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カテゴリ 日付 読書 購入 1 - 20件目 / 20件
世界の陰謀論を読み解く――ユダヤ・フリーメーソン・イルミナティ (講談社現代新書)
辻 隆太朗 / 講談社 (2012-02-17) / 819円 / ISBN:9784062881463
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 人文・思想 登録日:2012年03月19日 12時43分46秒 2012年03月19日53 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2012/03/19 819円 読了 2012/03/23
コメントここ数年でSNSデビューした方にはぜひご一読を薦めたい。オウム真理教が話題を独占していた時期にNifty掲示板なんかを覗くと「実は・・・」といった「ほんとうの話」がたくさん読めたものだ。もっと昔の80年代も深夜の学生下宿で先輩が語りだすユダヤ陰謀論や天皇家にまつわるあれやこれやの逸話もそうだが、その手の話は「テレビや新聞では報じられない」からこそ、より真実なのだというロジックでウブな僕の心に迫ってきたのだった。
だがふとしたきっかけで「それはただの娯楽だ」と気づくようになる。そのきっかけとは簡単だ。社会人デビューし、仕事をこなしていく中で「中枢」と呼ばれる場所や人々にアクセスする機会が増えていくことである。

僕も小さな業界で長らく仕事をしていて、毎月のようにその「業界を牛耳っている連中」と呼ばれる人々と会って酒を飲んだりするようになった(もしかしたらすでに僕がその連中にカウントされてるのかもしれない)。そしてもちろんそこに大仰な陰謀みたいのは存在しないことはすっかり確認済みである。いやむしろその逆で「なーんだそんなもんか」と拍子抜けするレベルでものごとは決められ、進行していく現場を眺めていたりする。世の中で陰謀と思われているものの大半は、たまたま声の大きな人にただ流されてるだけのだらしのない議論、あるいは場の雰囲気だけで消極的に決定していく非生産的な議論、そして自己保身のためだけに失態の隠蔽を繰り返すなどの程度の悪い行為にたいそうな理屈をつけたばかりに馬鹿馬鹿しい議論であったりするのだ。

でもたまにどこかの地方都市に出かけ、一匹狼的に仕事をこなしている業界人と飲んだりすると、ふとした拍子に「やっぱりこの業界も一部の連中がすべて計画通りに・・」みたいな逸話を聞かされるケースが多かったりするのである。えらくスケールの小さな話しなのだが、事ほど左様に陰謀論は「実際に対面したことのない」関係性から拡大解釈と後付の理由によって膨れ上がるもんだ、というのが私の素直な考えである。

さて本書に戻るが、日本(オウムと東日本大震災)、ユダヤ、フリーメーソン、イルミナティ、そしてアメリカのキリスト教原理主義を題材にそれらに見られる陰謀論が実は同じルーツをもち、同じ論本で、同じ病理をもって紡がれていることを証明していく。表現は少し硬いが、ちょっとでも上記の説を見聞きしたことのある人間であれば爽快に読み進めていくことができる。客観的に読む分においてここに展開される話はいたって正常かつニュートラル、なんの違和感も持たずにするすると入ってくる話なのである。

だがしかし。去年の3.11以降の僕らはどうであったろうか。原子力ムラ、東電、民主党、菅政権といったキーワードに「陰謀」の匂いを結びつけた論に飛びついたり、「拡散」したりして来なかったろうか。いや、存分にしました^_^; それは著者も認めているとおりああいった状況では少しでも疑わしい問題を提起し、解決のために議論することは必要だったことだわけで、少し反省しつつも振り返って方向転換するほどのことはあるまい。

