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畠中 恵
/ 新潮社
(2005-11-26) /
500円
/ ISBN:9784101461229
職場の同僚が貸してくれたもの。 「しゃばけ」の続編でシリーズの第2作。長編ではなく連作短編で内容はミステリ色のないものなど割とバラエティに飛んでいる。 文章は平易でさくさくと読めるけれど、「しゃばけ」同様、主人公の一太郎以外のキャラ立てが弱いのが残念。シリーズ化するのであれば、なおのこと佐助や仁吉をはじめとする脇のキャラを立てる必要があるのではないだろうか?今回、仁吉を主人公とする過去のエピソードがあるにも関わらず単なる進行役以外の印象を与えるものではないし、佐助など記憶に残る出番がない。 また、ミステリ仕立てのエピソードの場合、事件発生→妖による情報収集(ただしその過程は描かない)→情報を得た一太郎が何の根拠も推理もなく何となく真相が判る(当然、その脳内の過程も描かれない)→事件の解決というパターンばかりで、本格ミステリでないのは判っているけれど、これはちょっとあんまりでないかと思わずに居られない。
西尾 維新
/ 講談社
(2008-05-08) /
1,365円
/ ISBN:9784062836630
2010-02-26〜 「化物語」の前日譚。「化物語」でも仄めかされていた阿良々木暦と忍野 忍がまだキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードという名前だった時の話。前日譚ということで戦場ヶ原も八九寺も神原もでないということで、「化物語」の特徴であった女の子との馬鹿話はほとんどなくバンパイアハンターとの人外バトルが中心。 読む順番は特にどうでも良いとのことだけど、「化物語」の「つばさキャット」を読んでいると、羽川の献身の意味が理解できるので順番通り読むのを推奨。
西尾 維新
/ 講談社
(2009-06-11) /
1,365円
/ ISBN:9784062837026
「化物語」の後日譚。「栂の木二中のファイヤーシスターズ」こと主人公阿良々木暦の二人の妹、阿良々木火憐と阿良々木月火の話。各巻1エピソードで「化物語」に比べてエピソード当たりのテキストの量はかなり増えているけれど、増量分は全てギャグパートの阿呆な会話とセクハラ・エロシーンに割り当てられているんじゃないかという感じ。ある意味、「化物語」のシリーズとしては正当な進化か。
西尾 維新
/ 講談社
(2006-12-04) /
1,575円
/ ISBN:9784062836074
とりあえず、戦場ヶ原ひたぎ蕩れ。中学生の頃なら間違いなくアニメ雑誌に掲載された戦場ヶ原ひたぎのイラストを切り抜いて下敷きに挟んでたに違いない。 「戯言シリーズ」が人外バトルとすれば、「化物語」は人外トークバトルといったところ。一応、怪異と関わりをもってしまった女の子を救うという各話共通のフォーマットはあるけれど、作者自身が明言してるように、主人公阿良々木暦とヒロイン達の非常にハイレベルな馬鹿会話が主体といって良い小説。西尾維新の言葉へのこだわりが凝縮されてる会話は文句なく楽しい。逆にいうと(確実にいるだろう)この会話が楽しめない人には全く楽しめないに違いない。正直、「戯言シリーズ」などを読んでる分にはそれほど西尾維新の文章、言葉使いや感覚をすごいと思ったことはなかったけれど、「化物語」にはちょっと感心した。 原作を読んで、これまた非常に出来の良いアニメ版を見返したくなった。つーか、DVDに収録されてる西尾維新書き下ろしのオーディオコメンタリーが激しく聴きたい。
アダム ファウアー
/ 文藝春秋
(2009-08-04) /
770円
/ ISBN:9784167705763
癲癇に苦しむ主人公が世界を揺るがす特殊能力を手に入れたことから、マッドサイエンティストとNSAの下部組織に狙われるという冒険サスペンス。 統計学と確率論、量子力学といった数学や物理学の知識をふんだんに盛り込みつつ、巧妙に張られた伏線、トリッキーでサプライズのある展開などエンターテインメントな活劇として文句なく楽しめる。 残念なのは主人公の能力をもってすれば可能な筈の、もっと「数学的にありえない」筈の事象でもってラストの解決に導いて欲しかった。 そういう奇想という部分では、ほぼ同様の能力を主題に何本か作品を書いているグレッグ・イーガンの方に軍配が上がる。 でも、久しぶりに最後まで一気に読まずには居られない小説でした。
畠中 恵
/ 新潮社
(2004-03) /
540円
/ ISBN:9784101461212
2010-02-12〜 江戸時代を舞台に病弱な大店の若旦那と、普段は店の手代として働きながら若旦那を守護する二匹の妖怪を中心とした、ほのぼの妖怪捕り物。 ぼんやりしたテイストは少し「百鬼夜行抄」を思わせる。 のんびりした雰囲気で読みやすくはあるけれど、クライマックスの盛り上がりが今ひとつ。ミステリなのか怪異譚なのか妖怪退治ものなのか、やや中途半端な印象なのが原因かも。 |
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