はヒトゲノム計画の責任者で、進化論を擁護しつつ科学と信仰は両立するという立場。科学についての記述はおもしろく、特に著者が指揮したヒトゲノム計画の部分はとても興味を抱かせるのだけれど、信仰と科学の関係についての部分は思ったよりダメな感じ。もちろん、わたしが信仰者でないからというのもあるだろうけど、そもそも著者は科学の分野においてはエキスパートだけれど宗教については単なる一信仰者に過ぎないわけで、信仰についての部分にそれほど期待できないのは当たり前か。
 書名からは、ドーキンスらに反論し信仰の妥当性を主張するような本であるように見えるのだけれど、実際はそれは本書の中心的な内容ではない。むしろ、読者として想定されるのは進化論が自分の信仰を脅かすのではないかと不安を感じている信仰者たちであり、かれらに向けて進化論の正しさと、科学が解明しきれていない自然現象に神の根拠を求めることの危険さ(なぜなら、科学の進展によってその現象の解明が進めば、神の根拠が失われる)を説明している。要するにわたしは想定外の読者だったわけね。
Fixing Sex: Intersex, Medical Authority, and Lived Experience
Katrina Karkazis / Duke Univ Pr (Tx) (2008-10) / 2,427円1 users
星3つ
学者のうちインターセックス医療をめぐる倫理的問題について1990年代にもっとも深く取り組んだのが医療歴史学者の Alice Dreger(『私たちの仲間 結合双生児と多様な身体の未来』著者)なら、彼女の仕事を受け継ぎ2000年代にもっとも活躍しているのがスタンフォード大学の医療人類学者 Katrina Karkazis。本著はその Karkazis の初の書籍で、医学界の動きだけでなく当事者運動のさまざまな動きも丁寧に追っている。
The Education Feminism Reader
Lynda Stone / Routledge (1994-01) / 4,803円1 users
東京女性財団によって「米国のバーバラ・ヒューストンという教育学者が『ジェンダーフリー』という概念を推奨しています」と紹介されて以来、たくさんの男女共同参画行政パンフに参考文献として記載されながら、おそらく誰にもまともに読まれなかった不幸な本。てゆーかわたしも読んでない。『バックラッシュ!』等で山口智美さんとヒューストン本人が明らかにした通り、実際にはこの本に掲載された論文でヒューストンは「ジェンダーフリー」路線を批判していた。いや東京女性財団パンフのヘンなところはそれだけじゃないんだけどさ。
The Breast Cancer Wars: Hope, Fear and the Pursuit of a Cure in Twentieth-Century America
Barron H. , M.D. Lerner / Oxford Univ Pr (Txt) (2001-05-31) / 6,824円1 users
星3つ
医師であり医学史家でもある著者による、乳癌をめぐる現代史・思想史。これは決して大袈裟な表現ではない。とくに、乳房全体の切除というドラスティックなーー多くの女性にとって、自己イメージすら喪失しかねないほどのーー治療法がどのように広まり、どのような批判によって退潮に向かったのかが詳しく描かれる。また、予防より治療が優先される裏にある「医療の政治学」や、商業主義主導の「乳癌研究を呼びかけるキャンペーン」の勃興、患者自身によるネットワーキングなどの話題も興味深い。
A History of U.S. Feminisms (Seal Studies)
Rory Dicker / Seal Pr (2008-04-28) / 773円1 users
星2つ
たまたま書店でみかけた本。フェミニズム系弱小出版社として細々と続けていた Seal Press が大手出版社に買収されて、やたらとくだらない本を大量生産するようになったのだけれど、この本から「Seal Studies」と名付けて教科書としての使用を狙った本を出していくつもりらしい。目次をちらっと眺めると、「第二章 第一波フェミニズム」「第三章 第二波フェミニズム」「第四章 第三波フェミニズム」みたいな単純な構成で、これを通史としてこれから学ぶ人が出てくるのに、それでいいのかよーと思ってしまう。同じシリーズの『Transgender History』はもうちょっとまともっぽい感じ。
Transgender History (Seal Studies)
Susan Stryker / Seal Pr (2008-04-28) / 795円1 users
星2つ
MTFトランスセクシュアルの歴史学者による、トランスジェンダーの歴史の教科書。それ以上でもそれ以下でもない。こんな仕事受けなくてもいいのになぁ…
Fun Home: A Family Tragicomic
Alison Bechdel / Houghton Mifflin (T) (2006-06-08) / 5,133円1 users
星3つ
さまざまな人種やジェンダーの人物が登場するレズビアン・コミュニティを舞台として20年以上続いているコミックストリップ『Dykes To Watch Out For』の作者によるコミックによるメモワール。家族、特に葬儀屋を運営する父親(タイトルの「fun home」は葬儀屋 funeral home にかけてある)との複雑な関係の描写がすばらしく、コミック界だけでなく文藝評論家の評価も高い。この絵柄が気に入った人は、『Dykes To Watch Out For』も(特に90年代の当たり)お薦め。
Two or Three Things I Know for Sure
Dorothy Allison / Plume (1996-08-01) / 542円1 users
星4つ
自伝的小説『Bastard Out of Carolina』著者によるメモワール。小説のテーマがより直接的に、かつ息が詰まりそうなほどの繊細さで語られる。「わたしが確実に知っている二つか三つのこと、その一つは〜」からはじまる痛々しい子ども時代の経験。
Why Feminists Are Wrong: How Transsexuals Prove Gender Is Not a Social Construction
Rosa Lee / Xlibris Corp (2006-07-29) / 1,075円1 users
星1つ
トランスセクシュアルの存在がフェミニズムの(というより、ポスト構造主義フェミニズムの)間違いを証明する、と称する自費出版のトンデモ本。著者によれば、ポスト構造主義の過ちは量子力学や脳科学によって証明できるのだという。もうすごすぎて何がなんだか。とある街の書店でたまたま見かけて爆笑をこらえながら立ち読みしてたら、なんとわたしがインターセックスについて書いた文章が引用されていた! うげー。最後の方にはジェンダー論の間違いを量子力学によって示した図があるのだけれど、全然解釈できません。ただネタとして楽しむためにお金を出して買うのはちょっとツラいものがあるので、著者サイトを参照。この本を(米国の)アマゾンで見ると「一緒にどうですか」とジュディス・バトラーの本が表示されるのがさらに笑える。

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