だがしかし。1年を経過した現実において我々はすこしその態度を変えていくべきではないか、とも思うのだ。確実な悪が存在する。邪悪な思想で善良な市民に迫ってくる。我々はそれに抵抗せねばならない。それは今だ。今を逃すと大変なことになる。・・・それってすべて本書が述べる陰謀論の要件にぴたりと当てはまるのである。原発の被害を過小評価することで県民をわざわざ汚染地にとどめ人体実験をしようとしている・・・放射性瓦礫をあえて国内に運んで燃やすことで日本人を滅亡させようと画策している連中が政府を牛耳っている・・・なんだかもうどうなってんだって気がしてくるのだが、でもネットの中ではますます勢いをもって全国の純朴な(ネット慣れしてこなかった)人たちが、シェア!拡散!と活動しているのが哀しいかな2012年の日本の現状だ。

厄介なのは自己正当化だ。過去に自分が述べたり、指示した説との誤謬を認めたくないだけで、逆に攻撃的に周囲から孤立していく例を数々見受けるのが2012年のネットシーンでもある。でも僕らは自由なのである。自分の思ったことを、その都度考えて発信していこうではないか。朝令暮改など怖くもない。それを恐れてしまうとそこに陰謀論への落とし穴がぱっくり口を開けていることを知っておきたい。

もうひとつ。陰謀論は常に「言い切る」。断言するのだ。だから僕はネットでみかけるいろんな説を評価する際、「断言調」には眉唾で読むようにしている。特に原発関連のことなんて、誰にも断言できる根拠など無いはずだ。皆がわからないなりに模索を続けている現状において、断言調で発言を続ける人間は、相当やばい。気軽に信用してはならない。これは断言できる(笑)

忙しい人は最後の6章だけでも読むと良いです。特にネットで発言する機会の多い方、たとえ陰謀論を信じていても、「いわゆる陰謀論的な語り口」をだけでも社会的信用を失ったりすることはやっぱりありますんでそのためにも手にしてみてください。
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僕は君たちに武器を配りたい
瀧本 哲史 / 講談社 (2011-09-22) / 1,890円 / ISBN:9784062170666
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 人文・思想 登録日:2012年02月13日 19時34分37秒 2012年02月13日751 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2012/02/13 1,890円 読了 2012/02/16
コメントどうしてこんな本が売れてしまう世の中になったのだろう。読み終わった瞬間に床に放りながら思わず口をついた感想だ。本屋で買って読み終わるまで1時間、こんなに素早く読めたのも久々だ。内容のほとんどが陳腐なベストセラーやネットで流布しているような「ビジネスストーリー」の寄せ集めであり、それらが筆者の主張に合うよう並べられた挙句、「君たちは知らないだろうが、世の中は本当はこうなんだ」といういかにもな説話が繰り返されるだけの内容だから、それは早く読めるに決まっている。

日本のエリートたちは本当にこんな底の浅い話に夢中になっているのだろうか。そうでないことを願いたい。
「本物の資本主義」などといった軽率な言葉が繰り返されるまでには、いったいどれだけの論考があったことだろう。重たい原書を読み漁ったり、著名な経営者にインタビューしたり、数々のデータを並べて比較検討する作業から結論づけられて良いはずがない。「本物の」などといった言葉を使う以上、それは自らの体験に即した身体感覚から得られたものでなければならないのだと思う。もちろん僕だってそんなことは分からない。だから、断定調で世の中のことを教えてあげる、あるいはこれだけ知っておけば武器となるからさあ頑張りたまえ、だなんて口調で語るなんてことは、僕にはできないしやりたくもない。

筆者はきっとそれなりの戦略を持ち、若者を啓発するための道具としてこのような書物を書き、戦略的な考えで世にに出したのであろう。そう願いたい。まさか本人がこの本を読んだり彼の話を聞いたりした若者が本当にそれで成功するだなどは信じていないに違いない。もしそうだとしたら、とんだ投機家だ。
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裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす
たくき よしみつ / 講談社 (2011-10-14) / 1,680円 / ISBN:9784062173193
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 科学・テクノロジー 登録日:2012年01月09日 17時34分52秒 2012年01月09日41 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2012/01/10 1,680円 読了 2012/01/14
コメント福島出身ではない著者が中越地震で住まいを追われ住み着いた川内村は福島第一原発から25kmだった・・という話をPodcastで知りさっそく購入。ここに描かれる物語はよくある告発系ブログのテイストではなく、技術系ライターもこなしている著者ならではのしっかりとした一次取材に基づいていることばかりだけによりいっそう深刻である。

