|
|
|
 もう何度目だろうか、またマーケットの魔術師 - 米トップトレーダーが語る成功の秘訣を読み返している。投資が全然上手くいかないとき、あるいは逆に上手く行き過ぎるときには意識的に読み返すようにしている。
投資に関する本は、多数読んできたが、この本が一番だと思う。
別にこの本を読んだからといって、秘密の銘柄選択法だとか必勝法が身につくわけではない。そうではなくて、この本で言われているのは、感情に流されずにトレードするか、リスクマネジメントをするかということの重要さである。それが、トップとレーダーの口から、リアリティ、説得力を持って語られるので説得力が違う。
 戦後の有名なヤクザ、菅谷政雄の伝記小説。ボンノとは菅谷政雄のあだ名で、何でも子供の頃、お寺の和尚さんに「これ煩悩(ボンノ)」と呼ばれたことから来ているらしい。
戦後の混乱期に国際ギャング団として旗揚げするところから、山口組へ参加し、急先鋒として山口組の全国制覇に貢献したものの、最後には山口組の絶縁を受け引退に至るまで、ヤクザ菅谷政雄の半生が描かれている。
戦後ヤクザは、大きくテキ屋系、博徒系、愚連隊系に大別されるが、菅谷政雄は愚連隊系。前二者が伝統的な慣習に縛られていたのに対し、伝統を持たない愚連隊系のヤクザは、それこそ何でもアリで、戦後裏社会で勢力を伸ばしていく。同じく愚連隊系の柳川次郎などとともに、この「何でもあり」の2次組織が山口組全国制覇の原動力となった。
しかし戦後の混沌が終わり、次第に秩序が形成されるようになると、彼らの「何でもアリ」が、(裏社会においてさえも)時代に合わないものとなっていく。そのため、菅谷組しかり柳川組しかり、あれほど山口組に貢献しておきながら、最後は解散という憂き目にあう。
時代に合わなくなった、確かに事実としてそうかもしれないが、むしろ、自らの時代を精一杯走りぬいて、華々しく散っていったと見るべきだろう。やっぱり人を惹きつけるヤクザだと思う。
ちなみに菅谷組自体は山口組を波紋になったが、菅谷の流れを受け継ぐヤクザは、後藤組の後藤忠政組長をはじめ、今なお山口組の重要な位置を占めている。
 桐野夏生は嫁が好きで読んでいて、私もときどき勧められて読む。
で、本作、まだ半分くらいしか読んでいないのだが、桐野夏生の世界全開という感じ。登場人物は皆世間の底辺近くに暮らす人々。特に善人というわけでもなく、特に悪人というわけでもない。現状に不満を持ってはいるが、そこから抜ける手立ては何もないので、仕方なくそこにとどまっているという人々。
そんな人々が、世の中の流れに流されているうちに犯罪に巻き込まれる。
もちろん、ミステリーなので殺人等事件等を起こす犯罪者が登場するのだが、私にはそういうことより何より、このどうしようもない世界観にひきつけられる。
ものすごく引き込まれる。夢中になって読んでしまう。でも読中、読後、何か嫌ーな気分になってしまう。
強いストレスにさらされた人にはお勧めできない一冊。
 邦題をみるとなんだか怪しげな本だけど、原題は「Mutiple Strems of Income」、「複数の収入源を持とう」みたいな感じか。
億万長者というと一攫千金というイメージだが、本書で最初に述べられるのは、「無駄遣いはやめて貯金しましょう。1日1ドルでも貯金しましょう。複利のよさを理解しましょう」と至って堅実な内容で好印象。
本書では、億万長者になるための様々なキーワードが語られているが、もっとも重要なのは「Multiple Streams of Income」ということだろう。複数の収入源を持つ、そのためには時間vs収入をよく考えましょうということが語られている。
モノを作って売るというのはその1回限りで、次に収入を得ようとすればまたモノを作らねばならない。1日に作ることができるモノの量は限られており、そこから得られる収入も自ずと限られる。このような収入源を本書では「それきり型」と形容される。
一方で、預金、株式投資、不動産投資、本の出版等では、1回の投資行動により、利息、配当、家賃収入、著作権収入を永続的に得ることができる。このような収入源を本書では「一生型」と表現される。一生型の収入源は、投資後の管理コストが低いため、複数維持することができる。このような、時間効率の高い収入源を多数確保するのが億万長者への道だ、というのが本書の趣旨だろう。
全くその通りだと思う。経済的に成功するためには、もっと時間vs収入という指標で最適化する観点が重要だと思う。
が、このようなことを学校教育の過程で教わることはなかった。
確かに、すべての人がそのような尺度で行動したら、我々の社会として成立しなくなるだろう。経済の基本はモノを作って売ることである。そういう意味では、学校教育の段階ではそういうモノづくりの重要さを殊更強調するのは理解できないことでもないが、「経済的成功」についてもっと教えるようになれば、日本の経済的立場も大きくかわるのではないかと思う。
 データも豊富で、論理的で非常によくまとまった本。アメリカで格差社会が構成された歴史的な流れを分かりやすくまとめてくれている。個人的な経験から独断的に書くのではなく、データを参照しつつ、歴史に流れを説明してくれている。
