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 解説でも語られていた通り、日本を舞台にしたファンタジーとして荻原則子氏の勾玉シリーズと雰囲気が似ている気がする。規模は小さいのだけれど。
奇抜なところがなく、いい意味で裏切りのない物語。温度の感じられる表現が多くあって、温かかったり冷たかったりする。面白かった。久々にこの方の本を読んだのだけれど、やっぱり読みやすい。
 帯にも書かれている「目覚めて見る夢は、眠りながら見る夢より百倍罪深い」というフレーズが非常に印象的。夢や理想と、それの叶わない現実と、そうした軋轢をみんな抱えて生きている。短編はすべて「うまくいかない」話であり、それでも誰もが前を向いて歩いていく、そういった爽やかな痛み、苦みがある。
読んでいて悔しいんだけど、読後感として悪くない。ただ暴力的な表現がやや多い気がした。このくらいが普通なのかしら。
 モチーフとタイトルに惹かれて買った本。重い読書がしたいわけではなかったので、薄さもちょうどよかった。この人の作品を読むのはこれが初めて。うーむ。コレクターというよりフェチなんじゃなかろうか……。全体的にしっとりした雰囲気。フランスで映画化というのがなんだか納得。
 絵本のような短編。「からくりからくさ」「りかさん」と同じ世界観を共有する「ミケルの庭」続編、と聞いたのだけれど続編というよりは番外編かも。
とらえ所のないような、直球でこられたような、不思議な読後感。好きなんだけど何処を好きと明確に言えない。「からくりからくさ」で例の彼女が救われていると思っていると足下すくわれるような。これが正しいってものはないんだろうなあ。
 連作掌編集、になるのかな。面白かった……! もうしみじみとかみしめるように。本当にこのひとは人と共にある緑の描き方がすごい。
征四郎さんは「やめてやった」からして人間味あふれているというか等身大で情けなくて大好き。高堂のひょうひょうとしたところやサルスベリの嫉妬、和尚の快活さ、ゴローの犬なのに犬に見えない感じとか……! 絵が浮かんでくるなあ。精神労働者、という言葉が面白い。
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