メディアやネットを通してしか知ることのできなかった311以降の現地でいったい何が進行していたのか。そしてそれはその後どのような方向に動いているのか。本書の刊行は昨年9月なのでそれ以降については書かれていないが、村をめぐる状況が改善しているとは思えない。なぜならそこに打倒すべき「悪役」の姿が容易に特定できないからだ。

「善意と正義」から出発した意識がいつのまにか欺瞞の色に染まっていっても、それを止めることができなかった社会が原発を推進し、そして破滅させた。その意識が日本政府や東電、経済界のみならず受け入れた現地の自治体や住民をも巻き込んでいたことは開沼博氏の「フクシマ論」に描かれたことを裏付る。本書の直前に読んだ鈴木智彦著「ヤクザと原発」にて告発されていた多くの事柄がここにも登場し、それらが単なるうわさ話ではないことを僕に訴える。

原発のすぐ近くでありながら奇跡的に東京並みの線量という川内村での生活をつづけ、そこから情報を発信していこうという覚悟を決めた著者を誰も非難することはできないはずだ。
傍観者の僕らは出来事の中心から離れれば離れるほど、つい「味噌も糞も一緒」的な論理に囚われてしまう。声高に「フクシマは終わった」「東日本からすぐに避難すべき」「浜通りに最終処分場を置くべき」と叫ぶことの滑稽さに気づかせてくれるのも彼の決断あってのことだろう。

これだけの災害に直面しながら、まだオカミが何とかしてくれると信じ続けることってやっぱり異常なのだ。
いま僕らがはじめないといけないこと、それは「自らの判断のもと、自らの言葉で話をし、そんな人の話を聞く」ということなのだとつくづく思った。所属している組織の都合や、自分の仕事のメリット・デメリットだけで安易に自分の考えをねじ曲げ、平気で心にもないことを発言する世の中は、もうこりごりだ。そんなことやってたらいつまでたっても同じことの繰り返しだ。でももう次やったらおしまいだ。自分の言葉を持とう。個人に戻ろう。

そう明記してあったわけではないが、著者のそんなメッセージを僕はしっかりと受け取ったつもりだ。
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一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル
東 浩紀 / 講談社 (2011-11-22) / 1,890円 / ISBN:9784062173988
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 登録日:2011年12月06日 18時18分04秒 2011年12月06日350 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2011/12/06 1,890円 読了 2011/12/28
コメント難しい題材かなと思いつつ1日で読めた。確かに現行の民主主義制度、特に日本で行われているこの制度に明るい未来はないとずっと考えてきたことは確かだ。国会から同業組合の例会に至るまで、あちこちで繰り広げられる「異議なし」「動議!」「賛成多数につき」などというセリフに接するたび「学級会かよ」「民主主義ごっこって楽しいのか」と心のなかで呆れたり諦めたりしてしまう。

だから東氏のこの提案には、なるほどそうきたか、と思わせるちょっとした痛快さを感じてしまった。
エッセイにしては歴史的で精緻な論考から導きだされる一般意志2.0の姿が、現在のtwitterやニコ生を応用したものかも、という展開にはちょっと拍子抜けするようなでもそうかもなと思わせるような、不思議な感慨を受けたのも事実である。

ところで民主主義という本題からは大きくズレてしまうのだが、読中なぜか「釣りバカ日誌」を思い出してしまった。平サラリーマンと仕事を忘れて接する社長が、社員の日常の会話の中から意外な経営のヒントを得てしまう、みたいな。
あるいは、先日読んだ伝記「スティーブ・ジョブズ」は真逆の意味で熟議を否定し、世界一熱心なユーザーたる自身の感性だけを信じて未来の一般意志(?)を実現していく様子など。
文を追いながら余計なことを想起させるエッセイはそれだけで素敵だ。