そんな訳で本書に対して非常に高く評価しているのだが、1点、筆者が序文に述べている「アメリカで26年暮らして見えてきたことについて、自らの経験と知見を元に記した」という表明との乖離が気になった。
 内容はタイトルから想像されるとおり。
代用魚はまあ旨けりゃいいので気にならないが、薬品を使ったり奇形魚を出すというのは勘弁して欲しい。
筆者の言うとおり全部が全部、こんな回転寿司屋ではないと思うが、問題はいつも行く店、近所の店が該当するかどうかである。
違うとは言い切れないわな。
 かのウィリアムオニールによる、株式銘柄選択方法の解説書。オニール独自のCAN-SLIMという評価基準が語られている。
CAN-SLIMとは一言で言えば、1株利益の成長率に基づいて銘柄を評価する方法。利益の成長率というとかの天才シャノンも利益の成長率に着目して銘柄選択しているらしいし、ウォーレンバフェットのROEも同様に利益率を見て判断しているといっていいだろう。著名な投資家は、株価で割安割高などと判断せず、単に利益率(の成長率)に重きを置いている人が多いように思う。
で、このCAN-SLIMとは、
C : 当期四半期の1株当たり利益
A : 年間の収益増加
N : 新製品、新経営陣、新高値
S : 株式の需要と供給
L : 主導銘柄かどうか
I : 機関投資家の動向
M : 株式市場の動向
の略で、大まかに言えば、C、Aの数値的なところでスクリーニングを掛けて抽出した銘柄に対し、残りの5つの指標でタイミングを見るというもの。本書ではこれら指標について非常に詳しく実践的に説明されている。
非常に具体的、実践的で説得力をもった記述には非常に影響を受けた。
 最初ん?と思ったけど、スルメ盤。聴くほどよくなる。
 Googleの機動力はすごいと思った。
 経営幹部へのインタビューから得られた「一皮むけた」エピソードが紹介されている本。44本のエピソードが、「入社時の配属」「管理職に就任時」「海外勤務」などに分類されて紹介されている。
どのエピソードも、言ってしまえば「状況(の変化)を前向きに受け止め、考えを柔軟に取り組み、結果を出すなかで視野を広げることができる」という、まあ言わば読む前から分かっているようなこと。ただそれが取材した情報を冷静に分析するという形で書かれているため、読む側もやはり冷静に素直に受け止めることができた。
「一皮むける」につながる苦境、逆境というのはある意味自分の弱さとの勝負というところがある。分かっちゃいるけどという状況で前向きに取り組むためにも、客観的な事例を知ることは、自分の状況を客観的に捉えるために役立つ。
明日からがんばろうという気になりました。
 子供向けだからと侮れない。1曲1曲のアレンジも素晴らしければ、アルバム全体を通しての緩急のつけ方も完璧だ。ドライブのBGMにかけようものなら、1週間は頭の中をこだまする。
 替天行道とは、北方水滸伝中に登場するもので、宋江が書いて魯智深が流布した檄文。読めば涙を流し、人生を変えるような力のある文章とされているが、作品中でその中身が書かれることはない。
で、この「替天行道」。作品に登場する檄文とは全く関係ない。北方謙三自身やその他様々な人による解説や、対談などの寄せ集め。
映画のパンフレットと捉えればいいのだろうか。作品の余韻の中でぱらぱらとめくるにはいいかもしれないが、単行本1冊の分量は冗長。私は流し読んだだけ。
19巻読破した読者としては、読まずにおくわけには行かないが、読んだところでどうということもない。コレクションのための1冊。
 ストレートなタイトル。あんまりこういう本は読まないのだけれど、1度も読まずに避けるのも何かと思い、ブログで話題になっている著者の本を読んでみた。
サラリーマンで年収10倍となると、本当に一番下から一番上まで出世するくらいでないと実現できないので、何か副収入を得るための手法が書かれているのかと想像したが、そういう話ではなく、一言で言ってしまえば「社会人になってからもちゃんと勉強しましょう」というような、スキルアップがテーマ。
最初の基礎編で、「ノートパソコンを携帯しましょう」「ノートパソコンはLet's Noteがお勧めです。私の周りの出来る人は皆Let's Noteです」なんて書いてあるあたりでは、正直外れ本を引いたかと思ってしまったが、後半にいくに従って参考になる内容になってきた。速読技術、オーディオブックで勉強する、セミナーDVDで勉強する、などということは今まで考えもしなかったので、参考になった。1度試してみようかなと。
正直、1冊の本にするほどの内容はないと思う。この1/5のページ数で十分要点をまとめられると思う。効率、効率と強調する著者がこういう冗長な本を書くのはある意味皮肉ですらある。
でも、言っている内容は至極まともである。スキルアップなんていわず勉強と表現して「社会人になっても勉強しろ、勉強しろ、勉強しろ」と言い切ったこと、 TOEICなら860点だと具体的な目標を提示したこと、オーディオブックやマインドマップなど新しい手法を示したことで、「勉強したいが忙しさにかまけて実行できない」なんて人が一読すると、モチベーションアップに繋がると思う。
自分も、もう1度TOEICを目標に英語をやり直そうかななんて思ったりした。
|
|