これが本当に実現性がある提案なのかといわれても、僕にはよく分からない。
それはこの文章が連載されたのは2010年、つまり僕らみんながtwitterやUstreamに明るい未来や希望を感じていた季節だったからだ。しかし著者の東氏自信がみずから体験したように、それは3.11震災や原発事故をきっかけにガラリと暗転し、なんとも鬱蒼としてヤサグレた世界に突入してしまった。もちろんこれから徐々にあの頃の輝きを取り戻すかもしれないし、もっと他に僕らの心を惹きつけるサービスが生まれてくるかもしれない。

でももはやあの日を境にしたSNSの変容というある種の挫折感を味わってしまった僕には、新生twitterも、新しいサービスも、おそらくはいつか風化し、沈滞し、忘却され、一部の人間たちの巣窟みたいな存在になってしまうのではないか、という漠然とした不安を拭い去ることができないのだ。


でもそれでも希望は忘れずに生きていきたいとも思う。
twitter経由でこの本に接し、新しい民主主義を探そうとする機運に触れてしまった僕らは、きっとこれまでとは違う目でニュースや友達の感想に接してしまうことになるのだろう。

--------「これがそうなのか?これは違うのか?」---------

どんなに挫折しようと、どんなに冷めてしまおうとも、やっぱりちょっとした夢は見ていたいよね、きっと著者はそんな思いで震災後のいま、この本を出したのではないかなあと感じた。
他人の思考実験テクストに触れることで自分が揺さぶられる、というのはつねに良質な読書体験だ。


P.S.國分功一郎の「暇と退屈の倫理学」と同時期に読んだことも面白かった。視座の異なるルソー論として。
ところどころ、1年ほど前読んだ岡田斗司夫の「評価経済社会」に通ずる部分も感じた。いやむしろ「ぼくたちの洗脳社会」という旧題のほうが適切かもしれない。
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宇宙は本当にひとつなのか (ブルーバックス)
村山 斉 / 講談社 (2011-07-21) / 861円 / ISBN:9784062577311
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 科学・テクノロジー 登録日:2011年10月14日 21時28分06秒 2011年10月14日214 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2011/10/14 861円 読了 2011/11/20
コメントブルーバックスなんて読んだのは何十年ぶりだろう。Podcast学問のススメのインタビューで興味を持ち購入してみた。科学の最先端では知れば知るほどわからないことが増えていくということを、面白おかしく語ってくれている。実際に書かれている9次元だとか、そんなことを具体的にイメージすることはとても難しいのだけど、それでも最先端で動く人たちの考えや動きに想いを馳せることくらいはできる。

原発事故以降、特に「科学」に対する不信感や過度な期待が交錯し、日本はまだ混乱の時期にあると思う。
そんな折にこそ科学の最先端の空気に触れてみることは、自分の中での判断基準を鋭くかつバランスさせることに重要ではないかと感じた。
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スティーブ・ジョブズ II
ウォルター・アイザックソン / 講談社 (2011-11-02) / 1,995円 / ISBN:9784062171274
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ノンフィクション 登録日:2011年11月07日 16時39分32秒 2011年11月07日816 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2011/11/03 1,995円 読了 2011/11/07
コメント第1巻に続いて第2巻も移動中の売店で購入、偶然にもまた羽田空港の売店だった。東北地方を旅しながらすこしずつ読んだ。だんだんと自分の知っている時代になり、ああそうかなるほど、とうなづきながらあっという間に最後まで読んでしまった。

ひとつの文化をゼロから作る楽しさと厳しさにあらためて思いを馳せる。第1巻からずっと感じていたのはビートルズの物語と全く似ているということである。ぶつかり合い、愛しあい、才能と才能で勝負し、妥協のない作品を創り上げていく。できあがった作品への強烈なこだわり。そして両者ともアップルという会社を作り、追い出されたり。

強烈な個性だけが時代を突き抜けるパワーを持つ。
現代ニッポンの弱点をつきつけられたかたちだが、いやまて俺たちはもう今までのニッポン人とは一緒でないぞ、311以降は特にな、なんて強がりを言ってみたくなった。

そう、有り体に言えば未知のものに挑戦するためのエネルギーが湧いてきた。
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スティーブ・ジョブズ I
ウォルター・アイザックソン / 講談社 (2011-10-25) / 1,995円 / ISBN:9784062171267
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ノンフィクション 登録日:2011年10月30日 19時13分52秒 2011年10月30日1020 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2011/10/25 1,995円 読了 2011/10/31
コメント発売日に羽田空港の売店で購入、あちこち移動しながら読んだ。第1巻では主にカリフォルニアの70年代にしか生まれなかったであろうMacの源流を探る。気軽に感想文なんて書けないなあ。時間を置いてゆっくり書くことにします。
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失敗学のすすめ (講談社文庫)
畑村 洋太郎 / 講談社 (2005-04-15) / 560円 / ISBN:9784062747592
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2011年07月25日 10時29分28秒 2011年07月25日492 users Myバインダーへ追加 個別ページ
タグ 失敗学 所有 購入 2011/07/25 560円 読了 2011/08/08
コメントAmazonに薦められるがまま購入。東大の理系の人ってきっとこんな感じ、というイメージがそのままトレースされるような理詰めの展開に納得する場面多し。10年も前の本が今回の311地震による津波や原発事故、そしてその後の展開を見事に言い当てていた。それは失敗学の可能性、有用性とともに、まだ僕らはそれを発展させ、使いこなすことができていないのだという事実も示してるということか。

著者は現在、原発事故調査委員長なのだそうだ。今回の問題点をしっかり洗い出して構成に知識化していく作業とともに、さらなる失敗学の発展に期待したい。


下記、自分用キーワードメモ。

第3章 失敗情報の伝わり方・伝え方

・失敗情報は伝わりにくく、時間が経つと減衰する
・失敗情報は隠れたがる
・失敗情報は単純化したがる
・失敗情報は変わりたがる
・失敗情報は神話化しやすい
・失敗情報はローカル化しやすい
・客観的失敗情報は役に立たない
・失敗は知識化しなければ伝わらない
・六項目による記述が重要
1)事象,2)経過,3)原因(推定原因),4)対処,5)総括,6)知識化
・決して批判をするな

・「偽ベテラン」

・潜在失敗を含み損として捉える〜経済と失敗
・失敗訓練を組み入れる〜人の心理と失敗


第7章 致命的な失敗をなくす

・技術の成熟と利益追求
・萌芽期→発展期→成熟期→衰退期→破滅期
・成熟期に起こる「作業の単純化」
・「局所最適と全体最悪」
・「封印技術」

・縦割りの弊害

「人の営みを冷たく見る見方からは何も生まれず、暖かく見る見方だけが新しいものを生み、人間の文化を豊かにする。失敗は起こるものと考え、失敗に正しく向き合って次に生かすことが重要で、同じ失敗を繰り返さないためには失敗した当人に優しく接して勇気づけたい、
翻って失敗を無視し、隠し、責任回避するような風土を少しでも改めたい」
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原発労働記 (講談社文庫)
堀江 邦夫 / 講談社 (2011-05-13) / 680円 / ISBN:9784062770002
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 科学・テクノロジー 登録日:2011年07月25日 10時29分48秒 2011年07月25日44 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2011/07/25 680円 読了 2011/08/01
コメント1978年、当時30歳の青年が福島第一原発をはじめ全国の原発で実際に日雇い労働者として働いたレポートを今、よむ。
この本が優れているのは、反原発の活動家による告発ではないことである。たぶん僕と同じようなノンポリ青年がまるでインドの貧困を現地取材するようなタッチで、外から見ればあまりに異常な日常を淡々と描くところである。
だからこそ読者はそんな日記の描き出す原子力発電所という常軌を逸した世界を理解することができる。

21世紀に入っての原発事情はここに描かれた世界とは少しは改善されていたのだろうか。それは分からない。だが著者はあとがきで、311以降の福島原発ではさらに悲惨な状況が続いているはずだと訴えている。
詳しくは書かれていないがこの本を書いた後の著者の体も蝕まれ苦しんでいるようだ。

「311以前の日本に戻ることができたらいいのになあ」なんて考えてた自分を恥じる。なんのことはない、放射能まみれの世界はずっと続いてきていたのだ。爆発して広範囲に拡がっただけのことだったのだ。

もうひとつ。僕は地震と津波で破壊されるまで原発で行われている実態に気づかなかった。むしろ未来のエネルギーだと賞賛さえしていた。しかしそれは日雇い労働者たちの酷い現実によって支えられていたものだった。だとすれば今まさに僕らが賞賛しているテクノロジーだって実はそうなのかもしれない。
今度こそはそれが次なる災厄に至る前に知りたいし、知るべきなのだという思いにかられる。
メダル0 +
そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)
川上 未映子 / 講談社 (2009-11-13) / 550円 / ISBN:9784062765053
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 文学・評論 登録日:2011年04月26日 10時50分49秒 2011年04月26日92 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2011/04/26 550円 読了 2011/07/16
コメント何となく本屋で手に取り、何となくトイレ本に回り、毎日一章ずつ読んで三ヶ月もしたらすっかり川上世界に沈殿してもた。それにしてもサボ子。
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津波と原発
佐野 眞一 / 講談社 (2011-06-17) / 1,575円 / ISBN:9784062170383
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 科学・テクノロジー 登録日:2011年07月02日 11時16分23秒 2011年07月02日94 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2011/07/02 1,575円 読了 2011/07/05
コメント被災地を訪れる直前に購入。志津川病院に向かう車中でまさにその場面を読んだりした。前半の津波被災地のレポートには著者の書くとおりあまりにも悲惨な現実を乗り越えようとする現地の饒舌さと未来への希望が少しだけ感じられた。
しかし後半の原発に読み進むと、実は明治から脈々と受け継がれてる日本の歴史に裏打ちされたフクシマという構図が見えてきてしまい、思わず体中の筋肉が硬直してしまう。
まさに高度成長時代と原発とはリンクしていたのだ。原発だけを悪と断ずれば、平成のライフスタイルを継続できると考えていた自分の浅はかさを恥じいる思い。巻末にて紹介されていた開沼博の「フクシマ」論をさっそく購入したのはいうまでもない。著者の「巨怪伝」も同時に。
メダル0 +
自由とは何か (講談社現代新書)
佐伯 啓思 / 講談社 (2004-11-19) / 798円 / ISBN:9784061497498
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 人文・思想 登録日:2011年03月08日 08時53分33秒 2011年03月08日66 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2011/03/08 798円 読了 2011/04/19
コメント震災前に購入し、震災後に読んだ。ちょっと難しい記述が多いので同じパラグラフを何度も読みなおしたりしながら。うんうん、とうなづく場面もあれば、そうかなあと首を傾げる部分もあるという、ある意味正しい読書体験。こういう本を読んでおいて要所要所を諳んじておけば居酒屋議論でも圧勝というか煙たがられるかなあとか、そんな邪念も保ちながら。
それにしても僕らは祖先や国の歴史からは自由になれないものなのだろうか。
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江戸の気分 (講談社現代新書)
堀井 憲一郎 / 講談社 (2010-08-19) / 777円 / ISBN:9784062880657
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / エンターテイメント 登録日:2010年09月28日 18時09分58秒 2010年09月28日42 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2010/09/27 777円 読了 2010/10/12
コメント落語を通じて江戸の空気をさぐる。たとえば「医者は病気を治さない」「病は引き受ける」など。現代東京で常識とされている考え方はたった120年前の江戸ではまったく違ったものだった。人は動かないことが信用を生む、とか。どちらが良いということではない。社会や人間は時と共に成長し、頂上に近づいているわけでもないということだ。その時代その社会である意味の頂点を極めている。今僕らが正しいと考えていることでさえ未来においては嘲笑されるかもしれない。過去の笑い話こそが未来の聖書かもしれない。軽妙な語り口調に思いのほか深遠なテーマを覗かせる。
メダル0 +
帝都衛星軌道 (講談社文庫)
島田 荘司 / 講談社 (2009-08-12) / 760円 / ISBN:9784062764322
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 文学・評論 登録日:2010年09月14日 05時52分53秒 2010年09月14日18 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2010/09/12 760円 読了 2010/09/23
コメント御手洗潔は好きだったんだけどなあ。パッチワーク。いかにも荒っぽい素人くさい展開。秋庭俊の元ネタを読んでいたので最後の唐突な説明的展開には白けてしまった。「ジャングルの虫たち」の方が楽しめた。
メダル0 +
インタビュー術! (講談社現代新書)
永江 朗 / 講談社 (2002-10-18) / 777円 / ISBN:9784061496279
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ビジネス・経済 登録日:2010年07月26日 21時29分13秒 2010年07月26日102 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2010/07/26 777円 読了 2010/07/29
コメントこれぞ新書。日ごろ意識しない裏側を丁寧に解説した良書。なぜか欧米人の書いた本の翻訳を読んでいる気になった。本屋でなにげなく手に取った本だがPodcastでよく聴いていた永江氏の真面目な側面が楽しかった。
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通販な生活 一生を1ギガで終えないための買い物学
日垣 隆 / 講談社 (2008-04-18) / 1,470円 / ISBN:9784062146067
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 登録日:2010年07月17日 09時17分11秒 2010年07月17日星3つ 74 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2010/04/24 730円 読了 2010/07/16
コメント著者のセミナーで半額で入手、ずいぶん間があいてしまったが時間があいたときに1節ごと読んだ。そんな読み方の合う本のようでいて、描いてあることは意外に深かったりもする。
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ダダ漏れ民主主義 メディア強者になる!
日垣 隆 / 講談社 (2010-05-28) / 1,050円 / ISBN:9784062162395
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 登録日:2010年06月30日 16時20分58秒 2010年06月30日星4つ 141 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2010/06/25 1,050円 読了 2010/06/27
コメントこの数ヶ月で一気に彼の著作を読みまくり、最新刊へ。といえっても連載コラムなのでお気楽に読めた。ライブの重要性について、自分自身の仕事に取り入れるヒントを得る。全体を貫く彼独特のトーンこそが最も重要な本。
メダル0 +
「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ (講談社文庫)
清水 康之 , 上田 紀行 / 講談社 (2010-03-12) / 610円 / ISBN:9784062766111
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 社会・政治 登録日:2010年06月30日 16時42分59秒 2010年06月30日18 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2010/05/30 610円 読了 2010/06/13
コメントキラ☆キラに誘われて購入。「孤独な人に悪魔が憑く」「人生にはいつでも再チャレンジの機会がある」「20%の人しか実現できない強い個人像に今の日本社会は標準を定めてしまっている」。衝撃を受けた。
メダル0 +
マルクス・アウレリウス「自省録」 (講談社学術文庫)
M. アウレリウス / 講談社 (2006-02-11) / 924円 / ISBN:9784061597495
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / 人文・思想 登録日:2011年02月15日 10時31分45秒 2011年02月15日39 users Myバインダーへ追加 個別ページ
所有 購入 2011/02/15 924円 読中 読中
二重らせん (講談社文庫)
ジェームス・D・ワトソン / 講談社 (1986-03-10) / 490円 / ISBN:9784061837157
カテゴリ:本・雑誌 本・雑誌 / ノンフィクション 登録日:2011年01月11日 11時15分54秒 2011年01月11日115 users Myバインダーへ追加 個別ページ
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